■ツーリングレポート セロー 愛知、三重、徳島、高知

 

伊勢・剣山オフオフツーリング、の1


走れ走れ

 

 

garage Ak!rA

 

<2017年5月3日>

気合入れて行きましょう

 午前0時起床。
 こんなに早く起きたのは目的地が800kmも先だから……というわけではない。今日の宿をとったのはずいぶん手前、愛知県の渥美半島なのだ。
 それでも距離は500km前後にはなるはず。途中何があるかわからないし、早めに出発しておくに越したことはないだろう。

 外は当然真っ暗、そしてガレージの温度計は8度を指していた。
 天気予報が晴れマークだっただけに、これから明け方に掛けては結構冷え込むかもしれない。(放射冷却)


さて、んじゃ行きますか


 1時前、荷物満載のセロー始動、そろそろと自宅を出る。

 装備は、下は防風ジーンズの中にニーシンパッド。これは防寒の意味もこめて。
 上は長短Tシャツレイヤードに薄手トレーナー、ウインドストッパ、その上にパーカー。
 グローブは3シーズン用(の厚)だが、走っていると指先がじわじわと冷えてくる。うーん、さすがは1桁気温。

 国道4号をほこほこと南下、50kmほど走ってコンビニで行動食タイム。おにぎりとパン、コーヒーが温かい。

 そうだと思いつき、出発前にGパンの上には雨具、グローブにはカバーを装着する。
 寒い!と騒ぐほどの気温ではないけれど、日の出まではまだまだあるし、先も長いし、なにより我慢したら誰かが褒めてくれるわけでもないし。(正解)


 五霞から圏央道というのは先日の伊豆行きと同じルート。

 但し今日のペースは制限速度以下。大型トラックをペースメーカーにしてゆるゆると走る。
 「あー、やっぱセローの高速道路はこのくらいのスピードが一番いいわー」

 ここでふと、メーターパネルの照明が点いたり消えたりするのに気づく。
 接触不良かな?ここしばらく夜走ってないから気づかなかったわ。ま、本格的に夜走るのは今日くらいだし、帰ってからゆっくりバラしてやるとしよう。
※この後もずっと点いたり消えたり。でも実害はなし。

 「5/3にしては混んでないな」と思ったのも中央道への分岐までだった。
 その先は東名・海老名までばっちり渋滞中。もっともセローには関係なし、後ろに積んだボックスは60cmとハンドル幅以下なのですり抜け問題なし。


 乗りこんだ東名高速も大渋滞だった。

 3車線びっちり埋まった車の間をゆるゆると進む。
 周囲の速度は、一番流れても80km/hというところ。VMAXならイライラするところだが、セローならかえって好都合だ。

 夜明け前の暗い高速道路。吹く風もひんやりとしていて……「さ、寒い……」
 どうやら、「寒い!と騒ぐほどの気温」になってしまっていたようだ。雨具&グローブカバーを追加してあるのに、肩が凝るほど体が冷えてしまう。
 いや、これカバーなしだったらとんでもないことになってたぞ、そしてセローは航続距離が長いからつい走り続けてしまったけれど、次でゆっくり休憩するとしよう。

 4:30am、足柄SA
 空はうっすらと明るくなってきた。富士山もはっきりと見えて今日はいい天気になるだろう。
 4輪駐車場が満車に近いのは当然として、バイクもそれはもうという程の数。皆早いな、いったいどこまで行くのやら。(俺もな)


到着時はまだまだ暗く


でも出発時にはそれなりに明るく

 朝飯にカレーうどんを叩き込み、セローも満タンにしてやって出発したのは1時間の後。
 よーし、たっぷり休んで元気復活っと!

 はっきりくっきりな富士山を眺めながら新東名へ。
 飛ばすと飛ばさないに関わらず、こっちの方が見晴らしが良い&SA・PAが充実してるからね。

 ここまでくるとさすがに渋滞はなくなって、周囲のペースは一気に上がる。
 VMAXなら舌なめずりして加速するところだけど、今日は大型トラックをペースメーカーに(再)

 セローを尻目に、最右車線を高級4輪、大排気量のバイクがすっ飛んでいく。
 バイクはフルパニアのアドベンチャーが目立つ、そしてもちろんSS系。
 ふふふ甘いなお坊っちゃん。ハイパワーSSはもっとこう、バックにボールドのゴチック体で「ゴウァッ!」って出るくらいの迫力で走らないとさ。(傲慢)

 ネオパーサ清水。そりゃま、バイク乗りならこのSAに寄らないわけにはいかなくて。
 「でも時間が早すぎてお店はな~んにもやってなかったけどな!」


それでも結構な数のバイクが


ヤマハ車各種展示中

 コーヒーで温まって出発。

 時間は7時過ぎ。太陽も昇りやっと気温も上がってきた。
 ゆっくりペースで走る新東名。周囲の山々の新緑が目に優しい。
 通り過ぎるSA・PAをちらり見やるとどこの駐車場もいっぱいのよう、うん、やっぱGWをなめちゃいけないんだね。

