■作業開始
よーしと椅子に座って作業開始。
まずはメインであるカムチェーン交換。
ドライブチェーンと違ってカムチェーンにはカシメやクリップは無く一体構造になっている。
なので外す(交換する)には、ローターを外して引き抜く必要があるのだ。
クランクケースカバー外しは点火系トラブル・一括交換時に経験済み。
場所によって長さが違うボルトは、あの時同様順番に並べておこう。
そーっとカバーを外して、「あ、ガスケットも綺麗に剥がれたわ。これ再使用できないかな?」(貧乏性)
コイルもずいぶん茶色になってました
一緒に外れてしまったセルモーター回りのギアに慌てたり、ダウエルピンを(後で忘れないように)車体側に戻したり。
ケースカバーから配線を外すのは面倒なので、繋げたままウエスでぐるぐる巻きにしてステップの上に縛り付けておく。
次はローター、これは先代V-Maxの時に散々、それはもう散々苦労した場所なのだ。(「そうか、あれから15年か…」しみじみ)
なので、「今度は専用工具使うんだもんね!」
まず、ローターの固定ボルト外しに使うのが、プーリーホルダー。
いやーさすがは専用工具、がっちりとローターを固定してくれた。おかげでボルトはメガネレンチ一発で緩むことに。
専用工具はさすがです
一発で外れました
お次は(これまた先代V-Maxで頭を掻き毟った)ローターの引き抜き。
実はセローの場合、引き抜きはそれほど難しく(というか面倒では)無いらしい。
ローター自体に「引き抜き用のネジ穴・タップ」が刻まれているので、そこにヤマハの専用工具(というかボルト)をねじ込むことでローターが押されて出てくるらしいのだ。(・・・とマニュアルに書いてある)
専用工具とはいえ所詮ボルト、なので価格もそれほどではなくさくっと購入するはずだったのだけれど、先のホルダーを買いに行った工具屋さんで汎用のプーラー(フライホイールプーラー)を発見する。
何気に調べると、その1本のボルトピッチが専用工具と一緒だったのだ。
ならばと購入。値段はヤマハ専用工具よりは高いのだけれど、この手の工具は今後も別の場所で使う気がしないでもなかったので(笑)
これで締め込むとローターが手前に出てきます
上のボルトが締まっていたのと同じ部分だけれど、プーラーの方が太いのわかります?
頭では判っているものの、一旦奥まで差し込んだ後、更に押し込む(回す)のにはちょい勇気がいる。
一度ハンマーでゴツンと衝撃を与えるときっかけが出来て良いかもしれない。
ぐりぐり回すとじわじわ動いてごとんと外れるローター
「うはー、やっぱ専用工具凄ぇ~」
ローター裏側に付いていたのがセル用のワンウェイクラッチ。
これが、「え~、なんとなくV-Maxのソレと同じくらいの大きさに思えるんですけど…」
まぁセロー用が大きいわけではなく、先代V-Max用が小さい(というか容量がないというか)なのだろう。
傷も目立たず状態は良好風、外した衝撃でコマの1つが外れていたけれど、あの苦労を乗り越えてきた俺には問題なしだぜ!
コレが外れましたが、中のバネを縮めておいて押し込めばOK
内側の軸に残ったのがローター固定用のウッドラフキー、これが先代V-Maxでは…(略)
細めのマイナスドライバーでこじったがなかなか外れないので、ウエスを巻いたプライヤーでえいやと引き抜く。
がっちりハマりこんでました
スプロケットを引き抜いたら中身が空っぽになる。
これでやっとカムチェーンが交換できますよっと。
これで抜き取ることができるように
さて、それじゃ発注した新パーツが届くのを待ちますかね。
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