いざ出発
<2019年8月10日>
■熱中症注意
土曜日朝、晴天。
今年は冷夏の予報だったはずなのに、梅雨が明けてから猛暑の続く北関東。
今日の最高気温も(ここ数日の例に違わず)30度を大きく超えることは間違いない、もしかすると35度に届くかも。
「でもま、問題は向こうが晴れるかどうかなんだけどね」(そうそう)
★
出発は9:30am
新潟からフェリーが出るのは23時なのでまだまだ早すぎるのだけれど、例によって午後には名物雷様(らいさま)予報が出ているので早めに栃木を離れたい。
セローを前に忘れ物が無いか指さし確認。よし、準備完了のはずっと。
行きますか
暖機の間に体をストレッチ、よぉしと跨り走り出す。
走り慣れた国道をパタパタ進み、信号で止まり、ふと頭に思い浮かぶことが。
「やっぱアレ、持って行った方がいいのかなぁ?」
今回、北海道へ持参する工具は最小限にしてみた。ほぼ使わないし、緊急の際にも手持ちの工具だけでなんとかできる可能性は少ないからだ。
だがよくよく考えると、替えのタイヤチューブ(フロント用)を持ってきている。
しかしこれを着脱できる工具が無い。これではチューブ持参の意味が無いのではないだろうか?
※修理はバイク屋で、そして店にチューブの在庫があるとは限らないから、な意味はあるにせよ。
くるりとUターン。
うん、やはりホイール脱着程度の工具を追加するとしよう。実際に必要になるかどうかは別にして、気づいてしまった以上不安を抱えたままツーリングしたくないもんね。(小心者)
ガレージまで戻り、ズタ袋に工具を突っ込んでリアボックスへと放り込む。
20km30分のロスになったけど、心の平和が保たれたのでこれでよしっと。(重要)
★
リスタート。
今更ではあるけれど、先のとおり朝だというのに既に気温が高い。
いつのもパーカーのベンチレーションはもちろん全開、そしてインナーに速乾Tシャツを選んだのは正解だったようだ。
下半身のGパンの膝にはソフトパッド(短距離用ストレッチジーンズの標準装備品)
前世が甲殻類でいつもハードパッドを選んでいる俺にしては珍しいことなのだけれど、長期間ツーリング時にはフィット感も大切なのだ。
※ソフトパッドの弱点は重さ、そして位置調整。ニーシンじゃなく膝のみなので全長が短く下がってしまいがちなんだよね。
★
塩原温泉に東側から入るのは久しぶり。路肩の木々からの木漏れ日が気持ち良い。
そう、時間があるので今回も新潟までは下道で行くのだよ。
「おお、久しく来ない間に街中もいろいろ変わってるわ。ってかあらためて見ると塩原綺麗じゃん?素敵なツーリングコースじゃん?」
※地元だと気づきにくいんだよな。
知らぬ間にこんなオブジェもできてたり
会津西街道へと入り、会津田島R400。
ふむ、この道こんなクネクネで細かったかなぁ?VMAXで走ってるんだけどイメージ違うなぁ?走るペースが違うからかなぁ?
※ならむしろVMAXのほうが狭く感じるはずなんだけど
尚画像は国道じゃありません(いわずもがな)
12:30、道の駅からむし織の里しょうわ。
暑い暑い!水水!と立ち寄った道の駅だけれど、妙に人が少ないような。まぁまだお盆休みの初日だからね。
ここでの昼飯は蕎麦。細くコシのある麺でツユも俺好み、あとはもう少し量があれば。
食事処の客も地元の人が多かったような
★
ちょい戻ってR401から県道32。
ここまでずっと素晴らしい天気が続いている。画像のように青空に白い雲がぽかんぽかんと浮かぶ典型的な夏空だ。
そして相変わらず凄く暑くもある。だがまぁ走って風が当たっている分には大丈夫で……あれ?道路際の温度計が37度?(暑)
それはもう時計の液晶が真っ黒になるくらいの暑さで
国道252へ出て、暑い暑い!水水!と道の駅会津柳津。
粟(あわ)ソフトはツブツブが香ばしくて〇
ツブ=粟(のはず)
国道49へ出て給油して、さあここからは真っすぐに西行きだ。
★
15時前、暑い暑(略)コンビニ休憩。ガリガリ君が旨い。
台風の影響か、ちょい前から風が強くなってきた。
荷物満載(大箱)のセローだとおっとっととなりがちだれど、アスファルトの熱気が吹き飛ばされるのはありがたい。
福島から新潟県へと入り、16時半、新潟空港。
「時間はたっぷりあるし暑いし、飛行機でも見ながらまったり涼むかー」と思っていたのに、二輪駐車料金400円の表示に躊躇する。
とりあえずは入ったものの、結局30分(無料分)で空港を出る。「まぁ見る・滞在するほどの施設もなかったしな……」(酸っぱいブドウ)
こんな時には!と市内のファミレスへGO。エアコンの冷気が心地良い。アイスコーヒーが喉に沁みる。
ついでになんとなく夕食のようなもの(?)をとりながらたっぷりと休憩。いやぁ、ファミレスに2時間も居たのなんて何年ぶりだろうか。
★
19時過ぎ、フェリー埠頭近くのいつもの場所で給油&コンビニ買い出し。
「さぁフェリーフェリー!」と埠頭へ入り、これまたいつもの駐車場へとセローを進めるが、なんと他のバイクは数台のみだった。
あれれと見まわしていると、1人のライダーが「バイクを並べる場所が変わったんですよ」と声をかけてきてくれた。
なるほど、これは後から来る人に伝言しといた方がいいですね。
そのライダーが去り、俺同様きょろきょろしながら入ってきた次のライダーに「バイクを並べる場所が変わったんですよ」と伝えたら場所を移動する。
こちらには多数のバイク。「ほう、ちゃんとレーンができたんですね」
そうそう、移動する前にこの画像は抑えとかないと
あらかじめチケット(インターネットのeチケット)を印刷しておいたので受付は不要。
だが待ち時間がたっぷりあるので受付ロビーへと入り、やれやれと椅子に腰を下ろす。
掲示板を見ると今日はさすがに満席のよう。だがロビーには当日キャンセル待ちの人が相応数居る。
うーむ、この人たちはキャンセル待ちがとれなかったらいったいどうするつもりなんだろう?(さて)
満席です
お疲れ様です皆の衆
★
乗船は21時過ぎ。
このフェリーは秋田経由苫小牧東行き。その秋田まで(新潟→秋田)のレーンにかなりの数のバイクが並んでいてびっくりする。バイクでこの距離なら自走の方が早く着くんじゃないのかな?
