■ツーリングレポート VMAX1700 神奈川

 

箱根・大観山チャリティミーティング見学記


思いもかけずたっぷりと走れたツーリングでした

 

 

garage Ak!rA

 

<2011年4月>

そういえば「ツーリング」って久しぶりな気が

 朝8時過ぎ。忘れ物を指さし確認の後、朝飯代わりにバナナを1本腹に突っ込む。「さて、んじゃ出かけるか」

 2011年3月11日に東北・関東地方を襲ったマグニチュード9.0の大地震と津波、いわゆる東日本大震災
 今日はそのチャリティイベントが、通販サイト(?)Webike主宰で箱根大観山で行われるという。
 今回の震災では俺の自宅も損害を受けはしたのだが、津波に遭った地方に比べれば被害は無いに等しい。ならチャリティで多少なりとも…などと書くのはおこがまし過ぎる、いつもどおり「そろそろ遠乗りしたかったんだよぉ!」としておこう。

出発
いつもの格好…かな?

 VMAXで走り出す田舎道。 
 「今日は暖かくなりますよ」の予報だったのだが、朝の栃木はそれなりに冷えこんでいる。
 革ジャンを着込んだ上半身はともかく、Gパンの下半身がちょいスースーする。ニーシンパッドを付けているから膝下が冷たくなることはないのだけれど、これなら革パンを履いてくるのだったかも?でも上下革ってのはツーリングではあんまりしたくない格好なんだよな。

 宇都宮上三川ICから高速へと上がる。
 気温は低めだが青い空から太陽が照りつける。風もほとんど無い。ここしばらくの自粛ムードのせいか土曜日にしては交通量は少なめ。「よ~し、なら遊んじゃうぞぉ~」

 北関東道から東北道、ペースをがっつりと上げて走る。
 もちろん5速を使う速度なのだけれど、時に4速へと落としてフル加速を試してみる。
 加速して、減速して、車線変えてまた加速して。エンジンや車体の状態と共に、全神経を使って周囲の状況(主として地味な4ドアセダンの様子)を探る。あ~、こういうピリピリした走りって久しぶりかも(笑)

 到底公にはできない時間で蓮田SAへと到着。
 トイレでシールドに付いた虫を洗い流し、併設のコンビニで朝食のパンとコーヒーを買う。「やっぱあれだなー、緊張すると甘いもの欲しくなるんだよなー」

蓮田SA
さすがにこの辺りは葉桜になりかけてました

 バイク横でクリームパンをモゴモゴやっていたら、少し前からVMAXを見ていたらしいスーツ姿の男性に「○○さんのところでバイク買われた方ですよね?」と話しかけられた。
 どうやらショップでお会いしたことのある方らしい、俺が貼っているエアインテークのステッカーで気づいたとの事。(←ショップのステッカーは貼って無い)
 それはそれはとしばし立ち話…はいいのだけれど、さっきその人の車を追い越したりしてないかどうかが凄い心配になったりする(笑)
#いや、決して下品な追い越しはしていないつもりではあるような気がしないでもないと思ったりはするんですが…


 「♪だぁ~れもいないと思っていても~どこかでどこかでエンゼルはぁ~♪」と出発。

 その先、首都高へ入って驚いた。渋滞の表示がまったく無かったからだ。
 至極スムーズに進む車の流れ。これも先の自粛ムードの影響なのだろうか?そして首都高ってスムーズに流れると凄く小さく感じるんだよな。

 あっという間に山手トンネルから3号渋谷線へ。ここにきて急に混雑が始ったが、原因は事故の見物渋滞だった。

 流れ込んだ東名高速も交通量はあるが「混雑」というほどでは無し。ブリバリ(?)は東北道で済ましてきたので景色を見ながらまったりと進む。
 「あ~、それにしても天気がいいな…今のところは

 実は、そこそこの良い天気にも関わらず、荷物の中には雨具が完全装備で準備してある。
 午後からの予報がいまひとつ不安定だったのが理由だが、それに加え西からある人物(後述)がこちらに向かっているとの情報も得たからだ。
 「…って事は降るんだろうなぁ、雨。まぁ日帰りツーリングは降られても我慢すればいいんだけどさ…」

 海老名SAでは給油とトイレのみ。Twitterに「海老名なう」と書き込んで即出発する。
 いつの間にか気温は上がり、革ジャンの中で汗をかくほど。でもまぁこれも山を登るとまた変わることだろう。

 その先はいろいろ考えたのだけれど、「久しぶりの箱根だし」と小田原厚木道路を奢ってみる。
 以前のツーリングにも書いたと思うのだが、「オダアツは覆面要注意だぜぃ!」が定説になっているらしい。
 そしてそのとおり、覆面PCに停められてる車がいるわいるわ。反対車線とあわせて実に4箇所で見たのだが、となるといったいここには何台の覆面車両が走っているのだろう。

