三原山の火口へと
<2021年12月26日の続き>
■今度は上から
<続き>
裏砂漠入口から数百メートル戻り、再度「月と砂漠ライン入口」へと到着する。
入口は狭いけれど標識があるので見落としなし
先の裏砂漠を「自車で来るマニア用」(なんじゃそりゃ)とすれば、こちらは「一般観光客用」の観光地、裏砂漠が山の上から見られるらしいのだ。
細い舗装路を上がっていく。急角度で右に折れた先は四輪のすれ違いに気をつかうくらいの幅になる。乗りなれない運転手&レンタカーだとちょい大変かもしれない。
行き当たりは駐車場で既に車が2台あった。
片隅にセローを停めて冬ジャケを脱ぐ。風は強いがこの先は歩き、間違いなく暑くなるだろうから。(正解)
遊歩道入口
はいここ、後でテストに出ますよ!
遊歩道をゆっくりと登っていく。しばらくは林間で風が防げて暖かい。程なく体も温まってくる。
5分ほど歩くと前が開けた。「お、山腹に出たか」
周囲から一気に木々が消えた。路面も裏砂漠同様の黒い小石に変わる。そしてその裏砂漠が下に広がって見てとれる。
凄い凄い
山頂というかカルデラ方面はこんな感じ
えっほえっほと先へと進む。
路面が小石で滑るし、何より遮るものがなくなった風がものすごい勢いで吹き付ける。
飛ばされないよう、ペースは上げずにゆっくりと歩く。
★
「か~ぜ~が~つ~よ~い~」と第一展望台到着。
記念撮影はいいとして、自撮り棒を維持するのが難しいほどの風なので座って撮る。
まったく需要の無い画像だけど記念なので
画像のとおり、ここに「第2展望台まで300m」の看板があったのだけれど、見上げる山頂は300mとは到底思えない程遠くに見える。
そして「あれ?駐車場には『第1まで0.7km、第2まで1.2km』ってあったよな……」
「計算を合わせろ!」と叫びながら歩く。
結果的には500mが正解だったように思う。そして距離もだけれど、登りで足場が悪くて気を遣わされ、それに加えて物凄い風。
第二展望台に着くまで景色を撮影する余裕が無かったのは当然の話なのだ。
まったく需要の無(略)
火口方面
海方面
登って来た道方面(西)
吹きさらしの頂上で更に強くなった風は、自撮り棒を維持するというより自撮り棒からスマホが外れるんじゃないかと気が気でなくなるほど。
風を避けるべく小さく座ってしばらく休憩。
「あーでも景色はいいんだよな。今は枯草だけど夏にこれが青くなったらまた雰囲気違うんだろうなぁ」
下りは登り以上に足元に気を使って歩く。転んで足でも捻ったら大変だからねぇ。
※ここでは行き帰りに数組の観光客とすれ違った。まぁ第二まで行く人はまれだったようだけど。
駐車場まで戻ってジャケットを着込んでセロー始動。
ああ、目的にしてきた場所を一通りこなして安心したわ。ここからはゆっくりまったり回ろうっと。
★
大島一周道路継続。
「海のふるさと村」の看板を見つけて海まで凄いヘアピンを繰り返しながら下りていく。
残念な事に営業中ではなかったけれど、途中の景色が良かったので問題なし。
ヘアピンから海を臨む
戻って進むと道は下りに。
降りたところが動物園(大島公園動物園)その反対側に林道を見つけたので入ってみるも行き止まりで残念。
面白そうな林道だったんですけどね、隣が湖だし
戻って先へ。
「秋の浜」の看板を入って行くと、路肩に「路面崩壊注意」の看板のある枝道が。
「ほーかいほーかい」(基本)と入ってみると小さな堤防が現れた。「うわー、景色いいなここも」
素敵な場所に出ました
ダイバーな方々には有名な場所なのかな?
ふーむ、やはり伊豆大島侮りがたし。さて、んじゃそろそろ飯の心配でもするか。
※そう、長々書いてきたけどまだ午前中だったのだよ。
★
11:30、岡田港へと到着。これでとりあえず島を一周したことになる。
昼飯は(離島マニア兼ダイバーでお馴染み(?))と~るさんにお勧めされた店で。
ウツボ丼にも惹かれたのだけれど、ここはメニューの先頭にあった&名物と聞く「べっこう丼」を頂くことに。
白身魚のヅケ丼で唐辛子がピリリと辛くて美味い。量は控えめだったけれどこの先買い食いするつもりなので丁度良し。
おいしゅうございました
★
げふ~と出発。
この先また西へ向かうのだけれど、朝通った道と重複するのが嫌なのでできるだけ海沿いを走る。
「海岸まで下りられる場所はないか」と細い道を入って行くと「四駆でなければ登れません」の看板が。「ほう、では一駆の力を見せてやろうではないか」
挑戦は受けて立つ!
