■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2021北海道・NO密駆け足道南ツーリング記、の3

2021北海道・NO密駆け足道南ツーリング記、の3
やっぱり晴れが好き

 

 

garage Ak!rA

 

<2021年8月12日>

東海岸をぐるっとね

 朝5時起床……するも慌てないスケジュールなので6時までベッドの中でだらだらして過ごす。ああ、幸せ(はぁと)

 窓の外の雲は厚い。が、雨さえなければそれで充分(定例化)

朝の空
そして路面がドライであれば

 ホテルの朝飯はごく軽く済ませる。
 昨日は買い食いできなかったから今日はあちこちに寄らなければ。そしてその為に胃にスペースを残しておかなければ。

 7時半、出発。
 気温は17度と昨日の朝以上に低かった。こりゃ今日もベンチレーションは全閉めだな。

 さて、今日はといえば函館から室蘭へと向かうのだ。

 室蘭もこれまで通過するだけでゆっくりしていない場所。そしてそこまでの東海岸は、先にも書いた俺の北海道一周的に最後まで残っていたルートでもある。
 「これで海岸線は全部制覇かな。まぁ細かく言うといろいろあるんだけれど」(昨日通行止めだった辺りとかね)

 函館の町を出るか出ないかの辺り。なんと道路が突然びしょ濡れになった。
 うへぇ、夕べ降ったのか。この先道路乾くかな?

 「水しぶきがたつほどではないがGパンのスネがじわり濡れる」を気にしながら走っていると、程なく路面はドライに戻ってくれた、よしよし、そうこなくては。

 国道5号線バイパスを北上。
 この辺りは高速道路規格で周囲のペースも早い。が、何しろこちらはセロー、慌てない慌てない。

 北へと向かうにつれ空は明るくなってきたが、なぜか気温は16度と下がってしまった。
 メッシュグローブだと指先が冷えてしまう程だ。ううむ、今回は替えのグローブ持ってきてないんだよな……

 道中最初に目指すは観光地、大沼(大沼国定公園)
 だがその前に道道43へと移り、ツーリングマップルに載っていた日暮山の展望台を覗きに行ってみる。

 43号から入った道は未舗装だった。
 それは嬉しいのだけれど、観光スポットへの道には到底思えない。路面は結構荒れているし周囲の雰囲気も寂しいのだ。

展望台への道
まっ晴れならまた違うかもですが

 到着した場所は……展望台というよりは広場。ひらけている場所が少なくて「展望」というのは憚られる。
 もちろん猫の子一匹見当たらない。うーむ、広さは相応にあるし(今は藪に埋もれているけど)東屋的なものもあるし、昔は賑わっていた場所なのかなぁ……

展望台
左の看板には「日暮山、360度の自然のパノラマ」とありました

 「栄枯盛衰は世の習い」と呟きながら戻って大沼。
 観光地のメインルートだけど朝のおかげで交通量は極小。線路と平行する月見橋からほうほうと周囲を眺める。

 沼・湖には島というか、水面からぽつぽつと立つ木々が見て取れる。
 ここのところの雨のせいで水が多いのかも。栃木県の五十里湖の上流にもこんな場所があったりするのだけれど。

月見橋
並行するは函館本線

ぽつぽつ木々
ぽつぽつと木々が

 道道338へ乗り換え湖沿いを進むうち、湖岸へ降りられる場所を発見した。
 おや、こんなところに北緯42度の看板があったわ。そしてあの尖った山は何だろう?

北緯42度
木々に隠れてひっそりと

駒ヶ岳
駒ヶ岳ですね

「いい景色なんだけどもう少し晴れていればなぁ……」(雨でなければ充分だったんじゃ?)とぶつぶつ言いながら、道道43へ戻るべく入った脇道が未舗装路で喜ぶ。

 本線も走り易かったけれど、脇道がなかなかなおしゃれ林道。
 枯葉の積もったフラットダートっていいもンだねぇ。

脇道
おしゃれ脇道

本線
本線はこんな感じ

 海まで出て国道278。

 ここで急に空が明るくなってきた。青空部分が広がり、路面にセローの影が濃く映る。
 大きな山(駒ケ岳)を回り込んだせいだろうか、ともあれ晴れて悪いことは無し。
※素直に嬉しいと言いましょう

青空
もはや晴れと言っていいんじゃぁ?(繰)

影
影が濃い!(喜)

 この先、ツーリングマップルにあるのが砂崎灯台。そして「砂地のためスタック要注意」ともある。
 「くくく、むしろ望むところよ!」(甘い)

 進むと灯台の標識があった。だが。「えー、まっすぐってのはこっちの事だよな……」

灯台看板
まっすぐってのは……

灯台への道
これなんですけど

 「これかー、これに標識つけちゃうかー」と入って行く。

 道には水たまりが多数、もちろん大雨の影響だろう。
 Gパンを濡らさぬよう、いつものM字開脚インリンオブジョイトイ走法(良い子のみんなはお父さんにきいてみよう!)で越えていく。

