■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2025北海道、初の7月道北ツーリング記、の3

2025北海道、初の7月道北ツーリング記、の3
良い天気ですねぇ……海の上は

 

<2025年7月21日(月)>

礼文島へと渡ります

 4:30am起床、準備をしてそそくさと宿を出る……までは良かったのだけれど。

 「風が凄ええええぇぇぇぇぇ~っ!」

 物凄い強風が街を襲っていた。

 びゅーびゅーと吹き付ける風は、信号待ちのセローで両足をしっかり踏ん張らなければならないほど。
 昨日も風は強かったけれど、今日に比べればそよ風みたいなものだ。

 今日は礼文島へと渡る予定。「フェリー出航できるんだろうか?この風でさ……」

 稚内フェリーふ頭。

 窓口はまだ開いていないけれど、案内板には「通常通り運航」の文字があった。
 「凄いな、さすがは生活便!」(ホ)と感心しながら窓口列へと並ぶ。バイク+乗船券の場合、WEB予約はできず直接窓口で買う必要があるのだ。
※そして「売り切れ」もある(ので早めに行って並んだわけで)

 俺の前には既に6人のライダー(多分)が待っていた。
 へぇ、結構居るんだな、片道10,750円もするのにさ(250cc+二等席)
※何年か前に比べて1.5倍くらいになってる気がする。

案内板
はい、ここテスト出ますよ!

チケット入手
無事購入できて一安心

 きっちり定時(5時半)に開いた窓口でチケットを買ったら、一旦埠頭を離れてセイコマへ。
 おにぎりとパンとコーヒーの朝飯はフェリー内で食べるとしよう。

 あらためて埠頭へ向かい、バイクの待ち列に一番乗り。到着済みのフェリーを眺める。

 空には昨日の朝同様の厚い雲、だが幸いにして雨の心配は無さそうだ。
 もちろん、凄い風は相変わらず吹きつけている。
 空を恐ろしい勢いで雲が流れていく。時々青空も見えるけれど、さて、この先はどうなることになるのやら。

フェリー待ち
一番乗り

暗い空
雲と青空とくるくる入れ替わり

 6時過ぎ乗船。「あ、固定ロープは鳥居じゃなくスタックバーに掛けてください」(恒例)

 二等船室はとても綺麗で広かった。
 一番乗り(バイクを先に乗せてくれた)なので部屋の角に陣取りまったりと。片道2時間、ゆっくり過ごすとしよう。
※この後徒歩客も乗ってきて、最終的な混み具合は4割程度。

乗船
よろしくお願いいたします

一等地
一等地キープ

島
海の上では青空があったけれど、島の方向には分厚い雲が

島には雲
島に近づくとやはり雲・霧が厚く

 8時半下船、やぁ、またやってきたよ礼文島

到着
上陸

気温23.5
天気はさておき、気持ちの良い気温です

 埠頭は島の東側だ。そこから海岸沿いに北上を開始する。
 礼文島に一周路はないから、帰りも同じ道を戻ってくることになるのだけれど。
※先の案内図参照

 さて、最初の目的地は一番有名なスコトン岬……の前に、あそこに行ってみるとするか。

 道道40を北へ。
 なぜか稚内&海上であれだけ吹いていた風はさほどでもなかった。
 不思議不思議と呟きながら、右手の海を愛でつつ走る。

カモメ
鳥も平穏そのものだし

 だがその平穏さは長くは続かなかった。
 道道40を離れ、海岸線を更に北上、金田ノ岬を回り込んだ途端……「うおおおおおおっ!」

 セローは物凄い風に襲われた。

 あまりにも強い&突然だったので、思わず止まってしまった程の強風だ。
 「そうか、これまで山の陰になっていた(風下)から風が弱かったのか」

 おっとっととふらつきながら丘を上がると更に激しさを増す風。
 高台に来れば風は強まるのは当然の事、だが仕方ない(初めて礼文島へ来た時同様)礼文空港を見に行くのだから。

丘の上
サイドスタンドを風下側にしないと(そしてそれでも)危ない風が吹いてます

 上画像先の坂を下りると見えるのが礼文空港。

 閉鎖されてずいぶん経つけれど滑走路はそこそこ綺麗に見える。もしかして緊急用に整備されてたりするのかな?空港建物はさすがにアレになってるんだけど。

礼文空港
左手に滑走路、正面が空港建物

礼文空港
空港建物は大分ヤレてましたけどね

 ここも山の陰側なので風は吹いてこない。
 ほっと一息ついて休憩する。

 出発。うおおおおと叫びながら(再)9:30、スコトン岬

 まずは道路のドン詰まりで記念撮影。その後セローは駐車場へ。
 「くれぐれもサイドスタンドは風下側に……っと。」
 脱いだヘルメットを飛ばないようにセローにくくりつけ、あらためて北端へと歩いていく。

