■ツーリングレポート VMAX1700 栃木

 

ヨシ焼き渡良瀬遊水地は菜の花祭り記

ヨシ焼き渡良瀬遊水地は菜の花祭り記
めったに見られない光景です

 

 

garage Ak!rA

 

<2020年3月22日>

出よう出ようと思っているうちに

 あっという間に時は3月も後半に。

 「暖かくなったらあちこち行こう!」と思っていたのに、世の中は新型コロナウイルス(COVID-19)で大騒ぎ。私的なあれやこれやもあって、ここしばらくちょい乗りレベルでしかバイクで出かけられていない。

 せっかくのこの3連休もほぼ自宅警備(なんじゃそりゃ)が続いている。
 「もーやだ、出かける!絶対に出かけてやるぅ~!」

 さて、それでは何処へ?と思いついたのが渡良瀬遊水地だ。

 年に一度実施される「ヨシ焼き」
 渡良瀬遊水地に生えたヨシ(他雑草)を野火で焼くイベントで、これが今年は確か土曜日(3/21)が予定日だったはずなのだ。


Q.目的は?
A.もともとヨシズの原材料となる良質なヨシを育てるため、病害虫の駆除を目的として始められました。
また、枯れたヨシを焼くことにより、新たなヨシなどの芽生えがあり豊かな湿地環境が守られています。このことにより、世界的にも貴重な湿地環境としてラムサール条約に登録されました。枯れたヨシ原での火災は消火も困難であり野火対策にも効果があります。

※渡良瀬遊水地webサイト、pdf『令和 2 年 渡良瀬遊水地ヨシ焼き』より抜粋


 「風強かったはずだけどやったのかな??」とWEBで確認すると、どうやら予定通り行われたよう。

 うん、なら出かけてみるか。ヨシ焼き自体は見に行ったことあるけど、直後の焼け野原は見た事無いからな。

※以前、見に行った時の事をBLOGに書いたはず……と検索したけど見つからなかった。知ってる人いたら教えてください(をい)

 日曜日。「慌てるほどの距離ではないし」とガレージのシャッターを開けたのは朝9時とゆっくりめ。

 バイクはVMAX。
 さて、先日交換したばかりのリアホイールベアリングの調子やいかに。

VMAX
いつものスタイルで

 今日の服装は、上は厚めインナー+トレーナー、この上にウインドブレーカーと(セロー用)パーカー。下は防風ジーンズの下にニーシンパッドのみ。

 今はまだまだ涼しいけれど、今日はかなり気温が上がるらしい。
 なのでちょい軽装備に……というか重ね着を意識してみた。これなら暑くなったら脱ぐことができる。念のためグローブも2種類用意しておこう(正解)

 VMAX発進。「おお、なんか調子いいぞ」

 何故か車体が軽く感じる、エンジンの回りも良いような。
 久しぶりに乗る&体感温度が低くないからだろうか。それとも新品ベアリングが多少なりとも影響してるのかな?(いや、多分タイヤが新品だからだよ)

 R4を南下。
 調子に乗ってうひゃうひゃ走っていて、小山市からR50に乗り換えるのを忘れてしまう(をい)
 失敗失敗、でもUターンするのは悔しいので、遊水地へは南東側から入るとしよう。

