■ツーリングレポート VMAX1700 秋田、青森

 

ノープラン北東北ツーリング記

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ツーリングはやっぱ晴れてナイト!

 

 

garage Ak!rA

 

<2014年8月>

今年はどうしましょうか

 2014のお盆休み。

 例によって(?)何時、どのくらい休めるかが直前までまったく決まらない
 結果的には1週間まるまる休めることになったのだけれど、それが決まったのは7月も終盤になってから。当然それから北海道行きのフェリー予約が取れるは ずも無い。

 「ま、去年いろいろあったし、天気もいま一つみたい だし、今年の休暇は家で雑用こなして過ごすか。何より先立つものが乏しいわけだし な!」(←最近何かと物入りで)

 そんなこんなでだらだらと休暇に突入。
 そして中盤、それなりに立てていた予定に突然ぽっかりと穴が開いてしまう。

 天気は言われていたほど悪くなくそこそこ良好。
 いま一つだった体調も小康状態。
 買ったばかりのサイドバッグもVMAXに綺麗に付いた。

…となるといつもの蟲が騒ぎ出す。
 「ならちょっとだけ出かけてくるかな。いつかみたいにまるっきりのノープラン、完全行き当たりばっ たりでさ。」

 そして行き先は東北にしてみた。

 福島宮城には何度も出掛けているので今回は青森をメインに。そしてルートはな かなか走る機会の無い日本海側の秋田経由

 1日走れるところまで走って適当に泊まる。予定も2~3泊と不確定。
 さて、どんなツーリングになるのやら。

<2014年8月12日>

朝からいきますよ

 初日朝。というかまだまだ夜中の3時に出発したのは、ツーリングが嬉しくてというのもあるが主として高速の割引の関係。
 長距離だから4時前に乗ると乗らないのでは結構金額が違うのだ。


そして空にはスーパームーン

 矢板ICから東北道へIN。

 驚いたことに、この時間にも関わらず高速は混雑していた。
 うーむ、恐るべきは日本のお盆。まぁ毎年同じこと言っている気がしないでもないけれど。

 気温は20度丁度。Tシャツの上に羽織ったジャケットはもちろんベンチレーション全閉め。これでちょい涼しめな感じだ。

 VMAXはエンジン快調で何も心配なし。
 今 日デビューの新しいサイドバッグが横に張り出してすり抜けの邪魔に…は、広い東北道なら大丈 夫そう。一般道でどうなるかは降りてからのお楽しみ。

 いつも寄る安積PAは朝なのでコーヒー飲んで給油のみ。ほくほくと北上する。

 さて、この東北道から日本海側へ出るにあたりルートは3つ。
 磐越道、山形道、秋田道

 磐越道は新潟からのフェリーに乗るのに毎年使っているし、秋田道だと海へ出るのが遅くなってしまう。なので今日は山形道を使うとしよう。

 「次の給油は菅生かな」と走る。ちらり見た標識では山形道とのジャンクション(JC)と菅生SAでは後者の方が近かった気がしたのだ。

 ところがなんと、菅生SAの前にJCが現れてしまう。(って言うか前もって調べておけよ>俺)

 うぐぐぐぐと山形道へ分岐する。先の給油からの走行距離は既に100km超えだ。

 VMAXのツーリングで何が厳しいかは今更言うまでもなく、航続距離より厳し いものはない。
 それはもうヤマハ主催のオーナーズミーティングで、毎回車体設計の方が「15Lしか入らないタンク になったのは全て私の責任です」と土下座する【嘘】ほどだ。

 「山形道には給油所あるのかなぁ?似たような磐越道には少ないんだよなぁ…」(って言うか前 もって調べておけよ>俺2)


 さすがに山形道には混雑は無かった。

 すり抜けを強いられた(?)東北道と異なり、1台ぽつんと気ままに走ることになる。
 程よい上下左右へのうねりが続く高速道路は吹っ飛んで走るとさぞかし楽しいのだろうけど、今はガソリンが心もとないのでおとなしく巡航することに。

 スロットルは4000rpm固定、開閉は極力行わない
 これがR-ECU装備のVMAXで高速道路を走る際、実際的に一番燃費が良くなる回転数&方法なのだ。【経験則】

 山形蔵王SAで小休止。走行距離は150kmに近いがまだリザーブには入っていない。
 東北道ではちょいやんちゃしていたはずなので、やはりその後の省燃費走行がかなり効いている感じだった。

