■ツーリングレポート VMAX1700 北海道

 

2012 北海道ツーリング 初物狙い記

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さぁ走りますか!

 

 

garage Ak!rA

 

<2012年8月11日(土)>

初日は海

 5:30起床、予定よりはちょい遅れたかな?

 昨日たっぷりと飲み食いしたおかげか寝起きはすこぶる良い。
 よ~し、今日は頑張っちゃうぞ~、何しろ函館から小樽まで道南の西海岸を全線制覇するんだもんね~お初


 6:30前、フロントの方に「お世話様でした」と声をかけてホテルを出る。うん、オンボロ(←失礼すぎる)だけどなかなか俺好みなホテルだった。場所もいいし、次に来る時にはまたここにしようかな。

 通りでVMAXエンジン始動。
 天候はやや曇りな感じ、気温はちょい高め。ジャケット中はTシャツのみ、ベンチレーションもOPENだ。


曇りですね

 さて、まずはと昨日気になった坂に向かってみる。「お~、やっぱ雰囲気あるな」


画像で伝わります?

 結構な幅で二重三重にウネって上る二十間坂(幅が二十間≒36mとか)
 後に友人から「それ、チャーミーグリーンの坂じゃない?」と言われたのだが、そちらは「八幡坂」といい別の場所のようだった。でもまぁ、気持ちの良い場所であることは間違いなし。
#というか、今「チャーミーグリーンの坂」って年齢踏み絵なんじゃぁ…?


 函館朝市まで戻って、さて朝食をと店を探す。
 昨日と同じところでも良いのだけれど、今回のテーマは初物狙いでもあることだし、せっかくだから違う店に入るとしよう。

 市場の2Fにある500円ショップでイカ丼を頼む。イカの盛りがちょい寂しかったけれど500円だから贅沢は言わないことに。


味はさすがです


やっぱ朝は活気がありますね

 7時、函館市内を出る。さぁここからが本格的な北海道ツーリングだっ!
#ま、ここまででも充分楽しんでるけどね(笑)


 R5→R227→R228
 函館を離れると信号は無くなり、いつもの北海道景色になる。
 左手は海でその向こうには大きく函館山。「さぁ盛り上がってまいりました!」とうきうき走っていると対向車線ではスピードの取締り。う~む、やはり市街地との境目だけは気をつけないといけないな。
※今年もパトカーの台数は多めな気がする。

 空には相変わらず雲が多い。「うん、だけど風が気持ちいい!」


朝のうす曇ってのも雰囲気があっていいものです


そして太陽の周りの虹(日暈(ひのかさ)と言うらしいです)とカモメという奇跡のショットが

 R228が海岸を離れ、山間へ入ると気温が下がる。
 体感温度に合わせてベンチレーションを閉めたり開けたり。はっはっは、ど~だ、これはメッシュジャケットには真似できまい。


 ちょっとした集落を走行中、道端に「ゆでとうもろこし」の手書きポップを見かけて急停止する。

 これこれ、これが北海道ツーリングの醍醐味なんだよとVMAXを乗り入れる。
 自宅の庭で売られているとうもろこしは丁度茹で上がったところ、おばちゃんから1本貰って店先で食う。
 うん、旨い。形は悪いが大粒で味が濃い。

 「宇都宮からかい、凄いねぇ」というおばちゃんに、「いやでもバイクなら長距離でも楽しくてね」とかしたり顔で語ってみたりする。


道の駅より農家の出店


そして見た目より味


 8:30、海岸線へと戻り、福島で給油。

 その先の白神岬が北海道の最南端。「♪ご覧あれが龍飛岬……は今日は見えないかぁ…」


ま、この雲ですから

 最南端なので、ここからの道は北へと変わる。
 そしてこの辺りの道は海岸縁ではあるのだけれど、丘を上がったり下ったりとなかなかに楽しい。丁度石狩から道北を目指すのと同じような雰囲気だ。や~、気持ちいいなこの付近も。


交通量も極少で


潮風が気持ちよくてねぇ

 空は今ひとつだが海は青い。函館付近では茶色っぽいイメージがあったのだけれど、この辺りではすっかり「Blue」だ。


走り過ぎるのがもったいないくらい

 江差。街中はお祭りらしく山車が出ていた。
 その日の夜のニュースで「江差の姥神大祭が…」とやっていたので結構メジャーなお祭りなのだろう。


なかなかに盛大でしたよ

 道はR229へと変わる。
 場所のせいかはたまた時間のせいか、急に対向車にバイクが増える。そしてピースサインが嬉しいところ。


 この辺りは海岸線に観るものが多い。
 「開陽丸」を観て、「親子熊岩」観て…をを、なんかツーリングらしいなこういうの(笑)