ガタガタゴリゴリと登っていく。なるほど、道は荒れているというか一部欠落していて補修中。四駆の軽トラ師匠ならともかく乗用車には厳しいだろう。もちろんセローでなら鼻歌レベルで問題なし。
登った先はちょっとしたスペースがある見晴らし台になっていた。
向こうに見えるアレは……そうか、大島空港か。
空港を望む
丁度降りてきたヘリコプターをへええと眺め、満足したところでまたガタガタゴリゴリと降りていく。
★
その空港近くにあったのが「愛らんどファーム」
今日はマルシェが開催されているらしく相応の人出だ。「そういえば島で人が集まってるの見るのこれが初めてだな」と考えながら「あしたばジェラード」を喰う。
愛らんどファームのぶらっとハウス
明日葉も大島名物です
さてさて、時間はまだまだ早い。せっかくだからまた三原山へ登るとしよう。今度はメジャールートを使ってね。
★
「三原山登山道路」を上がっていく。結構な斜度のワィンディングを上がっていくと下に港(元町港)海の向こうには伊豆半島が見えてきた。
イイテンキ・ケシキダナー
頂上まで登って一安心。この先も徒歩で上がれるようだけれど、俺は先に充分歩いたので遠慮しときます。
ここまでバスも通っているようで
来た道を戻るのは悔しいので御神火スカイラインで下りてみるか……の途中で枝道を探してしまうのが俺の悪いところで。
まずは「割れ目火口展望台」の看板を見つけて入ってみる。
立派な標識&地図表記があったのに、路面の舗装は何故がガレガレになっていた。
車高の低い四輪車では入って行きたくない系の道で路肩は草ぼうぼう。メンテナンスが放棄された雰囲気がプンプンする。
案の定、行き止まりは駐車場というより単なる空き地だった。
路面は裏砂漠同様の砂利で覆われている。ふむ、これは道路標識は外しとかなきゃダメだわ。遊歩道的な物もあるんだけど、途中でブツ切れになってるように見えるしなあ。
荒れ路面&草ぼうぼう
空き地の先はこんな感じ、あちこちに遊歩道の柵がありはするけれど
それとも先まで行けば見えるんだろうか?→割れ目火口
お次は「工事中だから抜けられないよ」の看板のあった林道へ。
いいんだよ、行き止まりでもダートが走れればさ!とうきうき走っていたら、ポンッと音を立てて(比喩)先の登山道路の途中に出てしまった。
ありゃま、Uターンするはずだったのにどうしよう?こっちからだと元町港に向かうにはかえって遠回りになるんだよな。
フラット林道
抜けてしまいましたが仕方ない
ともあれ、ここからUターンするのは悔しいのでそのまま登山道路を降りていく。
山を降り、予定通り元町港に向かう途中、これまたと~るさんに聞いていた地元スーパー、雑貨屋の類をいくつか回って土産を品定め。
伊豆大島といえばやっぱ焼酎だよな、クサヤってわけにはいかないものなあ。
そしてこれまた途中、開いていたガソリンスタンドで給油する。
今のペースなら東京まで持ちそうだけれど、入れておけばより安心できるのは間違いない。
4Lちょいしか入らなかったからレギュラー190円/Lでも平気だもんね。
★
さて、これで一通り落ち着いたけどまだまだ時間は早い。
なら今度は先にショートカットしてしまった御神火スカイラインを下から制覇してみよう。
この御神火スカイラインは土石流災害で長く通行止め、復旧したのは今年(2021年)になってからだという。それを記念してか、上り口には新しい公園ができていた。
公園から三原山へと上がっていく。
新しい道だけに路面は綺麗、景色も相変わらず良い。
枝道があったら進入するのはもはや定例。残念な事に行き止まり(工事中)だったけれど、そこまで楽しめたのでよし。
近くの登山道入口にはお地蔵様。旅の安全を祈って手を合わせる。
工事終わると舗装されちゃうかな?
道中ご安全に
御神火スカイラインを先の工事林道入口まで上がってみて。
「うわー、ここから富士山見えるんじゃん!全然気づかなかったわ!」
どうしてこれまで気づかなかったんだか
Uターンして元町港まで戻る。
今夜の宿もこの港の近く。チェックインしていろいろ片づけて。
本格的に落ち着く前に、もう一度セローで出て夕日をバックに記念撮影っと。
西海岸はこれが撮れて嬉しいわけで
宿へと戻ったら、ではコロナ禍の落ち着きに合わせてこれまで禁忌としていた夕飯居酒屋を解禁するとしよう。
衝立に守られたカウンターで生ビールを飲りながら考える。
「いやー、伊豆大島堪能したわー、距離は全然走ってないけど楽しめるもンだなー、そして今日で一通り周ってしまった気がしないでもないんだけれど、明日はどうしようかな?」
そう、この時はまだそんな生易しいことを考えていたのだ(←定期というか久しぶり)
★
■今日の走行距離:140kmくらい……かな? 給油回数:1回
■今日の教訓:伊豆大島侮りがたし!
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今日のルート
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■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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