夏が終わりました
■4連休ですから
「だってGOTOトラベル(*1)使わないと損するじゃない!」(損はしません)
今年の秋休み(シルバーウイークとはあえて言わず)は4連休。だが事前の天気予報が今一つだったこともあり出かけるつもりはなかった。
しかし直前になってまた悪い蟲が騒ぎ出す。「今年はお盆も遠出できなかったしなぁ……」
4日間は無理として、せめて一泊でどこかへ出かけてみようか。
はじめはセローでキャンプでも考えていた。しばらく行けてないしこの前作ったロングキャリアのテストにもなる。
だが著名なキャンプ場は予約が満員。このところのキャンプブーム(&ソーシャルディスタンス的なもの)のおかげで芋洗い状況らしい。かといって近場で手軽にではバイクで出かける意味が薄い。
#にしてもソーシャルディスタンス目的なのに芋洗いって矛盾も甚だしいよなぁ
よし、今回は普通のツーリングにして、泊まるのは宿にお願いしよう。
次は場所の検討。
先のとおり天気予報が今一つ。比較的良いのは南と西。となれば時節柄西への方が無難なのは間違いなし。
そういえば一昨年行った毛無峠。あそこはセローでまた来なければと思った場所だ。
あの時書いた「複数台で」はないけれど再訪してみようか、加えて付近の林道探索も。
★
4連休で激混みの中、ようやく1室だけ空いていた宿を見つけて(そして支払額を見て「GOTOトラベル万歳!」と叫び)ほっとしてから、行きのルートがヤヴァい事に気づく。
一昨年同様、志賀草津道路(国道292)が使えないのだ。
※噴火警戒状況2につき「殺生ゲート・万座三差路ゲート」間が夜間通行止め。そして歩行者・二輪車・自転車・オープンカーは日中も通行不可。
全線ではなく万座~草津間だけなので志賀高原へ上るのには問題ないとして、ということはまた万座ハイウエイを使わないといけなくなる。
「気持ち良い道だけど料金高いんだよな、万座ハイウェイってさ……」(二輪車750円)
そしてもう一つ。大雨続きだった今年、林道の類は調べるほどにどこもかしこも通行止め・通行禁止・通れませんの情報しか出てこない。
行っても楽しめるかどうかは正直不明。でもまぁ見には行くのさ(定例化)
★
<2020年9月20日>
■雨覚悟で
出発は7時前。
路面はドライだが空はどんよりとした曇り空。「うん、雨さえ降ってなければそれで充分」
天気予報じゃ朝から雨って可能性もあったわけだから。
前夜までに準備済みのセローで走り出す。
服装はTシャツにパーカー、腰パッドも入れたGパンにブラックアンクル。
ブーツをガエルネにするかどうか最後まで悩んだのだけれど、オフブーツだと雨具の脱ぎ履きが面倒なんだよね。(雨天前提)
思ったより低めの気温にパーカーのベンチレーションは全閉め。グローブもメッシュはボックスにしまい込みスリーシーズン用を装着した。
まったくねぇ、つい先週まで暑い暑い!と騒いでいたのにねぇ……
宿泊(やどはく)なのでアルミ箱で大丈夫
★
高速へと乗り込み西へと走る。
北関東道(栃木)→東北道→北関東道(群馬)
最初の休憩は太田強戸PA。ここまで先の格好で丁度良い感じだった……というかちょい涼しい。途中で袖口から風が入らないようにきっちり留めなければならなかったほどだ。
ホント、つい先週まで暑い暑いと(略)
トイレを済ませてさてと考える。どこからどう走ろうか。
先のとおり草津は通れない。万座ハイウエイへ入るには軽井沢から上がるか河原湯(八ッ場ダム)経由か。
「そういえば俺、榛名山って行ったことあったっけ?」
あったようなないような?(忘)でも思いついたのも何かの縁。行きはこちら経由にしよう。
出発前、天気レーダーを再確認する。
うわ、西から前線がやってくるわ。今のところ雨の気配は無いけれど、高速道路だから雨具付けておいた方が良さそうだな。
大丈夫そうに見えますけどね
WORKMANグローブ初登場