徳川幕府最強軍艦

 その後も海岸に広がる奇岩の類を見ながら北上。と、「あれ?空が明るくなってきたか?」

 急に青空が広がってきた。
 雲はあるがこれまでのような薄い茶色ではなくしっかりとした白い雲。「お~、これだよこれ!」


晴れたので風車を見に砂利道を上がってみたり


漁港へ降りてみたり
(向こうに見えるのは獅子岩)


うはははは

 「晴ぁ~れた晴れたぁ~」と11:30。
 R229はここから海を離れる。せたなで給油。

 GSで、前に入ったアメリカン親父3人組から話しかけられたのをきっかけに、給油していたGS店員さんの熱いVMAX談義(?)が始まる。
 「動いてる新型VMAX初めて見ました、モーターショウ見に行ったんですよ、タンク容量どれくらいでしたっけ?燃費は悪いですか?やっぱ速いですか?」

 これ幸いと宣伝・営業活動(?)に励んでみる。
 え~、今後北海道のせたな付近で1台売れたらそれは俺のおかげという事でよろしくお願い致します(笑)


 お昼に近いのでセイコマで小休憩、コーヒーはもちろんグランディアブラック。

 その先山の中に入ったR229に交通量は無かった。道は程よいくねり具合、それではとちょいペースを上げる。ここならお巡りさんもいない…よね?(←油断すると危ないぞ)

 道は再々度の海沿いへ。
 空が晴れてきたせいか海の青さが更に目立ってくる。いやーそれにしても凄いなこの青さは。


だってこんななんだもの

 ここでお馴染みharuさんからメールが入る。「今どの辺りですか?」

 そう、偶然同じ時期に北海道へきていたharuさん、聞けばやはり道南を旅しているという。
 「俺は上るんですが」「私は下るんですが」「んではそんな感じで」

 よし、ならお昼を我慢してもうちょい走るとするか。


 道はトンネルが増え、奇岩の類も相変わらず。時々止まって凄いな~と岩を眺めてみる。
 海の青さも先のとおり、所によってひどく色が違うのだけれど、これは深さのせなのか潮のかげんなのだろうか。

 13:20、道の駅よってけ島牧。
 すっかり上がった気温にバッグからカマボコ板を引っ張り出す。いや、何しろオーバー300kgなわけですから。


よりましょう!


2代目の板

 さて、んじゃここでharuさんを待ち受けるかとスマホを取り出すと、「道の駅島牧で落ち合いましょう」というメールが届いていて笑ってしまう。考えることは同じなんだねぇ。

 まだ時間はありそうなので遅めの昼飯を摂ることに。(haruさんは食事済みとのこと)
 「さて何を・・・」と食堂をのぞくと、なんと水槽に入った生のウニやらホタテやらを焼いて食べることができるらしい。「でもお高いんでしょう?」と見たらウニ1つ150円。「おねぇさん、これ勝手に取っちゃっていいの?」

 バキンと割ってくれたウニはそのままコンロの上に。
 本当は内臓を取って水洗いしたいところだけれどまぁ仕方ないか。

 もちろんウニは箸休め。メインはブタ丼。飯をワシワシと食いながら半生に焼けたウニをつつく。食べるというより香りを楽しむ感じかな。


内臓取ってないウニって実は結構グロいので画像は遠目にしておきます(笑)

 「食った~」とVMAXへ戻り、ペットボトルのお茶をぐびぐびやっているところへharuさん到着。いやいや、こんなところでまぁまぁ。


お疲れ様です~


せっかくなので記念撮影

 あれこれ立ち話。
 北(といっても羊蹄山の北側あたり)は朝の天気が悪かったとか。ええ、ここから南はほぼ晴れなのでご安心を。


 haruさんと別れ北上継続。寿都で給油。

 その先も天気は良好。ついついわき道に入り込んでしまう。


向こうに見えてきたのが積丹半島…かな?


