■ツーリングレポート SEROW250 北海道

 

2025北海道、初の7月道北ツーリング記、の2

2025北海道、初の7月道北ツーリング記、の2
赤いきつねと緑のたぬき

 

<2025年7月20日(日)>

新しい合羽のテストに

 3:30am、恒例の「野郎ども起きやがれ!」(意訳)な船内放送。
 それっと覗く空は……「う~ん、やっぱりだったか」

 まだ暗い空から落ちてくる雨粒、天気予報&雨雲レーダーでもフェリーが到着する小樽港近辺は雨模様。
 もっとも雨量はさほどでなく、その後好転するだろうとの予測もあった。

 えんやら着替えて荷物をまとめてバイクの元へ。
 接岸で開いたゲートから雨が吹き込んではくるけれど、「ふむ、やはりそれほどではなさそうだな……」

 雨具は着るとしても、ブーツカバーまでは必要なさそうな雨量。
 それでも大事をとってスマホは雨具のポケットにしまいこむ。当面の道はナビ無しでも大丈夫だから。

 5時過ぎ下船。やぁまたやってきたよ北海道

フェリーデッキ
行くぞ野郎ども!

北海道到着
合羽を着てな!

 上記画像のとおり、パラ雨は続いているけれど路面は乾いていた。
 もう一度と見直した雨雲レーダーでも、雨は昼前にはあがるだろうとのことだった。

 「それでこそ晴れ男!」(弱)と走り出す。

 この時間、海の向こうに見えるはずの朝日は今日は厚い雲に隠れている。
 でもいいのだよ、朝から北海道を走るというのはそれだけで良いものなのだよ。

厚い雲
3年前には朝日が見えてたよな」とか思いながら

 予報に反して、走るほどに雨は"ちゃんと"降ってきてしまった。

 石狩川を渡る辺りでは、ポツポツからしとしとへ。路面もしっかりと濡れてきた。
 まぁ「合羽着てるから平気だがな!」と気にせず走っていたのだけれど。

 足元、防水のはずのタイチブーツの具合がおかしい。「……濡れてるなこれは……」

 靴下からじわじわと水の感覚が伝わってくる。
 う~む、去年の北海道ツーリングで怪しかったから防水スプレー吹いておいたのだけれど、どうやら無駄だったようだ。これ買ってまだ3年目だってのにねぇ。

※……ってなわけでタイチブーツの防水機能の耐久性にはダメだししときます。

石狩川
足元はしっとりと

テムレス
でも手は(レイングローブ代わりの)テムレスで万全!

雷注意報
「ほう、それは”雷都”宇都宮から来た私への挑戦とみて良いのだな?」
(気をつけよう)

 6:30、道の駅石狩あいろーど厚田でトイレ休憩。

 その先、海岸を離れて国道451で内陸へ。10km程走って見つけたのがTOP画像の「赤いきつねと緑のたぬき」だ。

 道内に数か所だけある珍しい標識なんだとかなんとか。3年前に見に行くつもりだったけど、当時は通行止めだったんだよね。

 この画像はリアルタイムでTwitter(X)にもポストしたのだけれど、この標識目当てだったと気づく人はおそらくいなかっただろう。

赤いきつねと緑のたぬき
ま、これだけの画だったし

 7:00、今回初セイコマ(セコマ)

 残念ながら茹でモロコシは置いていなかった。この店だから無かったのか、時期的にまだ早かったのか。

しっとり豆パン
……とか考えながらしっとり豆パンを食べる

 海沿い北上継続。

 何度か書いているとおり、海岸沿いの国道はトンネル続きだ。。

 今日に限って言えば、トンネルの中はひんやりと涼しく、外はじわじわと蒸れている。
 なので中で冷えたシールドが外へ出ると一気に曇ってしまう。
 ぐぬぬ、やはりジェットにもノンフォグシールドを付けるべきなのか。
#使い勝手とメンテがなぁ……

 その先、長いトンネルを抜けるとまた路面が乾いてきた。
 空からはまだパラパラ落ちてくることもあるのだけれど、先も明るいし、これから良くなってくれるかな?

北の空
明るい……よね?

西の空
よしよし、明るい明るい……

 8:45、増毛の先。

 雨は止み、空も更に明るくなった。しばらく前から路面も完全にドライだ。

 やれやれと雨具の上着とテムレスを脱ぐ。下はもう少し履いておこうか。
 「まぁ、ブーツの中はびしょ濡れだがな!」(プンスカ)

 道の駅おびら鰊番屋でシールドを拭く。そういえば前もここへ寄ってシールド掃除したな。あの時は雨じゃなく海から吹き付けてくる潮の汚れだったけど。

 道の駅から歩いて道路を渡って海辺へと出てみる。
 空は本格的に明るくなった、もう「晴れ」と呼んでも良いだろう。

道の駅おびら
よーしよしよし……

 出発。
 いわゆる「メジャー風車」(ウインドファーム)を目指して丘を上る。

 うん、相変わらず良い景色だわ、路面は雨上がりでドロドロだけどね。

メジャー風車
風が強くなってきて、風車がぶんぶん回ってました

 苫前で「とままえだベアー」と再会したら、さて、早めの昼飯はどうしようか。

とままえだベアー
あれ?お前ちょっと変わったんじゃ?(さて)

