■矛盾というかなんというか
セロー250の純正車載工具(が入っているカバー)を取り外す時に回すクイックリリース・クイックファスナー
回すと外れてしまうので無くしそう、というか絶対無くす(自信あり)
買いなおすと結構なお値段になるこのパーツ。何か対策を考えるとしよう。
格好いいんですよ
外れちゃいますけどね
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ちなみにこの工具入れのカバー。
以前の仕様のセロー(2014式くらいまで?)では普通にネジ留めされていて「工具を取り出すのに工具が必要」というホコタテ状態(なんじゃそりゃ)だったらしい。
さすがにクレームが出たのか、その後現在の仕様に替えられたとのこと。
でもねぇ、'80年代のレーサーレプリカのクイックリリースを知った世代としては、クイックリリースのノブは外れちゃいけないんだよねぇ。
※説明しよう!
'80年代のレーサーレプリカのカウル用クイックリリースは、ロックが外れた後もリリースノブがカウル側に残る仕様だったのだ!
(今もレーサーはそうなってる……のかな?最近そちら方面はとんとご無沙汰で)
調べると、同様の疑問を持ち対応している人も多い様子。
旧ボルトからは蝶ネジへの変更が多いけれど、新クイックリリースは落下防止に紐・ワイヤーの類を付けるパターンが多い。
裏側に抜け防止の樹脂ワッシャを噛ませるだけでもイケそうだけど、カラーも入ってるし、開ける必要が出るのは大抵山の中だし、より安全な方が間違いがない。
うん、じゃ俺もワイヤーを付けて無くさないようにしてやるか。
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方法は……と書くほど難しいことはなし。
回すのに支障の無いようワイヤーを取り付けて、反対側を固定するだけだ。
ステンレスワイヤーはホームセンターの切り売りで(30cmで50円)
ちょい迷ったのは、その反対側をどこに固定するべきか。
車体(フレーム)がいいか、カバー側か。
フレームへの固定の方が簡単(ボルトを流用しやすい)だが、カバーを外した時ファスナーがぶらぶらしていては気になるだろう。エンジン回りの整備の際に邪魔になる可能性もある。
何よりそのボルトの本来の機能(締め付けトルク)に影響があってはならない。
※一番近いボルトはサブフレーム(ダウンチューブ)の取り付け部分だけど、さすがにここに何かを付ける気にはならないよな。
やはりカバー側へ固定して一体で取り外せるようにしておこう。
★
作業開始。
ワイヤーの端の処理は専用のつぶし玉を使う……とお高いので、ギボシを流用する。
ギボシのメス側を切断しました
輪化完了
次にカバー側。
小さな穴をあけてワイヤーを通し、内側でファスナーと同様に丸めてギボシで留めておけば抜けないぞと。
キリで開けました
内側はこんな感じに
最後にカラー(ワッシャ)の処理。
悩んだけれど、こちらは普通に接着剤で固定する。
※紙やすりで表面を荒らしておくのを忘れないように。
そして気づいたのだけれど、このリリース・ファスナーの穴(俺が開けた方ではなく、ワッシャが入る大きな穴)とワッシャにはかなりの隙間・余裕がある。
これはカバーの取り付けの自由度を上げる(多少ズレてもファスナーが入る・留められる)ようにだろう。
つまり、今回のように穴にワッシャを接着剤で固定してしまうと、この自由度が無くなってしまうわけだ。
仕方のないことだが、これは意識しておく必要があると思う。
樹脂って年数経つと(もしくは脱着を繰り返すと)結構変形するものだから。
そして同様の理由から、「ワッシャをカバーに接着・固定してから車体に付ける」ではなく、「車体に取り付けたカバーにワッシャを接着し、即、リリース・ファスナーも付ける」をお勧めします。
こうすればワッシャが実際の取り付け位置で固定されるはずなのでね。
#あとでハンダゴテでも使ってちょい穴を変形させておこうかな?抜けにくくするためにさ。
★
……ともあれ、完成。
できました
うん、こんなものだろう。
カバー側へ取り付けたのでワイヤーも短くて済んだ。これなら走っている最中カチャカャチャいう心配もしなくて済みそうだ。
※あと変なものが引っかかってくる可能性もね(林道走行では結構重要)
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