そして相変わらず風車に弱いわけです

 道は変わらずR229。どうやら同じルートを進むらしい爆音ハーレーバカップルと距離を置く。
 音もそうだけど、あんな格好で長距離乗ってたら疲れると思うんだけどなぁ。
※あんな格好=あなたが今想像したとおりの格好


距離をおくには撮影が一番っと


 時刻は何時の間にやら16時。そしてこの頃からまた空に雲が増えてきた。

 朝のような全天曇りではなく、ルートの上に時々雲の塊が…のような感じ。なので時折天使のはしごも見え隠れ。


逆光は勝利


 16:30、カムイ岬。
 いつぞやのような「これでどーだ晴天」ではないが景色は相変わらず良い。風に吹かれながらお茶を飲む。


雲が出てきたので…


…花の画像でお楽しみ下さい

 翳ってきた太陽にサングラスを外して島武意海岸。

 駐車場から海岸へ抜ける只でさえ狭いトンネルが、補強工事の為に更に狭くなっていた。
 いや、これ小さい子供は泣くか騒ぐか2つに一つだぞ。


照明無しで長さ70mもあるんですよ

 そして今回は海岸まで降りてみることに。お初
 途中で後悔するかなと思っていたら…やっぱり後悔しましたとさ。

 
これは降りたあとの海岸から。トンネルはあの辺りに。


 足をガクガクさせながら18時前出発、さて、どこで夕日となるのやら。

 積丹半島を回ったので、この先道は東向きになり、海は北側となる。
 なので太陽は後方になってしまった。う~、これじゃぁ海に沈む夕日は見られないか~


唯一のショットがこちら

 余市から先はさすがに交通量が増える。というかここまでが空きすぎだ(喜)

 小樽のいつものホテルへの到着は19:20。
 いつものホテルではあるのだけれど、今回のテーマが「初物」なので、いつもの別館ではなくちょいお高い本館に部屋をとってみた。お初
#ま、高いったって500円だけど(笑)

 安心の屋根下にVMAXを停め施錠。荷物を部屋に片付けたら、さて、観光がてら飯を食いに行くか。


 小樽の運河近辺はここ数年で最も暗かった。開いている店が半分程度なのは、時間が遅いのかお盆前だからなのか、それともやはり景気のせいなのか。

 それでも某ガラス店で気に入ったロックグラスを見つけることができた。
 包装しながら「実は私も同じもの持ってるんですよ」という店員のお姉さん、ふふふ、俺に惚れちゃぁいけねぇぜ。(傲慢)

 さて、本来の目的の飯なのだけれど、ビール呑み放題ではいつものことになってしまうのでパス。ジンギスカンは明後日に予定あり。
 それではとぐるぐる回ったら、運河近くにあるいつぞやの小店舗街の中に、鶏から揚げの専門店を見つけたので入ってみる。お初

 この時期・時間なのに結構な繁盛。ちょうど1席空いたので座らせてもらう。あ、ビールはサッポロクラシックオンリーなのね。


これは「この店ではサッポロクラシックしか出しません」なのか
「サッポロクラシックは北海道でしか飲めません」なのか。
まぁ飲めればそれでいいんですけどね(笑)

 とりあえず1杯もらって鶏半身のカラアゲを待つ。
 出てきたのは居酒屋でも見たことのある例の奴、だがこれが皮パリパリ肉ジューシーで驚いた。「うは~、旨いなこれ!」


ムネとモモとで違う味を楽しめるのも良いところ

 両手を脂だらけにして食べる。
 店内も満員なのだけど、凄いのは頻繁に現れる持ち帰りの予約客。ということはやはり本当に繁盛しているのだろう、こりゃいい店を見つけられたかも。

 ビール2杯と鶏でお腹は一杯に。ご馳走様と店を出る。

 小樽のお盆時期週末恒例のジャズフェスは今日もやっているようだ。
 ステージ前はぎっしりの人だが、ちょい離れた運河沿いはいい感じの閑散具合。ゆっくりと船が流れていく。


混んでなく寂しいほどではなく

 小樽ビールの出店でお姉さんから1杯買う。

 注いでもらっている最中、それまで客の居なかったこの屋台に急に人が並びはじめた。

 俺が買ったのが呼び水になったのだろうか。ビールを受け取りがてら「忙しくなりますね」と言うとにっこり微笑むおねぇさん。ふふふ、俺に惚れちゃぁいけねぇぜ。(←もういい)

 
BGMのジャズがいい感じでして

 運河を離れたのは21時。

 よし、今日もなかなか良い1日だった。そういえばここまで来て帰りにお約束ショットを撮らないのははじめてかもしれないな。お初

本日の走行距離:500km 
本日の教訓:これだけ走っても全然尻が痛くならないのが凄い。

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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