■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

ホムセン箱改造リアボックス積載記


ホムセン箱改造リアボックス積載記
これでロングツーリングも安心!か?
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garage Ak!rA

 

<2017年2月> メイン

必要に迫られまして

 西暦2000年から(!)愛用していたRSタイチのテールトランク(リアシートバッグ)

 去年の北海道ツーリングでも使ったのだけれど、ストラップは壊れ(2箇所目)ホツレ箇所も多数、内部フレームも歪んでいてベルクロはボロボロに。
 完全防水機能はまだまだ健在だが、そろそろ引退させてやることにしよう。


2000年四国ツーリング時の雄姿

 ところが代わりになるバッグが見つからない

 防水で、ガバっと上部が開いて適当にモノを放り込めて、自立していて上に荷物(テント等)をくくりつけられる。
 こんなバッグが存在していないのだ。
#今も2万くらいで出せば売れると思うんだがなあ…

 無いのであれば作るしかない。
 というわけで、定番のホムセン箱(ホームセンターで売られている箱)を加工することにしよう。

<余談>
 本当は箱(ケース)ではくバッグの方が良い。理由はもちろん転んでも壊れないから。
 セローで使うので転倒するのが前提となる(をい)
 そして箱であれば、アスファルト(もしくは岩)に叩きつけられてばらばらになり、周囲に散らばってしまった中の荷物を呆然と見下ろす…という事態が考えられるのだ。
 実は「本当にホムセン箱で大丈夫なんかいな?」…という危惧は今でも捨てられないのだけれど。

 さて、セローのようなオフロード車にホムセン箱を積む方法は、定番だけにWEB上にノウハウが溢れている。
 それに俺自身にも多少の経験がないわけでもないし…と、あまり心配はしなかった。

 だから一番大切なのは、なんといっても最初の箱選びだ。

・大きいほうが便利だけれど、大きすぎると邪魔になり、背が高すぎると風の影響もある。そして幅はすり抜けにも関係する。
・今までのバッグは名目容量60L(ポケット込み)、だから今回は50Lは欲しいところ。
・蓋は取り外し式より片開きの方が便利。ロック(鍵)を考えてもこちらの方が良い。
・ともかく頑丈であること。上にテントを積むこともあるわけだし。

 そして…「色は大事だよなぁ…」
 ホント、気に入らない色の用品って、使う機会激減するんだよね。

 そして見つけたのがこちらの箱(と備品)だ。


今回は通販じゃなく足で探しました

 多分アイリスオーヤマのOEM品だろう。
 黒色の本体が気に入った。黒ってありそうでいて、いざ探すとなかなかないんだよね。

 蓋は片開きで80kgまでの重量に耐える。
 幅は600mmとぎりぎり許容サイズ。これならすり抜けも大丈夫。

 問題なのは、高さと奥行きが小さいので容量が40L程度なこと。

 正直、これにロングツーリングの荷物が全部入るか?には自信が無い。
 もちろん上に乗せることもできるが、できるだけ中に収めたいのだ。
 しかしこれ以上条件に合うものは見つけられず。 「ま、とりあえずはこれでいきましょ」