 「ま、制限速度遵守の俺には関係ない話ですよ、うんうん」(←厚顔)と小田原西でオダアツを降りる。
 すぐそこがターンパイク(トーヨータイヤターンパイク:この頂上の大観山ドライブインが目的の会場)入り口だが時間はまだ早い。そしてここまで来たのなら、やはり漁港で昼飯を食べなければ。

 ちょいと戻った市街地は大混雑、顔をしかめながら念の為給油。(←案の定3Lしか入らなかったけど、これが新型VMAXでは大切なんですな)
 その後小田原漁港まで戻って…あったあった、この店だ。

 以前も来た小さな定食屋。観光客向けでもなんでもない店なのだけれど、初回に食べたキンメの煮つけが美味かったので迷ったらここへ寄るようにしている。とはいってもまだ3回目なのだけれど(笑)

 まだ11時半なので先客は2組だけ。
 定番のキンメを頼むと「今日はアジがお勧めなんだよね」と言われたのでそれに替えてもらう。
 今日は手伝いがいないらしく、1人で全部こなすおばちゃんは大忙し。それでも「この前の地震がさ…」とか話をしてくるのがさすがは漁港のおばちゃんだ。
 そして「さっきの揺れでは…」という話になってはじめて、今日栃木県震源の地震(M5:震度5クラス)があったことを知らされる。(←走っていて気づかなかった)念の為自宅へ連絡して確認、特に大きな影響はなし。

 出てきたアジは案の定美味かった。
 たっぷりの刺身(タタキ)とフライ。ご飯と味噌汁と食後にコーヒーまで頂いてご馳走様。さあこれで腹も膨れて思いっきり走れるぜぃ!
#料理の画像はありません、あしからず(笑)

 ターンパイクへIN。混雑は無い。心配していた取り締まりも今日は行われてはいなさそうだ。

 それっと走る。
 基本的に高速コーナーのターンパイク、ギアは4速固定。急な上り坂だがVMAXの有り余るトルクは車体をぐいぐい進めていく。
 いつもならとんでもないペースの地元SSに追い越されたりするのだけれど、何故か今日はそれもなし。
 四輪車もごく少なく、快適なペースをキープできた。
 東北道ではタイヤのセンターしか使えなかったので、冬の間に固くなった(であろう)タイヤサイドを充分に使ってやる。センターはそろそろ交換の気配があるけれど、サイドはまだまだバリ山だぜぃ(笑)

 「うっひょ~」とか「あわわわわ!」(?)とか走ること数キロ。頂上に近づくと、唐突に霧が沸き起こってきた。
 沸き起こったというより霧の中へ突っ込んだのかもしれない。周囲は真っ白で気温も急降下、「うう寒い寒い、やっぱ山の上の天気は不安定だったか…」とペースを落としたところで頂上のドライブインへと到着だ。

 駐車場はバイクで一杯だった。
 道に混雑がなかったし、途中からはこれだけの霧。「もしかして来てる人少ないのかも?」と思っていたが杞憂だったようだ。この手のイベントはやっぱ人が多くないと盛り上がらないからねぇ。

大観山
ごく一部ですが

Webike
それにしても真っ白ですな

 係りの人に誘導され、VMAXを停める。
 ヘルメットを脱いでほぅと一息。さて、イベントはどんな感じなんでしょう?

 1階の休憩所は一般観光客とライダーで大賑わい、そして2階のイベントブースでは既にチャリティオークションが始っているという。
 どれどれと2Fへ上がって見学する。おお、結構盛大じゃないですか。


かなりの盛況です

 Webike主宰だけあって出品されている品物は実に多数。
 Tシャツ、ジャケット、ヘルメットのような定番品と共に、KTMのオレンジ3輪車とかMOTULの真っ赤なスーツケースとかの珍(?)品、あるいは「ノリック(阿部典史)が実際に着ていたチームシャツ」とかのお宝品もあって見ているだけでも楽しい。

 そしてここで西からの刺客(?)大阪在住こたろー氏と落ち合う事が出来た。
 なにしろ「西の雨男」として有名な人、今日雨装備をより厳重にしてきたのはこれが理由だったりもする(笑)
※ちなみに「東の雨男」は…というのはまた別の機会にでも。
※※…って、前にも同じネタ使った気がするな… 

