祝!VMAX初渡道
■慌しくったって出かけられればそれでOK
木曜日、22時帰宅。
風呂へ入ってあれこれしているうちにあっという間に23時近くになってしまった。
冷蔵庫からおもむろにモンスターエナジーを取り出し、一気飲み。
「うへぇ、不味い。もう一本!」(←ホントはそんなに不味くない、駄菓子屋のジュースにキツめの炭酸って感じ)
実は初めて飲みました
2012年のお盆休み。
正直なところ今年の北海道旅行は完全に無理だと諦めていた。
詳細は省くがもちろん仕事がらみの話。ここしばらくの間、土日は休めるが平日はびっちり夜まで仕事。そしてそれ以外の休日は完全に客先しだいという有様だったのだ。
ところが1ヶ月前、「お盆、休めますよ」な話になる。
もちろんゆっくりは無理だが駆け足でなら回れそう。それではと調べると、帰りはUターンのピークを外れているせいかさくっとフェリーが取れてしまった。
ところが行きがどうにもならない。こちらは世間の休み開始とほぼ重なってしまっているからだ。
いつもの新潟便ダメ、仙台便満員、大洗便は言うまでもなし。
※仙台便が取れれば宮城へ前泊して何か旨いものを食べていこうと思ったんだよなぁ…
「う~、あとは大間か青森か…」とこっそり覗くと、何故か青森便に1席だけ空きがあったりするんだよね(笑)
<余談>
青森~北海道のフェリーには青函フェリー(青森便)と津軽海峡フェリー(青森便、大間便)があるのだけれど、嘘か本当か便数の多い青函フェリーはバイク用は1船2席しか準備されていないそうなのだ。
(↑電話に出た係りの人談)
なのでライダーが乗るのはほぼ津軽海峡フェリー(のはず)
こちらは予約しなくともキャンセル待ちで何便か待てば乗れることが多いのだそうだが、几帳面なA型(というより単に小心者)の俺としては予約しないと不安でねぇ…
栃木から青森(の先端)まではざっくり600km
ま、今年はバイクもVMAX、600kmなんてあっという間さ!(そうか?)
そう、今年はとうとう新型VMAXで北海道へ行くのだ。
VMAXでは初の北海道ツーリング、そしてこれまた初の青森までの自走。
う~む、なら今年で9回目になる北海道ツーリング、テーマは「初物狙い」ってことにしようかな?
ルートから何からできるだけ「初」を意識して走るとしよう。もちろん初転倒とか初検挙は勘弁ものだけれど(笑)
※去年の例に則り、初物にはとか貼っておきますか。
☆
23時前出発。
荷物もメンテも前日までにきっちり準備済み。
アイドリングの時間を使って体をストレッチして、よし、んじゃ行ってみるか!
行きましょう
<余談>上の画像でタンクの黄色が気なった方へ:
いや、ダミータンクに磁石で貼り付けるマップルケースのこすれが気になってしかたないので、何か貼ってやろうと思っていて見つけたのがこの黒黄色の工事用(?)テープ。
伸びといい張りやすさといい剥がしやすさ(←これ重要)といいぴったり。なにより100円なので遠慮なしに貼って剥がせるわけです。
興が乗ったので今回はダミータンク以外にも貼ってみたりとか。今後も活躍…するのかな?
うきうきと高速道路へ向かう最中気づく、「げっ!ガソリンが満タンじゃないじゃん!」
そう、先日の餃子オフの後、夜の部へ出かけるのに忙しくて給油するのを忘れていたのだ。
GSの少ない東北道を北上する今日のルート、中途半端なガソリン量で高速へ上がるととんでもないことになる。
SA,PAのスタンド有無を一生懸命チェックしたわりに、こういう基本的なところが抜けるんだよなぁ…
☆
「ま、それでも早めに気づいて良かった訳で」とか考えながら(←ポジティブシンキング)給油、東北道へと上がっていく。
ウエアはいつものジャケット。ベンチレーションは全閉め。インナーはTシャツの上にロンT、下はGパンとニーシンガード。
道路表示による気温は20度。8月の北関東にしては驚くほど涼しい夜なのでこれで丁度良い感じ。高速道路走行ってのは結構な風を受けるからねぇ。
深夜(なのかな?)の東北道下り線はトラックが多かった。
2車線道路を塞ぐトラックを右へ左へとかわしながらVMAXで走る。
空にはぼんやりおぼろ月。今のところ雨の気配は無いのだけれど、今日の北日本は天候が不安定っぽいのが心配だ。
☆
0:30am安達太良高原。1:15am菅生。各々給油。
トラックは相変わらず多い。
俺は深夜便のトラックは巷で言われるほどマナーが悪いとは思わない。いろいろな人がいるのだろうけれど、プロにはプロの仕事という奴があるからだ。
だが、今日はとにかく台数が多すぎる。只でさえ夜は見えにくいバイク、先も長いし、慌てず慎重に走るとしよう。
仙台を越えるとトラックの台数はぐっと減った。嬉々としてペースを上げる。
この辺りまでくると気温は下がって18度。先の給油の際「冷えるかな?」と首周りにバンダナを巻いたのはどうやら正解だったようだ。