 加工開始。

 先の通り、WEBにノウハウはあるし、これまでの経験もあるので迷いはさほどなし。

・箱外側のリブ部に8mmの穴を開けてカラビナをかける。


穴あけの経験値が少ないうちはバリも多く

・ここにベルトを通して自作拡張キャリア(ネットは撤去)に固定。
 ベルトの色も大事なので、ちょい高いけど納得できる奴を買ってみた。


普段使いの箱にセットしているのと同じ奴

・蓋にはアイボルトを6個セット。穴はシリコンシーラントで気持ち防水。


できるだけ外側になるよう付けるとネットのかかりも良くなります

・蓋が限界まで開かないよう(勢いでヒンジが壊れないよう)紐&ステーを装備。


ワイヤーで作るより弾性があって良いかと

・鍵をかけられるよう穴あけ&補強


鍵はあとで変更するとして、当たりそうなところにスポンジ貼り付け

 その他防犯関係をむにゃむにゃむにゃ…

 で、出来上がったものがこちらになります。


思っていたよりすっきりと付いたような

 「自作拡張キャリア積載を前提にするんだったら、ベルトじゃなくキャリアに直接ボルト留めにすればいいのでは?」と思う人もいるだろうけれど、先のとおり「転倒上等!」であるためには遊びがあった方が良いように思うのだ。
 それにベルトがあれば、いざという時現場でいろいろできそうな気もするし。
#気休め気休め…

 あとはあちこちにクッション材を。
 コトコト音って走っていて結構気になるものだから。

 「さーて、んじゃ試してみるかー」

 某日、箱にその辺りにあったものを適当に突っ込んで(←重さ調整)テスト走行へと出てみる。

 舗装路で加減速を繰り返し、河原のダートをだーっと走って、ちょいガレ場でお遊びも。


久しぶりに遊ぶの図

 半日かけて100kmほど走る。
 異音、ガタつき、走行後の緩み等はなし。どうやらきちんと積めているようで一安心。

 よし、これでOK。でも……実はもう一つ、どうしても付け加えたいものがあるんだよな…

 

<2017年2月> 追加

付け加えましょう

 「どうしても追加したいもの」
 それは雨具関係の保管場所だ。

 雨の時、雨具はすぐ取り出したい。そして濡れた雨具もしまっておけるようにしたい。
 つまり、本体とは別の場所を用意したいのだ。

 そしてここは防水で無くても良い。この意味でもこれまでのバッグのサイドポケットは実に便利だった。

 本体箱に何かをボルト留めすれば?とも思ったのだけれど、振動や転倒をを考えるとちょい不安。それに本体に穴を増やせば浸水の危険性も増える。
 「やっぱもう一つ別の箱を積むのが妥当だよな…」

 ごそごそ探して見つけたのは、ガレージの隅に眠っていた工具箱。
 サイズも丁度良いし色も悪くないのでこれを使うとしよう。


取っ手はカタカタ言うので外しました

 作業再開

 積む場所は本体箱の後。
 今の拡張キャリアでは長さが足りないのでステーを作って延長する。重量物ではないので強度はさほど必要なし。


実寸合わせで適当に


こんな感じに伸ばします

 延長キャリアへの固定は本体と同じベルト1本を使う。
 だがこれだけだと(上下は大丈夫だが)前後にフレると抜けてしまう。

 なので、箱の裏側に穴を開けて別のベルトを通す。
 これを本体の前に回せば前後動も問題なし。ウエストバッグの要領だ。


防水不要なので気楽に開けられます


通すのはこんなベルト2本

 そしてセット前に謎の小箱を2つ貼り付ける。
 いや、これで本体との間に隙間空けないと蓋が開かないんだよね。


クッションも兼ねて


これくらい開けられれば大丈夫

 付けた箱の大きさは丁度良い感じ。
 上下合羽に加えてレイングローブ、ブーツカバーを入れても余裕がある。
 これならさらに他の用品(カバー系)も入れられそうだ。
※但し重くなくて濡れても平気なもの限定。


まだまだ入りますね

 完成。

 うん、見た目ちょい煩いけどきちんと積めた気が。


ウエストベルト(?)を黒にしたのは正解のよう


 今更なのだけど、この手の大型ボックスのような重量物はできるだけ重心位置(車体中央)近くに積むべきだと思う。特にオフ車では振動も上下動も激しいわけだから。

 その点、この仕様なら悪くはないはず。
 まぁいずれにせよ一度荷物満載でツーリングして強度等々を確認しなくては。

#あとステッカーチューンしなくては。

<追記>
 さて、箱はこれでOKとして、心配が残ったのが箱に隠れがちな保安部品の視認性。
 対策してみた内容は別コンテンツででも。

<その後編できました>

 



 

 

 

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