■ツーリングレポート VMAX1700 北海道

 

2012 北海道ツーリング 初物狙い記

<0-2>


初函館!

 

 

garage Ak!rA

 

<2012年8月10日(金)>

祝上陸

 「すいません!今起きました!」

 ガバッと起き上がって時計を確認。「うわー、4時間近く寝ちゃったよー、もう到着まで1時間切ってるよー」

 ふらふらとデッキへ向かう。
 それでも寝たおかげで頭はだいぶんはっきりした。今更だけど睡眠って大切だねぇ。


何時出航したのやら

 そしてこれまた今更ではあるのだけれど、フェリー内部はびっちり満員ではない。
 そういえば受付にあった掲示板でも、バイクは一杯だったが船室(人)には空きがあったようだ。
 確かにこれなら(バイク枠に空きがでれば)キャンセル待ちでも乗れるかも。


 函館港への到着お初は14時前。

 最初に入ると最後に出るの法則に従い、バイクの下船は四輪車の後になる。
 そして狭いフェリー船内で待っている間にエンジン掛けるおバカな車は、渋滞に捕まってオシッコ漏らせば良いのにと思う。
※除く乳幼児乗車

 下船上陸。やぁまた来たよ北海道、VMAXでは初めてだけどな。お初

 にしても自宅から14~15時間で北海道へ来られるって凄いよな…とか考えながらごとごととランプを降りていくと、なにやら前方に人垣が。
 そしてこっちへ走ってくる婦警(?)さん。「交通安全キャンペーンやってま~す」
 あ、旗とかくれるんですね。


いただきました

 せっかくの北海道ツーリング。無いとやっぱり寂しいから旗はホクレンで買おうと思っていたけど、面白いからこの旗を使うとするか。


もちろんお決まりの記念撮影も
(なんでよそ見してるんだか)

 国道を市内に向けて走り出す。「ここが函館かぁ、やっぱ車多いなぁ」
 そりゃまぁ函館はしっかりとした都市だからねぇ。

 まずはと函館駅へと向かい今夜泊まるホテルの場所を確認する。その後は…「よし、次は昼飯だ!」(再)

 函館駅のすぐ隣、有名な函館朝市を覗いてみる。
 とはいっても時刻はもう15時近い。「朝市」だけにお店は9割方閉まっている。


混雑ゼロ

 「さてどうするか?」と路地にVMAXを停めたら前の店のおばちゃんに捕まった。

 「お兄さんお土産にカニとかは?もう仕舞いだから安くしておくよ」
 いやまぁ土産は買うけど、函館到着直後に1件目の店でってのは…

買っちゃいました(笑)

 おばちゃんの愛想が良かったのと、後から出てきたお兄さんが知人にそっくり(「お前なんでここにいるの?」とか声掛けそうになった(笑))これも何かの縁かも?と決定。
 宅配伝票を書いたら、「あ、ご飯食べるのにお勧めの店とかありますか?」

 わざわざ店まで案内してもらい席に着く。
 もちろんこんな時間なので他に客は無し、んじゃお勧めをいただきますか。

 函館といえばイカソーメン、というわけで真イカのぶっかけ丼(&生ウニ)を頂く。
 コリコリのイカとミョウバン無しのウニ、味噌汁のだしはホタテ。これが旨くないわけはなし。


全部セットで1000円ぽっきり

 ☆

 げふ~とあらためて朝市を一回りしたら、まだまだ時間はあるしメジャースポットにも行ってみましょうか。

 VMAX発進。地図を見るまでも無く案内看板に従って「五稜郭」へと向かう。

 ここ函館にも市内に路面電車が走っている。
 GWに行った高岡に比べるとちょいクラシックな車両が多い…かな?そういえば路面電車ってしみじみ乗ったこと無いんだよな。


 さすがは夏休み、子供連れで程ほどに混雑していた五稜郭付近。
 近くの公園の一部にバイク専用駐車場(無料)が用意されているのは嬉しい限り。


一等地にありました


何しろ隣がタワーです

 ここ五稜郭は敷地の中に入るよりタワーから見るのが良いらしい。どれどれとタワーへ。

 そして「ちょっと値段高いかな?」と思ったエレベーター、だがこれで上がって正解だった。
 上から綺麗に見下ろせる五稜郭。その五角形が見事に見て取れる。「お~、凄い凄い」


