
快晴万歳!
■いつか行こうと思ってました
9月の大型連休、シルバーウィークは雨続きだった2026年。
その二週間後、10月の3連休は「どこもかしこも晴れでしょう!」
うん、ならば行こうか、あの場所へ。
★
長野県の山中深くに存在する、その名も誰が名付けたか「天空の池」
高地の草原にある「ごく普通のまん丸の小さな池」だけれど、今では訪れる人多数。
ここを最初に知ったのはかなり前のこと。
雑誌だったかWEBだったか、「SNS映えする画像が撮れるんだよ!」「でも季節限定、冬は無理」「オフ車じゃないとちょいと苦労」
そして「私有地なので侵入はグレーゾーン」そんな噂もあったような。
それがあれよあれよという間にメジャーになって、オフィシャルに通行できるようになって。
ならばと行く気になったところ、路面崩壊で通行止め。
その後も「行ける!」「いやダメだ」と情報が錯綜し、出かける機会を失っていたのだ。
そんな中、今年の8月に「6年ぶりに通行できるようになりました!」の知らせがあった。
その後の大雨を心配したけど大丈夫だった様子。だがこの先何時通行止めになるかわからない。「行くなら今!」なのは間違いない。
しかし何しろ遠い長野県(それも南アルプスの向こう側)
セローだと栃木県からの日帰りは到底無理。なので泊まりになるのだけれど、翌日ただ帰ってくるだけでは……「あ、そうだ!あそこもあったな!」
それは御荷鉾(みかぼ)スーパー林道。これまた有名な群馬県の大規模林道だ。
全長は60km以上。7割がた舗装済みらしいけれど、オフ車乗りなら一度は走ってみるべき路だとか。
ここも「一部閉鎖中」の場合が多いらしいけれど、これまた今なら「全線通行可能!」
いつまで砂利道が残っているかわからないのが著名林道の性(サガ)
「行くなら今!」なのも同じだし、コースも長野の帰りにちょい遠回りすれば良いだけだ。
「よし、決めた!これで2日間楽しめるぞ!」
★
<2026年10月10日>
■目指せ長野!
朝4時起き。
昨夜は9時に床についたので眠気は無い。モンスターエナジーと菓子パンで気合を入れる。
ガレージの温度計は天気予報どおりの14度(今日の最低気温)吐く息がやや白い。

青く映ってますが紫缶(グレープ風味)

気温14度
天気予報によれば、今日は気温の上下が激しい(朝晩は冷えるが昼は暑い)らしい。
迷った服装は、長短Tシャツのレイヤードにベンチレーション全閉めしたパーカー、下はGパンのみ。
往きの高速ではちょい寒いかな?んでもすぐ朝日も上がるし、セローのリア箱にはウインドブレーカーも入れてあるからな。

久しぶりの暗い時間の出発なのでちょいわくわくします
★
4:50am、セロー発進。
高速のICまで走りながらいろいろとチェックする。
セロー自体は問題なし。心配だったウエアの状況は……上半身はまぁまぁ大丈夫。下半身はちょいスースー。
そしてグローブの手が妙に冷たい。ちゃんと「3シーズン用の薄」をチョイスしたんだけどな。
もちろん忘れ物無し!と考えていて「あ、ツーリングマップルと林道マップを忘れたわ!」
ぐぬぬ、ルートはGoogleMapに突っ込んであるから大丈夫だけれど、周辺の情報は物理地図に頼ろうと思っていたのだ。
細かい情報では、WEB地図はツーリングマップルに敵わないからなあ。
※だが面倒なので自宅へは戻らない(をい)
★
北関東道へとIN。
3連休の初日の朝だが、混雑は程々の感じで安心する。
背後から照りはじめた朝日を感じながら西へと走る。
北関東道(栃木)→東北道→北関東道(群馬)、志布志PAでトイレ休憩。
関越道→長野道、横川SAに入ったのが7時前。
出がけに食べてきたので腹は減っていない。椅子に座って小休止のみ。
太陽は上がったけれど体感温度は逆に下がってきたような?まぁ山の中に入ってきたからな。

混雑程々なれどバイク多数
出発前に給油する。
ここまで約160km、セロー的にはタンク半分も使ってはいないけれど、今入れておけば今日は何処に入ってもガソリンの心配をしなくて済むのでね。
※相変わらず高速道路での燃費は悪く37.5km/L、100km/hペースなのにねぇ
佐久ICで一般道へ。
路肩の温度表示では気温11度。げ、やっぱり出発時より下がってるわ。