 さてとあらためて地図を見る。(って言う(略

 この先に寒河江というSAがある。どうやら給油所もあるらしい。距離はあと20km位だから問題なし、あー良かった。
※結果的にSAまで170km走ってもリザーブにはならなかった。やっぱ開け閉めしなけりゃ燃費は上 がるんだな…

 寒河江はSAではあるが比較的こじんまりとしていた。
 期待の給油所は朝7時オープン、今はまだ6時前。んでもまぁ急ぐ旅じゃ無し、ゆっくりと待つとしよ う。

 ベンチに座り、コーヒーを左手に地図を眺めながら先のルートを検討する。
 とりあえず海まで出るとしてその後秋田までは問題なさそう。秋田へ行ったら男鹿半島を回りたいけれどさすがに今日中には無理かな…


今日の天気は悪くなさそうです


綺麗なオブジェがありました

 ぶつぶつやっていたら、なんと6時過ぎにGSが開いた。
 こういう融通の利く田舎(失礼)のGSってだ~い好き。でもおっちゃん、ガソリンこぼすのだけは勘弁してくれよ…(ああシートがシートが…)


 山形道~月山道~山形道
 この辺り、一般道を経由しながらいろいろと走る。後々には全て高速道路として繋がる道なのだろうけれど、正直今はどこがどうやらはっきりせず。

 それにしても月山道の山深い具合は凄かった。
 「こんなところによく道路を…」というのは奥只見のR352に も似た感想。但しこちらの方が道は遥かに立派だった。

 山間では気温も17度まで下がる。そして突然の黒雲&パラ雨にびっくり。幸いにしてごく一事的でほっとする。
 路面の濡れ具合からするに1~2時間前にはそれなりに降っていた感じだった。


 海沿いの酒田に出たのが7:30
 海だ海だ~と港を探す。ここまで来たら朝飯にはやっぱ海のもの食べたいじゃんよ!

 フェリー埠頭へVMAXを停めて2階の食堂へ。
 有名店なのかお盆のせいか、この時間だというのにお客が一杯で15分ほど待たされる。んでもまぁ急ぐ旅じゃ無し、ゆっくりと待つとしよう。

 オーダーは中トロ丼に一品物のイカ刺し。これは決して北海道旅行中の友人から回ってきた函館での食事画像に触発されたからというわけではない(は ず)


この手の場所があるとありがたいです


味はもちろん文句なし

 量的にちょい物足りない感じだったけれどこれは逆に好都合。今日はいろいろ買い食いしながら 走るんだもんね。


 出発。さーて、海沿い北上するかぁ!

 国道7を北上する。
 最初の寄り道POINTは…「やっぱ鳥海山上らないとな!」

 "いかにも"的な標識に誘われて鳥海ブルーラインへと侵入する。
 上りは素敵なワィンディングなのだけれど、残念なことに今日はウエット路面&落葉たっぷり。
 まぁ2,3日前に台風が通り過ぎたばかりなので仕方ないか。

 ところが、中腹を過ぎて見晴らしが良くなると路面も良くなってきた。日と風が当たるせいか路面は綺麗なドライへ。うきうきとペースを上げる。もち ろんツーリングの途中なので「まず転ばないだろうペース」での話だけれど。

 頂上のパーキングへと到着。空に雲はあるけれど見晴らしは素晴らしい。
 広がる山裾の先に広がる街並みとその先に海。あーやっぱ海が見えるっていいわぁ・・・


見晴らし最高


角度を変えると雲が強調されますね

 その先、北側の路面は下の方まで路面がよく、うきうきを継続したまま降りることができた。
※R7まで降りてから気づいたのだけれど、どうせなら隣の鳥海高原も回っておくべきだったよなぁ

 小さな港へ出て、今度は下から鳥海山を見上げてみる。うん、なかなか綺麗な山ぢゃないか。


今度は下から

 そしてこんな小さな漁港の小さな交差点に隠れている白バイが一台。
 夏休みだからか、それとも地元では有名な危険ポイントでもあるのだろうか。
※近くに白バイの巣があったのでその関係かもしれない。


 R7、道の駅象潟

 アイスでもと思ったのだけれど、美味しそうな桃を売っていたので買ってみる。
 「甘いのに安いんだな」と思ったら、カバーの下になるところに傷を発見した。うん、なら「傷物なので安いんです!」って宣言しちゃった方が買う側も売る 側も幸せになると思うぞ。


