■ツーリングレポート VMAX1700 福島

 

磐梯吾妻スカイライン+α記

磐梯吾妻スカイライン
これまた暑い一日だったんですよ

 

 

garage Ak!rA

 

<2012年7月>

残った1本行っておきますか

 午前8時前。東北自動車道をVMAXでブリブリと北上する。
 「うっは~、やっぱ高速道路でも楽しいなぁこのバイクは」


 昨年秋にセローで行った原点回帰キャンプ
 この帰りに通ったのが磐梯吾妻レークラインで、天気に恵まれたこともあり実に楽しく走ることができた。

 近隣にある磐梯山ゴールドラインは何度か走った事あり。
 そしてこの2本と合わせて福島の有名観光有料道路3路線と言われるのが、今向かっている磐梯吾妻スカイラインだ。

 この道路、通行料が比較的高額なこともあり、これまで走る機会は無かった。
 だが先の震災以降、観光推進の為に3路線とも無料化されている。
 ツーリング情報には必ずと言っていいほど載っているこの有名ルート、いつまで無料が続くかわからないし、今のうちに1本走っておかねばと出かけてみたのだ。

 安積PAでの朝食休憩はもはや東北ツーリングの定番と化しているかもしれない。

 これまた定番のトン汁定食をわしわしと食う。「しかし相変わらずご飯が大盛りだよなー、おばちゃんありがとねー」


天気は今のところまずますといった感じで

 二本松ICで高速を降りる。
 そこからのR459は…なんかここのところちょくちょく通ってる気がするんだよな(笑)
#まだ4回目くらいだけど

 「道の駅つちゆ」をぐるっと回り込んでR115。道はぐわっと高度を上げて、トンネルをくぐったらこれはお初の県道30号へ…って「あれ?」

 何か妙にマイナーな感じがする。ぶっちゃけて言うとあまり車が走ってる気配がしない。

 一応の道幅はあるが、路肩から夏草が伸びているのでより狭く感じる。対向車も無いではないが本当にぽつんぽつん。
 「スカイラインへ出るにはこの県道30しかないはずなんだけどなぁ…やっぱり無料でもあまり人が来ないのかな…」

 そんな事を考えながらふらふら走っていたら、太い大きな道に突き当たった。
 右へ曲がるとスカイラインの入り口で…あれ?んじゃ左側に伸びるこちらの道は?

 そう、それも県道30(の続き)。つまりスカイラインへ来るにはこちら側からの方がメジャーだったのだ。
 道は広く整備され登ってくる車の台数もそこそこ。「そうか、西から来る人はこっち使うだろうし、東から来る人はそもそもスカイラインの反対側から来るんだろうし、俺のルート設定がマイナーだっただけなのね…」


ま、空も晴れてきたのでキニシナイ

 「日本の道100選」の看板下をくぐるとすぐに料金所。もちろん今日は無料なのでスルーできる。
 「今日は(も)遠慮なくゴチになりますよっと」

 ゆっくりとスカイラインを上がっていく。

 路面は…う~ん、ちょいというかかなり荒れ気味だ。

 震災かその後の大雨の影響かひび割れ段差多数。
 もちろん補修はされているのだけれど、その補修後が更なる段差を生んでいたりもする。
 まぁもちろん、ペースを上げなければ何の問題も無く走れるのだけれど。
#そして段差を嫌う車が極低速で走っていたりするのでそれにも注意が必要。

 ルート自体ははさすがに良い。一通り高度を上げた後は山の尾根を走るので見晴らしもよし。
 今日は一気に走ってしまったけれど、緑を愛でながらゆっくり走るのも楽しそうだ。

 ルート中のメインポイントへ着いたのが10時半
 「おー、ここが浄土平かぁ…」


これが北側


こちらが南側、人が登っているのわかりますかね?

 画像には載っていないのだけれど人出は多かった

 駐車場はほぼ満車。観光バスも数台いてもちろんバイクも多数。
 ここまでの道の混雑から予想はしていたがちょっとほっとする。「どうやら観光も多少は復活したみたいだねぇ」

 ここ浄土平もこれまでは駐車場代が必要だったのだが今は無料だ。

 VMAXを停めてふらふらと歩く。
 施設はレストハウスが2つと土産物屋。レストハウスの食堂には「ライダーズピット」なるものが設置されているとの話だったので覗いてみたのだけれどポスターがあるだけでちょい残念。まぁもしかすると俺が見逃しただけかもしれないのだけれど。


いずれにせよライダー歓迎なのはありがたいことです
詳細は「福島ライダーズナビ」をどうぞ

 駐車場でペットボトルのお茶を飲みながら、ザックを背負った山歩きの人たちを眺める。
 「そうか、自宅からここまでの距離もさほどじゃないし、きちんと準備してきて散策ってのも楽しいかもな」


歩道も用意されてますし

 「あ~!それにしても急に暑くなってきたな!」と上着を脱いでぱたぱたやっていたら、「そのスクリーン、純正じゃないですよね?」と声を掛けられた。

 福島ナンバーの同じVMAX(海外仕様)氏。
 「ええ、まぁ手製というかなんというか…」とかしばらく立ち話。と、「そういえばさっき、後ろのギアからオイルが漏れてるのを見つけて帰りにショップへ行こうと思うんですよ」
 ええ~、それ俺と同じ症状ですよ!


