■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の2

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の2
祝・青空

 

 

garage Ak!rA

 

<2022年8月9日>

一気に北上を

 小樽港接岸1時間前の午前3時半、「野郎ども起きやがれ!」(意訳)の船内放送。

 ごそごそと起き上がり、さぁ天気はどうだ!と外を眺めてみる。
 まだまだ暗いけれどどうやら雨は降っていない様子、確認した雨雲レーダーにも大きな雲は映っていない。

 よーし!とガッツポーズ。とりあえず初日から雨具姿で走ることは避けられそうだ。
 気温も低くなく高くなく。これなら昨日同様のスタイルで問題ないだろう。

 準備を整え下船を待つ。例によってバイクは最後に降ろされるが、今回は5時には埠頭へ立つことができた。これも台数が少なかったおかげかな。

 船をバックに恒例の「やあまたやってきたよ北海道」をセルフタイマー撮影。
 今回の画像は全部スマホ、加えてご覧の路面状況なのでなかなか人には頼みにくい。

上陸
路面はびしょ濡れ、でも青空もちらり

 道は完全ウエットだけれど、昨日までの予報からすれば雨が降っていないだけで十分だ。

 そしてそんな路面を見ながら悩んだのだけれど「青空も見えることだし」とこのまま出発することにする。合羽の下を履くかどうかはしばらく走ってから判断しよう(甘い)

 セロー発進。
 気温は22~23度というところだろう、早朝の空気が気持ち良い。小樽便はこの朝発ちができるからいいんだよね。 

 ただ風が強く、大荷物で横面積の大きいセローが時折おっとっととなる。西には青空もちらりほらりと見え隠れ。

朝立ち
そして東も悪くはなし

 R5で小樽から銭函。R337、R231へと乗り換えると道は東から北向きへと変わる。

 石狩川に架かる橋を「この辺りはスピード取り締まりが多いんだよな」と慎重に渡って……「うひー、パンツがびしょ濡れじゃん!」

 いつの間にやらGパンの膝から下が濡れ濡れに。膝パッドとブーツにガードされていてここまで気付かなかったのだ。
 「そりゃまぁこの路面を走ってたら濡れるよな、なんで1分で済む作業を面倒がったりするんだか俺」……と1分で合羽パンツを履く。
※とか、何年か前の北海道でまったく同じことをやらかした記憶あり。

 「合羽を着ると晴れるの法則」に従い、その先路面は半乾きになっていった。
 尤も数多いトンネルの中はびしょ濡れだから、まだまだ脱ぐわけにはいかなさそうだ。

 道は海沿いへ。
 いつもは綺麗な北海道の海が今日は茶色、きっと昨日までの大雨で泥水が流入しているのだろう。

海沿い
そして相変わらず風も強く

 7時、浜益で今回初のセイコマ休憩。
 コーヒーはストロングブレンド、ゆでもろこしが無かったのが残念。

セイコマコーヒー
コーヒーメーカーの置いてあるショップも増えました

 その後、ちょい戻ってR451を東へ……向かうつもりが「この先、今は通行止めだよ」の看板に急停車。
 どうやらこれまた大雨の影響のよう。ふむ、通行止めは仕方ないとしてどの辺りまでなら行けるんだろう?

 はてと看板の前で立ち尽くしている俺を見てか、通行止め方面からやってきたBMWのおじさまが手で大きく×印を出してきた。
 「どの辺りまで行けました?」とお聞きすると「キツネとタヌキの看板辺りだったよ」とのこと。
 ああ、やっぱ結構手前でダメなんですね、ありがとうございました(謝)
※「キツネとタヌキの看板」も画像に撮りたい場所ではあったんだけどね(ツーリングマップル参照)

 再度のUターン、R231で海岸線を北上する。

 その先、長いトンネルを抜けると、突然路面が乾いた。
 路肩もこれまでのようなびしょ濡れではない。あれ、この辺りはそんなに降らなかったのかな?

