■ツーリングレポート SEROW250 栃木

 

ノスタルジー日塩もみじライン
……のはずが林道迷走記

ノスタルジー日塩もみじライン……のはずが林道迷走記
めまぐるしい一日でした

 

 

garage Ak!rA

 

<2020年12月13日>

祝無料化

 うちのサイト的にもお馴染みの場所、栃木県の鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ有料道路、日塩もみじライン(&龍王峡ライン)がこの12月11日をもって無料化されたという。

 ここはその名のとおり秋の広葉樹の紅葉が見事な場所。
 途中にスキー場がある程の高原なので真夏でも涼しく、有料道路だけに路面も綺麗。俺にとっては高校生の頃から走っていた場所で……なんて辺りは他のコンテンツ参照ということで↓

栃木県北部限定ツーリングガイド 日塩もみじライン
VMAX1700 峠インプレッション

 「料金徴収終了までに48年かかったんだよ!」の記事を見ながら考える。
 「そうか、あそこが無料化されたのなら記念に回ってこないといけないな。料金所とかもう撤去されちゃったかな?」

※実は日塩道路はもっと前に償還されていたのだけれど、手前に新しく龍王峡ラインを作ったのでその分もコミになって無料化が伸びた……なんて話ももう18年前の事。

 日曜日、晴れ。
 10時前と時間は遅いが12月とあってさすがに気温は低い。んでもまぁ、きっちり装備していれば大丈夫。

 さて、日塩へ行くなら(いろいろな意味を込めて)VMAXで出かけるべきだ。

 だが、12月も既に中旬。さすがに凍結は無いだろうが、思い切り走るつもりもないし、万が一何かあったら即引き返してくるつもりでもある。うん、ならセローの方が良いだろう(正解)

 セロー発進。ぱたぱたと北へと走る。

 天気は比較的良いが気温は上がらず……というか、北へ向かうにつれ出発時より冷え込んできた。なので信号待ちでグローブを完全冬用にチェンジする。そしてその様子を隣の車のおっさんにガン見される。
#まぁ信号待ちでバイクから下りて後ろのボックス開けたら何事かと思うわな。

 程なく(でもないか)鬼怒川温泉。
 をを、結構お客さんがいるわ。やっぱり観光地には人が集まってくれないとねぇ(最近定例)

 鬼怒川温泉のバイパス側にある龍王峡ライン入口の道路標識はまだ「有料道路」のままだった。
 そのせいか向かう車は少なめ、ほとんどはこれまでどおり無料の国道121へと曲がっていく。

青看板
無料化の表記なし

 直進して龍王峡ライン。実はここをオートバイで走るのは初めてだ。

 元々鬼怒川温泉~龍王峡付近の混雑をスルーするために作られた道路。距離は稼げるけれど二輪で走るメリットはほとんどない。それになんといっても有料だったからねぇ。

#んでも自転車では数回通っていたりもする。サイクルイベントのコースに入っているのでね。

龍王峡ライン
御利用したことが無くてすいません


 ほぼ橋とトンネルで構成される龍王峡ラインを抜け、交差点を右へと曲がれば日塩道路の入り口だ。

 先ほど同様、手前に無料化の標識は無く……というか、まだ料金看板がでんと据えられたままだった。

有料道路看板
堂々と

 お馴染みの鬼怒川側料金所。ここには「無料化」「ありがとう」の看板が。(TOP画像)

 うん、これまでありがとう。ってか無料になれば今まで以上に頻繁に来るようになる気もするんだけどさ。

日塩道路
これからもよろしく

 それではと、久しぶりにコースイン(をい)

 料金所をくぐって数百メートル先、ここから本格的なワィンディングが始まる左ヘアピン。
 この内側にある駐車スペースは「太閤下ろしの滝」の観光用だけれど、下のUターン(?)の場所でもある。

 「ここに出店が出るほど賑わってた事もあったよなぁ……」(しみじみ)

駐車場
今は閑散と

案内板
看板も大分褪せました

 がーっと走ってヘアピンを曲がる。

 いくつかの小さなコーナーが続き、その先、内側にスペースのあるオープン右ターンがちばこまコーナー
 そう、俺のイベントで転倒者の出たコーナーにはその人の名前が付いているのだよ。(勝手にね)

 しばらく続く低速コーナー域。これを抜けるとコースは中速複合コーナー域へと入っていく。

 この辺りがこのコース一番の難所、というか先が読みにくいルートになる。
 下から登っていって、短い直線の手前にある右90度がアキラコーナー(をい)

