■ツーリングレポート セロー 千葉

 

のんびり千葉県放浪記、の1


なんてったって天気が良いのが一番!

 

 

garage Ak!rA

 

<2018年3月>

放浪というか1泊2日ですけれど

 「千葉の林道走りましょう!」のお誘いをうける。

 千葉県は何度も訪れてはいるけれど、林道を走ったことは無い。というか、そもそもセローで千葉まで行った事が無いような?

 栃木県からだと距離があって大変そうだけど行ってみよう。なんてったって餃子オフへだって千葉からオフ車で来てくれる人がいるわけだから。
※そしてそれ以上の遠地からもね。

 ざっくり計算すると、自宅から集合場所の袖ケ浦市までは150km~200kmくらい。(ルートによってかなり違う)

 高速道路は苦手だし、これくらいなら下道オンリーでも大丈夫かな?でも東京とか千葉とか、都会の街中走るのも得意じゃないんだよな。

 土曜日朝、4時起床、4:30amエンジン始動。

 ガレージの温度計は4度を指していた。3月下旬の北関東の明け方としてはまぁそんな感じだろう。

 ぎりぎりまで迷ったウエアは冬用をチョイスした。

 「今日明日の日中は暖かくなりますよ!」な天気予報なのだけれど、ここ数日外れ気味。それに寒い方に合わせておけば暑くなったら脱げばいいんだし。(定例)

 下はタイツ、ニーシンパッド、防風ジーンズ。これの上に雨具のズボン。
 上は長袖インナー2枚(厚)の上にウインドプロテクタ、アウターは冬ジャケ。
 足はシンプソンブーツ。手にはもちろんハンドカバーで、中のグローブはレイン用のネオプレンタイプ。

 1泊の荷物はセローに常設している小ケースになんとか押し込んだ。何かあったらネットで対処しよう。


行きましょう

 出発、国道294へと出て南下する。
 まずは下道で走り、その先は混雑状況と時間次第ということで。

 そしてしばらく走って驚いた。路面が濡れている部分が出てきたからだ。

 昨日はあんなに良い天気だったのに、未明に雨でもあったのだろうか?でもまだまだ暗い空には雨の気配は皆無で一安心。
#「あー、合羽の下履いていて良かったわー」(水ハネ的な意味で)

 バイパス道路をパタパタと進む。
 「この辺りはその昔、筑波サーキットへ通うのにずいぶん走ったよな。あの頃はこんな広いバイパス無かったけどさ。」

 相変わらず気温は低いが冬装備なので寒さは無し。ジェットヘルの下から吹き込む風でアゴが冷え冷えになる程度だ。

 左手に見えるつくば山が大きくなってきた頃、空は少しだけ明るくなってきた。


路面はまだまだ濡れてます

 6時過ぎ、集合場所までの行程の丁度半分という辺りでコンビニ休憩。

 出がけに腹に押し込んだバナナとクリームコロネは消化済。なのでコーヒーとおにぎりを購入する。

 店内にはイートインコーナーがあったけれど、地元と思われるおばちゃんチームの井戸端会議場と化していたのでセローに戻ってシート上でもごもごやる。

 その先、道は次第に市街地へと入っていく。

 「都会は苦手なんだよなー」と、ルートはGoogleMAP様にお任せで。
 相変わらず時々変な横道に案内させられるけど、セローだったら問題なし。(VMAXでは時々迷惑)

 千葉市の市街地を抜けると道が広くなり走りやすくなった。
 「おー、海だ海だ」
 コンビナート(?)の向こうにチラチラ見える海を眺めながら進む。

 8時過ぎ。給油の後、袖ケ浦の集合場所のコンビニに到着する。

 「うー、予定の1時間前に着いちゃったか。んでもまぁ、このコンビニはイートインコーナー空いてるしな」(と、またおにぎりとかカラアゲとかを)

 9時過ぎ、幹事ODEONさん@シェルパ、haruさん@ツーリングセロー登場。

 「いやいやどうもどうも」
 北関東在住の3人が千葉県で待ち合わせるってのがアレですけど(笑)

 haruさんは間違えて、しばらく違うコンビニで待っていたらしい。
 そう、コンビニ名の後ろに「北店」とか「南店」とか付いてる時は危ないんですよ。

 さくっと打ち合わせして出発する。やー、気が置けないメンバーは気楽で良いわー


んじゃゆるゆる行きますか

 まず目指すのは、ODEONさん推薦の「燈籠坂大師の切通しトンネル」

 検索したら見つかったので、GoogleMAPを(スマホで)直で見られる俺が先導してみる。
 相変わらず時々変な横道に案内させられ(略)

