■ツーリングレポート VMA1700 富山、石川

 

能登半島リベンジツーリング記


雨はどこでしょう?

 

 

garage Ak!rA

 

<2012年5月3日>

全部が全部というわけにはいきません

 ゆっくり起床。ゆっくり朝飯を食ってゆっくり準備。
 だって今日は帰るだけなんだもーん。

 ツーリング最終日の4日目。
 予定ではちょい遠回りして立山黒部アルペンルートの雪の壁とかも見ていこうと思っていたのだけれど、昨夜の天気予報ではどう見ても雨。仕方ないので素直に帰ることにしたのだ。

 ところが朝起きると…「あれ?晴れてる?」
 天気予報は変わっていないのに、雨はもちろん、日差しが差し込む結構な上天気になっていた。

 「なんだなんだ、これなら寄り道できるじゃん!」とうきうきしながら雨雲レーダーを見て驚いた。
 晴れているのはここ高岡のある能登半島の付け根付近とその東側(北陸道沿い=俺の帰り道)だけで、それ以外は真っ黒(雨)だったのだ。
 「いやぁ、我ながら凄いな、俺のこの晴れ男具合は。」


 9時過ぎ、羨ましがらせるために(誰を?)「晴れてますが何か?」とwebに書き込んで出発する。

 すんなりとICから北陸道。
 雲の流れからすると、慌てて走っても良いことはなさそうだ。んじゃゆっくり行くとしよう。

 北陸道は快適に流れていた。但しそれはこちら側(北東行き)だけで、反対車線(南西行き)は既に結構な渋滞が始っている。
 パトカーは双方向とも多め、暦上は今日から4連休なので当然と言えば当然だろう。

 落ち着いて走る海岸線の高速道路。
 海と反対側には白く輝く立山連峰、考えてみればこの辺りってきっちり山(と海)に囲まれてるんだよな。


これは海側ですが、なんか凄い色の空でした


そりゃぁ甘王ソフトも旨いわ

 道は上信越道へ。

 それにしても本当に雨は何処?というくらい快適な天候&気温だ。
 急ぐ必要はないし、あまりに山が綺麗なのでSA/PAへ寄っては小休止を繰り返す。「あ~、ホント山が綺麗だな」


コントラスト高し


以下同文


 昼は松代PAで。試にとカラアゲ定食を頼んだけれど、これはちょい失敗。
#カラアゲが大量生産の冷凍もので…ってまぁ仕方ない事だけどさ。

 昼寝とまではいかないが、ベンチに転がってゆっくりと休む。

 ここまで快適に走ってきた高速道路。そしてこの先もまるで俺の行く手行く手から雲が避けて行くような感じなのがなんとも凄い。
 今はまだ土砂降り(っぽい)この先も、もう少し待てば晴れてくれるかも?


ここはまだまだ青空ですけどね


 「でもなぁ、さすがに山越えで晴れるのは難しいよなぁ…」と出発したのが午後2時過ぎ(←休みすぎ)というところ。

 そしてその予感どおり、軽井沢手前あたりから「ポツ…」くらいの雨が降り始めた。
 トンネルの続くこのあたり、周囲は霧(もしくはそれ以前に降った雨の蒸気)が真っ白に立ちこめている。「もう少し…もう少しだけ…」

 なんとか濡れることなく横川SAへIN。
 「あ~、凄ぇ!あの天気予報でここまで合羽無しで来られたぞぉ!」

 さて、初日同様、ここ横川で給油しておけば自宅までは無給油で走れる計算だ。
 これから先の関東地方は否応なしに雨のはずなのだけれど、無給油・無休憩なら合羽の面倒くささは最小限になる。
 GSの隅を借りてここで完全装備を決めてしまおう。

 ウエストバッグとグローブをシートバッグにしまい、バッグにはカバーを掛ける。
 雨具上下+ブーツカバー、グローブの代わりには高級ゴム手袋。どうせ雨なんだから格好なんて気にしない気にしないっと。

 「うっしゃぁ!」と気合を入れて出発……したのだけれど、先の雨(霧)は山を降りるとあがってしまった。
 その先も時折パラパラ程度で「合羽なくてもいけるんじゃぁ?」レベル。む~、これは着るの早まったかな?