 それでもこちら側(下り)の本線に混雑はない。逆に上り車線はずっと渋滞中。5/3の朝に上りが渋滞ってのは不思議な気がするけれど、何か事故でもあったんだろうか。
※それとも御殿場とか箱根へ行く組か。

 8時前、浜松SA。バイク多し。

 ここまで来れば到着の目安も立ったよなと大休憩。
 あー、テラス席でまったりしてると眠くなるぅ~…(仮眠)

 開いたばかりのパン屋さん。名物はメロンパンらしかったけど天邪鬼な俺はクリームパンを買う。


「浜松」の文字も勇ましく
(そして後ろのツーリングマップルは前フリ)

 コーヒーと共にもごもごやりながらさてと考える。

 先のとおり到着の目安も立ったし時間的余裕もある。このまま高速道路を走ってもセローじゃ面白くないし、ならここから一般道へ降りてしまうのはどうだろうか。
※以前V-Max_MLの全国大会で来た時と同じにね。


 SAのスマートICから一般道へ。

 あとはスマホのナビ頼り……ではなく、あえて物理地図と野生の方向感覚を信じて走る。
 そして案の定、浜名湖の南へ回るつもりが北側へ。
 「だってさー、こんな新しい国道載ってないんだよ!ツーリングマップル中部・北陸の2005年版にはさ!」
※中国・四国版は2017版買ったんだけど、中部・北陸は売ってなかったんだよなー (←出発の前日に探してる時点で負け)

 それでも、天気の良い朝の浜名湖畔を走るのは気持ちの良いものだった。

 もちろんとうの昔に雨具やカバーの類は外し済み、グローブも「薄」に代えてパーカーのジッパーを少しだけあけて。
 「やー、この湖上を渡ってくる風がもうね……」


湖畔堪能中

 浜名湖の周囲はサイクリングロード(CR)の指定になっているらしく、多くの自転車が走っていた。

 それはもう多い、本当に多い、ものすごく多い。ここは宇都宮の森林公園(ロードレースの世界選手権会場)か?と思うほど多くの自転車が走っている。
 「浜松よ、餃子だけでなく自転車でも宇都宮と張り合おうというのか……」(違)

 そういえばここまで結構な距離を走っているのだけれど、尻の痛みはさほどではない。いつもなら動かしたり浮かせたりむずむずやり始める頃合のはず。
 もしかすると、これは多少なりとも自転車のサドルで鍛えられたおかげかも?


 浜名湖の西まで出てしまえば、あとは野生の勘でもなんとかなる。
 迷ったら南、困ったら西、そして海沿いのR42まで出ればあとは一本道なはずだから。

 給油を済ませてそのR42。

 交通量はあるが流れているので不満はない。
 そして結構な数の対向バイクとピースサインの多さに驚いた。一見生活道路にも思えるのだけれど観光で通る人も多いのだろう。

 10:30am
 道端に「百々海岸」("どうどう"と読むそうな)の看板を見つけ、せっかく海辺を走っているのだからと入っていく。
 おお、これはサーファーさん向けの海岸ですなあ。


可愛い看板

 その先、太平洋ロングビーチ。
 なるほど、南国風の名前のとおり、道端にはヤシの木が多数立っていた。

 そしてこの辺りにもCRが整備されている。「いいなぁ、海沿いのサイクリングロード。まぁ普段から風が強いんだろうから俺なんかじゃひーひー言って走れないんだろうけどさ。」
※この辺り&R42にも自転車多数。ホント、何かレースの試走でもあったんじゃないかって思うくらい沢山のロードバイク(自転車)が走っていた。


ヤシの木通り


素敵なCR

 国道沿いには「メロン直売」ののぼり多数。
 メロンの旬はもうちょい後のはず、その頃には輪を掛けて賑やかになるのだろう。
 今も「メロン狩りできます」の看板があるけれど、早物とかもあるんだろうか。

 11時過ぎ。渥美半島の(ほぼ)先端、伊良湖・恋路ガ浜に到着する。

 著名な観光地だけに無料駐車場は満車で場所探しの4輪がぐるぐる回っているけれど、バイクなら停めるところに苦労はなし。

 さあ飯だ飯だ。せっかくだから名物という大アサリを食べようか。


たまたま人が映ってませんが、道路反対側の駐車場はそれはもうな混雑で


 一番著名っぽい店(?)の前には既に黒山の人だかり。なので数軒横のお店に入る。

 丁度1席空いたところですんなり座れて、注文は刺身と大アサリの定食。
 うん、美味しい。でもまぁ正直、来たら食べるけど、食べるために来るか?って言われると悩んじゃうな。(主として対費用効果的に)


