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下北半島まで来たわけですから
■今日もまたまた快晴で
「おっかし~な~、壇みつばち来なかったな~」
朝6時前起床。それではととっとと出発…はせず、食堂でバイキングの朝食をとる。
ビジネスホテルのおまけ(?)のバイキングというとパンにコーヒーにちょいサラダというイメージがあるのだけれど、ここの朝食は至極充実していた。
和と洋で主食とおかずとデザートが勢ぞろい。観光地の有名ホテルと比べても見劣りしない品揃え。なのでついつい例の三杯飯になってしまう。
いや、朝飯を食べ過ぎるとなかなか腹が減らなくて、途中買い食いしにくいというデメリットもあるんだけどさ。
#でも今日は正解だったよな(後述)
★
7時過ぎ出発。天気はまずます。雲はあるけどこれから良くなってくる気配。
R4をぐわっと走って県道9号
県道の入り口が判らず一旦スルーし「いや、さっきのところのはず」とUターン。そしたらこちら側には標識があった。なら反対側にも出しておいてくれよう。
海沿いの県道9号は夏泊半島をぐるりと回る快走ルート。道は細いが景色を眺めながら走るのにはかえって都合が良い。
歩いて渡れる大島とか
それにしてもこの辺りには本当にキャンプ場が多い。昨日も思ったけど、この辺りの海沿いでゆっくりキャンプするのって気持ち良いだろうな。
R4に戻ってからR279はまなすロード。ちゃんとした国道なのに道路が上下にうねっていて笑ってしまう。
もう少し長ければ富良野のようにジェットコースターの道とか名づけられそうだ。
雰囲気だけでも伝われば
そして…
「やっぱ巨大風車が見えちゃうと見にいきたくなるんだよな~」
しかも結構な本数です
★
R279をひたすら北上し、むつ市付近。
さて、今日も今日とてどこまでいけるかわからない。
とりあえず海沿いをぐるり周りはするのだけれど距離感がまったくつかめない。下北半島って見た目以上に走りがいがあるとは聞くのだけれど。
ともあれ、まずは恐山を見にいくことに。
なかなか来る機会のないこの辺り、やはりメジャーポイントはきっちりおさえておかないと。
恐山手前の峠は気持ちの良いワィンディング。でもさ、そこの隼さ、気持ちはわかるけどここでそんな外道な追い越しかけてると後で祟りがあるかもよ。
知らなかったのだけれど、恐山は山間の盆地の底にあった。
なので直前は下り坂。
そう、それはもう一気に下っていて、昨日の竜飛ロードを髣髴とさせる。「ここ、軽自動車じゃ上るの辛いだろうな…」(再)
恐山着。きちんと用意されていた二輪駐車場にVMAXを停め、入場料を払って中に入る。ううむ、なるほどなるほど。
手書きのようなそうでないような
霊場、恐山
恐山はとても興味深かった。
特に詳しくは書かないけれど、いろいろ考えさせられる場所だった。
イオウの臭いがたちこめる中、いくつか石を積んで拝んで賽銭めいたことをして。
「でもあれだな、今こうしてバイク乗れてるって事だけで俺は充分幸せなんだよな」
中は広大で
これは裏の山から
風車多数
賽の河原
帰り際、あれこれのお土産と共に、自分用にお守りも買ってみる。
但し、恐山の交通安全のお守りにどのくらいの効力があるのかは謎である。
でもまぁウエストバッグに忍ばせましょう
★
「よし!」と気合を入れなおして(?)恐山を出たのはなんと11時半。
「うわー、ゆっくりしちゃったよ~、この先慌てることにならなきゃいいけどな~」(なるよ!)