 その先、旧4号に乗り換えてまったりと進む。
 をを、桜の花がそこそこ開いてるじゃありませんか。

桜
自宅付近じゃまだまだつぼみなんですけどね

 「細かい道はお任せします!」とGoogleMAP様に従い走っていて出たのが見覚えのある道。
 「あ、ここツールド小山のコースじゃん」

 一昨年の秋参加した(昨年は中止)自転車イベント、ツール・ド・おやま。その時のコースの一部に出たようだ。

 今日はバイクで一昨年の逆側から進む。
 目の前に現れた渡良瀬遊水地の大きな堤防を上がれば、その先に広がるのは……

 「あー、凄いなこりゃぁ!」

渡良瀬ヨシ焼き
凄い凄い

 そこには真っ黒に焼けた大地が広がっていた。
 黒々とした平地にところどころ焼け残ったヨシがアクセントになっている。

 そして漂う焦げ臭い香り。
 焼いてから丸1日経っているし、消化(水撒き)もされているはずなのだけれどねぇ。

渡良瀬ヨシ焼き
一面真っ黒

渡良瀬ヨシ焼き
焼かれてますねぇ

 遊水地内、ゆっくりとVMAXを進めていく。

 俺同様の観光客もそこそこの数が。尤も3連休中と考えればかなり少ないとも言えるだろう。

 遊水地内の要所要所にある車幅ゲート(1ナンバーだと通れないかも?な幅)で停滞する車両が多いのは、普段車に乗らない人が運転しているからだろうか。

渡良瀬中央
これは中央付近

 ほうほうと路肩で写真を撮っていたら、プリウスに乗った老夫婦から「これはいつ焼いたんですか?」と尋ねられた。
 「確か昨日のはずですよ」と答えておいて、そうか、ヨシ焼きを知らずに来た人はこの景色見たら驚くだろうなぁ。

 観察しながらぐるっと西側へと回り、お馴染みの北ゲート(エントランス)へと到着する。

 うん、南と比べると北は焼きが控えめかな。それでも凄いわこの景色は。

渡良瀬北ゲート
この辺りは焼け残ったヨシ多め

サイクリングロード
堤防上のサイクリングロードは菜の花が綺麗で(まだ甘い:後述)

 早めのお昼は、せっかく来たので近くの喫茶店でおしゃれランチを決め込んでみる。
 バイクに乗ったおっさんには場違い間違いなしだけどキニシナイっと。

 予報通り、太陽が高くなると気温は急上昇となった。でもウインドブレーカーを脱げば大丈夫。
 「さー、午後も見て回るぞー」

 西岸から南へと降りていく。
 途中、面白そうな枝道があったのでVMAXを乗り入れると、途中から路面がダートに変わってしまった。
 「うー、セローなら全開で楽しめるんだが……」

VMAXダート
ま、菜の花が綺麗だったからいいんですが(まだ甘い)

 一旦遊水地を出て住宅街を経由。
 途中、寺の境内の桜が朝の画像以上に咲き誇っていた。もしかするとこれ、今のこの気温で開いたんじゃなかろうか?

VMAX桜
もはや五分咲きですな

 再度東岸へと侵入。

 面白そうな枝道があったのでVMAXを乗り入れると途中からダートに(略)
 「うー、セローなら(略)

VMAXダート
道幅は広いんですけどねぇ

 遊水地内を走ったり、堤防の上を走ったり。

 菜の花が綺麗な土手を見つけたので停まってみる。
 「ここ、セローで走ると画になりそうだな、菜の花何時まで咲いてるかな?」

菜の花土手
凄い綺麗だけどまだ甘い

 一旦堤防を降り、更に北へ。

 細い路地を抜けると、道は堤防下から上へと上がって行く。そして……「うわー、菜の花凄ぇ!」

 堤防の土手一面が黄色の絨毯になっていた。

 ここまでの群生も綺麗だったけれど、それを圧倒的に凌駕する量。
 「こりゃぁヨシ焼きだけじゃなく、菜の花目当てに来るってのも十分にアリじゃないか!」

一面菜の花
凄い凄い(再)
(画像補正無し)

菜の花
一面黄色なんだもの

菜の花
タイヤが白いのは散々ダートを走ったから

 花を眺めながら小休止。
 更に上がった気温にパーカーのベンチレーションを開け、グローブを薄手にチェンジする。

 「いやぁ、今日は存外にいろいろ堪能できたわ。んじゃそろそろ帰り路にするか!」

 幹線道路までゆるゆると走り、あとはR50からR4を使って一気に自宅まで。

 朝の満タンから走った距離は170km弱。自宅近くのGSへ入った時には、リザーブ表示がピカピカと点滅(ヤバいよヤバいよ)していた。
 でもまぁ、本当の空までにはあと1.5Lくらいあったはず。

 無事ガレージへと着いたのは15時前。

 ガレージの壁に掛けてある温度計は24度を指していた。うん、そりゃ暑くも感じるわな。

菜の花
ホント、何時まで咲いてるんだろう?

今日の走行距離:170km 給油回数:1回
今日の教訓:春本番!……は過ぎたかも?

 

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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