ドン詰まり
ここは駐車禁止(多分)なので撮影後移動

先端方面
先端へは階段で

 画像では暗いけれど実際は比較的明るかった。もちろん波は高く、あちこちで激しい白波が立っている。

先端への階段
階段も強風注意

荒ぶる海
海は荒ぶってます

自撮り
お約束画像

看板
「日本の最北端」を宗谷岬と争っていた時期もあったとか

 「意外に観光客少ないな、7月だからかな?天気のせいかな?」と思っていたが、駐車場へ戻ると複数の観光バスが入ってきた。
 うひー、危ない危ない、良い時間に観られたわ。

 出発。
 枝道を見つけて入ってみたらその先進入禁止(出口)でUターン……って、前回も同じところで同じことやってるじゃん俺。
※悔しいのでちょっとだけ反対側(入口)からも入ってみたり。

江戸屋山道
江戸屋山道(?)の反対側から

 えんやら走って澄海岬(すかい岬)

 ここは初めてくる岬だ。
 駐車スペースにセローを停めてえんやら階段を上る。「ああ、綺麗な岬だわ」
 曇り空でこれだから、マッパレだったらさぞかし見事だろう。

澄海岬
Cape Sukai

澄海岬
綺麗な岬/湾です

自撮り
汝お約束を忘れることなかれ

岬
外海は相変わらず荒ぶりまくり

 (否応なしに)風に吹かれた後、駐車場へ。
 戻る途中、建物の前に3MAとかZRXとかが出ていた。レンタルバイク屋でもあったのか、それとも単に個人の持ち物なのか?(さて)

 駐車場で声をかけてきたのは関東から来たというおじさま。
 北海道ツーリング中だけれど900ccなので稚内に置いてきたそう。ええ、フェリー高くなりましたからねぇ。

 11時前、礼文林道入口。
 そう、250ccのオフ車でわざわざ渡ってきたのは、こういうところも走りたかったからなわけですよ。

ウエンナイ方面へ
ウエンナイ方面へ向かいます
(こんな標識あったんだ)

林道入口
入口はこちら

案内板
「知ってる!」

 3回目の礼文林道。

 入ってすぐは雨上がりで路面はドロドロだった。まぁでもこれは想定内。
 林間で風が無いのはありがたい。それそれ!と登って行ったのだけれど。

泥路面
大荷物積んでるので慎重に行きましょう

分岐点
8時間コース(歩き)の一部でもあるようで

林道上部
高度が上がると左右を笹薮に囲まれます

 そろそろ尾根に出るかなぁ?という辺り。
 急に周囲が真っ白になる。
 「なんだこりゃ?霧か?雲か?」

霧発生
いきなり包まれました(実際にはもっと白く)

礼文滝入口
尾根まで出てもこのとおり

 さほど出していなかったスピードを更に落とす。ほぼアイドリング走行だ。(でないと危ない)

 トレッキングの人が急に現れたり、上画像の手前スペースで車が突然見えたり。
 「というか、目当てでもあった7月ならではの景色がまったくわからん!

 その先も状況変わらず。
 尾根だから風が吹いて霧が流れそうなものだけれど、真っ白な景色が変わる事は無かった。

霧の中
こういう夢みることあるよね?とか思いながら

霧の中
心の綺麗な人にはこの先に利尻富士が見えます(見えない)

花
花は近場のものだけ鑑賞可能

 11:30、林道出口。
 山を下りると霧は晴れた。「って事はやっぱ霧じゃなくて雲だったのか?」(さて)

 その先、桃岩展望台はいつぞやも寄った場所。今日は入口階段を通り過ぎてドン詰まりの駐車場へセローを進めると……急に周囲が真っ白になる。(再)

 どういう仕組みなのか、またまた周囲は霧に包まれた。
 とりあえずセローを停めて上に上がっては見たけれど……「7月ならではの景色がまったくわからん!」(再)

