今日も山へ登ります
■天空の道、ですか
6:30起床。
天候は曇りだが今にも降りだしそうではある。予報は朝から雨だったからまだマシかも?まぁ今回のメンバー(略)
それにしても昨夜は飲んだ食った騒いだ。
宴会の食事、カツオやら揚げエビやら煮物やらが旨かったのはもちろん、二次会で12時過ぎまで大騒ぎだったものな。
そしてあれだけ騒いでも翌日に疲れ&酒が残っていないのがツーリングマジックという奴なわけで。
一応昨夜のカツオのタタキの画像も載せておきましょう
例によってホテルの朝食をわしわしと食う。
ビジネスホテルなのにとても充実している朝バイキング。朝食からカツオが食べられるのも高知ならではだろう。
★
8:45出発準備完了。
同泊のメンバーに手を振って一足先にホテルを出る。
ほとんどのメンバーは今日帰宅するのだけれど、俺のツーリングはもうちょっとだけ続くんじゃぁ。
んじゃお先にぃ~
出発直前にパラパラ降ってきた雨に驚かされたけれど、現在は小康状態。そして天気レーダー上では回復傾向。
なので雨具は下のみで。
だってホラ、某雨男氏が雨具フル装備していたから、逆張りしとけば安心じゃん?【酷】
しっとりと濡れた高知市内をゆるゆると西へ走る。
路面電車と一緒の信号待ちは風情があって良し。でも濡れた軌道を横断する時には注意必要。 (まぁでもセローなら)
相変わらず横に並ぶと不思議な感じで
9:30、コンビニ。
山へ入る前にとドリンクを購入。予想通り天候回復、路面はほぼ乾いてくる。
水分を補給しながらセローをチェック。
昨日頑張った(?)割にオイル減りなし、チェーンもまだまだ大丈夫っと。
★
さて、今日は「天空の道」というところを見に行こうと思っている。
山の頂上から見える、稜線沿いに続くダートがなかなかに素晴らしい景色だとの噂なのだ。
その見学と、ついでにそのダートも走ってやろうという算段だ。
高台の国道33を走っていて、ふと、下を流れる川にかかる風情のある橋に気づく。
どれどれと降りていって 「あ、なんか凄い格好いいぞ」
趣あるでしょ?
欄干無いから怖いけど
★
国道は次第に山の中へ。
道路脇、見上げる山腹に続くうねうねした細い道路とへばりついている民家。凄いよなぁ、あそこに登るだけだって大変だろうになぁ。
国道33から県道363。そしてこの県道へ入った後が凄かった。
「中津渓谷」の看板のある道は狭く、高度を一気に上げる九十九折れ。そしてそんな道なのに脇には川が並走する。
ということは、その川は当然のように激流なのだ。
凄い角度で落ちていく川にはごろんごろんと巨石が転がっている。
途中にあった滝には沢山の幟と空を泳ぐこいのぼり、そしてそこここに「竜」の文字。
うん、そりゃぁこんな凄い川になら竜神も出るってもんですわ。
ごろんごろん
&こいのぼり
まだまだ登る細い道。
それでも「スカイパーク」(パラグライダーとかハンググライダーとかの発着場?)まではまだ人の気配があったのだけれど。
スカイパーク下、上にはなにやら白いものが……
その先は杉林、抜けると広葉樹林。
人気はすっぱりと消えて、動くのは濡れた道路(日陰なので乾かない)の上を走るリスと、交尾しているガマガエルだけ。
うおーっ、なんか凄いところへ来ちゃったぞ。
更に先。周囲に高い木は無くなり、低い灌木と草が風になびく断崖絶壁のすぐ脇を走ることになる。
ここまで舗装が続いているのか不思議になるほどの道だった。
果たしてこの絶壁具合は伝わるや否や
どうですかね?
