■まずは現状確認を
・・・というわけで、北海道ツーリングの途中、エンジンからの異音の後息絶えてしまったうちのセロー。
北海道にてしばしの休息の後、オーナーから2週間遅れで帰宅。さあて、んじゃバラしてみるとしますかね。
ええい、オーナーより贅沢な旅をしやがって!(金額的に)
★
サイドカバー外してシート外してタンク外してマフラー外してキャブ外して…なんて話は過去のアレと同じなので略。
※過去のアレにもちょい追記(笑)
抜いたエンジンオイルを恐る恐る確認。うん、とりあえずオイル中に大きな金属と かは無さそうだ。
カムカバー、カムスプロケットカバーを外して、こいつはどうだとカムチェーンテンショナーを外すと…
「うわっ、やっぱこいつかぁ!」
バネの力でカムチェーンガイドを押し、カムチェーンの遊びをとるのがテンショナーの機能。
だから外すとびよ~んと伸びるはずの押し棒(?)が伸びてこない。よくよく見ると、中のバネが切れてしまっているようだった。
裏側にバネの覗き穴(?)があるんですけどね
カムチェーンテンショナが壊れる→カムチェーンが緩む→カムチェーンが暴れてカムスプロケッ
トから外れる
…が今回のトラブルの原因だった模様。
「くっそ~…でもまぁ、14年5万km走行の250クラス空冷単気筒じゃ何処が壊れ
ても不思議じゃないか…」
★
さて、とりあえず原因は判って壊れたものは交換するとして、それ以外の被害と対策はっと。
スタッドボルトを抜いてヘッドを外す。
ぐるりひっくり返してバルブは…「あ~、曲がっちゃってるかぁ…」
上死点位置ではないですけど
どう見てもナナメに隙間の開いているインテーク側。
カムスプロケットを仮留めして回してみると、バルブは動くがぴっちりとは閉まらない。
これでは圧縮の確保もあったものではない。「いや~、北海道で無理に修理しなくて良かったわ~」
バルブが当たっているはずだがピストンヘッドには大きな傷はなし。
まぁ「次に開けた時にはピストンは交換」と決めていたので交換はするのだけれど。
傷に見えるのは汚れとかカーボンが取れた跡とかです
次にシリンダを引っこ抜く。
オイルを拭いて内側を確認。
「リングの跡は前回も付いてたけど、こんなに派手にだったかなぁ?」
見るからにオイルリングの跡なんですけどね
★
次はピストン外し。これは前回行っていないので初体験。
クランクの穴にはウエスを突っ込んで塞いでおく。
「モノは、ここに落ちると嫌だな、というところがあると必ずそこに落ちる」というマーフィーの法則は散々経験済みなのだ。
ピストンピンクリップはラジオペンチでいくらひねくり回しても取れず、頭にきて細めのマイナスドライバーでコジッたら一発で外れた。これで経験値 に+1。(そうか?)
両側のクリップを外してピストンピンを押し出す。
手で押したら抜けたんだけど、ピストンピンってこんなにゆるゆるでもいいのかな?
もちろんこれらも新品に交換します
ピストン取れました
そしてここで、チェーンスライダーの片側(前=排気側)がスポンと外れてしまうことに気づく。
これ、仕様なんだろうか?それともどこかが折れたかな?(←仕様のようです)
特にどこかが折れている風ではありませんでしたが
さて、当面の分解はとりあえずここまで。
この後は伸びているはずのカムチェーン交換の為、ローター外しを予定している。
※特殊工具を準備しないとなぁ…
というわけで、今回のおおまかな修理必要ポイントとしてはこんな感じだろうか。
■ヘッドはバルブ(&バルブガイド?)交換
■シリンダの傷落とし、ピストン交換
■カムチェーン、カムチェーンガイド、カムチェーンテンショナ交換
これらに加えて、これを機に弄りたい箇所もいくつかある。
さあて、どう直してやろうかな?
#そして自分でやるか人に頼むかも重要なポイントなんだよな…
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