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■ツーリングレポート SEROW250 福島

 

晩秋・福島林道ツーリング記、の2(and more)

晩秋・福島林道ツーリング記、の2(and more)
午後も午後とて

 

 

garage Ak!rA

 


まっすぐ帰るのがもったいなくて

 昼飯を食べた店の前は国道352。すぐ先には鱒沢・安ヶ森林道の入り口がある。

 先のとおりこの林道も現在閉鎖中(のはず)それでも「林道の画像だけでも撮っておこうかな」と向かってみる。

 国道から入りこみ、案内看板の横にセローを停める。と、後ろからオフ車が4台追い越していった。
 あれ?安ヶ森は完全シャットアウトって聞いてたんだけど、もしかして行けるのかな?

 とりあえずと後を追ってみる。
 序盤は相変わらず走り易いフラット林道。これまた木々がオレンジ色に光っていてとても綺麗だ。
 追ってとは書いたものの、慌てても仕方ないので画像を撮りながらゆっくり先へと進む。

安が森
走り易い&綺麗な林道

枯葉
枯葉もたっぷりと

トンネル
名物トンネルだけは路面に呆れるほどの砂が溜まっていてちょい危なく

 数キロ先、路肩のスペースに先のオフ車連が停まっていた。

 停まって聞くと、1台がパンクしたとのこと。でもまぁベテランさんばかりらしいので俺が心配する必要はなし。

 せっかくなので「この先どうなってます?」とお聞きすると、「ソロなら崖が崩れてシングルトラックになってる辺りまでにするのが無難かな」とのこと。んじゃそこまでだけでも行ってみますかね。

 ベテラン連に挨拶して出発する。

 なるほど、走り易かった道は先へ進むにつれ怪しくなってきた。
 まださほどのガレは無いが、落ち葉が多く隠れた岩に注意が必要。
 そして恐ろしく深いコンクリート製の洗い越しが何か所か。以前こんなのあったかな?そしてジムニー以外の四輪に越えられるんだろうか?(亀の子的な意味で)

 イベント的な部分も現れはじめる。二輪オフ車ならなんてことはないが、さすがにこれはジムニーでも難しいかも。(幅的な意味で)

イベント1
いやいやいや

イベント2
まぁまぁまぁ

イベント3
なんのなんの

 先に言われた「崖が崩れてシングルトラック」らしき場所に到達する。

 だが考えていたほどには狭くはない。一度歩いて確認して、大丈夫そうなのでえいやと通過する。

シングルトラック
さすがにここは二輪以下専用

 その先に現れたのがV字になった溝越えポイントだ。

 角度・高さ的にはさほどでないのだけれど、一度アプローチに失敗すると谷の底から出られなくなりそうな雰囲気がある。
 下からだと助走もとれないだろうし、一人だとちょい不安な状況だ。

V字谷
アプローチが斜めになっていて真下で曲がる必要あり

 「技術的にはイケるけれど、確率的にはどうだろう?」(新機軸)と考える。

 でもまぁ、この先が閉鎖されているのは確定的だし、ソロで無理しても仕方ない。ここは潔くUターンするとしよう。

 そしてポタポタと来た道を戻る途中。

 「それともやっぱりイケたかな、行くべきだったかな?」とくよくよ考えながら走っていたのが悪かったのかどうか。

 なんてことの無い場所で前輪が跳ね、後輪が横にズレる。悪いことにそこには大きな切り株が。
 「引っかかってー、傾いてー、エンジン止まるとー……もうどうしようもないわー!」

 転びました。

 ごろり転がった先は枯れ葉に隠れたガレ石の上だったけれど、完全装備なので体に損害はなし。

 がばっと起き上がって「FIはガソリン漏れの心配しなくていいねぇ」とか何とか言いながら、まずは画像を撮って……っと。(お約束)

転倒1
おやおや

転倒2
おやおやおや


 よっこいしょっと起こす際には、いつぞやのように腰を痛めないように気をつけて。
 「ふーやれやれ」

 ツーリングセローで、立ち(立たせ)ゴケじゃなくちゃんと転んだ(?)のはこれが初めてかな。ともあれセローにも実害は無しっと。

 「転んだよ!ああ転んだよ!」と騒ぎながら戻る途中。

 先の場所では4台がまだパンク修理の最中だった。
 軽く頭を下げて通り過ぎてすぐ、前からやってきたのがセロー225。手を上げていて、どうやら停まって欲しい様子。
 『この先どうなっています?』は先の俺と同じ質問。「ソロなら崩れてシングルトラックになってる辺りまでが無難らしいですよ」は受け売りということで。

 『なら2台ならイケますかね?栃木側へ抜けられるって話ですけれどどうですか?』とセロー225氏
 ほう、抜けられるんですか!とりあえず2人いれば(少なくとも先のV字谷は)問題なしのはずですよ。