ま、美味しければそれでいいんですけどね

 痒くなるのでトイレで手と口元をざぶざぶと水洗い。気温も上がってきてジャケットのベンチレーションも全開に。さて、先へ進むとしましょうか。

 R7北上継続。左に海を眺めながらほこほこと走る。
 時折海岸沿いへ降りてみて、強く吹くようになった風&波におおおおと驚いてみたりする。


防波堤の向こうから高波が押し寄せてきたりとか


 秋田市街へ到着したのは13時頃。
 ふ~やれやれ、とりあえずの目標にしていたところにまではたどり着いたぞ。

 遅めの昼飯には地元っぽい回転すし屋へ飛び込んでみる。特筆すべきところはないけれど、うん悪くない悪くない。

 さて、腹も満ちて落ち着いた。この先どうしようか。

 やはりこれから男鹿半島を回るのは無理だろう。今日は朝3時から走っているので疲れもあるし、早めに宿を決めようか。ビジネスホテルならここのよ うな市街地の方がとりやすいはず。

 「秋田市 ビジネスホテル」で値段の折り合うところを検索する。
 どれとTELすると一発OK、うん、今日はついているかも。

 チェックイン可能なのは15時からなので時間はある。
 地図を眺めると海沿いにポートタワーというのが見つかった。さっきちらっと見たあれ かな?せっかくだから見に行くか。


 ポートタワーは思っていたより高い建物だった。
 どれと駐車場にVMAXを停めると目の前にババヘラアイス売りのおばちゃんが。
 秋田発祥のババヘラアイス、せっかくだから1つ買おう。

栃)一ついただけますか。
秋)ありがとうございます。どこから来たのですか?
栃)日光のある栃木県から来ました。
秋)ババヘラはたべたことがありますか?
栃)小学校の運動会で似たものを見たことがあります
秋)栃木にもあるとは知りませんでした。
栃)でも本場はやはり秋田でしょう
秋)そうですね、秋田にはババヘラの会社がいくつもあります。

(上記は翻訳後。但し不明箇所多数)


ポートタワーは実に立派で


おばちゃんとババヘラアイス

 2色のババヘラアイスは旨いというよりは懐かしい味だった。
 そしてこれまで暇そうだったこのおばちゃんのもとに、俺がきっかけとなってその後大勢の家族連れが。
 う~む、いつぞやの小樽同様、やはり俺にはお客を呼ぶ何かの要素が…(の割りに本人には人望がない


 ババヘラタワー(違)へ入ると、どうやら上までエレベーターで上がれるよう。そして素晴らしいことに無料だということだだ。うん、なかなかやる じゃないか秋田市。

 下から見たとおり結構高い場所になる展望台まで上がる。
 見晴らしは良い。曇りではあるけれど綺麗に見渡せる。あーでもやっぱ海っていいなぁ。


100m超えの展望台から眺めるの図


そしておとなしく待っているVMAX(とババヘラおばちゃん)

 下のフロアまで戻ったところで、無料の感謝の意味を込めてみやげ物やでお買い物。
 うん、ここで買うならやっぱナマハゲだよな。
※ここで買ったナマハゲストラップは後日大好評でしたとさ。

 VMAXまで戻り、ババヘラおばちゃんに手を振って出発。さぁホテルへチェックインだ。

 秋田駅からもほど近い場所。何気に選んだのだけれど、ここはなかなかに良いホテルだった。

 バイクも奥まった敷地内に停められるし(残念ながら屋根下ではないけれど今夜は降らないので大丈 夫)施設は新しいしベッドは広いし、何より大浴場が付いている。

 「まだ時間は早いし、風呂にするか近所を見て回るか…」と考えながらベッドに倒れこんだら1時間ほ ど記憶が無くなった。
 なんのかんの言いつつ、朝3時から動いていた影響は大きいのだと思う。

 夕刻、あらためて風呂へ入って着替えて街中の地元居酒屋へ。

 秋田といえばキリタンポ…は酒のアテにはアレなので地鶏メインでやっつける。
 焼き鳥と半身から揚げにビール2杯でふらふらに。うーむやはり3時から(略

 ホテルへ戻っての就寝はなんと9時前。よーし、寝るぞーっ!


この画像、撮った覚えないんだよな・・・(をい)

本日の走行距離:550km、給油回数:5回
本日の教訓:走ったぞ~!

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。



 

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