 「いや、ここはねぇ、高校生の時に上から降りて来てブレーキでビビってガードレールに突っ込んだ思い出のコーナーでねぇ……」(しみじみ)

 その先は直線とヘアピンが交互に現れる。
 郁コーナー(説明不要)を抜けると左に大きな駐車場。
 ここが上のUターンポイントになる。夏場は賑わう場所だけど、下の駐車場同様今日は貸し切り状態だった。

上の駐車場
路面が濡れている点についてはこの後で

 そこから数百メートル走れば、「みんな大好き白滝駐車場」へと到着する。

 この場所が鬼怒川側から上がった場合の(事実上の)頂上地点。今日は塩原に降りるつもりはなく、ここからUターンする予定。
#昔(から)散々走り回ったのもこの鬼怒川側だしね

 駐車場は既に冬季閉鎖モードで、売店はもちろんトイレにもがっちりベニヤ板。

 でもこれだけは変わらずに流れる滝を、これまた久しぶりだねぇと眺めてみる。

白滝
ここに唯一、他の観光客がいました(なので引き絵が撮れず)

 さて、無料化された日塩道路はこれからどうなるだろう。

 他の「元有料道路」を見るに路面の荒れは避けられなさそう。でもまぁ、気楽に走りに来られるようになるだろうし、チョイ乗りのルートにも組み込みやすくなるのはありがたい限りだ。

……とまぁ、これだけであれば「ノスタルジーに浸る日塩道路」だったのだけれどねぇ。

 「時を戻そう!」(ぺこぱ)*1

 1時間半程前の事。

 えんやら登る途中の日塩道路。勝手知ったるワィンディングロードだけど、セローで走ると実に新鮮だ。
 「そういえば俺、(225時代を含め)セローで日塩走るの初めてなんじゃ?」(どうだったかな?)

 ぶつぶつ呟きながら走っていると、脇道林道へのゲートが開いていることに気が付いた。

 この脇道があるのは知っていたが、ロードバイクでは入れるはずもない。
 かといって、ここへ入るためにわざわざセローで来て有料道路の料金を払うつもりもない。だから今までは気にも留めていなかったのだ。

 だが今日は別、どれどれと覗いてみる。

林道入口
誘われてるとしか思えなくて

林道看板
付近図もありました

 入口の銘板によれば「二枚沢林道」位置的にどこかへ繋がっているとは思えない。

 行き止まりのUターンだろうけれど、ちょい覗きに行くにはかえって好都合ともいえる。
 「んじゃま、ちょっと見学してきますかね」

 林道へIN

 入口の見かけの割には「道っぽい」林道だった。
 四輪車の跡のある砂利道。路面は基本フラットで走りにくいことは無い。ちょい石が大きく深いけれど、これは一時的なものだろう。

林道入口付近
これは石エリアを抜けてから

 ほうほうと走る。

 コーナーはタイトだが、冬場で木々の葉が落ちているので見通しは悪くない。
 先のとおり路面も荒れているというほどではなく、そこそこのペースで流すことができる。

 木陰・吹き溜まりに溜まったたっぷりの落ち葉は上を走るととても快適だけれど、下に何が隠れているかわからないのでゆめゆめ油断することなかれ。

枯葉吹き溜まり
カサカサ音が気持ち良し

沢
沢を渡ったりとか(もちろん橋で)

 枝道も多い。

 メインルート(と思える方向)を進んだのだけれど、同じような幅の分かれ道が3つ4つ。
 ふむ、これ全部探索すると結構な距離を走れるんじゃなかろうか。

枝道
判りにくいですが左に分岐があります

カーブミラー
そして唐突にカーブミラーと電線が現れて驚かされたり

 「熊!熊!出るな熊!」(今年定例)と叫びながら走ること5.6km(実測)
 道は行き止まりの広場へと出た。

 もしかすると本来はもっと続いているのかもしれない。その先は土砂崩れで埋まってしまったような雰囲気だった。
 「うん、でもまぁ予想通りかな」

 それにしてもこんなに長く・広がっている林道だとは思わなかった。走りやすいし、これは後々ローラー作戦を実施すべきかもしれない。

行き止まり
行き止まりました

崩れの先
道あるのかな?
(どちらにせよ材木の向こう側に大きな溝があるので越えられはしないのだけど)

 Uターンして来た道を戻る。
 枝道の探索もしてみたいが(遅く出発した)今日は時間も足りないし我慢我慢。

下り
勝手が判った帰り道は気楽です

滝
滝(沢)を見ながらまったりと

 もみじライン本線へと戻り、舗装のワィンディングを再度登る。

 と、脇道林道へのゲートが開いていることに気が付いた。(再)
 どれどれと覗いてみる。(再)

林道入口
誘われて(略)

 銘板によれば「釈迦ヶ岳林道」
 こちらも走りやすい林道だった。

林道
フラットフラット

川現る
でもいきなり川になっていたりするので注意必要
(見た目よりかなり深い)

 この林道にもカーブミラーがある。もしかして定期的に走る車があったりするのだろうか?

