■やっちゃったというか気付いたというか
某日、セローのオイル交換。
2,000kmほど走ったオイルを抜いて、オイルフィルターを掃除して。
フルオーバーホールをしてからフィルターに引っかかるスラッジが大幅に減少しているのは何より。
久しぶりにボルト・カバーの類のOリングも一通り新品に交換っと。
ついでにエアフィルターも清掃。
見た目は大丈夫だけれど、年代的にそろそろ新品に交換してもいいのかも。
エアクリボックス内に溜まるブローバイガス(が液体化した奴)も微々たるもの。
こちらもブローバイをMP5仕様にしてから快調なのだ。
一通り整備して試乗。うん、調子良い!……までは良かったんだけどねぇ。
★
試乗後再チェック。すると、フィルターカバーの下から少量ではあるけれどオイル漏れが。
「あれ、Oリング交換したんだけどな?」と一旦フィルターカバーを外す。
しげしげ眺めてOリングを確認、噛みこみ等はなし。
漏れたオイルを拭いてからカバーを再取り付け。3つあるボルトを均等に締めていって…グキッ
「うー、この感触はやっちまったな…」
そっと力を加えると、どこまでもぐるぐる回ってしまうボルト。どうやらネジ切ってしまいましたとさ。
オイルフィルターカバーに3つあるボルトのうちの1つ。唯一ヘキサレンチで絞めるボルト。
ここは下部にあって緩むとオイル漏れしやすい場所、その為かここだけにはOリングが入っている。
ついついオーバートルクを掛けたくなる所なので、自分的には注意していたボルトでもあるのだ。
「でもま、今ネジ切ったというより、既に怪しくなってたのでオイル漏れしたんだろうな、きっと」
#と自分を納得させる。
ここに刺さるボルト、穴側にOリングが見えます
いずれにせよやってしまったものは仕方がない。それでは対策を考えよう。
★
さて、ネジ切ってしまったのは、ボルト側だろうか、それともケース側だろうか。
外したボルトのネジ山はそれほどヘタっているように見えない。少しだがアルミのカスが付いているから、ケース側の可能性が高いような?
ボルト側なら交換すれば済むが、ケース側だったらリコイルするしかない。
※リコイル≒ヘリサート。穴側を1回り大きくして、中に金属のコイル(ねじ山)を埋め込む。
リコイル一式が必要になるし、ケースを外すならガスケットも必要と結構大掛かりになってしまう。
ただ、確認にとカバーを外した状態でボルトをネジ込んだらきっちりと絞め込めた。
だからケース側だとしても、ネジ山が崩れたのは手前(?)の部分のみのよう。なら新品ボルトに代えれば引っかかるかも?
★
それではとボルトを手配する。
どうせだからと3本とも新品に。ほかのボルトも疲れていたし、トータルでも500円くらいで収まるわけだから。
分かりにくいですが、上が新ボルト群
新しいボルトを使ってみると……「うん、引っかかったわ」
先の箇所もいつものようにきっちりと締まってくれた。
オーバートルクに注意して再締め付け。
そしてテスト走行、オイル漏れなし。うむ、よしよし。
というわけで、とりあえずはボルト交換で対応できたのだけれど、付いていたアルミカスを見るにケース側も相応に疲れていそう。今後対応を考えないといけないだろう。
確かクラッチ板の交換が(距離的に)そろそろのはずなので、その時に確認・対応してやろうか。
「でもま、しばらくは今の仕様でオイル漏れ無きようヨロシク!」
※以前ちばこまさんから「セロー消耗品いろいろ詰め合わせセット」を頂いていたり。活用させて貰ってますよん。
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