周囲は稲刈りシーズン真っただ中
自宅近くではみかけなくなった「はせ掛け」も
一般道にも混雑は無く、快適に進むことができた。
天気予報通り空は青いけれど、場所によっては周囲が真っ白に変わる。起伏の激しい土地だから朝霧が溜まるのだろう。
県道152は素敵なワィンディング&高原ストレート。
ああ、そういえばここ、いつぞやVMAXで走ったよな。

白樺林を抜けて行きます
蓼科へと入った辺りから妙にクシャミが出始めた。白樺って何か花粉的なもの出るんだっけ?(さて)
鼻をかみながら牧場脇のスペースで小休止。
山と青空が実に綺麗だ。そして白樺林も。

左手はクロスカントリーコースとのこと

忘れないうちに自撮りを(何故かアオリ気味に)
★
「女神様!今日はご挨拶できずすいません!」と女神湖をかすめ、別荘街いをゆっくりと抜ければその先は白樺湖。
さすがにここは混雑が始まっている様子。まぁ三連休初日だしな。
「今日はビーナスラインも混むんだろうなぁ」と思いながら茅野市手前でコンビニに入る。
おにぎりとコーヒーで朝食のようなもの。場所的に駐車場に出入りするバイク多し。
★
よし!と国道152へと入る。
最初は車が多かったが、街中を抜けると一気に空いてほぼ貸し切りに。
R152のこの先は、初めて走る道のはずだ。
山の間を抜けて行く国道をずんずんと南下する。
付近には小さなループ橋、ダムやダム湖、赤く錆びた長い橋、と面白そうな箇所が次々と現れる。
んでも今日はわき目をふらずにメインの場所を目指して走るのさ。
天気予報どおり、気温は20度を超えるまでに上がってきた。寒さはすっかりなくなって、セローで走る事快適この上なし。
鹿塩側に掛かる小さな橋の上で「今は静かなこの川も大雨の時には荒れるんだろうなぁ」と休んでいると、横に軽バンが停まってきた。
老夫婦にどこぞやまでの道を聞かれたのだけれど、「いや、俺も地元じゃないんでちょっと……」
※バイク乗りは道に詳しいと思われがち……なのかな?

もしかするとバスターミナル(後述)の事だったのかも?
★
その先、道が急に狭くなる。
1~1.5車線で四輪はすれ違いに苦労するだろう。地方では時々こういう国道に出くわすけれど、セローだったら問題なし、というか大好物だ。

まぎれもない国道です

脇には涼やかな小川もあり
その先、分杭峠も同様の狭さ。
そして峠の途中、狭い道の脇に唐突にバスターミナル的なものが現れて驚かされたのだけれど、近くに観光ポイントでもあるのだろうか。
「ゼロ地場ってなんなんだよう!」と叫びながら(?)道は下りへ。
一山・峠を越えたせいだろうか、電波の入りが急に悪くなった。
悪いというか入らない。GoogleMapも沈黙中。むー、こうなるとツーリングマップルを忘れたのはやっぱ痛いな。
★
さて、今日のメイン「天空の池」へはこのR152から東へ曲がっていくのだけれど、場所が今一つはっきりしない(WEB地図が表示できず、物理地図が無いので)
「曲がり角はどのあたりだったかなー」と、ルートを調べていた時の記憶を探りながら南へと下る。
そして、とある脇道の入り口に「……牧場……」の文字の書かれた看板を発見して急停止する。
「黒川牧場」とか「北川牧場」とか、調べている最中見かけた地名のような。
だが横には(そんなはずはないのに)通行止めの看板もある。
「ま、入ってみるか、本当に通行止めだったら戻ってくればいいし、時間は早いし、ガソリンもたっぷり残ってるからな」

入口に「通行止め」とはあるんですが……

……「今」なのか「冬季のみ」なのかはっきりせず
★
道へIN。舗装林道はクネりながら山を上がっていく。
だが路面には枯葉と落石が多数。舗装の上に堆積物というのは最も注意しなければならない状況の一つだ。
※オフ車的には全面砂利の方が判り易くていい(状況にもよるけど)
轍もうっすらで、定期的に四輪車が通っている様子が無い。もちろん二輪の走った跡も無い。
「うん、多分違うな!この道は!」
それでもえんやら登って……「はい、やっぱり通行止めでした!」

見難いですが荒れた舗装の上に砂利と枯葉、時々大石、雨水溝あり

まぁ予想通りと言えなくもなく
相変わらずGoogleMapは沈黙中だけれど、現在位置を示すスマホの画面には「天空の池」の文字が現れていた。
う~ん、近くまでは来てるんだよなぁ。