そして案の定、先の坂(帰りは上り坂)でDモードであえぎながら登る白い軽自動車の後ろについてしまい、「ルーク、低いギアを使うのぢゃ」と(略)
国道338まで戻るのに同じ道ではつまらないと県道174を使用、ガラ空き快走ルートでにんまりする。
恐山では雲が多かったが、海沿いへ出たら青空が広がってきた。
磯の香りをかぎながら堤防の上でちょっとだけ小休止。
やっぱ青空はいいわ…
海沿いの国道をたっぷりと楽しみ、道が山岳ルートへと変わる手前の集落。
どうやらお祭りのようで街角には大漁旗が飾られていた。うん、いいねぇこういうの。
見るからにおめでたく
山に入るとこれまたアップダウンがすこぶる激しい。だがVMAXの莫迦馬力なら関係なしなのはこれまでと同様だ。
それにしても凄い青空だ。
カーブを曲がるたびに山の形が変わり、後ろにはそれに切り取られたかのような青空が広がる。
そしてぽかりぽかりと浮かぶ雲がその青さを引き立てる。
「ああ、ツーリングはやっぱ晴れてるのが一番だよなぁ…」
空が高いわ
仏が浦。
海が美しい観光ポイントらしい。確かに山岳ルートからもちらりと見えるコバルトブルーの海。
どれどれと駐車場へ入ったけれどここはまだまだ山の上、どうやら延々海
沿いまで歩いて降りて行く必要があるらしい。
どうしようかずいぶん迷ったのだけれど今日はパス。もう1時を遥かに回ってるし、昼飯もまだ食べてないし。
これはその先の高台から最大望遠で
その後も高台を走ります
ツーリングマップルに「うに丼の店」とあった場所には2件のお店があった。
片方のお店を覗くと満員。聞くと1時間待ちだという。それほど大勢待っているようには見えないのだけれど家族でやってるらしいから回転が悪いのかもしれない。
それではと断って出発。ま、もうちょい先まで我慢しよう。
※つまり朝たっぷり食べたので腹もそれほど減っていないんですな
相変わらず絶景ポイントが続きます
★
14時半。大間着。
「あれ?先端で有名な割りに普通の街だな。お祭りはやってるけど特に何にもないぞ?」と思っていたら、こちらは本当の街中だった。
観光地である岬(大間崎)の先端にはお約束の碑と土産物屋街がちゃんとありました。
※規模は小さいけど北海道の宗谷岬と同じ構成で笑ってしまった。
どれどれとVMAXを停める。
「お~、ここが大間崎かぁ。さすがに人出はあるな…」
到着
結構な賑わいで
お約束画像
そしてこれもお約束の怪しいオブジェ
さて、いくら朝飯を山ほど食べたとはいえさすがに腹が減った。買い食い買い食いっと。
大間=まぐろではあるのだけれどさすがに手は出ない、というか「大間マグロ」を売りにしている食堂はお盆最中ということもあってか既に黒山の人だかりだ。
なので家族でやっているらしい小さな屋台で炭焼きマグロを買ってみる。
大間産かどうかはさておき旨い。あと見た目より量があって腹も落ち着いた。
充分美味しゅうございました
ぶらぶらと土産物屋を覗く。
あれこれ購入の他に、定番にしているマグネット(の表にいろいろ張ってある奴、正式名はなんて言うんだろ?)も買う。
当然まぐろ柄の奴、これでうちの冷蔵庫の扉がまた一つ豪勢に。
さてとVMAXのシートに腰を下ろして一休み。
これで今回のツーリングで男鹿半島と龍飛岬と大間岬と先端を一通り巡っておちついた。さて、これからどうしようか。
日程的には今日帰ってしまうことも考えてはいた。
まぁ物理的に帰れないことはないと思うのだけれど、ここから高速道路へ出るまで(青森か八戸)どれだけかかるかわからない。
せっかくのツーリング、慌てる必要もないしもう一泊していくことにしよう。先のとおり「下北半島は見た目より広い」と言われているわけだから。(そうそう)
とりあえずは海沿いを東へ、できれば半島を一周する感じで。
★
16時過ぎ。
給油のタイミングで今日のホテルを探してみる。ここからの距離と便利さを考えるとやはり青森か八戸だろう。
青森は昨夜泊まったし、戻ってしまっては半島一周にならないからと八戸付近で探してみる。
ところがまぁどこも一杯。何かイベントでもあったんじゃないかと思うほど見つからない。
※値段の折り合うホテルの話。高いお店がどうだったかは知りません。
むーとシートの上で腕組みをする。
ならもうちょい近くで探そうか。あんまり高速から遠いと明日が強行軍になっちゃうし、ちょい天気も心配なんだけどさ。
※北東北の明日は朝から雨予報
近くの都市というとむつ市になる。
これまた満員が続いたがようやく1軒に空きが見つかった。やれやれこれで安心して走れるぞ。
さて、それなら下北半島をきっちり一周すべく尻屋岬へ向かおうか。ここが東の端になるわけだし。
★
県道の快適路を走り岬へ。ところが・・・「うわー、ゲートがあるなんて聞いてないよぉ~」
岬へ繋がる道の入り口にはがっしりとしたゲートがあった。そして今はしっかりと閉まっている。
案内板によるとオープンは17時まで。そして今は17:30
あ~、岬行きたかったのに!馬見たかったのに!
「くっそー、大間から直行してたら間に合ったかなぁ…まぁ情報収集不足な俺が悪いんだけどさ…」
がっちりと何重にもゲートが
悔しいので記念撮影
ともあれ閉まっているものは仕方が無い。んじゃま、宿へ向かうとしますかね。
★
むつ市着は18:30
恒例の「宿直前での給油」の際、GSのお兄さんがしげしげとVMAXを眺め「でっかいですねぇ」(翻訳後)と言った後、「やっぱりこっち(青森)はガソリンが高く感じますか?」(翻訳後)と聞いてきた。
「あ、ええ、栃木県はガソリンが安いんですよ、だからこのくらいは仕方ないです。でも昨日龍飛岬の手前で入れた時はリッター198円で…」(←まだ言うか)
ホテル着。ここも駐車場は屋内で安心する。
賑わった場所からはちょい離れているので夜は今日もコンビニ飯。でもこのビールの飲み比べが実に(略)
「あーでも今回のツーリング、ビジホに3泊したけれどみんな良いホテルだったな、良さの意味は様々だったけどさ。」
立体駐車場にバイクを停めるという貴重な体験を
もちろん動かしませんが「揺れるのでセンサー付いてたら注意してください」とのこと
★
■本日の走行距離:380km、給油回数:4回
■本日の教訓:これで北東北一周完了!
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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