ドライ路面へ
と、国道をちょい逸れて状況確認

 8時、増毛手前。

 空はぐんぐん明るくなっていった。もはや俺基準では「晴れ」の範疇だ。
 蒸れるカッパパンツを脱ぎたいけれど、この先にもトンネルはあるし、峠越えも控えてるし、もうちょっと様子見しよう。

 R231と道道94が分岐する手前。空は一般基準でも「晴れ」といって良い状況になった。
 よし、これならもう一大丈夫だろう合羽を脱ぐ。高い気温にあっという間に乾いていくGパンが心地良い。

晴れ
もう晴れと呼んで文句なし

 ここで国道を離れ、道道94を東へ向かう。
 雨ならまっすぐ北上するつもりだったけれど晴れたとなれば話は別。北竜のひまわりを見に行こう。
※先のR451を曲がりたかったのも同様の理由

 道道94は山間のルート。くねくね曲がっていく峠道はVMAXで吹っ飛んで走れば楽しいだろうけれど、セローでも十分に面白い。

道道94
空も明るいしねえ

 一気に走り切り「あー、気持ち良いわあ」とR275へと出たところで今北海道初の給油となる。
 もちろんホクレン、旗のゲットにも成功だ。

ホクレン旗
青い旗と青空と

 北竜町ひまわりの里。

 時期はどうかな?大雨の影響は?と心配していたけれど、ひまわりは満開だった。
 そして画像通りの素晴らしい青空も。

ひまわり畑
サイドスタンドめり込み防止板が大型化してました
(うちのはエクステンダー付きなのであえて外れて駐車)

ひまわり畑
満開です

 ぐるぐると見て回る。

 相変わらず広大なひまわり畑。花は満開ではあるものの、ちょい下を向いている気がするのはやはり大雨の影響なのだろうか。

 施設的にも迷路とかいろいろ造られている様子。時間は9時半過ぎと早い時間だが人出は相応にあった。これから時間が経てば更に人が増えることだろう。

ひまわりの里
広いよねぇ

ひまわり
よしよし

ひまわりの里
こんなイベントもやってました

ひまわりの里
そして自撮り

 一通り見て回り、開いたばかりの売店でひまわりソフトを購入する。旨い。

ひまわりソフト
にしても空が青いわ

ゆるキャラ
こちらはこれからご出勤かな?(をい)

 10時前、「や~本格的に暑くなってきたぞ!」と出発。

 その先、左手に見えたひまわりの群生は、いつぞや寄ったことのある畑だろうか?場所がちょい違う気もするのだけれど。

ひまわり畑
こちらも綺麗でした
(連作防止で場所が変わったとかかも)

 R233を使用して西へと戻る。

 途中でこれまた以前も利用した深川留萌自動車道の無料区間を利用する。
 セローで高速走っても仕方ないのだけれど、「無料」って素敵な言葉じゃないですか(定例)

 留萌からはまた海沿いのR239を北上する。

 海沿いは相変わらずの強風で、時折おっとっとも変らず。
 海岸には白い波しぶきが上がる。ああ、ヘルメットのシールドが潮で曇るわぁ。

 11時、道の駅おびら鰊番屋。トイレと共にシールドを洗う。

 走り出し、さて、この先の丘の上にはお気に入りの風車(マイナー風車と呼称)があるのだけれど……「あれ?見当たらないなあ」

 場所間違えたかな?と先へ進むと、こちらは有名な風車群(メジャー風車と呼称)に出てしまった。
 ああ、やっぱりさっきの場所だったんだわ。となると撤去されちゃったんだろうな。

<余談>
 ここを含め、あちこちで風車の撤去・建て替えが行われていた。
 経年劣化によるものもあるのだろうし、技術革新によるコストの影響もあるのだろう。事実、小型化が進んでいるように思われた。
 まぁその他環境問題とかもいろいろあるのだろうと思うけどね。

 ともあれ、メジャー風車を見て回る。

風車
巨大建造物萌え

 ここは昔のままだったけれど、先のとおり他の場所では風車の小型化が進んでいる様子。

 これまでをイデオン級とすればガンダム級的な(なんじゃそりゃ)
 更にパトレイバー級やらボトムズ級やら。
#「いや、その比喩ではサイズ感が……」不要(釘)

 「大きさの印象は支柱の高さより羽のサイズなんだよな」とか考えながら国道へと戻り、北上を継続する。

 さて、そろそろ昼飯の心配をする時間。狙うはいつぞやの素敵海鮮丼を出すお店……のはずが、「え゛~っ!定休日ぃ~っ!」

 お店の駐車場、大きく出された「火曜定休」の看板の前で立ちつくす。ぐぬぬ、よもや休みの日にピンポイントで当たるとは!1日ズレてさえいたら!