もこもこ着込んで出発する。と、15分も走らないうちにザーッと雨が降ってきた。
うはは、思っていたより激しい降りだわ、これカッパ着てなかったら酷いことになってたぞ。
※ツーリングセローでの初めての雨天走行でいろいろ感じたことはセロー250オーナー編で。
★
前線を越えると雨は上がった。関越道へと乗り換え、そのまま走って雨具を乾かす。
渋川伊香保ICで高速を降りる。見上げる空は比較的明るく雨の気配は消えたよう、レーダーでも大丈夫。やれやれと雨具を脱ぐ。
「を、脱ぐと結構寒いわ。パーカーのベンチレーションは閉めたままにしとこうっと」
伊香保温泉から榛名山へと上がっていく。
さすがの連休で交通量はそこそこにある。でも混雑というほどではなし。そして……
「あーなんか、周りの車が全部それっぽい(?)わ~」
ま、某頭文字Dのメッカと言っていい場所だからねぇ。
こんな看板もあったりとか
よぉしと秋名山榛名山のワィンディングを駆け上がる。
ツーリングセローだとえんやこらさっさ(?)になるけれど、まだまだご家族連れのミニバンには負けねぇぜ!(競うんじゃない)
登ると見晴らしよし
それらしいのが続々と
峠道としてはちょい狭いかな?けどところどころにスルーポイント(登坂車線)もあるし面白い道だ。路面はややバンピーだけどセローなら問題なし。
「おお、そしてここがスタートポイントか」(←何かの)
……と振り返る。建物とか今は無いんだね
★
10時、榛名湖畔着。
せっかくなのでゆっくり一周する。湖畔の駐車場では新旧ハチロクのオーナーイベントかな?
その手の車があまりに多かったのはこの影響があったのかも。
曇り空がちょい残念
100台以上あったような
馬車も通りますよ
★
そこからの下りは馬力関係なし。楽しく走る。
サスペンション的にいろいろ感じるところがあったのでこれもオーナー編でということで。
国道145まで出て給油。「ありゃ?燃費悪いな?」
36.5km/Lとこれまでで最低の数値になってしまった。(まぁそれでもセロー225に比べれば凄い良い値なんだけど)
満タン保管&満タン出発が原則のうちのバイク達だが、実は今回は中途半端の量での出発だった。直前にいろいろ弄ってはちょい走りを繰り返していてGSに寄らなかったのだ。
燃費が悪いのはそのせいなのか、はたまた今日高速を使ったせいか。後で確認してみるとしよう。
★
八ッ場ダム近くの道の駅、「八ッ場ふるさと館」は何度か来た事のある場所。
今日は混雑していて四輪駐車場は満杯に近いほどだ。二輪は楽だねぇと停めて、「焼きトウモロコシがおいしそうだけど並ぶ列が凄いな」(と諦める)
建物の向こう側は結構な人出でした
こちらはそれほどの混雑ではなかったレストランでの早めに昼飯はダムカレー。「何しろダムだからな!」
食後のデザートには豆大福っと。
「ダムなのでダムカレー!」とツイート
丁度良い大きさで
出発前、ちらちらと青空が見えてきたことに素直に喜ぶ。
この先はどうかな?ここから山を登っていくんだけど。
空と看板
「チャツボミゴケ公園」が草津の向こう側(北)じゃなければ行ったんだけど(いずれ行く)
★
万座ハイウエイへIN
有料道路ではあるけれど、料金所までのルートには枝道がたくさんある。(前回気づいた)
せっかくなので一本入ってみる。
荒れた舗装の林間の小路、木漏れ日が綺麗だ。「雰囲気いいじゃん?」とのたのた走っていたら対向車(4輪)が現れてびっくりした。こんな小路に車が通るとは近くに別荘地でもあるんだろうか?
ここが一番広い場所
その先ふいに道が分かれた。
メインの舗装路は右へ、そして左は砂利道に。なら当然左だよな。
ヒャッハー!と砂利道を走りだす。(先週TVで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見たばかり)
と、またまた対向車が1台。ぐぬぬ、ここは砂利道だぞ?
