■ツーリングレポート VMAX1700 富山、石川

 

能登半島リベンジツーリング記

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能登半島ツーリング
砂浜新型VMAXは史上初かな?(笑)

 

 

garage Ak!rA

 

 

リベンジ第2段!…なんでしょうか?

 そんなこんなの(?)2012年のゴールデンウィーク
 昨年末からがっちり働いたおかげで今年は満額の9連休をもぎ取ることができた、やっほ~

 さて、なら一発遠くまで…といきたいところなのだけれど、連休が取れれば取れたでそれなりにこなさなければならないヤボ用も増える。
 どうやら9日間丸々バイクで遊び呆けるわけにはいかなさそう、さて、それじゃ何処まで出かけようか。

 思いついたのが能登半島だった。

 前回の訪問は2005年のこれまたゴールデンウィーク。それ はもういろいろとあったツーリングだったが未だリベンジを果たしてはいない。
 距離も丁度いいし、今年はあの辺りを回ってくるとしよう。

 バイクはもちろんVMAX。型は違えどVMAXでなければリベンジにはならないのだ。

※もちろん東北を巡って…というのも考えないではなかったのだけれど、こちらはまた別口でということで。

 予定は3泊4日。早めに動いたせいか宿の予約はすんなりといった。
 前回と違い今回は全て宿へと泊まる。件のキャンプ場が気持ち良いのは判っているのだけれど、7年も経つと人はいろいろと変わるものなのですよ。
#変わるというか物ぐさになるというか年をとったというか…

<2012年4月30日>

出発は前回よりやや遅く

 朝4時起床。
 荷物は昨日のうちにまとめてあるので用意不要。
 ガラガラとシャッターを開けるガレージの外はまだ暗い。空は…曇り…かな?

 今日の出発にあたり困ったのが着ていく物だ。

 とにかく気温が読めないのだ。今年の春は全体的に冷え込んでいて桜の開花も1週間程遅れたのだけれど、一昨日辺りからは初夏のような暖かさに激変 した。

 「向こうはどんな感じなんだっけ?」と2005年のツーリング記を読み返したり(?)もしたのだが今ひとつピンとこない。
 まぁ「暑ければ脱げばいいの法則」は健在だし、着込んで(&持って)いくのが正解だ ろう。

 GWツーリングの恒例、上は革ジャン。
 その下にトレーナー、インナーにロンT。下半身のGパンはユニク ロの防風の奴。さすがにタイツまでは必要なし。

 着替えは多めだが宿泊まりということもあって荷物は少なめ。リア バッグ(拡張なし)にすんなりと収まった。

 VMAXエンジン始動。
 暖機時間を使っての忘れ物指差し確認と体のストレッチはお約束。


さて行きますか

 国道から北関東道へ。
 どちらも交通量は少ない。今日はともかく明日明後日は一応平日だから出かける人は少ないのかもしれない。

 空いているのを良いことに、5速5000rpm前後でブリブリと走る。

 バイクで走るペースというのは様々なのだけれど、一人で巡航しているとなんとなく「落ち着く回転・ 速度域」というのがあるものだ。
 特にスロットルを開け閉めする必要を感じない自然な領域。
 先代V-Maxだと5速4500rpm辺り、新型はどうやらこの5000rpm辺りのように思う。尤も個人的にはこの辺りは一番燃費の悪い領域なのでは?とも思っているのだけど。
※燃費が悪い→パワーが感じられる→面白い、という三段論法?(笑)


 北関東道(栃木)→東北道→北関東道(群馬)→関越道→上信越道

 交通量はほぼ同様、心配した気温・服装は丁度良い感じで一安心。
 そして革ジャンが高速道路では楽なことを再認識。まったくバタつかず風も通さないの で実に楽なのだ。
 街中では重くて持て余すことも多い革ジャンなのだけれど、やっぱりツーリングには合うんだよな。

 「横川SAまで2km」の標識通過と同時に燃料がリザーブに切り替わる。う~むさすがは俺、ぴったり計算どおりじゃないか。

 「横川まで160kmくらいあるしなぁ…高速飛ばすと燃費不安定だしなぁ…でも他にGSないしなぁ…」と出かける直前までうんうん悩んでいたことなどすっぱりと忘れて二輪車駐車場へVMAXを停める。

 時刻は6時というところ。他にバイクが数台、4輪車用駐車場も8割がた埋まっているのはさすが著名SAだ。


明るくはなったけど天候はやはり曇り

 朝、出掛けに食べてきたバナナ2本は既に燃焼してしまったので、朝飯にと食堂で熱いうどんをすする。
 日の上りと共に現れた羽虫で汚れたシールドを洗い、ベンチに座って缶コーヒーを飲む。
 今日は移動日と割り切っても良いスケジュールだし、先はまだまだ長いし、慌てない慌 てない…

 忘れずに給油を済ませ出発。
 そしてこれまた忘れずに、革ジャンの下にウインドストッパーを追加する。これから山越えが続くし、前 回の轍は踏まねぇぜ!