 路面は走りやすいがルートは崖沿いだ。コースアウトするとヤヴァいことになるので慎重に。
 そして崖際な分、遠くの山々が見え隠れもする。

景色よし
1m向こうは断崖絶壁です

 さて、ここまでの画像で気づいた人もいるだろうけれど、ここへきて天気の移り変わりが早くなってきている。

 下界は「曇り時々晴れ」だったけれど、高度があがるにつれ雲・霧がぐっと増えた。
 と思えば、時折ぱーっと太陽が照らしたりとなかなかに忙しい。

 そしてこの林道へ入ってしばらくの後、ぐんと空が陰ってきた。
 周囲は一気に暗くなり、ぱらぱらと落ちてきたのは……

 どうやら雪雲が流れてきたらしい。でもまぁ積もるような事はないだろうし、なによりセローだから大抵の状況は大丈夫(そうか?)

シートに雪
シートに雪、なかなか溶けないのは気温が低いから

 こちらの林道にも枝道が数本。メインルートを進むのは先ほどと一緒だ。

枝道
枝道とクラクション標識

 うらうら進んで最終的には行き止まり。もみじライン本線からの距離は5.2kmだった(実測)

 「これまた予想通りよ!」はいいのだけれど……「降ってきたなぁ、雪」

 パラパラだった雪がサワサワ(?)に変わってきた。風も強くなり横からヒューヒューと吹き付けてくる。
 まぁ結構上まで登ってきたし、先のとおりスキー場があるくらいの場所だからねぇ。

行き止まり
こちらは完全に行き止まり

雪
そこそこ降ってきました(画像ではわかりにくいけど)

 Uターン。
 途中ちょい迷ったけれど、太めの枝道に入ってみる(時間はどうした)

枝道
だってこんなに走り易そうだったから

 快適と言っていい路面を2km(実測)走ると、これまた広場へと出た。

 林道としては終わりだが、その先に山道が続いている。
 4輪のわだちがあるからそんなに厳しい道ではなさそうだ。

広場
フラット広場のその先に

その先
さて、どうしますか

 「少しだけ……」と覗いてみる。

 枯れた笹と落ち葉でガサガサだが、セローで走るのには問題無し。

 それでも場所が場所なのでに慎重に走る。そしてちょい寂しくなったところで一旦停止。

 この先行けるところまで行ってみたい気はあるが、今はソロだし時間も遅い(今更)
 もみじラインも頂上の白滝までは行っておきたいところだし、昼飯がまだなので腹が減って仕方がない。ここらあたりで切り上げて、残りは複数台で来た時のお楽しみにとっておこう。

山道の先
道は更に続きますが

 Uターンの時、ふとカレーの匂いがした気がしたのだけれど、それは腹が減っていた為の幻臭(?)か、それともスキー場のレストハウスまで近づいてでもいたのだろうか。(さて)

 もみじライン本線まで戻り、白滝駐車場まで登ったのは先のとおりということで。

 ちなみに戻る途中から、雪が更に多くなった。
 本線は既にウエット路面。路肩がうっすら白くなるほどだったけれど、それでいて青空も見えるという実に不思議な天候だった。

雪スクリーン
スクリーンはこのありさま

ウエット路面
舗装路面へ戻るとフルウエット

路肩に雪
路肩もこの様相で

青空
それでいて青空が

 もみじラインを下り、グーグー鳴る腹(昭和的表現)にもう少し頑張れと言い聞かせながら鬼怒川温泉まで戻ってラーメン。熱くてうまい(空腹)

 後は走りなれた道で自宅まで。

 うん、今日は予想以上に(以上過ぎるほどに)走ることができた。
 そしてあの辺りへ出かけられるのは今年は今日が最後かな。

※その通り、北の山は翌週には本格的な雪になりましたとさ。

今日の走行距離:170kmくらい? 給油回数:1回
今日の教訓:VMAXだったらエラい事になってたわ




 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。



 

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