■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

続・マフラー交換記

セロー RSV シリーズ3
試行錯誤は大切です

 交換   試乗   変更 NEW

 

 

garage Ak!rA

 

<2011年10月> 交換

懲りない奴だとお思いでしょうが

……というわけで、性懲りもなくマフラーを交換する。

 毎回同じで申し訳ないのだけれど、特に純正マフラーに不満があるわけではない
 性能的に言うなら、先のキャブ同様「高回転域でもうひと伸び…」があるだけだ。
 「では何故を?」と聞かれれば、それはもう…なんとなく交換したかったから(はぁと)
#って言ぅ~かさ~「こういうマフラーあるんですけど?」って言われちゃうとさ~


 購入したのはラフアンドロードのRSV、4ストサイレンサー・シリーズ3と呼ばれるタイプだ。(←中古なのは言うまでもなし)

  外観はなかなかにスタイリッシュ。オーバルタイプのサイレンサーと、コーン形状の排気口が格好いい。
 まぁこの外観に惹かれて買ったという面もあるのだけれど(笑)


まぁオフ車のマフラーの傷なんてのは…

 このシリーズ3というタイプ、インナーバッフル(インナーサイレンサー)が内蔵されていて、市販品としては静かで有名らしい。
 RSVには別途JMCA認可のものもあるのだけれど、これとの違いは嘘か本当かサイレンサーが分解できるか否か(インナーサイレンサーを外せるかどうか)の違いだけらしい。
 となれば音量(消音)には期待が持てる。さて実際はどんな感じなのやら。

 装着前には恒例の状態確認。

 ボルト6本でカバーを外してインナーサイレンサーを引っ張り出す。
 ススはあるが「まぁこんなモン」な状態だろう。

 インナーサイレンサの内径がかなり細く感じる、これも消音の為なのだろう。
※そして肝心のグラスウールを確認するの忘れました。orz

 
悪い状態ではなさそうで


 よしよしと組みなおし、スリップオンだけに本体の交換は5分とかからず終了。
 とりあえずガスケットは中古のままだ。後で廃棄漏れのチェックだけしてやろう。

 取り外した時に持ち比べてみると、重さは純正よりちょっとだけ軽い感じ。ほぼ同じと言ってもいいと思う。

 さて、音量・音質はっと…


<2011年10月> 試乗

肝心の音量は?

 どきどきしながらエンジン始動。アイドリング問題なし。
  そして驚いた。なんとノーマルより音が小さかったのだ。

 実はサイレンサー交換前に一度エンジンを掛け、暖機&近所を一回りして純正の音を頭に残してある。
 そしてそれよりこちらの方が若干ではあるがアイドリングが静かな気がしたのだ。
 「う~ん、これは予想外だったなぁ…でもそうなると抜けの方が心配になるんだよな」

 音質がやや低く、こもりがちなのもちょい心配なポイントだ。
 マフラー先端へ手を当てると、排圧もノーマルよりは小さいような?
※まぁ内径が太くなると排圧は減るものだけどね。

 セロー発進。暖機を確認した後、低回転から高回転まで一通り試してみる。

■低回転での音はやはり小さい。そして低い。
 求めていた「歯切れの良い音」ではなく、ちょいコモッた感じになるのはマイナスポイントか?
 トルクはノーマル同等な感じ。セロー独特の極低速のネバりは健在でこちらは一安心。

■中低速のピックアップでは特に気になる点はなし。

■高回転では音が大きくなる。
 決して爆音ではないがノーマルよりは大きいだろう。ややコモった感じなのは下同様。
 最高速もほぼノーマルと同じくらい。

 結果的には「ポン付けだと性能はノーマルと同様、音量は○、音質は△」な感じだ。

 テスト走行中、山の中なのを良いことに、「物は試し」とインナーサイレンサーを外してみた。

 エンジンを掛けたら……いやまぁ音は爆音になるはスロットルの開閉でガフガフ言うわ、到底まともに走りそうに無い。
 これ外して走ってる人ってセッティングどうしているんだろうねぇ?(もちろん音量も)


 ガレージへ戻って考える。
 音量的にはまだまだ余裕がある。抜けも悪くはないけどもう少し向上させたいところ。音質ももうちょっと変えてやりたい。

 さて、これからどうセッティングしてやろうか?