 その最初の山越え、道は高速道路とは思えないくらい曲がりくねる。
 ペースは先と同じ5000rpm前後だが緊張度ははるかに高い。そして面白さもまた高くな る。
 途中、同じようなペースのスーパーボルドールに遊んでもらう。「いや~、それにしてもVMAXのコーナーリング性能ってホント凄いよな~」


 7:30am前、長野道との合流の先、松代PA
 「北陸方面最後の給油所!」の表示を横目に二輪駐車場へ。

 売店で缶コーヒーとシュークリーム。「ああ、疲れには甘いものが一番だわ」(←ここまでどん なペースだったんだか)

 これまた忘れずに給油。
 横川から80kmちょいしか走っていないのだけれど、何しろ「最後の給油所」なわけ だし。
※実際、次のGSまで引っ張るとなると、省燃費走行+リザーブ使いきり+命の1L(持参ガソリン缶) が必要になるかも。


  引き続きブリブリと走る。

 小布施PA(←寄りはしなかったが)の先、高速道路左手に見事な桜並木が広がった。
 ちょい葉は出ているが「満開」といっても間違いではない咲き具合、そして木の下は一面の菜の花畑。

 「綺麗だな~」とペースを落とす。
 そうそう、交通量もそれなりになってきたし、この先また山間になるし1車線部分も多いし、慌てない慌てない。

 とあるトンネルを抜けると、目の前に突然雪山が現れた。
 「うっひゃ~、凄いなこりゃ…」

 高速道路の周囲にもたっぷりの残雪。そういえば前回のツーリングでこの辺りを通ったのは確か夜明け前後だった、そりゃ寒さで凍えもするわ…
※今回はウインドストッパのおかげで問題なし。日も上がっているから気温自体も高いはず。

 妙高SAへイン。雪山写真ゲット。
 横川SAからこっち、30分おきに休憩している気がするんだけど…ま、気にしない気 にしない


もう少し晴れていればねぇ


たしか前回も同じような画像撮りました

 上越JCで北陸道へ合流、西へ。

 9時前、名立谷浜SAで給油。
 よ~し、やっと日本海側へ出たぞ~

 時間はまだまだ早い。せっかく海沿いへと出たことだし、予定を変更して少しだけ一般道を走ると しよう。


 能生ICからR8へと降りる。
 右手に広がる日本海。う~ん、雲がもう少し少なければもっと綺麗なんだろうなぁ…


海へ出ました

 海を見ながらぼへぼへ走っていたら、突然同じ新型VMAXとすれ違った。いき なりだったので挨拶できず、むー、あの人知り合いじゃないよな?
#4/30のヒスイ海岸付近で覚えのある方いたらご一報を(笑)

 道はやや狭くなり断崖を走るようになる。
 トンネルやらスノーシェイドやら多数、結構な年数が経過しているように見えるから昔からある古い道なのだろう。 
 そりゃまぁこんな崖の上はそうそう簡単に付け替えできないよな。

 10時過ぎ、道の駅市振の関。

 空からは少しだけだが雲が減ってくれた。
 ちょい前から国道を走るバイクの数が増えてきた気がする。この道の駅(というかほぼ 駐車場のみ)からもさっき十数台のバイクが出て行ったところ、海岸沿いの気持ち良い道だし、地元のツアラーも多いのだろう。


 R8が内陸に入ったのを気に、朝日ICから再度北陸道へと上がっていく。
 2区間のみどっひゃーと(?)走り、魚津ICからもう一度R8。県道1号を使って滑川のホタルイカ ミュージアムへ着いたのが11時過ぎだ。


第一目標着


 前回はまだオープン前で外のベンチで昼寝(朝寝)するしかなかったホタルイカミュージアム。
 今日は盛況で駐車場はほぼ満車の状態だ。入り口付近には地元の漁師さん(?)の出店もあり。

 ミュージアムはさておいて2階のレストランへと向かう。ちょい早いが昼飯には旬のホタルイカを 食おう。

 そのレストランは…駐車場同様結構な混雑だった。普段の俺なら「んじゃ別の店に」なレベル、だが今回は「リベンジツーリング」でもあるし、時間は あるし、ゆっくりと待つのだよ。

 20分後、席に座ってホタルイカのパスタ(ホタルイカと竹の子のポッラータ仕立、とやら)を頼む。
 うん、旨い、イカの味が濃い気がする。地元の採れたてだからなのか…ま、プラシーボでもなんでも旨く食えりゃぁそれでいいのよ!


