■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

ブレーキキャリパオーバーホール・リア記


ブレーキキャリパオーバーホール・リア記
この画像を見て「あれ?」と思った方はさすがです
 

 

 

garage Ak!rA

 

<2016年6月> 

次はこちらをやっつけましょう

 思っていたより重作業になってしまったフロントキャリパーのオーバーホール
 日をあらためて作業するリアはこれを踏まえてすんなりと……いくよね?(さあどうでしょう)

 さて、シールのみ交換だったフロントと違い、リアはピストンも交換してやる予定だ。

 前回メンテ時に「こりゃ交換かな?」と思ったほどに汚れていたし、林道でもリアを踏みすぎてザーっというのが結構あったし。
 新品にすればコントロール性も多少は上がるにちがいない。
 ま、本当のところ、俺の腕でガエルネ履いていてリアのコントロール云々を語れるはずはないのだけれど。


ま、ともかく交換してみましょう

 作業開始。
 そして最初からつまずく

 キャリパを整備する時は、ホイールを外してしまうのが手っ取り早い。
 なのでいつもどおりメンテスタンドで立てて、アクスルシャフトを引っこ抜いてホイール外してキャリパも外し、その後台座(?)と分離する。ここまではOK。


台座とは互いに差し込まれているだけでボルトとかは無し

 その次のブレーキホースがどうにも外れないのだ。

 純正のストレートバンジョー(?)ががっちり固く締まっている。
 オープンエンドのスパナしか使えないし、場所的に力が非常にかけにくい。キャリパが車体に固定されているならなんとかなるかもしれないのだが時既にお寿司遅し。

 数回試してナットをナメかけて止める。
 「ヤメヤメ!、ホース付きのまま作業しよう!」
※結果的には正解だった(と思う)

 あらためてピストンを確認……「あれ?キレイだぞ?」
 ブレーキペダルをキコキコやってピストンを出して再度確認。「あれ?キレイだぞ?」(再)

 ものすごい汚れていて、これじゃ掃除してもと思った覚えがあるのだけれどあれは夢でもあったのだろうか?


もっとガチャガチャじゃなかったかしらん?


出てきた奴もこのとおり

 「おっかしーなー、磨いたんだっけなー」と首をひねりながらキコキコ継続。
 ピストンぽろりフルードドバッはフロントと同様。


無事取れました

 キャリパの清掃はフロントと同様。

 ただホースが付いたままなので洗剤でガシュガシュというわけにはいかない。
 シール類とブリーダーバルブを外してからパーツクリーナーで清掃。シールの溝も同様に。


外はともかく、中がピカピカなら大丈夫でしょう

 それではとピストン交換に入る。


新旧比較

 左側の旧は裏返しで撮ってしまったのだけれど、あきらかに違うピストン。
 そう、これは225ではなく、現行セロー250用のピストンなのだ。

 実は別件で調べものしていて、セロー250のリアブレーキピストンのサイズがφ30なのを知り「あれ?なら225と同じなんじゃ?」と気づいた。
 それではと調べると、なるほどコンバートしている先人も結構いる様子。

 セロー225の純正リアブレーキピストンは表面樹脂製(に金属ヘッド)
 セロー250は金属製。

 225がメンテフリーを狙ったのかどうかはわからないが、掃除してやらなければならないのには変わりなし。
 なら金属製の方が磨く楽しみがあるというもの。そして何より…「こっちなら新しく買ったピストンプーラーも掛けられるじゃん!」(そこかよ)

 心配なのは、セットで買ったのでシール(オイルシール・ダストシール)も同じ250用であること。
 ピストンサイズが同じ(はず)だから内径は問題無しとして、外径が225キャリパの溝に合うや否や。

※言うまでもなくこれらは全て自己責任ということで。


 セット前に念のためのサイズ確認。

 225は外径が調査通りの30mm、長さは32.5mm前後。
 250は外径30mm、長さは31mm

 250ピストンの方が若干短いが、実用上は問題なしのはずだ。


旧ピストンの方が若干長いのがわかります

 250用シールに(フロントキャリパのシールに付属していた)ラバーグリスを塗ってキャリパにセット。
 オイルシール・ダストシールとも問題ないように見えるけど…あとは圧をかけてチェックするしかないだろう。

 シリコングリスを塗ったピストンをセット。程よい抵抗と共に入って一安心。


どんぴしゃりに

 後は元通り組直すだけなのだけれど、台座との差し込み部分やキャリパピンに給脂したり、せっかくホイールを外したのだからとアクスル周りもグリスアップしたり、そうだとチェーンを洗いはじめたり、ブレーキリザーブタンクをばらして組直したりする。
 ホント、こういう時でもないとなかなかねぇ……


外した時でないとざばざば洗えないわけで


ブリーダバルブも磨いてからセット

 フルード入れ・エア抜きすれば作業完了。

 念のため周囲に水をかけて洗って、ブレーキペダルを思い切り踏んでも漏れ無しを再確認。

 エンジンかけて近所を一回りして最終チェック。
 よし、これで作業完了っと。


光るピストン格好良し

 というわけで、こちらのメンテも(も?)無事終了。

 作業時間はトータル3時間というあたり。
 リアに関しては、メインの作業より関連部の掃除・給脂に時間が掛かった気がするけど、それもまぁメンテナンスのうちということで。

※ホント俺、「ブレーキピストン交換して」だけでこれと同じ事やってくれるショップがあったらそこと心中しても(略)

 さて、前後ブレーキキャリパのメンテが終了して、これでブレーキコントロールも変わ…らないだろうなぁ、きっと(笑)



これももったいないから磨いて保存しときましょう



 

 

 

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