 到着。「おー、これはこれは」


これはこれは

 千葉には手掘りのトンネルが多いと聞く。(そして今では通行止めのところが多いとも)

 ここも手掘りらしいのだけれど、「いやーこの高さは凄いわ」
 「切通しなのにトンネルってのは矛盾してませんかね?」とかなんとか話ながら観察&画像撮影に勤しむ。


凄い凄い


記念撮影

 我々の後からやってきたのがライダー二人。
 近くの人とのことで「よくこんなマイナーな場所を知ってましたね」
 ええ、なんか先日TVで放送してたらしいんですよ。(ODEONさん情報)

 次が今回のメイン、「林道金谷元名線」

 林道入り口には、出てきたばかりと思われるオフ車が4~5台。へぇ、結構混雑してるじゃありませんか。


この先からダート
そして(映ってないけど)右手前にオフ車数台

 それっとIN。

 林道は特に打ち合わせも無くバラバラに走るのだけれど、時折待ち構えて撮影とか待ち構えられて撮影されたりとか。
 やー、気がおけないメンバーは(略)


撮影されるの図
(撮影:ODEON氏)

 林道の上り側。
 以前ところどころ舗装されていたのだろうか?崩れたコンクリートのようなゴロ石がそこここに転がっていた。

 道幅も狭い場所が多く対向車注意。先のオフ車の例を見るに交通量もそこそこありそうなので。
#結果的には走り終わるまで対向車は無し。


これは比較的広くて舗装(?)が残っている場所

 なにやら有名らしい巨岩がそびえる場所。そこで林道は左右に分かれていた。

 この辺りを何度も走っているharuさんによれば左折すると手彫りのトンネルがあるそうなのだけれど、残念ながら今は通行止めの看板あり。


二股路


脇には巨岩(というか崖というか)

 それではと右に曲がって先へと進む。

 峠の鞍部には道路開通の碑があった。

 休憩がてらわいわいやっていると、脇の遊歩道から降りてきたハイカーの方が2人。
 「千葉の林道はほとんど舗装されちゃったからねぇ……」とか言われてたけど、バイク乗りでもあったのだろうか。


この手の碑は押さえておかないと


鞍部の切通しが格好良かったので

 下りに入ると路面が変わる。

 岩場の上に砂利が乗っている感じ。なので雨で砂が流れた部分は一枚岩盤のツルツル路面

 これがなかなか面白い。大雨の後だったら結構スリルある路面なんじゃなかろうか。


こんな感じの岩盤が時には道幅いっぱいに

 林道終了。

 ふーお疲れ様でした。さすがに暑くなってきましたねぇ
※と、ウインドブレーカーと雨具パンツを脱ぐ。ちなみにハンドカバーは先の岩のところで取り外し済。

 海沿いへと出て小休止。
 おお、凄いデカいタンカーが通るんだなあ。


オフ車揃い踏み

 昼飯はODEONさんの先導で。

 海岸沿いの立派なお店は有名店っぽかったけれど、さくっと座ることができた。

 オーダーはもちろん海鮮系。ごちそうさまでした。


おいしゅうございました


そしてずっと気になっていた天井照明(フロア全部これ)


 午後一番に向かったのは、先の千葉県人さんに教えてもらった「亀岩の洞窟」(のある「濃溝の滝」)

 なんでもハート様ハート形に映る洞窟があるのだそう。
 「んー、 俺、これどこかで聞いた事あるんだよな、TV番組かなんかでさ……珍百景とかな?」

 洞窟を目指し、3台のオフ車は一路東へ。
 あー、やっぱオンボロセローがフルサイズ250に付いていくのは辛いわ~

 1時間ほどで到着した農溝の滝は、結構な観光スポットだった。

 駐車場も広く土産物屋もあり、見学者もそれなりに。


風呂まであるとかないとか

 滝は……まぁ滝でした。(なんじゃそりゃ)

 お目当てのハート様(違)の洞窟は、晴れていて向こう側から光が差し込む時間帯でないと綺麗に見えないらしい。

 今のような薄曇りの午後にそれは望めないので、代わりにポスターの画像で確認。(をい)


この洞窟が


こんな感じになるんだとか

 順路の後半は「ホタル保存地」の湿地帯木道。
 そこを抜けると、出口で「試食をどうぞ、あちらで販売してます」と一口アイスクリームを渡された。

 そして、それにまんまとハマるおじさん3人組。

 悔しいので俺はアイスクリームでなくプリンを選択。(天邪鬼)