直線距離だとあと2kmくらいの感じ?
すぱっとUターンしてR152へと戻る。
15km30分を使ったけれど、面白かったからこれはコレでヨシ!
★
R152南下継続。すると道が広くなり、一時的に電波も復活した。
急いでWEB地図をチェック。ああなるほど、もうちょい先から入るんだわ。
※「鹿塩温泉」「塩の里」の標識あり
「ここで間違いありませんか?」「間違いありません!」と指差し確認して東へと曲がり、格好良いスノーシェイド(?)をくぐる。

スノーシェイド……だよね?
その先、また電波は途切れ(地図は見えなくなり)道も細くなった。
だが先ほど、通り道に最近できたらしい施設(MTBとかのコース?)を確認してある。そしていくつかある曲がり角にはその案内板が出ているのでそれを頼りに走る。
※基本的には「山を登る方向の」「太い道」を選べば大丈夫そう。
結構な距離を走った後、尾根筋へと出る。
「うわー、いい景色だなー」
真っ青な空の下、遠くに広がる山並みが二重に見える。
これなら更に標高の高い場所からの景色にも期待できそうだ。

テンキガイイノガイチバンダヨネー
★
その先。ぽんっとWEBで見たことのある景色に出た。
どうやら道は間違っていなかった様子。
牧場(跡?)の中へと入る路で、ここは「天空の池」への入口として有名な場所なのだ。
横には「砂利道注意」の看板。もちろんセローなら問題なし(のはず)

左の「全面通行止」が先の通行止めの先ではないかと想像

「この先、砂利道を走れぬ者、全ての希望を捨てよ」
それっと登りだす。
最初は画像のとおりの簡易舗装。その先は砂利に変わったけれど驚くほどの荒れではなし。
洗い越しも2か所あって楽しいルートだった。

楽しい楽しい
1km程走ると左手に広場があり、オンロード車が何台か停まっていた。
池まではまだ距離があり、ここから歩きで行くのは大変なはず。
ここまでの砂利道を登ってこられたバイクを何故ここに置いたのか?の疑問はその先で判った。
道の斜度が急に上がる。急カーブの九十九折れになる。砂利が深くなる。
斜度もカーブも砂利も、それ単体では驚くほどではないのだけれど、これが全部乗せとなると話が変わる。
なかなかに手強い相手・ルートへと豹変していたのだ。
セローでごとごとと上がっていく。
なるほど、オフ車はともかく、それ以外ではよほど軽量でないと厳しいな(加えてタイヤ的な意味も)
普通サイズのオン車で走るにはリスクが高すぎるわ。

一見なんてことない砂利道ですが

斜度とカーブがなかなかのもので
セローでも油断はできない。「絶対に転べない戦いがここにある!」と叫びながら登る。
まぁこれはソロのロングツーリングではいつものことだけれど。
1km程登って、「天空の池」への到着は12:30。
「おお、なるほど、なるほど」
★
噂通りの、草原にぽつんとある丸い池。
遠くの二重山並みは先ほど同様、そして上には素晴らしい青空が広がっている。
「うん、こりゃぁ良いわ!良い時に来られたわ!」

到着ぅ~

角度を変えて
バイクも数台。さすがに全てオフ車だった。四輪もいるけれどほぼ四駆、もちろんジムニーがメイン。
まずはと定番ポジションで定番画像を撮る。
ちなみに池の周囲は鹿の糞が山盛りなので要注意。

定番画像

定番画像の2(さざ波残念)
画像を撮って落ち着いて、さて駐車スペースは?と探すと、池の近く(下)の他に丘の上にもある様子。
※きちんと小さな「駐車場」の看板が立っている
うん、あそこからだと見晴らしも良さそうだな。
セローでよいしょと上がって行く。
駐車スペースでは大型オフ車のおじさま方が談笑中だったので、末席にセローを停める。
「ああ、思った通りここも良いわ、見晴らし最高だわ」

上の駐車場から、池と、さっきセローの画像を撮った場所(ジムニーがいる)
眼下に広がる草原と池。西には山並み。
ここ自体が南アルプスのはずだから、遠くのあの山々は中央アルプスだろうか?(地理弱い)
まったり景色を眺めながら、持参のお茶とパンで休憩だ。