美味しゅうございました

 店を出ると、急に日差しを眩しく感じる。
 インナーに来ていたウインドブレーカーを脱いでボックスにしまう。


そしてしばらく海を眺めたりとか

 ちょい戻って伊勢湾フェリーターミナル。

 実は明日朝、ここからフェリーで伊勢湾を渡り、三重県の鳥羽に着こうという算段なのだ。

 今夜の宿は半島のずいぶん手前にある。なのに先端のここまで来たのは、観光に加え下見の意味があったりする。


をを、積まれておる積まれておる

 バイクは(GW中は全車種かも?)予約不可の伊勢湾フェリー。

 受付のおばちゃんに「明日一番の便は混みますか?」と聞くと、「ゴールデンウイークだから混むよ!まず乗れないだろうね、早い人は明け方から並んでるんだから!」
 うひ~!そんなに混むのか。明日は明日で忙しいから、できるだけ早く渡りたいんだよなぁ……

 完熟メロンソフトを舐めながら計画を練る。
 「今夜の宿からここまでの時間と出航時間を考えて……」


名物ソフトにハズレなし


 13:00、港を後にする。
 明日のことはさておいて、さあ、あとは宿まで行けばいいだけだから、寄り道観光し放題だぞ。

 シーサイドライン。本当に海ぎりぎりの素敵ロード。道路脇では巨大風車がぐるぐると回る。


気持ち良いわ~

 こんなに気持ち良い路なのに人気がなくて不思議と思っていたら、路は急に細くなって堤防の上になってしまった。
 うーむ、こういうことだったか。この先行き止まりだと困るけど、軽自動車が止まっていたりするからどこかへは抜けられそうだな。

 とりあえず県道へ抜けられてほっと一息。街中へセローを向ける。

 近くに観光できそうなところは?と探し、ツーリングマップルにあった蔵王山を覗きに行くことに。

 ぐるり回って山の南側から登るルートが凄かった。
 細くて上っていてぐねぐねと曲がりくねっていて、まるでミニサーキットのようなコースだったのだ。

 こんな道ならセローでも楽しく走る事ができる。
 上るのは厳しいけれど曲がるのが面白い。そしてタイヤがD605ならカーブもそこそこイケるんだもんね! (あくまでもそこそこね)

 蔵王産頂上。「展望台があるくらいかな?」と考えていて立派な箱物が建っていて驚く。
 中には食堂や土産物屋まで完備。んー、こんな立派な施設があるにしては途中の道が狭すぎじゃないか?
※南周りじゃないルートもあったみたいです。

 ご家族連れと共に箱物屋上へ。なるほど見晴らしは素晴らしかった。
 360度のフル視界。そして左右両方が海というのはなかなかに珍しい景色かも。今日はうす雲だから駄目だけど、澄み切っていれば富士山も見えるそうな。


ご家族連れも多数


見晴らしはさすが

 下山は14時。ツーリングマップルによれば近くに林道があるらしいので覗きに行ってみる。

 「衣笠林道」の看板を曲がっていくと砂利道が現れて喜んでその先は……綺麗な舗装林道でしたとさ。
 あー、そりゃあ2005年とは道路事情変わってるよなぁ!(自業自得)


入り口が砂利道で喜んだんですけどね

 それでも、頂上付近にあった広場(多分パラグライダー類の離陸場)からの見晴らしは素晴らしかった。

 風に吹かれながらこれまたまったり。


これまた見晴らしよし


そして相変わらず格好良くない自撮り

 県道2号は海岸沿い。白谷海浜公園でベンチに座って、強く吹くようになった風を浴びながら西に傾いた太陽を眺めてみる。
 「ああ、海辺はいいねぇ……」


この公園も南国風で

 昼にはあれだけ暑かったのに、いつのまにか風をひんやり感じるようになった。
 よし、今日は早めに宿に入って休もう。なにしろもう14時間以上動いているんだしな。


 本日最後の給油を済ませ、ホテルに着いたのは16時というあたり。

 やれやれと荷物を降ろし、セローに施錠している時に僅かではあるが妙なギシギシ音に気づいてしまう。

 サスペンションの上下動の最後に音がでるからスイングアームのリンクだろう。
 気休めにリンク部に手持ちのチェーングリスを吹いてみたけど変わりなし。ま、出先でこれ以上の事はできないからあとはキニシナイっと。
※その後林道でバンプを繰り返したら音が消えちゃったけど、帰宅後グリスアップしてやらねばと思う。

 コンビニ飯+ビール3本の夕飯を済ませ、就寝は驚くなかれの19時。

 「よーし、寝るぞー、2日分寝るぞー!」


今日のルート(小山市以北を除く)


今日の走行距離:530km 給油回数:3回
今日の教訓:1日で530kmってのはセローでの最長不倒……かな?

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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