夏がやってきましたよ・・・
■今年初のオフロードツーリングです
朝7時、自宅出発。
朝飯は近所のコンビニで。昼飯用のおにぎりとパンも購入しておく。
★
今日は久しぶりの林道ツーリング。
ここのところチョイ乗りばかりだったセローだが、今日はたっぷりと泥を食わせてやろうと思う。そういえばガエルネ履くのも久方ぶりだよなー
今年初ですね
パタパタという空冷単気筒のいつもの排気音を聞きながら、鬼怒川温泉から川治温泉方面へ。
梅雨時期だというのに今日の空は青く気温も高い。うむ、これは良いツーリング日和になりそうだ……は良いのだけれど、午後からは土砂降りだよへっへっへの予報が立っていたりするのだな。
(それでもツーリングに出かちゃうって辺りがアレだよなー)
県道をぐるり回って土呂部の峠。
えんやら上った頂上から西へ外れて、集合場所の田代山林道と馬坂林道の分岐へ着いたのが8:50。
う~む、今更だけど、自宅からここまで80kmもあったんだねぇ…
いつもの場所です
ああ、空が青いなぁ…今は
集合時間前にも関わらず、既に到着済みだったシェルパ氏(バイクではお久しぶり)とあれこれ立ち話。
「ええ、実は今年の夏の北海道はですねぇ…」(略)
結果的に(?)集合時刻に遅れてやってきたトランポ組のCRF250氏とCR80氏に(実はもう買ってあるけど)「昼飯はおごりって聞きました」と伝えたら、さて出発しましょうか。
4台集合
川俣桧枝岐林道。天気相変わらず良し、道は途中からちょっと荒れ。
久しぶりの林道だが、セローの調子は相変わらず。
馬力が無いので上りがきつい&立ち上がりで遅れるものの、コントロール性の良さからギャップのリカバリがすこぶる楽。特に今日のように前から引っ張ってもらえる時には……「おぉ~い、待ってぇ…」
この辺りまでは路面良好
うひゃうひゃ言いながら上った馬坂峠頂上。
駐車場での小休憩の際に、山歩き姿の老紳士に「あっち側(我々が上ってきた栃木側)へは車でも降りられるの?」と聞かれ、「無理です!」とにこやかに答えてみる。(ま、ジムニーでもあれば別だけどねぇ…)
いやぁ暑い暑い…
福島側へと下るダートは栃木県側に比べるとフラットで快適だ。(なのでこちらは四輪でも問題なし)
森林浴を楽しみながらだらだらと降り、いつものヒューム管ポイントで休憩。水溜りには水を飲む蝶が多数。
謎のヒューム管ポイントは記念撮影ポイントでもあります
よっこいせと国道へ出る。
桧枝岐から国道401を北上、道にはスノーシェイドが驚くほど増えていた。
そう、今はともかく冬はスノーシェイドってありがたいんだよな、トンネルと違って閉塞感もないし。
伊南の街中で給油。さすがにガソリンは高いが、どう走ってもリッター30kmは間違いないセローなら影響は極小。
その先、小塩塩ノ肢林道へ入る前に入り口近くのキャンプ場をチェックする。
なかなか良さそうな場所で、ここなら真夏でもそう暑くはないだろう。でも宇都宮からだとちょい距離はあるよなぁ…(←特に普通の道を使って来る場合には、ね。)
どれどれと進入した林道はこれまたちょい荒れ気味だった。尤もこのくらいの荒れ具合の方が面白いとも言えるのだけれど。
もう少し広角で撮れればなぁ…
撮影:CRF氏
「馬力が馬力が…」と言い訳しながらうひうひ走り、舗装県道へと出る手前の広場で休憩をとる。
「天気、意外に持ったじゃないですか!」とか話していたら、今走ってきた山側から「ザー…」という音が近づいて来た。「なんだなんだ?」
それは南からじわじわとやってきたスコールの前線でしたとさ。
この1分後に衝撃の豪雨が
突然、本当に突然、物凄い轟音とともにいきなり大粒の雨が落ちてくる。「うひ~、なんじゃぁこりゃぁ!」
ごそごそカッパを着込んでいたらびしょ濡れは間違いない。見上げる北の空にはまだ青空が。「よ~し、全開で逃げるぞぉー!」
ヘルメットの顎紐もそのままにエンジンを掛け、北へ向かって一直線に走る。
予想どおり数百メートル先も走ると雨は上がった。更に走ると路面はドライへ。振り向くと後ろでは物凄い雨煙が沸き起こっていた。
雨雲を振り切り、またまた照り付けてきた太陽に一安心してR289へ出て…はいいのだけれど、これから向かう方向は、また南へと変わるんだよなぁ…
★
いつくるかいつくるか……と、とぽとぽと走る国道。案の定1つのスノーシェイドを抜けたら雨になってしまった。
この先に見える空も真っ暗だ、これはダメだとUターンしてシェイド内へと逃げ込んでみる。
どう考えてもすぐには雨は止みそうにない…というわけで、ここで昼飯タイムとなる。
スノーシェイド内の広場に置かれた4台のバイク、そしてその横でおにぎりを食う男4人の男。
さて、通る車からはどう写ったのだろうか…
★
小1時間で雨雲は退散。下半身のみ合羽をつけ(:水はね対策)出発する。
南郷スキー場脇から、どうみても国道には見えないR401へIN。途中から林道へと進入する。
