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渡りましたよ、ええ、島へもね…
■今年も行きます北海道!
2016年の夏休み。
今年は例年に比べ長く休みをとれそうな雰囲気がちらりほらり。「よーし、んじゃおっちゃん久しぶりにじっくり計画練っちゃうぞー!」
長期間休めるなら前々から狙っていた北海道ぐるり一周も悪くない。VMAXでがーっと走れば4、5日で回れるし、有名ポイントには何度行っても飽きることはない、だけど……
「ウニはいいぞ!」(なんじゃそりゃ)
ここしばらく、TVの旅番組、WEBの情報サイト、各種ニュース等で妙に「ウニ」という言葉が目に付いて仕方ない。
イガイガの中のオレンジ色のアレが夢にも出てくる始末。これはもしかして呼ばれているのかも?
「よし!ならまたセローで礼文へ行こう!美味いウニを食おう!」
前回礼文島へ渡ったのは2009年のこと。
7年経ったことだし(そうか、もうそんなに経ったのか)せっかくだから今度は利尻島もコミで出かけるとしよう、そして……今年こそ快晴になってくれよ!
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立てたスケジュールは道内6日という実に贅沢(当社比)なものになった。
そしてそれに合わせ、早めに動いて取ったフェリーは、苫小牧東までの夜便。
新潟を深夜23時過ぎに出て、苫小牧東に着くのが夕方17時過ぎ。
これだと現地で若干時間が無駄になるのだけれど、今年は長期スケジュールだから影響は少なくて済む。
それにいつもと違う時間帯に動くのも面白いもの。例えば去年昼飯を食べ損ねた店に時間を合わせて行けるとか。
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宿の予約も早めに済ませて安心していたのだけれど、直前になって心配事が現れる。
どうにも天気予報が怪しいのだ。日程後半が雨予報だし、台風6号なんてのも発生したらしいし。
「ま、心配しても降るものは降るから仕方ないか。それに後半あの人達に誘われた時点で天候は覚悟しなきゃいけないんだよな。」(後述…するまでもないか)
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■下道でGO!
9:40am、自宅を出発する。
天候はうす曇り。ここ数日猛暑が続いていたのだけれど、今日はそれほどまでは暑くならないようで一安心。
服装はいつものパーカーの中にTシャツ1枚、下はパッド入りジーンズだ。
長期間だけれど全宿(やど)泊なので荷物は少な目
フェリーが出るのは深夜だし、今日は天候も悪くない。
なので新潟まではいつぞや同様、プレツーリング的に下道で行こうと思う。何しろ北海道ツーリングでセローが一番辛いのは、行きと帰りの高速道路なわけだから。
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国道4号を北へと向かう。
「山の日」の休日ということでそこそこの混雑。だがちょい走って国道を離れればいつもの静かな田舎道へと変わる。
ぱたぱたと走る。気温も丁度良くて至極快適。
「こんなに気持ち良いとどこまででも走っていけそうな……あ、予備ガソリン忘れた。」
航続距離が長いセローとはいえ、北海道だから持ってこうと思っていた「命の1L」をすっかりと忘れていた。
あれれと考えると、現金を下す為の銀行カードも忘れている。そして日常的小間物もいくつか覚えがないような。
うー、北海道へのツーリングは十数回目だってのに、いったい何をやっているんだか俺…
※ま、クレジットカードがあれば大抵なんとかなるものさ!(大人対応)
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11時、日光市・五十里ダム湖畔。
空から雲がじわじわと減り、気温も上がってくる。暑いのは嫌だが太陽が照るとやはり気分は盛り上がる。
五十里湖上流では去年の大雨の影響がまだちらほらと
会津西街道で福島県。
道の駅に寄るかどうか悩んでいると、ガツンという衝撃と共にシールドに甲虫が。
うん、これは「寄っていけ」って言われてるんだな。
道の駅たじまで休憩がてらシールドを洗う。ついでにトイレにも寄ってすっきりさっぱり。よし、やっぱ寄って正解っと。
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12:30、大内宿。
ここはいつぞやも来た観光地だ。(そうか、あれからももう6年か)
今日は時間もあるし、この先オフ会でも使う予定があるので確認の意味をこめて寄ってみた。
休日ということで4輪駐車場は満車。でも2輪は大丈夫……ではあったのだけれど、二輪車駐車場は離れた場所に移されていた。
さりげなく警備員さんに聞くと「マナーの悪いのがねぇ…」とのこと。
うん、まぁ近くで爆音立てられちゃここの雰囲気壊れちゃうよね。
がっちり晴れました
駐車場に日陰があるのはありがたいですけどね
天気はさらに良くなってほぼ快晴へ。ジャケットを脱いで場内へと入る。
中は以前と変わりなし。そういえば前回も快晴だったんだよなと見て回る。
水路を流れる水が涼し気で気持ち良い。
昼は当然のように蕎麦。
「この前オダカズマサが来たんだよ」と嬉しそうに話すおばちゃんの店でモリをすする。
人出も相応に
水路が涼しげで
いただきます
これは違う店だけど、「ねぎ1本で」ってのは有名ですな
店を出、腹ごなしにと、一番奥にある崖の階段をえんやら登ってみる。
山の中腹から見下ろす家並みは、うん、絶景絶景。
これが結構な角度でして
見下ろす町並み
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13:30発
県道131を進み大内ダム湖へ。いやーホント天気よくなったな。
湖の西側、県道330に林道があるはず?と曲がるがそのまま湖をぐるり1周してしまう。ありゃ?んじゃさっきのT字路がそうだったのかな?