 さて、もちろん見ているだけではチャリティにならないので参加する
 丁度欲しかった小型のシートバッグが出たので迷わず手を挙げる。競る気満々だったのだけどそのままあっけなく落札。う~む、これではチャリティというより、単にバーゲン価格で買ってしまっただけのような気も(笑)

 その後も「中野真矢氏変わってないなぁ」とか「辻本聡氏相変わらず大きいなぁ」とか「加賀山氏ずっとツナギ姿だな」とかわいわいやりながらオークションを楽しませてもらった。


やっぱり参加しませんと


どれが誰かはさておいて

 オークション終了。「お疲れ様でした・ありがとうございました」の声に送られて外へ出る。
 「おお、晴れてきてるじゃありませんか」
 霧は晴れてうっすら差し込んでくる日の光。よしよし、俺の晴れ男パワーもまんざらではないみたいだぞ…

 駐車場のベンチでしばしこたろー氏と近況報告。
 やはり地震の件ではずいぶん心配してくれたらしい。「まぁ震度6強ったってそれほどのものじゃなかったですよ、はっはっは」とか強がってみたりする。
※その節はご心配をお掛けしました(謝)→関係者各位

 「今日は伊豆に泊まります」というこたろー氏とお別れ。今日はVMAXではなくTMAX、「楽すぎて堕落しそう」なのだそうだが、んでもまぁいいんじゃないですか、多少墜落堕落したとしても(笑)


TMAXはスクーターの範疇じゃない気もするし

 「おっしゃぁ、俺も行くかぁ!」と出発する。
 メインのイベントは終了したが、もちろんこのまま帰るつもりはない。霧も晴れたことだし、近くの峠で遊んでいこう。

 ぐるり回って芦ノ湖スカイライン。そしてまたここも何故かガラガラだった。
 いつも大勢の人がいる牧場の入り口も、富士山を眺められる駐車場も閑散としている。もちろん道路上は言うまでもない。
 「ほんと、なんで人がいないんだろうな?」と考えながらも快適に走る。

芦ノ湖
晴れたのに何故なんですかねぇ?

富士山
富士山も見えるのにねぇ…

 走るギアは3速固定、ターンパイクに比べるとタイトなコースだが、景色も見晴らしも素晴らしく良い。
 なのでタイヤはターンパイクより「もう一段端の部分」を使う事ができた。

 料金所を過ぎて御殿場インター方面へ。道は急に狭くなる。
 ありゃ?こんなにタイトな道だったかな?ここは以前も通っているはずなんだけど?
※帰ってから調べたらこの道は県道401、以前通ったのは県道736から国道138と別の道のようだった。人間に記憶なんていいかげんなものですな…

☆ 

 御殿場へ降りたのは15時をちょい回ったあたりだろうか?アウトレットモール周辺はさすがに大混雑でこちらは自粛は関係なしのよう。
 まだ早いのでちょい寄り道。富士山方面へと走り、桜が綺麗な公園で一休みする。
 宇都宮でもそろそろ葉桜になりかけている桜だが、この辺りはまだまだ見ごろってことはそれだけ標高があるのだろう。

桜と富士山
こちらでも富士山が(逆光ですが)

花
綺麗な公園でしした

 Uターンしてすぐ、オドメーターが20,000km丁度を示す。
 いや、決してこの画像を撮りたくてより道したというわけでは…(フェードアウト)

20000
一応お約束ですので…

 例によって「念の為の給油」を済まして東名高速へと上がって行く。
 行きは給油だけだった海老名SAでちょいロングの休憩。そんなでもないんだよなとか言いつつついメロンパンを買ってしまう。

 海老名から先も混雑はなし。するっと東京料金所を抜けて首都高へ。
 ループを降りて山手トンネルからC2、そして川口線から東北道。蓮田で給油して北関東道軽油での帰宅はいつもどおりのルートだ。

 帰宅はほぼ考えていたとおりの19時半。
 やれやれとガレージへVMAXをしまいこむ。
 気温が高かったせいでフロント周りには羽虫のぶつかった跡がたっぷりと付いている。早めにプレクサスで落としてやるとして、やっとそんな季節になったんだねぇ…(しみじみ)


後で洗ってやるからなぁ…


総括

 予想外に良かった天気と共に、自粛ムードで首都高も東名も東北道も驚くほど走りやすかった今回のツーリング。
 でもまぁ考えてみれば、「高速道路」というのは本来こうあるべきなのかも。それにしても、毎回このくらい空いていれば首都高使うかどうか迷ったりしないんだけれどな(笑)


本日の走行距離:500~600km(測り忘れた)
本日の教訓:道が空いているのは大歓迎だけど、自粛は程々の方が良いのかも。

 

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。



 

ツーリング紀行へ戻る ツーリング紀行へ戻る