窓際の席でお洒落に頂きました

 イカが旨かったので、先の出店でも「ホタルイカのボイル(酢味噌あえ)」も買ってみる。
 うん、これも旨いな、見た目ちょい少なく感じたけどこれくらいで丁度良いのかも。

 
安心できる味でした


 出発。県道1号をふらふらと流す。

 この先、県道は古い街中を細く曲がりながら抜けていく。
 「1号」というせいもあるのだろう、福島は会津あたりの旧道沿いにも似たひなびた雰 囲気。道中央にある融雪設備(水が出る穴)も同じだからそう感じるのだろうか?

 雰囲気の良い「はしけ橋」で小休止。VMAXで古い町並み流すのもまた楽しいものだ。


昔、船を舫っていた場所だそうで

 給油後、道はR415へ。

 国道が大きく川(河口)を迂回している場所では、現在なにやらとてつもなく大きな橋(というか道路そのもの)を作っていた。
 高速道路ではなさそうなんだけど…手持ちの2005年の地図には当然のように記載は なし。


帰ってから調べたら「新湊大橋」というらしいです。日本海側で最大級とか。

 街中へと入り、踏み切りで止まったら、1両だけの電車がごとごとと通り過ぎていった。
 なんか路面電車っぽいんだけどこの辺りに走ってたっけ?(後述)

 ☆

 14時前、伝説の地「雨晴キャンプ場」到着。
 ゲートの類が増えていたが、ほぼ記憶のとおりだった。


第二目標、到着


そうそう、確かこの辺りでバラしたんでした

 前回テントを張ったあたりでは大勢の人がバーベキュー中、うんうん、ここで食う飯は旨いよねぇ。

 海岸沿いのベンチに座って海を眺めてみる。よ~し、これでリベンジ完了っと。


これはちょい離れた場所から。いずれにしても気持ち良いところです

 14:30、道の駅氷見。

 これまた記憶のままだったが、入り口付近にあった「焼き場」は無くなっていた。その分自由に使える椅子とテーブルがあるのは大助かり。


バイクも多数

 ふらふらと中を見て回る。
 市場並みの海産物は見るからに旨そう、キャンプなら即購入なのだけれど今日は我慢っと。

 かわりに外の屋台で売っていた「白えびどんどん焼き」とやらを買ってみる。
 見た目まんまの味…と思っていたら、もちもちの生地が意外に旨い。白エビも意外に味がする。とろろ昆布も意外な食感、う~む、これ、意外に旨いぞ…


意外でした

 ゆっくりとUターン、R160で高岡方面へ。
 国道沿いには覚えのある施設がいくつか。「お、ここ前回入った温泉だわ」「隣の寿司屋も覚えあるぞ」
 ま、前回この辺りはずいぶん走り回ったからねぇ(笑)


 高岡市内へ入ると、やはり路面電車が走っていた。
 昔ながらの1両のものと、モダンな2両連結のものと。
 高知でも感じたけど、こういうのが街中走っていると不思議に感じるよなあ…


ヨーロッパっぽくないですか?

 最後の給油を済ませ、高岡市内のビジネスホテルへの到着は16時前後。

 屋根下にVMAXを停めて入念に施錠、お疲れお疲れ。


屋根下スペースゲット&施錠完了


 それでは部屋でゆっくりと…するにはいくらなんでも早すぎる。
 ちょい高岡の街中を散策するとしよう。

 歩いて高岡大仏。
 「日本3大大仏!」の割に場所がわからなくてうろうろする。ああ、こんな街角にあっ たんですか。


高岡大仏、入り口左右には阿吽像

 高岡古城公園をちょっとだけ覗き、明日お祭りがあるらしく慌しい街中を抜けて高岡駅へ来たら、今日ライトアップがあるという瑞龍寺までの無料バス が出ていたので乗ってみる。

 瑞龍寺本殿は(拝観料がかかるので)パス、八丁道(八丁=870mあるという長い参道)をへえと歩いてみる。
 うん、こういう観光も悪くないな。


歩くだけでも楽しいものです

 宿への戻りは7時前。
 ここはビジホだというのに軽い夕食が用意されている。これを肴に自販機でキンキンに冷やされた缶ビールをやっつける。「ああ、至福…」(←極めて安い至福)


これはコンビにで見つけて思わず買ってしまったサイダー
そういえば富山ブラックラーメンは食べなかったな…

 ☆

本日の走行距離:510km (うち高速で400km)
本日の教訓:久しぶりに距離走ったなー、でもほぼ高速だし、日中だから疲れはさほどで もなし。

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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