■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の1

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の1
今年も夏がやってきました

 

 

garage Ak!rA

 

<2022年夏>

なにかと騒がしい毎日ですが

 「うむ、今年も北海道ツーリングに出かけようではないか」

 今だ猛威を奮う新型コロナ。第7波の感染者も高止まり状態。
 行動制限が掛かっていないとはいえ油断するつもりはない。3度のワクチン接種を済ませ検査で陰性も確認してある。

 何度か書いているとおり、ヘルメットを被ってのソロツーリングは観光ツアーとは危険度も大きく異なるはずなのだ。まぁ今回も旅行先でのコミュニケーションは最小にするしかないのだけれど。

 心配はもう一つ、それは天候。

 さくっと明けた関東の梅雨。その後は猛烈な暑さ。更にその後はとんでもない豪雨続きと荒れまくっている今年の天気。
 それではお盆の北海道の天気予報は?というと……「基本雨だよ!あとは所によって変わるよ!」

 「うーん、雨か。宿予約しちゃったから『当日天気の悪くない方へ』ってわけにもいかないんだよな……」
 ともあれ、俺が心配したところで天気が変わるわけでもなし、なるようにしかならないのだ(達観)

 今回の旅は道内3.5日といった辺り。
 道北がメインになるが、先の天候を鑑み、予約した宿をつなぐルートはいざという時(大雨時)にはショートカットできるように組んでみた。

 さて、久しぶり(2016年以来)となる道北ツーリング、楽しめるといいのだけどねえ……

<2022年8月8日>

世間のお盆休みにはちと早く

 午前2時半、ごそごそと起床。

 今日は月曜日。もう数時間前にズラして、もしくは寝ずに出発して日曜のうちに高速道路に乗れば休日割+二輪車定率割(一応予約済み)で料金が大幅に安くなる。

 だがこの日曜日はハチタイ(鈴鹿8時間耐久ロードレース)の中継があるのでビールを飲みながらTVを見続けなければならない(使命感)それに「一睡もせずに出発」はもうやらないのだよ(多分ね)

 開けたガレージの温度計は真夜中なのに26度を指していた。今夜もやっぱり熱帯夜だ。

 セローの準備は昨日までに終了済み。
 今回はいつもの拡張キャリアツインボックス仕様(デカ箱+雨具箱)に加え、シングルサイドバッグを装着してある。
 中には工具・パンク修理材・予備チューブ・予備ガソリン他の「持ってはいきたいけど使いたくはない品々」を収めてある。ツーリング中にここを開ける機会が無い事を祈るとしよう。

 大荷物のセローを前にあれこれ考えながら指差し確認。よし、忘れ物は無い……はず。
 「さて、んじゃ行きますかね」

気温
今夜も暑くてねえ

出発前
行きますか

 午前3時前、セロー発進。

 周囲はもちろん真っ暗で、薄い霧もかかり前が見えにくい事この上なし。当然湿度も高く、気温と相まってムシムシだ。

 とりあえずはとコンビニに寄って行動食を摂取。ついでにもう一度指差し確認。そう、忘れ物って出かけてから気づくものだから。(今回は特に思いつかず)

 本格的な出発後、国道沿いで給油する。
 今日は(俺にしては珍しく)満タン出発でなかったからなのだけれど、当面走るには問題ない残量はある。でもここで満タンにしておいて、この後の高速道路だけの燃費を測っておきたいんだよね。
※燃費については別途燃費コンテンツにてあらためて

 予定通り、午前4時前(深夜割引中)に東北道へとIN。ほこほこと走る。

 北へ向かうにつれ気温が下がる。路肩の表示板では22~23度という辺り。
 今日の服装、Tシャツ・パーカー・Gパンだと涼しくて気持ち良いのだけれど、相変わらず湿度が高い。じわり曇るシールドに閉口しながら走る。

 高速道路の交通量は少なめ。トラックは走っているが思っていた程ではない。
 100km/hで大型車の後ろを走ると乱流でふらふらする。そうそう、後ろに大荷物を積んでいるとこうなるんだった、前乗り前乗りっと……

 郡山JCで磐越道へと乗り換えると交通量は激減した。ガラガラの高速ではあるけれど、セローの巡航速度100km/hをキープして走る。

 時間と共に背後から太陽が照り付け始める。今日も(この辺りは)良い天気になるのだろう。

 そして太陽が昇ってきたというのに、なぜか気温は更に低下していった。
 路肩に表示は無いが体感で20度以下、先の服装だとちと寒くも感じるほどだ。「休むほどではないけれど、ま、慌てる旅でもないし」と磐梯山PAへ入っていく。

 時刻はまだ5時過ぎだ。今日乗るフェリーが新潟から出るのは12時ちょうど、埠頭には1時間半前に着けば十分なので時間は有り余るほどある。
※ならもっとゆっくり出れば……って、「だから深夜割引がさあ……」

磐梯山PA
明るくはなったんですけどね

 椅子に座ってスマホ弄って。たっぷり休んで体を伸ばして出発する。
 「あー、でも走り出すと眠いわぁ~」(をい)

 ぱたぱた走り、阿賀野川SAへもIN。
 コンビニが開いていたのでコーヒーとハンバーガーで気合を入れる……はずが、お腹にモノが入って更に眠くなり、テーブルに突っ伏して仮眠をとる(コラ)