 そしてそんな中、道路表示に「北関東道閉鎖」の文字が現れる。

 閉鎖って事故とかだろうか?それともあちらは高速が閉鎖されるほど降っているのだろうか?
 でも雨が原因なら俺が行く頃には解除されているかもしれないな…

 関越から北関東道、閉鎖表示変わらず。
 パラパラ雨もこれまた変わらず。

 どうだどうだと走る先は…表示どおり、佐野田沼ICから先が閉鎖中だった。
 原因は雨、「うっへ~、こっちはそんなに降ってたのかよ」

 成すすべなく一般道へと下ろされてしまい、さてと考える。

 まぁこの辺りはもう地元と言ってもいいくらいの場所(そうか?)だ。ここからならどこをどう通っても帰ることができる。

 距離的にはR239を使って栃木ICから東北道のほうが近い。だがこのルートは途中1車線の部分も多く面倒臭い。
 ならちょい遠回りだがR50から佐野ICを使うとしよう。

 そして同じように下ろされた他府県ナンバーの車に混じって走って驚いた。せっかく大回りして行ったのに東北道も佐野~栃木間が閉鎖されていたのだった。
 「うが~!、なら栃木へ回るんだったぁ!」

 失敗した失敗したとそのままR50を東へ。
 他に近道のルートもあるのだけれどなんとなく気が抜けた。ちょこまか走るのも疲れるし、太い通りの続くR50→新4号で帰るとしよう。

 そう、そしてこの判断は正しかったのだ。
 何故なら、そのすぐ先から天候が本物の「土砂降り」に変わったからなのだ。「きゃーっ」


 それはもう見事な土砂降りだった。

 アイアム土砂降り、キングオブ土砂降り、なるほど・ザ・土砂降り。
 ヘルメットのシールドにバシンバシンと当る雨粒の音以外耳に入ってくるものはない。
 ゴレンジャーならレッド、スタンドならザ・ワールド、モモクロZならタカギ
 今日は中が革ジャンだから平気だが、薄着をしていたら肩胸辺りが「痛たたた…」となるのは間違いない。
 周囲は真っ暗、というより雨のせいでカーテンがかかっているようだ。

 周囲を走る4輪のペースもガタ落ちとなるが、助かったのは全て片側2車線の国道だったこと。
 広くて車間を空けやすいし、路面もいいし、水はねも比較的少ない。
 栃木ICへ行っていたらどうだったかはわからないが、1車線の細道で同じクラスの降りに遭ったらきっと泣きが入っていたことだろう。

 そしてありがたみをひしひしと感じたのがピンロックシールド
 とにかく曇らないのがありがたい。この雨の中でシールドを開ける・拭く必要がないというのはすこぶる助かる。いや、買ってよかったな、これ。
※ただ一度、鼻の頭が痒くてシールド開けて掻いてしまったのは失敗だった。濡れた手で掻くとすぐまたムズムズしてくるんだよな。

 結局、この土砂降りは自宅まで継続した。
 丸1時間浴び続けた雨で、以前から怪しかった合羽パンツの股間のシールはご臨終。下半身のみではあるがびしょ濡れとなった。
#ま、これで買い換える決断ができたということで(←ポジティブシンキング)

 17:30、自宅前着。

 「あー帰ってきたぞぉ!」とVMAXをガレージにしまう前に、合羽を着たままずるずると洗車ホースを引っ張ってくる。
 雨とはいえ路面からの水はねも凄かった。このまま乾くとあちこち汚れが残るだろうから、今のうちに水道水で水洗いしてやろう。

 「土砂降りの中で合羽着て洗車してるってシュールな光景だよなー」と考えながら洗う。
 よーし、これで海辺の塩分も完全除去っと。
※この土砂降りじゃ既に落ちてるけどね

 VMAXをガレージへ。
 ガワだけざっと拭いてあとは放置。これができるだけでもガレージの価値はあると思う。

 合羽を干して荷物片付けて着替えて風呂沸かして…あ~、とりあえずビールビール!


後日改めてピカピカにしてやりましたとさ

本日の走行距離:490km (ほぼ高速)
本日の教訓:尻の穴まで濡れたのは久しぶりだなー

総括

…というわけで、3泊4日の能登半島ツーリングは無事終了。
 もちろん無事故無検挙でリベンジもきっちり果たすことができましたとさ。

 天候的にはばっちり晴天!とは言えないけれど、他の地方を考えると合格といっていい気候だったんじゃないでしょうか。
 メインの1日は晴れましたしね。

 GWの真ん中(平日)だったせいもあって、どこでも人出は少なめ。これも楽しめた一因かもしれません。
 帰り道の対向車線の大渋滞といったらもうそれはそれは。
 今回はスケジュール的にも正解だったといえるんじゃないでしょうか。

 高速道路が繋がって意外に早く行くことが出来るのがわかった富山石川方面。
 次は寒い時期に行ってもいいかな?無論その場合は四輪でですけれどね(笑)


それにしても海沿いのツーリングは楽しいよなぁ…

 ☆

4日間の走行距離:1440km (うち高速で890km)
本日の教訓:なんのかんの言いつつ、無事に帰ってくるのが一番重要です。

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

ツーリング紀行へ戻る ツーリング紀行へ戻る