桃岩展望台
真っ白です

桃岩
上もこのとおり

 駐車場まで戻ると、管理のおじさんに「何も見えないよねぇ、ゴメンねぇ」と謝られた。
 いえいえ、これはこれでアトラクション的でなかなか面白くもあってですね。(ポジティブに)

 一旦下って島の西側へと向かおうとすると、GoogleMap様に変な道を案内された。

 目の前に現れたのは東西を繋ぐ新桃岩トンネル。
 ふうん、昔のトンネルは何度か崩れたから一から掘り直したのか(多分ね)

 長いトンネルを抜けて西海岸。メノウ浜から地蔵岩を望むこれまたどん詰まりへとセローを進める。
 場所は違うけど、ちょい手前にあったアイヌ土産さんはいつぞや寄らせてもらった店だろうか(さて)

地蔵岩
もちろん海は荒ぶって(繰)

 Uターンして、こちらはお初の桃台猫台展望台はお初……だったかどうか。桃岩荘の入り口だから前にも着てるはずだよなぁ?(忘)

桃岩荘入口
コノ先入ルベカラズ

桃台猫台展望台下
これは帰り道側、この辺りの霧は薄めです

<余談>
 先の展望台手前からここまで、自転車(ロード)が2台前に後ろに。
 この2台のペースが凄かった。見ての通り急坂の連続なのもだけれど、このバカ風の中すいすい走っていくのだ。
 「電動か?」と疑った程のこのペース、もしかしてプロ選手の練習とか?(さて)

 一旦東側へと戻り12時過ぎ、道道40号の南の端を覗きに行く。
 これまた海が荒ぶっていた。

40号どん詰まり
ここが先端です

その先
道は続いてますが私有地っぽいので入りません

 それではとUターン。
 「北のカナリア」の看板が出ていたのでちょっと寄っては見たけれど興味なしっと。(をい)

 ぐるり回ってフェリーふ頭まで戻ったのが12:30。おお、ほぼ予定通りだぞ(というか早い)

 今回の礼文島探索。
 3回目だしと、泊まらず日帰りの予定なのだ。島での宿泊がなかなか難しくなったことでもあるしね。
※ホテル等の高騰と民宿の減少と。

 帰りには夕方便もあるのだけれど、これだと稚内へ戻ってから何もできない。
 なので14時過ぎの便で帰る事にしていたのだ。

 ともあれ、「さぁ、昼飯を食うぞー」
 そしてこれがまた以前とは変わっているわけで。

 以前夜昼とお世話になった有名店は、今は一見さんお断り(ツアー客オンリー)
 夜に行ったことのある居酒屋前には長い列。
 ホント、今の礼文島は「昼食難民」が大量発生しているのだよ。

 「だが俺には心の友、セイコマがある!」

 慌てず帰りのチケットを買って、土産をあれこれして落ち着いて。さぁセイコマへと向かおう。

※礼文島まで来てウニを食べずに帰る。ええ、それが何か?

ゆでもろこし デザート的にゆでもろこし。高くなったなぁ、それとも去年も同じだったっけ?(忘)

 フェリーふ頭、14時過ぎ乗船。「あ、ロープは鳥居じゃなく(略)

フェリー
帰りもよろしくお願いします

海の上は晴れ
天気良いんだよなぁ、海の上はさ(繰)

 16:20、稚内着、下船。

 明日に備えてまずは給油。
 GSでオードリーの若林氏似(をい)の店員さん。宇都宮ナンバーを見て「ようこそこんな辺境の地へ!」
 いや、宇都宮も稚内もそんなに変わらない気がしますよ。

 さて、日が暮れるまでにはまだ間がある。定番の北防波堤ドームで記念撮影。

北防波堤ドーム
今はテント張ってる人いないんですね(多分禁止)

 「もうちょい時間があるな……せっかくだからノシャップを回ってくるか!」

 17時前、ノシャップ岬。よう、イルカ久しぶり!(でもないか?)

ノシャップ岬イルカ
いつもと反対側から

自撮り
もちろん自撮りも忘れなく

 夜前、宿着。

 昨日今日と今一つだった天候は、明日には若干良くなるらしい。
 そして今いる道北に比べ、道東は更に晴れるとの事。なら道東で計画すれば良かったかと言うと……「え゛?北見に気温40度予報ってマジですか?!」(史上初)

サッポロクラシック
人間、欲張るとろくなことにならないんですよ(そうそう)

本日の走行距離:160km(但しハッピーメーター) 給油回数:1回
今日の教訓:雲はともかく風が強すぎた!


本日のルート

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