 お誘いに乗って再度のUターン、またまた4台に挨拶してその先へ。
 シングルトラックを抜けてV字谷。なんやかんやしながら(?)225氏のセローを先に通す。
 うん、2人居るとやっぱ問題ないわ。(というか安心できる)

 それでも通過にはそこそこ手間取ったので、「一度先を見に行きますか」となる。

 歩いたり、225にタンデムさせてもらったりしながら先へと進む。更にその先はイベント部分も増えたので徒歩オンリーで。

 225氏によれば、この先にある橋のたもとが崩れていて川越えになる部分があり、それさえ越えれば栃木側へ抜けられるとのこと。Youtubeにそんな動画が上がっていたらしい。

その先の道
まぁこのくらいならセローでも楽勝なんですが

その先の先
以下同文

 ところが行けども行けどもその「崩れていて川越え」になる部分が現れない。
 俺の記憶だとこの先にある橋といえば県境付近だったはず、だとすればまだ結構距離があるような気が。
 「バイクだとあっという間の距離でもいざ歩くと大変なんだよなあ……」

 結局、その部分は見つけられなかった、というか辿り着かなかった。
 諦めてUターン、ああ、歩き過ぎてウエアの中が汗でびしょ濡れだぜい!
#Youtubeってのは罪作りだねぇ

自撮り
と、着ぶくれ汗だくで自撮る

<余談>
 でまぁ、帰宅してからYoutubeを探したのだけれど、やはり橋はまだまだ先だったし、「崩れていて川越え」の場所はセロー&俺の腕では到底越えられそうにはなかった。
 行きついていても戻るしかなかったのは間違いなし、いやぁYoutubeは罪作りだねぇ……(再)

 V字谷まで戻り、各々のセローに跨って来た道を戻る。
 福島から来たという225氏は今日はキャンプ、明日は友人と林道とのこと。明日も天気が良いみたいだから楽しんでくださいな。

 ソロへと戻り、画像を撮りながら国道へと戻る。傾いた太陽に木々がオレンジ色にきらきらと光る。

オレンジ林道
ホント、なんで見たままの色の画像が撮れないんですかねぇ?(腕)

紅葉
いや、まったく(腕)

 いつの間にやら時刻は15時。うーむ、林道探索しながら帰るにはちと遅くなってしまったな。

 国道352で高杖スキー場前を通り過ぎ、国道121に乗り換えて道の駅たじまで一休み。
 そのまま121を下っていくのが馴染みのルートではあるのだけれど。

 「このまま帰るのはなんか悔しいんだよな」(転びもしたしね!)

 上三依から国道400号へ乗り換えてみる。この時間から林道は無理だけれど、紅葉見物しながら日塩もみじラインを走ってやろう。

 「……って思ってたんですけどね」

 「秋の日はつるべ落とし」とはよく言ったもので。
 あっという間に周囲が暗くなる。塩原の元湯からもみじラインへ入るころには周囲の四輪にライトが灯るようになっていた。

元湯の紅葉
塩原元湯にて。明るく映ってますが既に夕暮れです

 一気に暗くなった山間の峠道。
 この辺りは紅葉の盛りのはずなのだけれど、もちろんまったく見ることができない。

白滝駐車場
お馴染み白滝駐車場。明るく映ってますが以下略

 太陽は西の地平線から完全に沈んでしまった。「見えない見えない全然みえない~」と進む。

 日暮と共に気温も急降下。頂上を過ぎての下りが寒い事寒い事。そりゃまぁ先にあれだけ汗をかいてるからねえ。

 峠を降りきり鬼怒川温泉。
 何か温かいものでも買うかと朝と同じコンビニにIN。と、カウンター前になんと焼き芋が売られているではないか。コンビニで焼き芋見たのって初めてだぞ?!(多分ね)

 (コロナ禍の落ち着きと共に)最近復活したらしいイートインコーナーでお茶と一緒にゆっくりと芋を頂いて。
 ああ、これで落ち着いたわ。

 あとはまっすぐ帰るだけ。途中でリザーブランプが点いたけれど、家までの距離は判っているので心配なし!

 自宅への到着は19時前という辺り。今日はあえて定例の直前給油はせず、そのままガレージにセローを格納する。
 ドロドロの車体の洗車は明日。だからその後車体を乾かしがてらGSへ行くとしよう。

 ざっと荷物を片付けたら、何は無くともまずは風呂。
 そうだ、冷蔵庫には、先日近所のスーパーで見かけて保護したサッポロクラシックがあるんだった!(喜)

※今回は「無事故無転倒無検挙」というわけにはいかず(笑)

苔
それにしても素晴らしい天気の一日でした

今日の走行距離:310km 給油回数:0回(自宅直前給油無し)
今日の教訓:祝!初転倒!(祝じゃない)

今回のルート(鬼怒川温泉から先)

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■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。


 

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