道路の斜度はますます上がる。
Uターンのような九十九ではセローのローギア(通称スーパーロー)を使わないと登っていけないほど。
こりゃぁどこかで道を間違ったかな?(もちろんGoogleマップ上には道など影も形も無い)と心配していたら、ふいにオフ車2台とすれ違って安心する。
※安心するというか互いに驚いたというか。
やっとのことで山の頂上へと到着。
あるのはレーダーサイトと小さな神社(の鳥居)、どれどれ噂の景色はっと。
「あっはっは、霧でな~んにも見えないわ」
頂上を望む
横はこんな感じ
まぁ手前から気づいてはいたのだけれど、山の中腹辺りから上は真っ白な霧(というか雲?)の中だった。
風にあおられてさあっと下が見えることもあるが、お目当ての「天空の道」方向は一番深い霧に包まれている。
風向的にもこちらが晴れてくることは無さそうだ。
「んー、残念だなぁ。気温と風は凄い気持ちいいんだけどなぁ」
セローを停めてしばらく風に吹かれてみる。「あ、鳥が鳴いてるわ……」
★
出発。楽しみにしていた景色が見えず残念だったけれど、せっかくだから林道にも入ってみよう。
ちょい下って驚いた。なんと下から複数の四輪車が上がってきたからだ。
この狭い道ではバイクとでさえすれ違うに苦労する。そしてジムニーはまだ判る、だが4駆とはいえミニバンでってのは、ここで何かあったら一体どうするつもりなんだろう?
※まぁすでに後悔してるっぽい表情だったけど→ドライバー
枝道から林道へIN
見た目より荒れていて、かつアップダウンが激しい感じ。
しばらく走ったが周囲は相変わらずの霧・雲で見通し効かず。行き止まりのピストン林道なのは判っているし、この辺りで引き返すとしようか。
「よ~し、じゃここはまた天気良いときに再訪だ~っ!」 (さて、次は何時来られるかねぇ……)
んじゃまぁこの辺りで
森へ入り森を抜け、スカイパークまで来たら急に空から雨が落ちてきた。
どうやら頂上の雲の厚い部分が流れてきたようで、多分場所限定の通り雨。
大きな木の下にセローを停めて、しばし雨宿りと洒落込んでみる。
シールドにもぽつりぽつりと
下って下って下って(略)
国道まで戻ったら雨の気配などどこへやら、太陽がカッと照り付けていた。ああ、少しだけ濡れたパーカーがあっという間に乾いたわ。
時刻は12:45、さて、んじゃそろそろ昼飯の心配をはじめようか。
晴天の下、新緑の山にはブロッコリーのような木々
★
国道33を東に戻りR439。
道端にあった「交流館」という施設にセローを停める。ランチの看板が出ていたからここで腹に入れていこう。
Bランチの煮物が腹に優しいかった。そして懐にも優しい650円。
地元野菜の直売所とレストランが併設
R439継続。
山を降りてからこっち、素晴らしい天気が続いている。
気温ばっちり。1.1~1.3IS(IppanSeigen:意訳)で流しているとすこぶる気持ち良い。
特に何かがあるわけじゃないけれど、ただ走っているだけで充分に楽しい。もしかするとこんなのが本来のツーリングなのだといえるかも。
時折あえて旧道へと周り、道端のお地蔵さんに挨拶してみたりする。
こちらは道祖神かな?