「よぉし!晴れたっ!」(地図にはまだカバーが)
この林道の途中には有名な湧き水があるらしい、「地元の車でいっぱいかもよ?」というCRF氏の予想とは裏腹に、先客は二輪のテネレ&セローのバイク2台のみ。まぁさっきまで結構な降りだったからねぇ。
この湧き水の名前は「冷湖の霊泉」。
流れが激しすぎてペットボトルへ汲むのに苦労する。北海道の某キャンプ場と同様なので、声高らかに「マグナム湧水」と勝手に認定してみる。
※水はさすがに美味し。先客の(スーパーではない)テネレとセロー氏はもしかするとどこかのメディア関係者かも?来月辺りにどこかのバイク雑誌にこの湧水の記事が載ったら教えてください(笑)
苔むした雰囲気がなんとも
林道を南下。これまたちょい荒れの路面にてこずりながら駒止湿原脇へと抜けていく。
ここから県道へ出る前に、CRF氏の提案で謎の抜け林道へと突入する。「地元の人向けの生活林道なんですよ」とのことだったのだが……これが凄い道だった。
荒れているというか、路面の状況はさほどでもないのだが、通る人がいないのでとにかく夏草が凄い。一番酷いところは前に草以外は見えず、一人だったら入って50mでひき返していたと思う。
これはホンの序の口。酷いところじゃ画像なんて撮れませんって
最初はバラバラに走っていたのだけれど、必然的に4台がまとまることになる。(ペースが遅い&離れると怖い(笑))
そして気づくとジャケットの右腕上にはどこから落ちてきたのか多数のシャクトリ虫が…「きゃーっ!」
「ロボコンかお前は!」という勢いで右手を振り回す。
がさがさと林道を抜け、やっとのことで市道へと出たら、何はなくとも上着を脱いでばさばさとやる。
まぁヒルとかじゃないし、噛まれるわけじゃないのでそんなに騒ぐこともないのだけれど、気持ち悪いものは気持ち悪いんだって!
★
お次は七ケ岳林道。前になったCR80を追いかける。
深めジャリに減り気味のタイヤが滑る。そうだ、前にこの林道走った時は「前輪溝落とし」の大技にチャレンジしたんだっけなぁ…(←チャレンジではありません)
頂上付近で休憩。途中チェーンが外れたシェルパを大騒ぎしながら修理する。
天気はまたまた良くなって…あ、でも嫌な雲も出てるなぁ…
良い天気ですが向こうに入道雲が(チェーン調整中)
なんか凄い伐採跡があったりとか
記念碑での記念撮影、ほうほうと景色を眺め、山を降りる。
舗装路に出たところでまたまた突然の大雨。慌てて雨具をつけなおす。
降ってきたかぁ…
やっぱり雨は避けられないか…時間も遅いしどうしますかね?と相談したのだけれど、とりあえず予定通りのコースを走ることに。
それにほら、南の空はそんなに暗くないわけだし。
ちょいと走って安が森林道。
予想通り雨はほぼ止んできた。…のは良いのだけれど、日が傾いてきたせいで木陰がひどく暗くなる。
明るいところと暗いところの差が激しい。「見えねぇぞぉ!」と瞳孔を開いて走る。
前を行くのはCRF、多少は知っている道なので人に付いていくと非常に楽だった。
安が森名物、ダート→岩場→砂地の3連荘を走りきる。いつも転ぶ(をい)砂地コースは、今日は雨で締まって実に走りやすかった。
湯西川温泉付近へ着いたのが18時。う~い、よく走ったねぇ。
またまた降り出した雨に「んじゃここで解散を」ということになる。
いやいやお疲れ様でした。おかげさまで梅雨時期だというのにゲップが出るまで林道を楽しめました。またよろしくおねがいします(笑)
★
トランポ組みと別れ、シェルパと2台で走る。
走る湯西川温泉付近の道は、新しくできるダムのせいで大きく変わっていた。
これまでのように川沿いではなく山の上を通る高架道とトンネルは、確かに早いが情緒は無くなったかもしれない。
五十里湖畔あたりから雨が強くなり、いつしか物凄い豪雨となる。もちろんカッパは着ているが、これだけ降りが激しいと股間のびしょ濡れは避けられない。
うひゃひゃと走り鬼怒川温泉、玉生でシェルパ氏と手を振って別れたあたりでやっと雨が止む。
うらうら走って、自宅への到着は20時。
うひ~、走った走った。ダート&土砂降りの中を走ってきた後片付けは明日回し、とにかく風呂とビールをぉ……
※聞けば宇都宮近辺は1日中雨は降らなかった(&梅雨明け宣言発令)とか。ま、今日はこんなものでしょう、何しろ一人だけの晴男に対して雨男が3人いたツーリングだったわけですから(笑)
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■本日の走行距離:420km (うちダート100kmくらい?)
■本日の教訓:オフ車ならどこでどんな目に遭ってもなんとかなるんじゃなかろうか?
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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