この画像を撮った直後に現れました→対向車
この先数百メートル走ったところで太い舗装路へ出た。
どこだここは?とスマホを覗き込む。そうか、「つまごいパノラマライン」か。
地図で見ると「交差しているが乗り継ぎはできない」となっている万座ハイウエイとつまごいパノラマラインだが、この道を通れば行き来ができる。だから抜け道として使われているのだろう、先の四輪も多分これだな。
※料金所の手前だから金額的な意味ではないだろうけどね。
せっかく出たので他の抜け道的なものを探すも見つからず。まぁそうあるはずもないか。
素直にUターンして万座ハイウエイへ再IN。ああ、舗装の有料道路は走りやすいわ……
この辺りで天気が更に好転してきた。青空が広がり浮かぶ雲も真っ白に。よしよし、これでこそ天下御免の晴れ男のツーリング!
晴れてきましたよ
青空万歳
そうですか、コスモスが咲いてますか(そりゃ涼しいはずだわ)
★
ここで時刻は13時すぎというあたり。
いろいろ考えたのだけれど、今日より明日の方が天気予報が良い。毛無峠は晴天の方がいいし林道も同様だ。また(前調査のとおり)林道は閉鎖されている可能性が高いので「抜けられれば」を前提にするわけにもいかないだろう。
うん、今日は観光に徹して、林道系は明日に回すとしよう。
★
万座温泉。前回はスルーしてしまった源泉地帯(万座空噴?)に寄ってみる。
広い駐車場の向こう側には白い煙が上がっている。おお、火山だ温泉だ。
遊歩道もあるけれど今は通行止めの様子、まぁお隣で火山警戒情報出てるからねぇ。
正面が遊歩道入口
「ツーリングいいですねぇ」と声をかけてきたくれたカップルにシャッターをお願いしました
★
温泉街を抜け、ワィンディングを駆け上がると三差路に。
赤い車と係員の方が交通規制中。
「徒歩・自転車・オートバイ・オープンカー」は右折(草津方面)禁止。
左へ曲がって更に山を駆け上がる。
これはずいぶん手前の温泉街出口の看板
まぁ坂を一生懸命上がってから「曲がれません」って言われたら困るし
これは上から。中央の丁字路が分岐点、赤い車で規制中
★
その先、「わお、いい天気だな~」
またまた青空が広がってきた。
「白根山」「国道最高地点」「渋峠」とずんずん進む。
「ああ、いい天気や……」
中央分水嶺ってなんでしたっけ?
噴泉的なもの
国道最高地点ではお約束画像
横手山ドライブイン駐車場から望む
★
その先は志賀高原、山の駅で休憩する。
ロッジ内でソーシャルディスタンス的に置かれた椅子に座って缶コーヒーを飲む。
「駅」だけに登山客向けのバスが行き来している。その登山客は結構な数に見えるけれど、この時期としては例年よりだいぶん少ないのだろう。
★
隣の琵琶池の裏を回って国道へ。
さて、ここからあまり先へ進んでしまうと戻りが面倒だ。ループ橋があるらしいので見に行って(そして全体が見えなくてがっかりして)Uターン。もうひとつ、焼額山方面を覗きにいってこれまたUターンを繰り返す。
「この辺りのスキー場、今年の冬はどんな状況になるんだろうねぇ」(だね)
ちょいと戻って、さっきはスルーした「平床大噴泉」をほうほうと眺る。
国道のすぐ脇にあります
それはもうもうもうと
近くのシーズンには蛍が見られる川(泉?)を見に行ってちょい休憩。
これまた近くのオフシーズンのスキーゲレンデを見に行ってちょい休憩。
いつの間にか日が西に傾いてきた。
気温も下がってきたし、今日は早めに宿へ入ろうかな。そうすればあとは風呂とビールでズブズブ(?)だー!
<続く>
この画像を撮ったのが15:30で、見にくいけれど14度
そりゃまぁ夏支度じゃ寒くも感じますわな(甘い)
*1 GOTOトラベル:コロナ禍の旅行業向けに宿泊費総額の最大半額を国が補助する観光支援策。
(何年か後には忘れられているだろうのでメモ)
★
■今日の走行距離:320km 給油回数:1回
■今日の教訓:秋は山からやってくる
★
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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