 となれば……と駐車場を出る。以前ここが営業時間前だった時、近くでこれまた素敵な甘海老丼を頂いた。だから今日もと探してみたのだけれどお店は見つからず。うーん、こんなことなら下調べしておくんだったな。

 「Google様!なにとぞ昼には海のものを!」とお祈りすると、羽幌のフェリー乗り場というお告げが出た。

 初めて行ったフェリー乗り場は駐車場が一杯で心配したけれど、中の食事処の待ちは2組で済んだ。
 尤もこの後(12時を回ったとたん)恐ろしい勢いで行列が増えた。10分ズレてたら待ち時間は大幅に伸びていたことだろう。

 席についてのオーダーはもちろん海鮮丼。
 注文時に「ご飯をサービスで大盛りにできますけれど?」と聞かれたけれど、確かにこの具の量だったら大盛りの方が良かったな。(普通盛でオーダー)

海鮮丼
おいしゅうございました

おろろん2号
丁度フェリーが到着、ここから焼尻島とか天売島へ渡れるんだねえ

 げふーと出発。

 海沿いを継続。遠くに見えてきたのは利尻富士で、今日は妙にはっきりと見える。
 この辺りからだともっとぼんやり見えるイメージがあったのだけれど。

利尻富士
なのでこの先利尻富士の画像が多くなります

 道の駅えんべつ冨士見の先でセイコマ休憩、無事とうもろこしをゲット。旨い。

ゆでもろこし
だってこのツヤだもの

 その先で給油。まださほどの距離は走っていないけれど、この先GSが少なくなるはずなので。

 街中で国道を離れ、海岸沿いのダートへと向かう。
 「さあ、ここからが本格的なオロロンラインだぞ!」(ここまでも地図上ではオロロンライン)

 ★

 未舗装路をたぱたぱと走る。
 吹っ飛んで走れる国道も良いが、セローにはやはりこういう道の方が似合う。
 「にしてもホント、今日は良く見えるな、利尻富士」

海沿いダート
景色は良いけど風が強くて潮が飛び交って

利尻富士
海もまだ茶色のまま

 道はサロベツ原野へと入っていく。

 ここは相変わらずの素敵ロード。慌てずゆっくりと走る。

 「風車(オトンルイ風力発電所)も本数増えてる&入れ替わってる&追加で建設中かー」

風車群
お約束的画像

 これまたお約束の北緯45度の碑。
 これまた今日はいつになく、利尻富士がはっきりくっきりと。

北緯45度
ここからこんなに大きく見えたんだねぇ→利尻富士

 「少し雲は増えたけど、雨とは無縁だし!気温はぴったりだし!」とうきうき走る。

 更に海沿いへの脇道(?)へ入ってみようと思ったのは、その道からランドローバーが出てきたから。
 「ランドローバーが走れてセローが走れない道はない!」(油断すると危ないぞ)

脇道
一応道……のはず

脇道の先
おお、ここからも利尻富士が綺麗だわ
(海は荒ぶってるけど)

 本線へ戻り先へ。
 またまたセローを誘うような砂利道を見つけ入っていくと、道端にお地蔵さまの姿が見えた。
 「へぇ、こんなところに」と近づくと……単なる流木だったわけで。うん、民間信仰ってのはこういうところから生まれるんだな。

お地蔵様
この画像の道の脇

お地蔵様
お地蔵様だと何一つ疑わず

 この後も枝道やらダートやらをうひゃうひゃと遊んで、さて、今日の宿までもう遠くは無いけれど、時間は15時半とまだまだ早い。
 なら「今回は(天候的に)行けないかもな」と思っていたノシャップ岬へ寄ってくるか。

 16時、ノシャップ岬。

 「イルカ久しぶり!」と声をかけた後はお約束の画像撮影。
 棒を背負っているのは、自撮りするつもりが学生さん3人組に撮ってもらえたから。

ノシャップ岬
「イルカ久しぶり!」

ノシャップ岬
ホント、スマホだと頼みにくくてねぇ

 「さぁ宿へ向かうぞぉ!」

 宿へは予定より早く到着。セローも屋根下に停めさせていただいて万全となる。

 サッポロクラシックを飲りながらオーナー氏にお聞きすると、昨日はそれはもう物凄い土砂降りだったとのこと。
 観光が無理なのはもちろん、当日のライダー客は全員ずぶぬれ到着だったらしい。

 「うはー、もし1日ズレてたらエラいことになってたんだな!」

 夕刻、海に沈む太陽は見事なオレンジ色。
 「ってことはもしかして、明日も割といい天気?」

夕日
なら嬉しいねぇ

今日の走行距離:450km 給油回数:2回
今日の教訓:おかしいなぁ、今日は300kmちょいの予定だったんだけどなあ……

今日のルート

PREV PREV   TOP TOP   NEXT NEXT  

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。


 

ツーリング紀行へ戻る ツーリング紀行へ戻る