忘れないうちに自撮りしときましょう

こんな場所で呑む茶はそりゃぁ旨いわ

下の駐車場近くにあった案内板、ここ、標高2,000mあるんだねぇ
(中央の青い線が登ってきた砂利ルート)
★
1時間近くまったりと風に吹かれて。「ああ、本当に今日来れて良かったわ」と喜んで。
さて、んじゃ出るか!だったのだけれど。
★
一番ガタゴトするところを1km降りて、「あ、あのスペースにまだオン車停まってるわ」のちょっと先。
道路脇に立てかけられた1台のバイクと、路肩に寝かされている人と、その脇で電話をしている人。
ありゃー、やっちゃったのか……
セローを降りて話を聞く。
付き添い(?)の方曰く、砂利で転倒、足が痛くて動けない、なんとか電波が繋がったので救急車は呼んだ、とのこと。
路面に寝たままの人も自分で電話しているから、命に係わる状況ではなさそうだ。
狭い道なので大型四輪が来ると心配だけれど、今これ以上できることはなさそうだった。「救急車とすれ違ったら状況知らせておきます」と伝えて俺は山を下りることに。
んでもここ、救急車くるまでどれくらいかかるんだろう?
舗装に変わった道を下って行く。
かなり下まで降りたところで、前から警察車両が上がってきた。
「バイク事故の件ですか?」と聞くとそうですよとの事だったので場所と状況を説明する。
ありがとうございましたと登っていく警察車両。うん、でも四輪だとここから現場までまだ30分はかかるよな。
結局、R152へ出るまで・出ても救急車とはすれ違わなかった。
バイクでの下りに30分以上掛かっているから、今すぐ救急車が来ても現場まであと小1時間はかかるだろう。
陽はまだ高いし、いずれ警察も到着するだろうけれど、当事者は心細いだろうなぁ……
★
<そんなわけで天空の池>
・2輪はオフ車推奨、オフでも大型は注意必要。スクランブラーはタイヤ次第。
・オン車で行くなとは言わないけれど、友人に問われたのなら俺は止める。
・ビーノとかAPE100とかでも止める(19巻)軽いけど小径タイヤではキツい。。
・4輪は転ばないから登れはするだろうけれど、下回りがガタガタになる。
・どこでもそうだけど林道は自己責任。救急車が来るまで時間がかかるだけならまだしも、電波が通じない(呼べない)可能性もあり。
・事故が増えて進入禁止になるのは避けたいところ。
★
いろいろ考えながらR152を南下する。
この辺り、付近に面白そうな路・林道があるそうなのだけれど、物理地図がないので判らない。そして通行止めも多そうな。
道の駅「歌舞伎の里 大鹿」で情報収集。
ああ、やっぱほとんど入れないわ。行き止まりの高速道路とか青崩峠手前までとか行ってみたかったんだけどな。

通行止めマークのなんと多い事よ
ならばと、ちょい早いけれど今日の宿のある飯田市方面へ走る。
県道59にあるいくつかのトンネルをくぐって天竜川沿いへと出る。
「河原へ降りられないかなー」と探すうち、道の駅「とよおかマルシェ」が現れた。
それではと小休止。気温が上がっているので注文したジェラートは桃と梨のコンビだ。

おいしゅうございました

心の綺麗さを試される画像
この辺りはマツタケも名産らしいです
★
あちこち眺めながらゆっくりと飯田市へ。
ホテル近くで給油。うん、山越えとかあったけど、高速降りてからはごく普通の燃費だわ。
※44km/Lといつもの街乗り同様。
早めにホテルにIN。セローは屋根下に停めることができた。
夕飯は地元のスーパーで購入。もちろんビールも忘れずに。
ああ、走った走った。いろいろありはしたけれど、目指した場所に行けたし、何より天気の良いツーリングは最高だわ!
★
■本日の走行距離:410km 給油回数:2回
■本日の教訓:有名ポイントには有名になるべき理由がある
★
TOP
NEXT
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
★
■ ツーリング紀行 直近20レポート ■
猛暑・リメンバー四国ツーリング記
2026/7 徳島県、高知県、愛媛県、香川県
My Yamaha Motorcycle Day 2025 &福島紅葉記
2025/10 宮城県、福島県
2025北海道、初の7月道北ツーリング記
2025/7 北海道
2025 餃子オフ The FINAL記
2025/5 栃木県
番外編:バイクレンタルとZ125PROインプレ記 2024/12
レンタルバイクで走る・沖縄ツーリング記 2024/12 沖縄県
VMAX17オーナーズクラブ便乗・岐阜ツーリング記 2024/11 岐阜県
VmaxML便乗・奥多摩周遊道路快走記
2024/10 東京都
2024北海道ツーリング、さぁどうする?記
2024/8 北海道
万沢林道・秋鹿林道、加えて林道湯沢線爆走記
2024/7 群馬県、長野県
端上林道・大塚真壁探索記
2024/5 茨城県
渡良瀬遊水地・2週連続菜の花記
2024/3 栃木県
遅いか早いか紅葉林道散策記
2023/11 栃木県、福島県
R352奥只見湖・ぽんしゅ館再び記
2023/8 群馬県、新潟県
★
(C) 1998-2026 garage Ak!rA. All Rights Reserved.