よくこんな形に作りましたよねぇ


反対側には函館山


そして真下にはおとなしく待っているVMAXが

 ちなみに一番のベストスポットはエレベーターの降り口正面。
 なので登りエレベーターが到着し、ドアが開く毎に「うわー」と声が上がるのが面白い。

 景色だけでなく新撰組やらなにやらの案内をふむふむと読むのも楽しいもの。
 いや、偶にはこういうメジャースポットに寄ってみるのも良いものですな。

 16:30、ホテルへ。

 さて、今日泊まるこのホテル。見るからに結構な年数が経っていて…ま、ぶっちゃけて言うとかなりオンボロだったりする。
 だが従業員さんが皆元気なので寂しい感じがしないのが凄いところだ。

 1Fが丸々駐車場(これもここに決めた理由の一つ)
 係りの方にバイクどこへ停めればいいですか?と聞き、「こちらへと」と案内されて驚いた。だってこんなところだったのだもの。


入り口の方は無関係です

 え~、ここは一般的にはエレベーターホールと呼ばれる場所じゃないかと…いや、まぁ俺的には大変に助かりますけどね。お初(←あたりまえ)
#実はドアの幅がぎりぎりで中へ入れる&方向転換するのに苦労した(笑)

 荷物を降ろし、シートをぽんぽんと叩いて施錠。まぁここなら多分ロックは不要だけれど。

 これまた年季の入った部屋へ落ち着いて本日最初のビール。「あ~残念、サッポロクラシックは置いてなかったかぁ」

 徹夜で走ってきただけに、ホテルで落ち着いたらベッドへ倒れこむに違いないと思っていたのだけれど不思議に眠くない。やはりフェリーでの仮眠はかなり有効だったようだ。

 ならばと着替えて出かけてみることに。
 「これから行くならやっぱ函館山の夜景だよなー、路面電車も乗りたいしなー」

 函館山=ロープウェイというのが定番と思っていた俺。だがフロントで聞くと、函館山へ行くなら路面電車&ロープウエイより、函館駅からの専用バスの方が便利&安いとのことだった。
 うむ、路面電車に乗れないのはちょっと残念だけど、ここは地元の意見に従っておこう。

 バスは結構な混雑だったが、これは乗って正解だった。
 なぜなら料金はもとより、車掌さん付きで、この方が道中観光案内的なガイドをしてくれたからだ。

 「ここが倉庫街で…ビール醸造所で…銅像で…教会で…」
 おお、なんかすごい観光してる感がするぞ。それと途中のこの坂、なんか格好いいから明日一番にVMAXで来てみようか。


 バスの中で20代女性二人連れが「今日雨の予報だったのに降らなかったね、誰かが晴れ男なのかもね。」と言っているのを聞いて、「俺俺…」とこっそり呟いたのがいけなかったのかどうか、それまで天候はさほど悪くなかったのに、函館山を登るにつれ周囲をが包み始めた。

 次第に濃くなってくる霧。頂上へ着いたバスを降りるとなんと真っ白で何も見えないではないか。「うわ~、これは今日は運が悪かったか~」


それはもう見事な霧でして

 一緒のバスで来た人達も、何割かはそのまま帰ってしまうようだ。
 でもまぁ、俺は時間もあるし、せっかくだからもう少しうろうろしていくとしよう。

 土産物屋を冷やかしているうちに時が過ぎる。と、「お~、晴れてきたじゃん!霧!」

 おりしも丁度日暮れ時。晴れていく霧と暮れていく空と輝きを増していく町並みが実に神秘的だった。
 まぁその頃には観光客も激増していたのだけれど(笑)


真っ白だったんですけどね


次第に晴れてきて


更に日も暮れてきて


最期はど~ん

 「や~、良いもの見せてもらったわ~」と同じバスでの帰り道。バスガイドさんが「今日は予想外の綺麗な夜景になりました。きっと皆さんの中に晴れ男が…」と言っているのを聞きながらこっそりと(略)


 帰りは函館駅まで乗らずに途中下車してみる。
 行きにガイドさんが「函館ビールの醸造所です~」と言っていた場所、どうやらそこで飲めるらしいのだ。

 有名な場所なのでそこそこ混雑。ちょいと待たされてから席へと着く。

 まずはヴァイツェン、アルト、エール、3種のビールが飲めるお試しセットをやっつけて、一番気に入ったアルトをあらためて頼む。

 ツマミはソーセージの盛り合わせ、フロアでは生ピアノの演奏。おお、結構観光客っぽいじゃないか俺。


この手のお試しって外せませんよね

 ホロ酔いでホテルまで歩いて戻り、今度は本当にベッドへと倒れこむ。

 う~、今日は予想外に走って歩いて観光した。
 ツーリングの本番は明日からなのだけれど、とても充実した1日を過ごせた気がする。それでもまだまだ見るところがありそうだし、こりゃぁ函館はいずれあらためて観光に来ないとい…けな……zzz


本日の走行距離:635km 
本日の教訓:いや~、初日から遊んだわ~。

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。



 

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