 このくらいの水たまりや荒れはセローにとっては大好物……だったのだ。途中までは。
 「うわー、後ろに見える山も凄いなー」……だったのだ。途中までは。

水たまり
ズボンを濡らしてもいいなら全開でイケる道

前は海
空も明るいし

後は山
後の山は素敵だし

 数百メートル先、水たまりが大きくなってきたな?と思う間もあらばこそ。

 「せんせぇ~、道が消えましたぁ~」

 ダートが水の道へと変わっていましたとさ。

水没
だって前がこれだもの

周囲も水没
周囲もこうだもの
(遠くに目的の灯台が見える)

 水没した道を前に(というか既に前輪を半分沈めて)呆然と立ち尽くす。

 「どうして砂地に水が溜まるんだあっ!」(知らん)

 さあ困った。灯台まではあと1km程のはずだがこれでは前に進めない。

 見た目この先ずっと水没しているし、深さはさほどでないにせよ(いや、結構あるかもよ?)その下の路面の状況も判らない。

 (降りると濡れるので)よいしょよいしょと足つきバック。

 「海側からならぐるっと迂回できるかな?」と道を外れ、砂地へと突っ込んだらずぶずぶざらざらと沈むタイヤ
 あわわわわと大騒ぎ。埋まろうとするリアタイヤを固定したスロットルと足漕ぎで誤魔化してじりじりと前へと進む。
 ぐるり大きな円を描いて元の場所までなんとか戻って冷や汗をぬぐう。

 うへぇ、こりゃぁダメだわ。これまでも散々砂に埋まってきたけれど(をい)ここは特にダメだわ。

 すっぱりと諦めて、セローをちょい高台の草の生えた場所へと退避する。ここから海辺まで歩いてみよう。
 ブーツは埋まるが歩けないわけでは無し。なるほど、タイヤより二本足の方が走破性が高いというわけか。(当然)

 海際の土手を吹く風が、先の冷や汗を乾かしていく。

海
海だ海だ!

自撮り
偶には自撮りも

 「海はいいねぇ……」のつぶやきで灯台にたどり着けない悔しさを誤魔化しつつ、セローのもとへと戻る。

 仕方ない引き上げるかぁ!とサイドスタンドを払ったところへやってきたのは……「パイセン!ジムニーパイセンじゃありませんか!」

 俺が来た道を、水たまりを蹴立ててやってきた白いジムニー。

 どうするのかなと見ていたら、やっぱり俺と同様に水没路の手前で停止した。
 十数秒の後、ゆっくりとバックしてセローのすぐ先に停車する。うん、足が4つあってもこの先は控えた方が良いと思いますよ。

ジムニー
パイセン、チーッス

 前席に座っていたのは老夫婦。軽く頭を下げて挨拶して、セロー発進。

 R5からR278
 北上するにつれ天候はぐんぐん良くなった。気温もやっと上がってくる。パーカーのベンチレーションを開けたのは今回北海道へ来て初めてだ。

 10時前、国道沿いのセイコマで停車。やっと買い食いのチャーンス。

 定番のグランディアブラックはコロンビアをチョイス、パンはもちろんしっとり豆パン。 うん、北海道へ来たらやっぱこれ食べないと駄目だわ。

 残念なのはゆでとうもろこしがなかったことで……と出発して数分後に「とうもろこし」の幟の出たセイコマがあったりするから北海道は侮れない。(ハシゴ)

コーヒー&パン
本土で食べるのと味が違う……気がする(これはビールも同じ)

ゆでとうもろこし
空も青い!(別のコンビニで)

 R5を継続。
 周囲は牧草地で道東にも似た雰囲気。海がちらちら見えるのがボーナス的で大変に嬉しい。

 国道脇にひまわり畑を見つけて小休止。大きな花畑もいいけどこういった可愛いらしいのも良いもンだ。

ひまわり畑
ナンバーなにがしとあったからシリーズものの畑かも

 「道立噴火湾パノラマパーク」という看板を見つけ立ち寄ってみる。

 内浦湾を望む施設で、高速のPAと併設のようだ。
 時勢的にレストラン等の施設は半分だけ営業と言う雰囲気。もちろん景色は文句なし。

噴火湾施設
画像の左手に隣接して高速道路のPAが

噴火湾
景色はさすが

 その先、国道ばかりだけでは面白くないので海岸の土手に上がってみる。
 やー、ホント天気よくなったな。

土手上
セローならでは的なカットで

 時刻はお昼丁度。目ぼしをつけていた店で昼飯を食べることに。

 そして入ってから気づいたけど、ここ、以前長万部の駅前で買おうと思って買えなかったカニメシ弁当の本店だわ。

 俺が入ってぴったり満員になった店内でカニメシを頼む。
 見た目より薄味だったけれど、十分にカニだし(?)俺はこのくらいの方が好みかも。

カニメシ屋
看板にも「駅弁」とあり

カニメシ
おいしゅうございました

 13:00豊浦、給油。
 ホクレンGSだけど今年も(&去年も)旗は無し。
 燃費は44km/L。昨日は40km/L。やっぱり一般道だと多少ハチャハチャ(?)やっても燃費は悪くない。