※後に聞くと、夜便なのでフェリーを宿泊場所として使えるメリットがあるとのこと。なるほどねえ。
船室は予約時に指定済み。もちろん個室風ベッドで万全だ。
ひととおり荷物を整理したら、カフェコーナーでサッポロクラシックをがぶがぶとやる。
午後着便なので明日は飲めないからねぇ。
何故プラカップもあるかというと、売店が開くの待ちきれずカフェで生ビールを頼んでしまったんですねぇ
イイ感じに酔っぱらって早々に就寝。
ああ、今日は暑い中よく走ったわ。でも下道は時間はかかるけど、距離は高速使うより短いんだよな。
<俺メモ>
新造・改築船の場合、ヘルメットもグローブも室内へ持ち込むこと。棚が大きめだしファンが回るので1晩でカラカラに乾いてくれる。
便利便利
★
<2019年8月11日>
■上陸!……はしたものの
朝7時、秋田寄港の放送に起こされる。
いつもより音量大きめ・長めの案内に感じたのは俺が寝足りなかったからだろうか。
※ま、この後昼寝する時間は山ほどあるわけで。
朝飯は買っておいたコンビニパン。昼飯はザンギフェア絶賛開催中の船内レストランでザンギカレー。
ビールを飲めないのが返す返すも残念だ。
午前中そう悪くなかった天候は、北海道が近づくにつれ怪しくなってきた。
風も強まりフェリーのデッキも閉鎖されてしまう。う~む……
午前中は出られたんですけどね→デッキ
天気予報は相変わらずコロコロと変わっている。
現地は今のところ曇り予報、ちょい晴れマークも出てきたけれど安心はできない。
「ま、自分でどうにもできないことはキニシナイっと」(達観)
ベッドでごろごろして過ごす。
タブレットに入れてきた小説と映画をじっくりと楽しむ。これならネットが繋がらなくても問題なし。しかしまぁ、便利な時代になったねぇ。
★
定刻の17時過ぎ、フェリーは苫小牧東港へ到着した。
バイクの下船は最後。ごとごととランプを降りて外の天気は……「あー、霧雨かぁ……」
雨ではないものの、しっとりとした霧雨が港を包んでいた。
もちろん路面は完全ウエット。
どう考えても濡れるであろう状況に、「着ないという選択肢は無いやろ」(鶴瓶 *1)とぶつぶつ言いながら雨具を着込む。
グローブもネオプレーンにチェンジ、くそぉ、今年は合羽姿での出発になってしまったか。
霧の中シャッターを頼むわけにもいかず「またきたぞ北海道!」画像はバイクのみで
よっこいせと出発。日高道(無料)へと乗り込み東へ走る。
2年ぶりの北海道。霧雨だし夕方だし景色は望めないのだけれど、それでもこうして走っていると「北海道へまた来れた!」の嬉しさがじわじわと湧き上がってくる。
そして幸いなことに、10kmも走ると霧雨のエリアを抜けることができた。視界が回復し雨具も乾く、が脱ぐ気はない。何故なら気温が17度だから!(寒)
「そうか、考えてみれば、ちょいズレたら雨具を付けずに出発して高速で凍えて、しかも止まれない場所で霧雨に遭うって可能性もあったわけだよな。うん、ラッキーラッキー」(ポジティブシンキング)
★
今日の宿は夜の到着なので夕飯なしで予約済み。なのでセイコーマートで飯を食う。
メインは温玉豚丼、そして「お、この時間なのにゆでとうきびがあった、これまたラッキー!」
また会えたね
一昨年のように道に迷うこともなく、今年は無事に宿へ着くことができた。
さて、乾いた雨具はサブボックスにしまいこんで、この先これの出番が無いといいのだけれど……やっぱ無理かな?(だね)
★
*1 今年のサマージャンボ宝くじのTVCM(←何年後かには忘れられていると思うのでメモ)
■2日間の走行距離:340km 給油回数:2回
■両日の教訓:夏場は早めに水分補給!
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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