そして低い気温のせいで虫が少ないのはありがたい限り。
ひたひたと走る東北道。昨年の震災の影響は大きく、未だ荒れている箇所も多い。
そこそこのスピードが出ていると時折ジャンピングスポットが現れる。安定感抜群のVMAXはハードウエア的にはなんの問題もないのだけれど、気分的におっとっととなる。そしていつもよりリカバリが遅れる気がするのは、やはり寝ないで走り始めたからなのかも。
☆
2:30am前後、前沢SA。給油とともにちょいと休憩。
目覚ましにと天ぷらそばに七味唐辛子をたっぷりと入れて食べる。うん、汁が熱くて目が覚める。味は…まぁ夜中のSAだし…(フェードアウト)
まだまだ真っ暗ですね
「ニン!」とかなんとか呟きながらタフマンVを飲み、TVを見ながら体を休める。
「お~、女子サッカーなでしこのオリンピック決勝戦がそろそろかぁ」(残念ながらキックオフまでは見られず)
☆
3:30am出発。
標識に「盛岡から雨!」と出ていてびっくりする。う~、さっきリアルタイムレーダー見た時にはそんな気配なかったんだけどな。
ままよと先へ進む。
前に現れた四輪車、「見たことないテールランプだな」と思ったら、トヨタの新しい86だった。
赤い86としばらく前になり後ろになり遊ぶ。向こうはリミッターが効いているので苦しそう、というか、まぁ2000ccのNAだからなぁ…
その先、突然路面がウエットになり慌てさせられる。だが富士で250km/hのフルウエットを経験している俺には問題なしだぜ!(←問題あります)
86に手を振って別れ、岩手山SAで給油。おお、夜が明けてきたか。
明けてきましたよ
その先、東北道と八戸道が分岐し、道は山間へと入っていく。
一旦乾いた路面は再度怪しくなり、周囲には霧が立ち込めはじめる。
交通量はゼロなのでなかなかに心細い。うう、日が昇った後で良かったよぉ。
5時、花輪PA。日の出と共に増えた虫に汚れたシールドを洗う。
自販機で熱いコーヒーを買って一休み。
霧は晴れ、空は明るくなってきた。東北道はあと100kmほどあるけれど、これならこの先雨の心配はしなくて大丈夫かな?
大丈夫っぽいですね
青森ICを降りたのは6時過ぎだったはず。
う~、結構頻繁に休憩した(せざるを得なかった)つもりなのだけれどさすがに疲れた&眠い。この先の一般道はより気を付けないとなぁ。
☆
埠頭への到着は6:30am
初めて来たよ、津軽海峡フェリーターミナル。
やれやれとVMAXを停め受付へ。聞くと手続き開始は8:30からとのこと、さて、んではどうしようか。
到着ぅ~
彼らはキャンセル待ちなのかな?
2階が待合室らしいので上がり、椅子に座ってまったりとする。
ああ落ち着いた……って、ここで時間まで寝ちゃうと中途半端すぎるよな。
ならば!と立ち上がる。観光とまではいかなくとも、ちょいと周囲を回ってこよう。
VMAX発進、とりあえずは海沿いへ降りられるところへ、と、「お~虹だ~」
わかりますか?
晴れてきた空にうっすらと虹。旅の始まりを祝福してくれている…んだよね?(さあどうでしょう?)
☆
青森駅までぐるりと回り、「八甲田丸」を見学。
この辺りには他にも面白そうなところがありそう、こんなに時間あるんだったら下調べしてくれば良かったな。
#徹夜で青森まで走ったら、多分ヘトヘトで何もできないだろうなぁと思ってねぇ
元青函連絡船の八甲田丸がそのままの姿で
「よし、次は朝飯だ!」と移動開始。
困った時には飯を食え!(いや、別に今困ってはいないけど)というのはサマーウォーズの婆ちゃんのセリフだったか?とか考えながらまずはVMAXに給油。俺の飯は…確かフェリー埠頭の近くに半田屋の看板があったはずだ。
「飯の半田屋」でご飯味噌汁焼き魚という純日本風の朝飯を摂る。海産物は北海道まで我慢我慢。
☆
8時半、フェリー埠頭へと戻り受付手続き。とはいっても機械に受付番号を入力するだけで混雑なし。すぐに乗船開始となる。
なので記念撮影を
フェリーには最初にバイクが乗せられたのだけれど、乗り込んだあと内部でデコボコのフロアを2つ登らされ、更に8の字を書くようにぐるりと回された。
う~む、こりゃぁ荷物満載のバイクで来た初心者とかは泣くな、きっと。
天井低いポジションが二輪エリア
乗船が1番目だったので、船室へも1番目に入る。
今日はもちろん2等船室。まだガラガラのオープンスペースで隅の一角をキープする。やれやれこれで落ち着いた。さて、少し休んだら出航の画像を…撮っ…て……zzz
<まだ1日過ぎてないけど続く>
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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