■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の4

2022北海道ツーリング・もしズレてたら!記、の4
青空万歳

 

 

garage Ak!rA

 

<続き>

 R238から内陸へ、風烈布林道入口。
 入り口の景色は記憶のままだった。ここは3回目だっけ?(多分ね)

 大雨上がりと聞いていただけに心配した路面状況はカラカラだった。
 相変わらずのフラットダートですこぶる走りやすい。

風烈布林道
素敵林道

 ダートをダーっと走る(定例)
 「うっひょ~、気持ち良ぃぃ~」

 やはりセローには未舗装路が似合う。空は青く風も涼やか。
 「やー、これは良い時に来られたぞ!」そう思ったのだ、林の中に入るまでは。

 コースが林間へと突入する。
 「ちょっちょっちょ、ちょっとマディー!」(定例)

 路面が一気にドロドロに変わった。それはもうヌタヌタのズルズルなのだ。
 「大雨の後ですが何か?」と言われているようなマディ路面。大きな水たまりはM字開脚でやり過ごすのだけれど、重心が高くなるのでタイヤが一気に滑る。かといってスタンディングでは前輪が跳ね飛ばす泥をまともに浴びる。 

 「どーすりゃいいんだよこれはよ!」

 もちろんペースは落としたけれど、糠に釘、暖簾に腕押し(慣用句違い)
 途中でオフ車2台とすれ違ったけれど、もちろん挨拶する余裕はなくて頷くのみ。

 風烈布林道林間
これは全然ドロドロじゃない場所、ホントのところじゃ停まる余裕すらなし

 バタバタ暴れながら(?)林道出口到着。

 セローを停めて恐る恐るGパンを……「そりゃそうだよな、というかよくこれだけで済んだわ」

出口
出口着

 ドロGパン
やれやれ……

 画像のとおり(実際はそれ以上に)Gパンはドロドロだった。

 まぁ泥路面に変わった時に気づく&合羽を履くべきだったのだ。昨日の朝に続きこれで判断ミスは2回目。
 「どーすんだこれ、まだツーリング2日目だぞ」(知らん)

 「でもま、楽しかったけどさ!」と強がりながら合羽の下を履いて(遅)走り出す。

 トンネルをくぐって川沿いに曲がると、ここから先がメインの林道、北部大規模林道。
 いわゆる「美深歌登スーパー林道」となる。

看板
直進します!

 最初は舗装路だが、すぐにダートへと変わる。
 風烈布の入口同様、こちらもカラカラに乾いたフラット路面ですこぶる走りやすい。が、「油断はせん!油断はせんぞ!」

 それでも4、5速が使える砂利路面か実に楽しい。
 くっそー、全開かけるとさすがに4部山のリアが滑るわ、前輪だけとケチらず後輪も交換してくるんだったかな……
#ま、ちょい滑るくらいが一番面白いとも言えるんだけど

美深歌登スーパー林道
全開ばっちこい

 道はやがて林間の上りへ。
 こちらはドロドロではないけれど、深い砂利に深い溝、大きな水たまりや流れる水と決して油断できない路面になる。
 そしてこんな状況だと、セローの二輪二足が本当にありがたく感じるものだ。

 走るほどに斜度が上がっていく登り坂。そんな中、先から前にテネレ700が見え隠れする。

 俺が画像を撮っているときに追い越していったのだけれど、走り出すと割と早く追いついてしまう。
 この道で追い越すのもアレなので、停まって画像を撮って距離を開けて、走り出してまた追いつく、を繰り返す。
 俺が言うのもなンだけどかなりの慎重ペース、テネレ700だけに初心者ってことはないだろうけれど。

 「変に後ろから付いていくより追い抜いちゃった方がいいのかな?」とか悩みながら見ていると、荒れ砂利に乗って派手なタコ踊り……ガシャーンと派手にひっくり返った。
 あちゃー、やっちゃったか……

 路面は深砂利で逆バンク気味、起こすのに苦労しているのでレスキューに走る。
 「起こしますよ」と声をかけてえんやら引き起こし、比較的フラットな場所まで移動。ふー、やっぱ重いよ700はさ。(セローに比べればね)

 ライダーは外国の方(中東系?)だった。
 そしてテネレは……なんとタイヤがブロックではない。グルーブは刻まれているもののアドベンチャーより更にロード寄りのタイヤだった。いや、これじゃ今日のこの道グリップなんてしませんって。

 休憩がてらお話を聞くと「昨日は函岳が閉まっていたので、開くと聞いた今日来た」との由。
 へえ!今日は函岳ルートが開いてるかもなんですか!