そういえば通称ヨサクと呼ばれるこの国道439、以前のような「酷道」の面影はなく、素晴らしく綺麗な道に変わっていた。
俺が大騒ぎしながら走ったのって何年前だっけ?まぁこれくらいの年月経てば子供も立派に成人するからなぁ。
※でも噂によるとヨサクの一番酷いところは今でも変わってないらしいよ……
「ヨサク、こんなに立派になって……」
(とツイッターに書き込む)
名物にしたい雰囲気アリアリのカップアイス(スクラップした新聞記事で宣伝中)を買って頂く。うん、美味しい美味しい。
中にはビスケットが2枚そのまま入ってます
土佐の番茶も美味しかったですよ
★
高知自動車道、大豊IC近く。
今日の宿はまたまた徳島。なので時間がなければここから高速に乗ってしまおうと考えていた。
だが、高速に乗るなら入れておきたいガソリンのスタンドが見当たらない。ありゃ?ICにはGSがつきもののはずなんだけどな。
あらためてスマホで確認すると、一番近いGSでも5km離れていてしかも逆方向、順方向なら7kmも先だった。
ええい面倒くさい!ならこの先も一般道で走ってやるぅ~
R32を7km走って給油して、そのまま東へ走り続ける。
そして道が北向きへと変わった後、あれだけ晴れていた空に黒雲が広がってきた。
「くそぉ、俺の晴れ男パワーもこの辺りまでが限界なのか……」
大歩危小歩危ではとうとう霧雨が降ってくる。対抗してくるバイクは皆雨具姿だ。
だが道の駅に入って雨雲レーダーをチェックすると、1mm以下の降雨らしく雨の表示は出てこない。
ということはこの先止むのか止まないのか……「ええい!面倒だ行っちまえ!」
はい、降りだしました!(お約束)
「くそぉ、俺の晴れ男パワーも(略)
しばらく我慢していたのだけれど、Gパンがアレな感じになってきてとうとう諦める。
線路のガード下でよっこいしょと雨具を着込み、やれやれと出発。
そして走り出した途端雨は小降りになり、あれよあれよと言ううちに止み、路面もドライへ変わってしまった。
どうやら本当にごく狭い範囲の降雨だったようだ。
路肩で着たばかりの合羽を脱ぐ。
「あーっ!雨具の着脱でこれだけ見事に失敗したの久しぶりだーっ!」
※これはきっと昨日の剣山で「晴れたの不思議」「雨具フル装備してきたのに」「泥遊びするんじゃなかったっけ」っていじめられてた誰かの呪いに違いないな、うんうん。
★
徳島自動車道、井川池田IC前。
一般道&雨で手間取ったせいで、今の時刻は16:30と決して早くは無い。
さすがにここからは高速かと思ったけれど、電光掲示板に「この先雨降ってるかもよ?」とあって考え込む。
さっきのようなパターンだった時、高速道路だと対応がとれない。
セローだとどうせスピードも上げられないし、徳島まではあと70km程度。なら多少遅くなってもこのまま一般道を行くほうがかえって楽ではないだろうか。
R192を東へ。
吉野川を左手に見ながらぽこぽこと走る。
先の掲示板のとおり時折ウエット路面は現れるが、雨が落ちてくる気配はない。気温は19度と丁度良し。
★
走るうち、じわじわと腹が減ってきた。
予定では高知自動車道~高松自動車道だったので、夕飯は香川でうどん(SAでも可)と考えていたけれど、まっすぐ徳島へ向かうとなるとそれは適わない。さあどうしようか。
18時前、川島町。道路際に「うどん」の看板を見つけて停車する。考えていたら腹がうどんモードになってしまった。ここで夕飯にするとしよう。
店の名前のついたうどんは旨かった。量もたっぷり、トッピングも多数。
シンプルなさぬきうどんも良いけれど、俺、この手の豪華うどんも決して嫌いじゃないんだよ。
※そして見た目よりお値段控えめで何より。
見たままのお味と考えて間違いありません
★
19:30、ホテル着。
腹は膨れているので夜はビールのみ。
ちびちびやっつけながら思う。
「香川のセルフうどん屋に行けなかったのは残念だけど、考えてみればそもそもセルフとか製麺所のうどん屋は日中がメインで夕方はやっていないんだよな……あ、そうだっ!」
そう、うどん屋は日中がメイン。なら明日の朝行けばいいじゃないか!
★
今日のルート
★
■今日の走行距離:310km 給油回数:2回
■今日の教訓:雨男をアレするといろいろな目に遭わせられますよ。
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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