■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

ブレーキマスタシリンダ交換記


5XT用マスタ
やっぱ新品はいいですね
(セロー250【5XT】用フロントブレーキマスタシリンダ 5XT-2583T-00)

 

 

garage Ak!rA

 

<2011年12月>

何しろ12年ものですから

 セローのフロントブレーキマスタシリンダを交換する。

 いつぞやも書いたがうちのセロー、購入した当初からブレーキマスタ周辺はあまり綺麗な状態ではない。
※いや「んじゃ他に綺麗な部分は?」とか聞かれても困るのだけれど。

 バックミラー取り付け部はサビサビ、リザーブタンクの塗装は剥げ、中のダイヤフラムもへろへろだったので交換したのは以前のとおり
 それでも機能的には問題なかったので掃除して使っていたのだけれど、最近リザーバタンクの窓の曇りが酷くなってきた。
 この窓なかなか面倒で、一旦曇ると磨きようがないし、万が一緩み・外れでもしたらフルードがどばっと漏れる事になる。使ってきた年月も年月だし、そろそろまるっと交換してやるとしよう。


本体もヤレてきてますしねぇ…


 さて、マスタシリンダの交換となれば普通はニッシンあたりの市販品を考えるのだけれど、オフロード車に(市販品の)別体タンクのブレーキシステムというのはあまり聞かない話ではある。
※理由はよくわからないのだけれど…やっぱりヤブ漕ぎに邪魔だから?

 しかし、セロー225(4JG6)用純正品は何故か結構なお値段がする。(11k円前後)
 「それでもまぁ仕方ないか…」と決めかけたのだけれど、何気に調べた250ccセロー(マスタのサイズは4JGと同じ11mm)の純正マスタが驚くほど安い。
 なんと225用の半額近い値段(6k円前後)だったのだ!
※理由は不明だけれど、やはり現行機種なのと使用している車両が多いせい(トリッカーとか)なんだろうなぁ。

 「それなら…」と調べると、やはり225に250用を流用している人も多い様子。純正品なら安心できるし、これを購入するとしよう。

 <余談>
 先に書いたとおりセローのマスタのサイズは11mm。
 そしてこれはスクーターでよく使用されているサイズで、純正同様リザーバタンクが一体型のものもスクーター用として多数市販されている。
 そして値段だけで考えれば、こちらの方が安い。3000円程度で買える品もあるほどだ。
 だがこれらはほぼ間違いなく中国製。
 外装や装飾物ならともかく、重要部品であるブレーキには使う気になれなかった。


 某日さくっと購入…と書いてはみたが、実は入手したのは半年近く前の話だったり。
 いや、だって夏は走(略)

 さて、交換手順は通常同様だが念の為。

 作業前にはブレーキ周りをウエスで防御
 ちょい考えたのだけれど今回はフルードも全交換。なのでキャリパからブレーキホースを外してフルードを抜く。9月に交換したばかりだからちょいもったいない気もするのだけどね。

 リザーブタンクのフルードがほぼ無くなったところでマスタ側のバンジョーも抜いてホースを外す。
 垂れてくるフルードが車体に付かないように要注意。

 バックミラー、逆ネジ用ステー、ハンドガード、ブレーキレバーを外す。
 一見どう外すかわからないブレーキスイッチは、下側の穴からドライバ等で押してやるとスポンと抜けるのだ。


ここに爪が出ています

 外したマスタを作業机へ。お疲れ様でしたっと。


外してみるとお疲れ感がより判ります


そういえば旧マスタにはあった「YAMAHA」の文字が新では無くなっていたり
共通化の影響なんでしょうかね?


 比較観察が終了したら新マスタの取り付け…は先の逆順という事で。
 ちなみに全体にシリコンスプレーを吹いておくのは俺の新品パーツ取り付け時のお約束だ。

 マスタを仮止め(後でレバー位置調整をするので)してブレーキホースを繋ぐ。バンジョーボルトのワッシャは自己責任で再使用。

 フルードの注入は注射器でブレーキキャリパ側から。
 こちらの方が後のエア抜きが楽になる…気がしている。


フルードも無駄にならないですし


下からじわっとフルードが
あーでも新品はやっぱ綺麗だわ(笑)

 実は、今回のマスタ交換で一番心配していたのは純正ハンドガードの取り付けだった。

 右ハンドガードの取り付けボルトはレバー部の1箇所のみ。
 あとはガードの端をリザーブタンクに引っ掛けて固定するようになっている。なのでマスタを交換すると曲がって付いてしまう(あるいは付かない)可能性もあったのだ。

 ところがまぁ、これが綺麗についたわけで。
 リザーバタンクの位置、形状は見事に同じ。同じ名前とはいえ225と250、まったく別の車種なんだけどねぇ(笑)
#そういえばブレーキホース位置固定用の爪が無くなっていた。これまた共通化の影響なのだろうけれど、取り回しを変えている俺にはかえって好都合だったり

 位置確認の後、各部本締め。
 キャリパ・ホース・マスタをコンコン攻撃してエアをまとめる。その後エア抜き。
 落ち着いたらレバーを握った位置で固定。このまま1晩放置すれば更にエアが抜けるはず…っと。


スキー板をまとめるベルトが大活躍

 交換作業はこれにて終了。

 ブレーキ性能に直接の影響はないけれど(ポンプ部が新しくなったからタッチは変わるかも?)やっぱり新しいパーツが付くってのは気持ちいいねぇ。


ブレーキパッドがいい感じに減っているのでフルード量は控えめにしてあります(笑)





 

 

 

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