 「さーて、天気も良くなったし、9年前同様洞爺湖へ回ってみるかぁ!」

 洞爺湖、サイロ展望台着。
 「青空だぞー!」

 9年前は厚い雲の下だった。だが今日は青い空が広がっているのだ。

今日の洞爺湖
と、9年前と同じカットで撮ってみたりとか

9年前の洞爺湖
その9年前(リサイズ)がこちらです

 「やっぱ晴れてると景色違うよなー」と歩き回る。
 今日は人出もそこそこあって、ヘリコプターの遊覧飛行もやっているようだ。

 だが付属する土産物店は二回りくらい縮小した感じだった。当時寄ったアイヌ土産のお店も当然のように無い。「あの時のお姉さん元気かな……」

土産物建物
建物自体は変わりなく

新オブジェ
新しい映えスポットができてました

遊覧飛行
結構頻繁に離発着してましたよ

洞爺湖
まぁ何しろこの景色ですから

自撮り
俺画像も抑えておかないと
(デカいカメラ抱えたお兄様に写して頂きました)

 14時前、ここから洞爺湖を時計回りに回ってみる。

 天気は相変わらず素晴らしい。せっかくなので湖岸の公園で記念撮影。

湖岸公園
コンテンツトップの画像もここで撮影

 ぐるっと回ってR37。
 と、あれだけ晴れ上がっていた空が急に曇り、パラっと雨まで降ってきて驚かされる。
 ありゃまぁさっきまで気配も無かったじゃないか!と道の駅に入って様子見を。

パラ雨
パラっと&雲

 施設内でゆでとうもろこしを買い、齧りながら外の様子を伺いつつ待つ。
 うん、先のセイコマのとうもろこしを粒で勝負するタイプとするならば、こちらは全体で勝負するタイプだな(なんじゃそりゃ)

 「良い子のみんな!袋に入ったとうもろこしは半分めくって半分食べて、その後ひっくり返して残りを食べると手の汚れが少なくて済むぞ!」

 20分ほど休んだが、パラッパラは変わらないし雲も暗いままだった。
 だが雨雲レーダーで見る限りこの先(南東)に雨はない。
 「よし、なら行ってみるか。そこに停まってるホンダの250とファイナル赤セローのお姉さん2人組は一生懸命フル装備の雨具着込んでるけどな!」

 それっと走り出して5分。
 雲は去りまた青空が広がった。文明の利器万歳(時々裏切られるけど)

 「白鳥大橋と製油所を望む夜景の人気スポット」(←ツーリングマップルによる)白鳥湾展望台は……展望台だった。(をい)
 だがさすがに景色は良い。室蘭市街へ入る橋と手前の工場のコントラストが良い雰囲気。夜になって両方に灯が入ったらさぞ綺麗なことだろう。

展望台
階段が地味に長く

展望台眺望
夜は綺麗でしょうね

 その白鳥大橋を渡っている最中は、横風に煽られて吹き飛びそうに。
 ああ、やっぱり後ろが重くても同じだわ(むしろこちらの方が怖い)

 さあやってきたぞと室蘭市街

 まずはこれまたこれまで寄ったことのないチキウ岬:地球岬へ向かってみる。

 人出はそこそこ。そして晴れた岬はやはり良い!

地球岬
青と白のコントラスト。名前通り水平線が丸く見える……かな?

地球岬ロゴ
恰好いいロゴ

自撮り
そして自撮り

地球オブジェ
うむ、地球である

 17時、室蘭市内のホテルへと到着する。

 屋根下にセローを停められてホっとしたというのに、指定された部屋に入るとなんと喫煙部屋だった。
 うへぇと確認すると俺の予約間違いのよう。恐る恐るフロントで聞くが、今日は禁煙部屋に空きが無いらしい。ぐぬぬぬぬと部屋中に消臭剤を散布する(無駄)

 悔しいので夜は寿司。歩いて行ける距離に(回る)寿司屋があるホテルは良いホテル。そして……「え゛っ!今日はビール半額デーなんですか!」
 よし、これで喫煙部屋の件はチャラだ!(喜)

D51
室蘭観光協会前に展示されていたデゴイチ
北海道はこういうのがサラっと置いてあるから油断ならない

今日の走行距離:280km 給油回数:1回
今日の教訓:何のかんの言いつつ、青空が見えると嬉しいわけですよ

今日のルート

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