 何度か寄った「素敵な海鮮丼屋」はまだ開店前。前回のフェリー乗り場でも良いのだけれど、そういえば国道沿いにもう一軒お店あったよな。

 その甘えび屋さんで甘えび丼。
 うん、旨い。これでもかと乗せられた甘えびはプリプリで、わさびのアクセントも効いている。
 サラダのドレッシングにももしかするとエビが入っているのかも。

甘えび丼
おいしゅうございました
(値段は仕方ない)

 げふーと走り出したのが11時という辺り。

 更に風が強くなってきた。海沿いに増えた風力発電風車は、先の丘の上以上の勢いで回っている。

 一旦明るくなった空だけれど、この先、北にはまた厚い雲が見え隠れ。
 ま、今日は予報が予報だったし、雨さえ降らなきゃそれで充分さ。(達観)

羽幌オロロン鳥
オロロン鳥の足元では影ができるくらい照ってるし

気になる橋そして、 #気になる橋を見たら渡らざるを得ない のだけれど……

進入禁止
残念無念

 脇道寄り道しながら北上続行。
 時折国道を離れて海沿いの砂利道を走る。周囲にはなにもないけれど、その何もないのが良いのだよ。

砂利道
川が流入するあたりでは海が茶色に染まってます

 さて、そろそろ給油するタイミング。ざっくり検索するが近隣のホクレンはことごとく休みだった。そうか、今日は日曜日だからな。
※以前は日曜祝日にもやってる店があった気がするんだけどねぇ

 12:30、道の駅てしお。

 ライダーの義務であるソフトクリームを食べていて、ガンダムのドムのマンホールを発見する(韻)

ギムとドム
ギムとドム

ドムのマンホール
そういえば道の駅に何かグッズも置いてあったような

 ホクレンが休みなので日石で給油。履いたままだった合羽の下を脱ぐ。

 13時発。ここから先が本格的なオロロンラインとなる。

 オトンルイは相変わらずで……あ、風車増えてるな。
 有名な道路際の一列も長くなってる気がするし、北側にも新しい風車エリアが出来ている。入れ替えとか小型化とかいろいろ聞くけれど、この様子ならもう少し楽しめそうだ。

 オフ車のメリットを生かしてあちこちぐるぐると回る。

オトンルイ風車
定番的画像

オフ車ならでは
オフ車だとより近くまで寄れます

オフ車ならでは2
雲が厚いのが残念だけどねぇ

エグザイル風車
北側からだとエグザイル風車に(なんだそりゃ)

 北緯45度モニュメントに「久しぶり!」と声をかけて更に北へ。
 時間はまだ早い。せっかく7月に来たのだからサロベツ原野でゆっくりしていこう。

 内陸に入って幌延ビジターセンター。

 ここは初めてくる場所だ。湿原にぐるり回れる木道が用意されているけれど、残念ながら花はほぼ終わっていた。
 係の方曰く、今年は驚くほど早く咲き終わってしまったそうだ。

 それでもさわさわと吹いてくる風が心地良い。木道をぐるりと一回り。

幌延ニジターセンター
ビジターセンター

概要案内
なるほどなるほど

湿原木道
湿原の中の木道

花
花も少しだけ残ってます


 次はサロベツ原生花園。
 ここは2回訪れて、立派になっていて驚いた場所。今回もなにやら造成中、更に大規模化するのかも。

 こちらも同様に花は終わってしまっていたけれど、歩くだけでも気分良し。

サロベツ原生花園
本館修繕してるし、なんか増築してるし

木道
こちらも花はほぼ終わり

自撮り
せっかくだから自撮りしときましょう

 どれと出発。
 「風がまた強くなってきたなぁ」と思っていたが、海沿いへ戻ると更に顕著になった。

 びゅうびゅうと吹き付けてくるのは南風?そういえば天気予報で「次第に強く吹くでしょう」とか言ってた気がする。
 巨大ケースを付けたセローはあちらへこちらへ煽られまくりだ。

 ランドローバー道(命名俺)は前回も入った場所。
 前回より草が伸びてるかな?轍は健在だから定期的に走っている車がいるのだろう。

 ドン詰まりから眺める海は、いつの間にか派手に白い波が立っていた。

ランドローバー道
正直な人だけに見える道があります

海沿い
そういえば前回も海が荒ぶってたよなと思いながら

 その先、これまた前回発見した、お地蔵様と見まがう流木も健在だった。

 今日はそのわきを抜けて砂浜へ……入ってしまうと出れなくなるので直前まで。
 ふふふ、無理はしないのだよ。そんな小心者だからこそ、これまで(そこそこ)無事に走れてきているのだよ。

海辺
砂地エリアへ入るのはヤメときましょう

 16時過ぎ、抜海手前。

 強くなった風のせいだろうか、雲が流れ周囲が一気に明るくなってきた。
 空には今日一の太陽。「ならもっと早い時間から晴れろよ!」とこぶしを突き上げる。
 悔しいので抜海漁港を一回り。

抜海手前
いきなり青空が

抜海付近
嬉しいけど悔しい

 あとは宿まで一気走り。

 宿では、明日回る予定の礼文島の情報収集を。

 「え~っ!礼文までのフェリー、そんなに高くなっちゃったんですかぁっ!」

サッポロクラシック
まぁ仕方ない仕方ない

本日の走行距離:400km(但しハッピーメーター) 給油回数:1回
今日の教訓:雨が早く止んでくれて良かったわ


本日のルート

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