 たっぷり休んでの出発は8時といったあたり。ふむ、まっすぐ行くとあと1時間で着いてしまうけどどうしよう?ま、着いてから考えるか。

 その先、ルートが山間から平野へと変わると気温が急に上昇する。
 太陽が高く上がってきたせいもあるのだろう、さっきまでの涼しさはどこへやら、Tシャツにじわりと汗をかく。
 「なんかなー、この気温の急変動ってのも今年の気候の特徴だよなあ」

 降りるICは定例の新潟亀田ではなく新潟中央で。
 GWの佐渡島ツーリングの際に使ってみたら道が走りやすかったし、新日本海フェリーの埠頭までの距離もさほど変わりなさそうだったので。

 新潟の街中は高速道路に増して暑かった。
 パーカーのベンチレーションはとうの昔に全開なのだけれど、それだけでは足りなくて前ファスナーも開けて走る。

 9時前、港手前で給油。
 高速道路での燃費は37.7km/L。ふむ、やっぱ良くないな。これまでに比べれば多少上がってはいるけれど。

 お次はコンビニに寄っていつもどおり船内向け食糧を調達する。夕食は船内レストランを使うのでこの昼飯と明日の朝食の分だけだ。
#フェリー会社にも還元したいしね(できる範囲で)

 買い物を済ませ、荷物をセローに積んだところで、「お客様!忘れ物です!」
 俺か?と振り返るが違う人に対してのよう……はいいとして、コンビニの店員さんが忘れ物の主へと引っ張っていったのは大きなキャリーバッグ。凄いな、あんなものを忘れたりするんだ……(俺も気を付けようっと)

 埠頭着。手続きは定例のとおりごく簡単で。
 ただ今回は検温とその証明が加わっていた。帰りの便の券も同時に受け取ったのだけれど、あちらでも検温だけは別途必要になるとのこと。うん、まぁこのご時世ですからねえ。

フェリー
小樽までよろしく&暑い

ぽんしゅ館
「新潟駅にもぽんしゅ館があるんだ!行かなきゃ!」(使命感)
(待合室のパンフレットを見ながら)

 二輪の乗船開始は10:45とのこと。まだまだ時間はあるが列にセローを並ばせる。

 バイクの台数はまだ少ない。今日はどれくらいの数になるのだろう。

待ち列
今日は自衛隊な方々も多数乗船の様子

 上がった気温に我慢できず、バイクを離れてエアコンの効いた待合室へ。
 うん、この陽気じゃ走るのは辛いに違いない、これは早めに着いて正解だわ(ポジティブシンキング)

 乗船開始前、あらためてセローの元へ。

 跨って待っていると、隣の女の子ライダー二人組(片方は初北海道・初フェリーのよう)がインカムで会話しているのが聞こえてくる。
 「なんかさあ、こうやってみんなで待ってるのって修学旅行みたいじゃない?」
 ううむ、新鮮な意見だねぇ……(と遠い目をする)

待ちバイク
最終的にバイクはこれくらいの台数に
数えなかったけど例年よりは大分少な目

 定刻乗船。
 車両デッキにセローを停めてシートをぽんぽんと叩き、ヘルメットとお泊りセットを持って船内へと入る。
 あれ?ロビーが変わって……そうか、小樽便(ラベンダーゆうかり)は新造されてたんだよな。一度乗ってるのに忘れてたわ。
※行きの小樽便はホント久しぶりだからねぇ

 半個室の部屋(ツーリストA)に荷物を置いて着替えてほっとして。
 やれやれ落ち着いた。さーて、んじゃ何はなくともサッポロクラシック。ゆっくりこれができる昼の便万歳。(夜便だと飲める時間が少ない)

船内ロビー
苫小牧東便とはまた違った雰囲気で

サッポロクラシック
また会えたね

 乗客数は、お盆の早い時期にしては意外に多いような、それでも満員ではないような。
 ご時世的に定員を抑えているのかもしれない。先のバイクの台数も同様かも。

 定刻出港。遠くに見える佐渡島は3か月ぶりだ。

 デッキへと出て海を眺める。
 空は相変わらずの青空、気温も同じく高いままだ。

ビール
もちろんビールの旨さも変らぬまま

 「ここはこんなに良い天気なんだけどねぇ」とスマホで天気ニュースを確認する。

 どうやら今日の北海道は物凄い大雨のようで、通行止めとか運航中止の文字が並んでいる。
 明日以降も天気に期待はできないけれど、予報自体はちょっとだけ好転しているような気がしないでもないような。
 ともあれ、俺が心配したところで天気が変わるわけでもなし(再)

 一通り落ち着いたら風呂へ。そしてこの船にはなんと露天風呂が付いていた。
 前回乗った時にもあったはずなのだけれどすっぱり記憶から抜けているのは何故だろう?
※天気が悪かったから閉鎖されていたのかも。

 そしてこの露天風呂がもう最高で。下半身を湯に沈め、海を見ながら風に吹かれていつまででも入っていられそう。丁度キャンプで焚火を見ているような感覚だった。
 「あー、そういえばキャンプも行きたいねぇ……」(ま、涼しくなってからだな)

 夕食は予定通り船内レストラン。サッポロクラシックの中瓶って初めてだったかも。

サッポロクラシック
缶も良いけど瓶も良し

 ザンギとカレーを肴にちびちびとやる。
 「さーて、明日以降の天気はどんな感じになるのやら……」(ホントにねぇ)

今日の走行距離:290km 給油回数:1回
今日の教訓:露天風呂さいこぅ……

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■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。