■YAMAHA TOURING SEROW 250 FINAL EDITION オーナー編

 

リコール対応前後記


リコール対応前後記
リコール:メーカーによる無料修理・回収

 

 

garage Ak!rA

 

<2022年7月> 

生産は終了していますが

 6月、ヤマハからセローのリコールの届け出が出た。

SEROW XT250、tricker XG250に関するリコールについて (ヤマハ発動機サイト)

 対象は'18以降のセロー250とトリッカー。シリアルナンバーを見るに一度リコール済みのDJ31初期型も含まれているよう。
 そして当然の事とはいえ、生産終了した車両へもちゃんと対応してくれるのはユーザーとしてはありがたい事だ。

① エンジンコントロールユニット(ECU)のプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、ECUがスロットルは閉じていると認識して燃料を減らし、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。その状態からスロットルをゆっくり開けると、さらに混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。

② エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、過度に燃料を増量して燃焼室内に吸入される混合気が濃くなるので、薄くしようと燃料を減らす制御が入る。その状態からスロットルを閉じると、燃料を増量する制御は停止するが、燃料を減らす制御は継続するため、混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。

③ エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、暖機途中にアイドリング状態を継続すると、排出ガスをクリーンにするために燃料を減らす制御が入り、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンストするおそれがある。

※以上、上記ヤマハサイトより

 うちのセローの場合、現在、上記のような症状は見られない。

 何度か書いているとおり、「ものすごく薄いガスで動いている」ような気がする事はあるのだけれど、だからといってエンストすることは無い。
 それはかなり好調だった225セローと比べても「250の方が上」と言い切っていいほど。
 ごくまれにではあるけれど、225セローでは発生していた「急停止後、もしくは信号待ち中の不意のエンスト」は皆無なのだから。

 某日、あらためてヤマハからリコールのお知らせが届き、ショップへと出向く。

リコールのお知らせ
封書で届きました

 あらかじめ連絡してあったので作業はさくさくと終了する。

 実際的な作業は、コンピューター(ECU)のプログラムを書き換えるだけとのこと。
 昔ならECU本体を交換していたはずなので、それに比べればかなりお手軽(ショップの手間的にもメーカー負担費用的にも)になったと言えるだろう。

※リコールが終わるとTOP画像のステッカーが貼付される。これも「リコールステッカー」から「ヤマハ独自ステッカー」に変更されているとかいろいろ変わっている様子。

 さて、それでは「わーい、リコールが済んだよー」で終わるのではなく、プログラム変更で走りがどう変わったか・変わらないか確認してみなければ。

 俺的認識では、リコールというのは「よほどの事」だ。

 「そのままでは危険」「トラブルの原因」
 メーカーがそう判断したから、膨大な費用をかけてリコールを行うことになったはずなのだ。

#まぁ実際には「ほとんどのユーザーには関係ない」「言いがかりに近いクレーム」なんてのもリコールの原因になっていると聞く(聞いた)のだけれどね。

 素人考えではあるのだけれど、今回のようなセッティング変更の場合、マージンをとって設定するのではないだろうか。
 例えばこれまでの設定にトラブルの危険性があった(-1)のであれば、それをぎりぎりまで戻す(0)のではなく、より安全(+1)にするような。
 となれば、その影響もより大きいように思えるのだ。

……とか、いろいろ考えながら、実際の走りの感想なのだけれど。

 ショップまで出向くのに遠回り。リコール対応した帰りも遠回り。
 舗装路・ダート合わせて140km程走ってみた。

 アイドリング変化なし。ゼロスタートもいつもどおりスムーズ。

 低回転からの加速、比較的上の領域からの再加速。パーシャルからのじわり開けとガバ開け。
 全てトルクの変化は特に感じられず。

 全体的に多少力強くなった気がしないでもないのだけれど、ブラインドテストだったら「いつもどおり」と答えるに違いない。

 では何も変わらなかったのか?というとそうではなく。
 「音」が変化した。例の異音が軽減されたのだ。

 例の異音→ >セローからの異音まとめ記

 上記サイトに書いた、「……カラカラコロコロ」が「カカ、ココ」くらいに。
 「……ンガーッ」が「ンカ~」くらいに。

 確実に変化していた。
 ここは今セローに乗っていて一番気になっている部分だからプラシーボではない。

 この日の日中の気温は35度。
 これまた先のサイトに書いた通り、気温の影響があるのかもしれないのだけれど、行きと帰りで状況が変わっていたのは間違いが無い。

 リコールの説明にあるとおり、セッティングの変更のメインは「スロットルパーシャルからのじわり開閉時」だろう。

 そしてこれは異音の発生タイミングとほぼ同一。
 となると、異音の原因はエンジンのセッティングによるものだったのだろうか。
 でもそれであるのなら、他のセローでも騒がれていて良いようにも思えるのだけれど。

……というわけで、悪くはなっていないし、良くなったように感じる部分もあって何よりという結果になった。

 音が変わった=リコールセッティングの影響があったことで期待したいのが、これまた気になっている「高速道路での燃費悪化」

 ここは何か変わるかな?今年の夏のロングツーリング(予定)が楽しみだ。

素敵道路
当日いろいろ試しながら走っている最中に見つけた素敵・面白道路
こういうのがあるから田舎は楽しいわけで


 

 

 

■ご注意■
 当サイト内における整備・メンテナンス・操作は素人の手によるものであり、かつその記述内容には誤り、思い違い、記載漏れ等のある可能性があります。
 この為、説明を真似て作業した場合でも、故障、事故、怪我等の危険性があります。
 このようなトラブルにつき管理人は一切の責任を負いません。作業は個人の責任においてのみ行ってください。


 

戻る SEROW250 オーナー編へ戻る