■ツーリングレポート セロー 福島、北海道

 

2016北海道ツーリング・二島二過記

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気張れ!晴れ男!

 

 

garage Ak!rA

 

<2016年8月15日>

台風来襲

 6:30am
 「ウニが…ウニが…」という自分の寝言で目が覚めた。【嘘】

 そおっと覗く外の空は…昨日までとは比較にならないほどどんよりとして雲が多い。
 でも思ったほどには暗くはなく、ちょっとだけ青空も見えかくれ。これならもうしばらくは雨は落ちてこないかな?


いかにも、という雲ですけど


 宿のご主人に挨拶しての出発は7時過ぎとなる。

 朝に予定していたウニ丼が無くなってしまったので、ちょい走り、海沿いのセイコマに入る。
※ここ、前は無かったような?

 イートインスペースがあってありがたい限り。パンとおにぎりを買って……お、グランディアブラックの挽き売りコーヒーがあるぢゃないか、これは試してみなくては。(美味しゅうございました)


缶コーヒーとはまた一味違う感じ

 イートインのカウンターに肘をついて外を眺めてみる。

 起きた時に比べて天気は確実に悪化している。
 近づく台風の影響とおぼしきごうごうと吹く風に、海には白い波が立ち、空では黒い雲が結構な速さで流れていく。


波しぶきもたっぷりと

 今日、稚内へと戻るのに乗るフェリーは12:30発を予定している。
 あと4時間は遊べるのだけれど、どう考えてもそれまでには雨が降り出すだろう。さて、どこまで行って何を見ようかな?

 セイコマを出て、とりあえずはと北へ向かって走り出す。
 風はやはり強い。大型バッグを積んだセローが横風におっとっととなる。
 対向してくるバイクは大型車が多くその分風には強そうで……「対向してくるバイク?」

 礼文島は基本南北にしか走れる道が無い。(遊歩道を除く)
 ここはまだ南部分。朝のこの時間帯、観光するなら俺同様北へ向かうはずなのだ。
 「南って何かあったっけ?岬の他はフェリー埠頭くらいだよなぁ?って、あっ!もしやっ!」

 慌ててスマホで検索する。「やっぱりそうだ、稚内へ帰る朝一の便って8:45発じゃん!」

 何故かずっと「朝便は7時台だからこれに乗るなら観光もできないし土産も買えないし」と勘違いしていたのだ。 
 先のバイクはおそらくこのフェリーに乗る人達だ。つまりまだ間に合うということ。

 もうすぐ雨が降ってくるのは間違いない。雨の観光地を回って楽しいことはあまりないし、メインの林道は昨日制覇してある。
 8時過ぎなら土産物屋も開いているし、何より今フェリーに乗るなら合羽を着ないですむわけだ。

 くるりとUターン。「乗るぞー、朝一のフェリーに乗るぞー」

 急いで走ってフェリー埠頭への到着は8時丁度。
 案の定開いていた海産物屋で土産を買い込み、チケット売り場で乗船券をゲット。ふぅとため息をつく。

 「今日が雨なら宿には早めに着きたいな」と思っていた。そして早いフェリーに乗れたので4時間近くスケジュールが前倒しできたことになる。
 朝にウニ屋さんへ行けていたら間違いなく間に合わなかっただろうし、これも怪我の功名だな。(ポジティブシンキング)


既に少しパラついてきましたしね

 稚内への到着は11時。空は曇りだけれど礼文島よりは大分良い。

 「ここだけは」と防波堤ドームを見に行った後、市内で給油。
 あらためてスマホを覗くと、残念ながらこれから向かう宗谷岬はやはり雨のようだった。


そういえばここへ来るのも久しぶり

 R238を東へ。
 市内を抜けたあたりでとうとうポツリと降ってきた。

 しばらく我慢していたのだけれど、本格的になりそうな雰囲気だったので雨具を着込む。まだまだツーリング中盤だからブーツカバーも忘れずに。(←中まで濡らすと乾かすのが大変)

 程なく、雨は本降りになった。

 いわゆるザーザー降りで風も強い。ピースサインを返すのが辛いほどの雨だ。
 「どーしよっかなー、昼飯…」(半分逃避)

 宗谷丘陵下、定番の郵便局脇から「白い道」を上がっていく。
 「あっはっはー、雨でなンにも見えねぇぜっ!」
 ま、でもこんな雨の宗谷丘陵も初体験ってわけで。


この雨だとカメラは取り出せないので、画像は防水スマホで


真っ白ですねぇ、道も空も


見晴らし台も同様で

 雨のせいか、ここでは見かけたことのない野ウサギが道を跳ねていく。
 それを追いかけ、ぐるり回って宗谷岬へと降りていく。


 雨は若干小降りになってくれた。
 これまた定番の北端の碑撮影は、見知らぬ人と互いに撮りあう。雨の日には妙な連帯感がうまれるものなんだよな。


こんな天候でもお約束を外すわけにはいかず


そしてそう思うのは俺だけではなく

 昼は(多分)初めての、北端の丼屋さん。
 オーダーは三色丼。悔しいのでここでウニを外すわけにはいかなかった。

 結構待たされたけれど、出てきた丼は旨かった。
 後から入ってきた人には「すいません、売り切れがありまして」なんて会話もあったから良いタイミングで入れたのかもしれない。(ポジティブシンキング再び)


美味しゅうございました

 「ご馳走様」と店を出ると……あれ?晴れてるじゃん!?

 どんな気まぐれなのか、雨は上がり、なんと薄日まで差してきた。
 うおおおおとガッツポーズ。
 台風は通り過ぎたのだろうか?まだまだ安心はできないとして、これなら当面雨具の上着は脱いで走れそうだ。


青空見えてるし!


んじゃ雨装備は外しましょう!


 出発。太平洋側へと出た道は南向きに変わる。

 東と西にはまだ黒雲が。だが南へはモーゼの十戒のごとくすっと青空が広がっていた。


道はまだまだウエットですけどね


そして何故か牛にガン見されたりとか

 14:30、道の駅さるふつ。

 南から上がってきたおじさま二人に「あちらはどうでした?」と聞くと「やはり雨」とのこと。
 それでも土砂降りではないらしい。そして今のこの雰囲気なら雨は上がっているかもとも。


 さるるんライン(命名俺)=エサヌカ線。

 「いわゆるエサヌカ線の入り口はこの先です」の看板を確認する。
※本当はもっと手前からも入れるけどそこは住宅街なのであえて…ってのも去年書いた。


空がまたちょっと怪しくなりましたけど

 曇天のエサヌカ線には白と黒の牧草ロールが転がっていた。
 珍しいなと記念撮影。白と黒との違いはなんだろう?熱の吸収量をあえて変えるとかそんな理由があったりするのだろうか?

 さあっと霧雨が吹いてびっくりさせられ、すぐ後にぱっと晴れたり、空がくるくると変わっていく。まぁ台風通過後だから仕方ないか。


さるるんライン・ウエット版


牧草ロールがごろごろと


 15:30、クッチャロ湖畔の今宵の宿へと到着する。


宿付近では青空が復活

 いつもより大分早いけれど気持ちよく迎え入れてもらった。
 さーて、早く着いたし洗濯機借りて洗濯しとこっと。

※夜はこれまた宴会に。VMAX関連で面白い繋がりがあったのだけれどそれはまた別の機会に。



その晩の天気予報。
明日も見事に全部雨なのは、次の台風7号なんてのが現れたからなんですねえ

今日のルート(礼文島を除く)



本日の走行距離:130km、給油回数:1回
本日の教訓:どうなる台風!

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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