■大幅に寄り道してる気がするんですが
ああ、もう11月ですかそうですか…(と呆然と空を見上げる)
さて、この突発的に発生した(?)電装系のトラブル。要点は2つ。
・走行中充電されない →のでバッテリーが空っぽになって電装系沈黙。
・バッテリーを車体に取り付けておくとじわじわ放電する →のでこれまたバッテリー容量が減っていく。
原因は同じなのか違うのか、1つ1つ見ていかなければ。
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まずは一番怪しいと思われる今回弄った部分。
50kmしか使っていないエンジンオイルを抜いてクランクケースカバーを外す。
#エンジンオイルが1Lだと罪悪感がなくていいなぁ…(しみじみ)
恐る恐るチェックする配線は見た目特に異常なし。
きちんとカバーされていて、どこかに挟まっていた風もない。またキャップ状のゴムがついているので無理やり引っ張られる心配もなし。
「う~、どうやらここじゃなさそうだな…一旦戻して導通測るか…」
カバーを元通りに、ガスケットは再利用。ま、オイル漏れしたら慣らし終了のタイミングでもう一度新品に交換すればいいさ。
我ながらちゃんと装着してました
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テスター片手に純正整備マニュアルの「充電不良の場合」のページを見ながらチェック開始。
ちなみにセローの充電系はこんな感じの関連になっている。
例によってセンスの無いイメージ図
以前チェックした(せざるを得なかった)点火系と比べて実にシンプル。これならすぐに原因が見つかると思ったのだけれど。
メインヒューズはチェック済みなのでスルー。
レギュレータ手前のコネクタを使ってジェネレータの抵抗値をチェック。マニュアルどおりで問題なし。
レギュレータ本体は入力3本(白)出力1本(赤)が1つのコネクタに収まっているので測定不可能。
その先はすぐヒューズ。
各所を結ぶ配線の導通を測ってみるが、ショートしている(グランドと繋がっている)部分は無くて問題はなさそうだった。
「ん~、じゃエンジン掛けてチェックするか」
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バッテリーに満充電してエンジン始動。ちなみにPJを換えて(戻して)からの始動性・アイドリングはごく安定していてにんまりしてみたり。
今度は逆側(バッテりー側)からチェック。
バッテリー端子間電圧。11.8Vと車体につけただけで下がった電圧は、エンジン始動前後で変化無し。
回転上げても同じ。なので充電されるはずもなし。
さっきチェックしたレギュ手前のコネクタは、三相の交流なのでよく判らないけれど少なくとも電流が流れていることは間違いなさそうだ。
「う~、となるとあとはレギュレータしか考えられないんだよな…」
この4JG用のレギュレータは比較的堅牢で、以降のモデルでも品番は変わっていない。(継続使用されているということ)
また旧型(~3RW)のコンバート用としても活躍しているらしいのだ。
それにこんなエンジン(というかカムチェーン周りというか)と同時に壊れるというのはタイミングが良(悪)すぎる。
とはいえ、しつこいようだが14年5万キロだから壊れていてもおかしくない頃合なのだけれど。
「でも仕方ないよな、とりあえず換えて試してみないと」
<余談>
ちなみに先のバッテリー満充電後、車体に装着して、レギュレータのコネクタだけを外して放置しておいたら、電圧の下がり(リーク)は無かった。
ということはリークの原因もレギュレータから先(~ジェネレータ辺り)ということ。
これがレギュ買い替えを決断した一因にもなっている。
★
新品はいくらかな~とヤマハの部品サイトを検索したら、いちまんよんせんうんたらと出てきたのでブラウザのタブをそっと閉じる。改めてヤフオクを開いてっと。
あれこれ検索。比較的高年式で「動作確認済み」のモデルのゲットに成功する。
<余談の2>
ヤフオクには「セローにも使えます」的なレギュレータの新品が恐ろしく安い価格(2k円とか)で出ていたりする。
だがこれは、メーカーはおろか製造国すらも記載無し。
今回のように壊れてもすぐわからない電装系ではあまり博打はしたくない。なので素直に「純正品の中古」を購入した。
モノが届いたら型番をチェック、問題なしっと。
左現、右手配物。型番は裏面に記載されてます
まずは現レギュのまま、エンジン始動→バッテリー端子間電圧変わらずを再確認する。
レギュレータを入れ替えてエンジン始動。
どきどきしながら測ると…14.1V、来ました!充電電圧来ましたぁ~!
※マニュアルによれば、3000rpm時の正常なバッテリー端子間電圧は12~15V
「うひ~、となるとバッテリーが空っぽになったのは単純にレギュの故障かあ、それにしてもこんなタイミングで壊れるとはなぁ…」
#そういえば前回
>※ま、「修理と同時に別の場所が壊れる」という事も多いのだけれどね。
…とか書いたんだよな、あ~怖い怖い、言霊って怖い…
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ふうと一息ついて、あれこれ引っ掻き回していた(?)配線を全部綺麗に納めなおす。
そして思いついてキャブのMJを140に変更。
ちゃんと走れるようになった(はず)のであれば、ここで焼きつきの不安を減らしておくとしよう。
外装外してある時が面倒少なくていいんですよ
各部指差し確認の後、外装を装着。
どおれとエンジン始動。軽い暖機の後軽く近所を一回り、問題なし。
よーし、これでやっとテスト走行に戻れるぞぉ…
※放置時のリークもこれで直ったはずなのだけれど、念のため継続観察中。
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