 この林道から分岐して走る函岳への道。絶景で有名だけれど雨あがり的に8割がた閉ざされているだろうと思っていたのだ。
 開いているかどうか、昨夜WEBでチェックしたけれど有効な情報は見当たらなかった。これは期待できるかも!

 テネレ氏に「お気をつけて」と声をかけて走り出す。
 函岳函岳!でも慌てると危ないぞ!誰が!俺が!(ハイテンション)

遭難注意
気を付けましょう

 峠を上り、函岳ルートへの分岐へと到着。
 加須美峠の頂上ゲートは……「やったー!開いてる~!」

函岳ゲート
ゲートオープン!

 「ありがたいありがたい」と侵入する。

 撒かれたばかりなのだろう、砂利は若干深めだがセローなら問題なしレベル。
 何よりこんな青空の下なら苦労は感じないのだよ!

函岳ルート
イイネ!

 うっひょ~とかうひゃひゃひゃひゃとか喚きながら「函岳といえばまずはココ」に到着する。
 やー、相変わらず良いロケーションだねぇ!

函岳ルート
ココポジション

函岳ルート
写真館にも載せた画像だけれどあらためて
(クリックすると大きな画像が出ます)

 その先は飛ばすともったいないのでゆっくり走り、頂上駐車場へと到着する。

 「やー、ほんと今日は良い天気だな!」

レーダーサイト下
レーダーサイト下駐車場

 ヘルメットを脱いでほうと息を吐く。
 ジャケットを脱ぎ、レーダーサイトまで歩く。
 「ああ、フェンス脇の木もずいぶん大きくなったなあ」

 歩道の飛び石を渡って頂上の標識へ。
 「マッ・晴れ・ダーッ!」

函岳頂上
青空万歳(再)

函岳頂上
景色最高

函岳頂上
見晴良好

全景
クリックすると大きな画像が出ます

 凄い凄いとまたまた呆ける。
 ホント今日はどこ行ってもマッパレなんだな。そして1日ズレていたら(ルート閉鎖で)来られなかったのか。

 たっぷりと風に吹かれて世俗の垢を拭き流す。
 ゆっくりセローの元へと戻る。

 13:00、頂上発。
 「ああ、下りも気持ち良いわぁ……」

函岳下り
いや、まったくねぇ

 名残惜しい名残惜しいとゲートまで下ると、丁度セローが一台曲がってくるところだった。

 「上はどうですか?」と聞かれたので「最高です!」とサムアップ。
 セロー氏は初めての函岳とのことだったけれど、初めてでこの天気ってのは運が良いですよ!
※そういえば俺の初回函岳も良い天気だったなあ。

対向セロー
「いってらっしゃい!」

 大規模林道を美深側へと降りていく。
 こちらは歌登側と違って気張る必要はまったくない。下りということもありゆるゆると降りていく。
 14時前、いつもの標識前に着。

下り路面
上りに比べればなんてことないけど油断することなかれ

看板
これまた定番の標識前

 「ああ、林道堪能&凄い天気の山頂行けてお腹(バーチャル)がいっぱいになったわ」
 今日の観光(?)はこれで十分。それでは宿に向かおうか。
※実はまだ結構距離あるしね

 美深で給油。お腹(リアル)が空いていることに今更ながら気づいて、セイコマのホットシェフのかつ丼を食べる。

 R40を南下、GoogleMap様に導かれるまま時折道道を使ったりもする。
 「無料」にひかれ高速を走ってみたりするのも昨日同様だ。

 昨日通行止めだったのはR40のどの辺りなんだろう?と考えながら比布を抜け、旭川は市街地をかすめてやり過ごす。

 美瑛で再給油。
 「それにしても凄いな、Googleに『100km2時間』って出てたけど、ホントぴったり100km2時間で着いちゃうんだものな」

 今日の宿はもうすぐ先だった。
 「予定が押している!」と騒いだ割に、17時とちょい早いチェックインになる。

 駐車場に停めたセローを見た同宿の方に「ドロ凄いですね、雨ひどかったでしょ」と心配される。
 「いえ、それが丸1日晴天でして」(喜)

 夕食中、これまた同宿の方「今朝道東からやってきたけど酷い大雨だった!」

 うひー、やっぱりちょいズレててたらとんでもない目に遭ってたのか!

ゴールデンカムイ缶
サッポロクラシック・ゴールデンカムイ缶ゲット

※ドロGパンはカラカラに乾いてから脱いでパンパン叩いたらそこそこ綺麗になりました(妥協)

今日の走行距離:390km 給油回数:3回
今日の教訓:宿に着いてすぐヘルメットのシールドを洗う人に悪い人はいない

今日のルート

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 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。




 

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