おいしゅうございました

 さて、この後はどうしますかね?と相談する。

 今夜の宿まで距離はあるが、さすがに今から向かうのは早すぎる。近隣に林道が無いわけではないが、今は軒並み通行止めとのこと。

 ツーリングマップルに額を集め、「それじゃこのではと大福山展望台ってところでも覗きに行きますか」ということになる。

 ほら、なんのかんの言いつつ、やっぱ高いところとか先っぽとかに惹かれるわけですよ。


 道は山間へ。そして何故かこんな細い道を大型ダンプが何台も走っている。

 ラストを走っていた俺が左カーブへ入ると、急に前から現れるダンプ1台。
 危ないなとやり過ごして視線を前に移すとharuさんがバイクを停めている。そしてその前にはodeonさんのシェルパがペタンと左に倒れていて……

 一旦追い越してカーブ出口にセローを停める。エンジンをかけたままなのはライトで対応車の注意を促すため。

 バイクを降りて走って戻って……「チっ、起こした後だったか、画像撮れなかったぜ」 【酷】

 あらためて3台とも路肩スペースに移動してシェルパをチェック。

 あちこち削れてバックミラーが回ってはいたけれど、走りには影響なさそうで一安心。やっぱオフ車は丈夫だねぇ。

 ODEONさんも擦り傷のみ。
 Gパンの尻が破れてはいたけれど、打撲は各種プロテクタが守ってくれた様子。いや、ホント装備は重要ですわ。

 スリップダウンの原因は、突然現れたダンプ、路面の砂、ブレーキングのコンボだった模様。
 でもまぁ、対向車に当たらなくて良かったですよ。相手がいるといろいろ面倒なことになりますからねぇ。


肘とか膝とかはプロテクタで万全


でもさすがに尻にはパッド無し
尚掲載に当たっては本人のご了承を頂いております。


 「打ち身がでるのは明日か明後日か?」とか言いながら走り出すおじさん3人組。

 一旦国道へ出た後、「林道大福山線」に侵入する。

 舗装とダートが交互に現れる林道の途中ではメガソーラーが建設中。こちらもダンプが多数走っていた。
※でもこちらにはちゃんと交通整理の人が配置されていて、ダンプが我々を待っていてくれたりとかも。

 メガソーラーの先はいつもの静かな舗装林道。

 地図上、「展望台」とある付近には確かに施設があった。
 だがそれはせいぜい休憩所というか東屋みたいなもので、景色も開けてはいない。
 「ここが展望台ではないとすれば……手前にあった坂の上かな?」

 そこは道路から急角度で登る坂道。
 そしてこの雰囲気と幅は(ガードレールは付いているものの)道路というより遊歩道に近い。
 250ccオフ車なら、物理的には登れるが倫理的にはどうなのだろう?という感じだった。


これは展望台ではない……よね?


んじゃコレかな?(と見に行く人)

 (数分経過)

 急坂の上には更に長い階段があり、その上には神社があった。
 どうやらここも展望台ではない様子。でもせっかくなので参拝させていただきました。

 「気づかず行き過ぎたのかな?」とエンジンをかけるオフ車3台。
 そして次のカーブを曲がったら、「展望台入口」の標識が現れましたとさ!


100mと離れてないんだものなぁ……

 こちらの雰囲気も、「物理的には登れるが倫理的にはどうなのだろう?」(←気に入った)
 いや、ここは間違いなく徒歩じゃなきゃ駄目でしょ。(当然です)

 えっほえっほと登った先にはちゃんとした(?)展望台があった。

 たもとには桜も咲いていて雰囲気良し
 階段を上ると、「おお、さすがに見晴らしいいわ。そして吹く風が気持ち良いねぇ。」


展望台と桜


見晴らしよし

 さて、時間もいいしそろそろ宿へ向かいますか。まだ距離もちょいありますからね。

 またもやGoogleMAP様のお世話になって走る。
 相変わらず時々変な横道に案内させられ(再)

 無事、八幡宿のホテルに着いたのは18時前というあたり。

 さーて、んじゃとりあえずシャワーを浴びて、飲み会へ出発の集合時間は18時半ということで!


宴会には仕事が終わった地元(?)ちばこまさんも参戦。
例によってがっつり飲みましたとさ。


今日の走行距離:330km 給油回数:1回
今日の教訓:千葉はもう菜の花も桜もイイ感じになってました。

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■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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