お断りして画像を撮らせていただきました
うちのと同じ現象ですね

 違うのは、俺は真冬限定(気温5度以下)でしか症状が出ないのだけれど今は30度近くあるという事。
 オーナー氏に「同じ現象が起きてるVMAXもあるってショップに伝えてください」とお願いする。何か情報があるといいいけどな。


 浄土平出発。ここから先、道は基本下りとなる。

 すぐにあるのがこの山の噴気口(?)
 山は茶と白でまさに活火山という雰囲気、那須あたりによく似た景色だ。そういえば雑誌にこの辺りの写真がよく載ってるけど、きっと山の上から撮っているんだろうな。


俺的にはこのくらいの高さからが限界で


景色がいいのでもう一枚っと

 「火山ガスが出ているので駐停車禁止!」の看板を横目で見ながら山を下る。

 高度が下がると共に道は緑のワィンディングへ。
 「あ~、やっぱ気持ちいいな。ちょい交通量は多めだけど、まぁそれだけ人が来てくれてるってことなわけで。」


 県道70まで降りたのはお昼前。
 「さ~て、これからどうしようか…あ、そういえば今日福島でドラッグレースやってるんじゃなかったっけ?」

 以前も見学にお邪魔したドラッグレース
 どれどれと検索すると、今回の場所は「福島スカイパーク」という飛行場、そしてそこはなんとここから目と鼻の先だった。
 「よ~し、見に行くぞ~」

 30分と掛からず到着した現地は相変わらずの盛況だった。

 参加者と観客でパドックは大賑わい。前回同様友人を見つけ、どもどもと挨拶してレースを観戦する。

 前回は1/8マイル(≒200m)だったけれど今回はきっちり1/4マイル(≒400m)その分迫力もアップしている。
 いつの間にか空は青く晴れ渡り気温もぐんぐんと上昇、30度をはるかにオーバーしているのは間違いない。
 「うひ~、帽子持ってきて良かったぁ~」


さすが400mはゴールが見えません


レースは相変わらずの迫力で


暑い中お疲れ様です


タイヤがタイヤが


お昼は福島の浪江やきそばを


ヤキソバはやっぱ太麺ですね


あ~、それにしても暑い…

 暑さにやられながらもたっぷりと観戦。友人連に「また来るぜ!お願いします」と頭を下げて現地を出たのは14:30というあたり。
 「さ~て、夕立くる前に帰るかぁ!」

 ☆

 駐車場でおとなしく待っていたVMAXに跨り福島市内方面へ。
 福島飯坂ICから東北道へと乗り込み一気に下っていく。

 今日は7月の3連休の最終日、「渋滞!」というほどではないが車の台数は多い。
 うらうらうらぁと走る、ドラッグ見に行く前にガスは補給したから、那須高原SAあたりまでは心配なく走れるだろう。

 そしてその那須高原SA、「暑いよ暑いよ~」とアイスを食べて、出発前に給油をと思ったらGS前には恐ろしく長い列
 しまった!走ってる車の量考えてもこれは予想しておくんだった!


 一応列に並んではみたものの、さっぱり先には進まない。う~むと燃料残量と距離を頭の中で計算する。
 ブリブリと(?)走った割にここまでの燃費はそう悪くない、ここから燃費走行すれば高速降りるまでは持つかな?ま、いざとなればリアバッグの中には「命の1L」もあるわけだし。

 給油は取りやめて出発する。
 ここから先はスロットルキープの省燃費走行…と思ったのに車の台数が益々増え、いわゆる継続渋滞となってしまう。
 もちろんすり抜けては行くのだが、「うわーガス間に合うかな~」

 矢板ICへ降りる手前でリザーブランプ点灯。よしこれならと国道をひた走る。
 リザーブ容量は4Lなので、どんなに悪くても40kmは走れる計算だ。でも…「理屈では判ってても心臓には悪いんだよな…」

 結局、ガソリンは自宅近くのGSまでもってくれた。
 走行距離188km、給油量は13.6L、おお、まだ1L強残ってたか、これはメモメモっと。
#リザーブランプはともかく、燃料計が点滅した(←本当にヤバいよの印)のは久しぶりだな…


 ともあれ、今日は山にワィンディングにドラッグレースと楽しめた1日だった。
 さぁこれからの夏も走るぞぉ…


そしてタイヤが微妙な感じに
もちろんまだしばらく走りには問題ないけど…これからイベント続きだしなぁ…

今日の走行距離:400kmくらい?
本日の教訓:省燃費走行も割り切ってしまえば面白いものだったり


 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

ツーリング紀行へ戻る ツーリング紀行へ戻る