ダム湖も快晴
林道入り口はこんな感じで
手前で曲がる県道330の続きは全線舗装の林道だった。
但し相当に狭く、かつ荒れている。通る車がないせか日陰の路面にはコケが生え、端には落ち葉がごっそりと溜まっている。
もちろんセローでは問題ないけれどVMAXでは入りたくない系の道だった。
「くーまーとーかーでーるーなーよー」と走り山を越え、集落まで出てほっとする。
最近あちこちで出没例を聞いているからねぇ→熊。
その先の県道342もなかなかに侮れない道だったけれど、山奥という雰囲気ではなく安心して走ることができた。
これは水田地帯で安心して休憩(?)の図
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無事国道49へ出たのが15時過ぎというあたり。
道路標示では気温32度。でもそれほど暑く感じないのは風が乾いていたせいかもしれない。
西会津で今日初めての給油。
そしてK1300(BMW)のサイドカーなんてのを見つけて驚いたりもする。
その先はもう新潟県
16時過ぎ、道の駅あがの。
冷房の効いた室内でアイスクリームを食べる。
初めて入る道の駅(のパーキング)
定番ですな
30分ほど休んで出発する。日が傾いてきて正面(西)が眩しい。
そしていつの間にか、フェリー埠頭までの残りの距離も数十キロにとなっている。
考えていたより早く着きそうだ。あまり早くても時間を持て余すし、慌てず走るとしよう。
影が長くなってきました
新潟市内を抜け、港近くのGSで給油したのが18時にはまだ間がある頃。
トータルの距離を計算。そうか、ここまで下道で来ても280kmくらいしかないのか。
意外に近いんだな、高速道路に比べて時間は倍かかってるけど、倍しかかかっていないともいえるわけだし。
18時前、フェリー埠頭。
時間は早いが受付には問題なし。帰りの便も一緒にさくさくと手続きしてしまう。
受付のお姉ぇさん曰く、「バイクの乗船は21時頃からになります」
あ、意外に早くから乗せてくれるのね、んじゃそんなに時間を持て余すことはないかもな。
暫定到着は夕暮れに
さて、んじゃ夕日でも眺めてみるかと海岸線へと移動する。
西へと走り、トンネルをくぐって公園方面へ。そういえばいつぞやも同じようなルートを行き来したけれど、こんな立派なトンネルあったっけ?
※…と、後で6年前のツーレポを見たら、ちゃんと「トンネルを潜って」と書かれていたり。いや、今更だけど俺の記憶ってホントいいかげんだねぇ…
海岸沿いに丁度良いスペースを見つけてセローを停める。
夕日を見るのにこんな良い場所を独占できるとは!と喜んでいたら、後から続々とバイク・車が入ってくた。う~、そう上手くはいかないか。
予想通り、夕日は綺麗だった。
落ちていく先の島影は佐渡島だろうか。
これなら明日も良い天気になりそうな。そして北海道でもこんな天気が続いてくれたらなあ…
暮れていく暮れていく
久しぶりにつまんでみたり
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夕食は、こんな時くらいにしか入ら(れ)ないロイヤルホスト。
フェア中のカレーは流石に美味かったけれど、お値段も流石なものだった。
コンビニで買い物を済ませ、フェリー埠頭へと戻ったのが20:50という辺り。
すっかり夜になりました
俺が駐車場へ入ると同時にバイクの乗船が始まった。
「お、いいタイミング!今回はツイてるぞ!」……と思ったんだけどねぇ。
1.列で前に並んだバイクが2スト、しかも調子が今一つで白煙が凄い&臭い。
2.船内デッキにセローを停めてやれやれというところで、バッグのストラップが1本無くなっているのに気付く。俺がちゃんと留めなかったのか、経年劣化で壊れて落ちたのか。
3.船内受付、「二段ベッドの上下指定はできないんですよ」との由。とれるかどうかは別にして、少なくともこれまでは考慮してくれたんだけどな。
4.持ち運び用のエコバッグが破れてた。とりあえずは保管用のもう一枚と交換するとして、両方とも持ち歩く時には中の物落とさないよう気をつけないと。
ちゃんと付けたと思ったんだけどなぁ
エコバッグもこのありさま
やれやれ、今回のツーリングはツイているのかいないのか。
ま、とにもかくにもビールビール…
また会えてなにより
<おまけ>
5.この後、下船時に必要な半券を失くしてしまい再発行してもらうハメに。いや、これは100%俺が悪いんだけどさ。
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ともあれ、綺麗な月に見送られながら出港!
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今日のルート(五十里湖より先)
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■本日の走行距離:290km、給油回数:2回
■本日の教訓:ま、晴れてりゃ大抵のことは平気平気。
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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