<2011年10月> 変更

セッティングのようなことを

…というわけで変更作業を開始する。

 まずは音量。
 小さいに越したことは無い排気音だが、それにしてこれは静か過ぎる
 いや、音そのものより「詰まり感」が気になるという方が正解だろうか?
 「抜け」の向上の意味を込めて、まずはここから手をつけてみよう。

 サイレンサーを再度バラし、カバーとインナーバッフル(サイレンサー)を取り外す。
 そうだ、インナーサイレンサーをアレコレする前に、先に忘れたグラスウールの状態をチェックしてやろう。

 サイレンサー外側上下のボルトを外し、インナーサイレンサーの更に内側に取り付けられたアルミの蓋(?)をえいやと外す。
 なかなか外れなかったので、適当なボルトとステーで引っ張る手がかりを作ってみた。
※粘着剤(?)が付いていたので一度も開けていないのかも?

 確認したグラスウールはさほど劣化しているようには見えなかった。量も充分、まぁでもいずれ巻きなおしてやるとしよう。

 さて、外したインナーサイレンサー。
 入り口側の口径(内径)は17mm、パンチングメッシュの蓋がされている。見るからに狭くて詰まりそうな形状だ。

 調べてみると、RSVのこのタイプには別途コンペ(コンペティション?)インナーサイレンサーというのも用意されているらしい。

 外観は同形状だが、こちらの内径は23mm。それなりに抜けは良いらしいのだが、価格が7k円オーバーと結構なもの。
 まぁ新しいパーツを買う算段をする前に、今のパーツを有効活用する方法を探そうじゃなイカ。

 グラインダー出動。パンチングメッシュ部をごりごりと削り取る
 「あ、結構厚みがあるんだなここの蓋は」


これを、


こう。

 それではとサイレンサーを組みなおしてエンジンを始動……「うわ~い!」

 音が大きい!セロー純正を確実に上回る「いかにも」な音量になっていた。
 「うっは~、あそこ(パンチングメッシュの蓋)だけでこんなに消音されていたのか…」

 ちょいとスロットルを開けると小気味良く回転が上がる。レスポンスというか抜けも結構変わったようだ。

 暖機後そろそろと発進。軽く近所を一回りしてみる。

 走っている最中感じる排気音もやはり大きい。
 決して爆音ではないが、「バイクが走ってますよ~」と主張していること間違いなしだ。

 一旦ガレージへ。音のせいかもしれないがちょいガスが薄い気がする。安心の為にもMJを上げておこう。

 キャブレターを外し、メインジェットを#125から#130へ取り替える。
 エアインテークはノーマルのままだ。これは先の吸気系変更の続きと合わせ、いずれ変更しようと思っている。

 それではと再テスト。今度はちょい距離を使って下から上まできっちりと試してみる。

■純粋なアイドリングでは音量はさほど気にならず。
 但し、チョークを使って回転が上がっていると結構な大きさに感じられる。日中はともかく、深夜の住宅街だとちょい気が引ける感じだ。

■低速域の粘りは相変わらず健在。
 スロットルレスポンスも向上した感じ。2速でスロットルワークと体重移動だけでフロントを上げることができた。

■中速域、ここが一番変わった。
 音量的には結構煩い。但し音質はフラットパフォーマンスマフラーの時のような高音の破裂音ではなく、比較的低目の音。純正の「トパパパ」がそのまま「ドバババ」に変わった感じで、俺的には結構好きな系の音質だ。
 音に騙されている感が無いわけではないが、こちらもレスポンスは向上していると思う。トルクがちょい厚めになったかも?

■期待した高回転域は残念ながらいま一つ。
 悪くはなっていないが「最高速が少~し上がったかな?」な程度。MJも上げたし、抜けは良くなっているのだからもう少し変わると思っていたのだけれど。
 音は中速域同様な感じだ。

 トータル的には、「性能は±あるけどほぼノーマル同様、スロットルレスポンスへの影響は大。音量は△、音質は○」な感じになった。

 音量が大きめなのが気になるが、音質は俺好みだし、これはこれでアリな気がする。
 消音方法は再考するとして、しばらくこの仕様で走ってみようと思う。
 そしてパワー的には、このマフラーにブタ鼻(1KHエアインテーク)とより大型MJの組み合わせも試してみたいところだ。


音量どうしようかなぁ…コンペサイレンサー買い足すのももったいないし、汎用インナーバッフル追加ってのも芸が無いし…

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