■YAMAHA TOURING SEROW 250 FINAL EDITION メンテナンス編

 

サイドスタンドエクステンダー・スタンド先端拡大記


サイドスタンドエクステンダー・スタンド先端拡大記
何しろ埋まるものですから

 装着   発見   再作製   経過 NEW

 

 

garage Ak!rA

 

<2020年9月> 装着 

ここは格好は度外視で

 サイドスタンドエンド(先端)を大きく・広くしようと思う。

 いや、とにかく埋まって仕方がないのだ。林道や河原で、下が土や砂あるいは草場で、サイドスタンドがずぶずぶと沈む。
 225でも多少気にはしていたけれど、セロー250では「倍率ドン!更に倍!」(昭和)な感じだ。

転倒
なのであっという間に外観ナラシが完了に(再掲

 原因が車重なのかサイドスタンドの角度なのか先端の形状なのかは不明。とはいえ、実際にこれだけ沈んでしまうのだからなんらかの対策が必要だ。

 北海道ツーリングのように限定的な状況なら下に敷く板を持ち歩いてもよい。だか日常的には面倒くさすぎる。やはりスタンド先端を広くすべきだろう。

 当初は全て自作するつもりでいた。
 ベースになるものは金属でもゴムでも良い。適当な板状のものをサイドスタンドの先に取り付ければ良いだけだ。

 「でも接地面(裏側)にボルト・ナットの類は付けたくないし、スタンドにも穴をあけたくないし、強度も心配だし、いざ作ろうとすると面倒だよな」とぐずぐずしていたのだけれど、調べると市販品もある様子。

 いわゆる「サイドスタンドエクステンダー」
 オフローダー、アドベンチャー車用をメインに様々なメーカーから発売されていた。
#……って事は需要があるんだろうな……

 サイドスタンドの形状は車種によって違うので、この手の品もほぼ車種専用になる。
 それではと「セロー250用」を調べると、なんと半諭吉円のものしか見つからなかった。
 ぶるぶる震えながらブラウザを閉じて……「流用だ流用!他車用を改造だぁっ!」

購入・確認

 今回購入したのはアフリカツイン用、価格はコミコミで1英世円内だ。
 製造元が違う(有名メーカーと無メーカー)とはいえ、セローよりアフリカツインの方が安いのはどうにも納得いかないのだけれど、これも需要と供給のバランスなのだろう。
※(兄弟車はあるとしても)国内専用車と世界戦略車じゃねぇ。

 ちなみにアフリカツインにした理由は、価格と共にスタンド先端の形状が似ている気がしたもので。但しWEBでの画像のみ。実車では確認せず(できず)

 品物到着。確認すると、「なるほど、ってか結構形が違うわ」

サイドスタンドエクステンダー
ピカピカで綺麗、いずれドロドロ傷々になっちゃうんだろうれど

分解
バラすとこんな感じ

 基本構造は2層。黒いベースのプレートがあってその上にスタンド先端置く。そしてそれを覆うようにアルミプレートを被せ、これらをM4ボルトで留める構造だ。

 幸いなことに、ベースプレート上の切込み(スタンド先端がハマる部分)はセローより若干大きかった。大きい分には塞げばよいが小さいと削らなければいけないので一安心。

 2層目のアルミプレートはさすがに全く合わなかった
 まぁこれは想定済み。そしてここから先が腕の見せ所(?)だ。

ベースプレート
ここが入っただけでもラッキーで

加工

 加工開始。

 1層目のベースプレートはこのまま使う。空き部分にはアルミ板を埋め込む予定。

 2層目のアルミプレートは曲げたり切ったり叩いたり。
 これは全部現物合わせ。きちんと形取りしてやればいいのかもだけれど、形取りできてもそれどおりに切る道具・技術がないので同じなのだよ。(をい)

 切った貼ったを数日掛けて繰り返す。

 固定用プレートをもう一枚追加するか?とか、ボルトをもっと長くしてワッシャをかけてみては?とか、面倒だから一から作りなおすか!とかも考えたのだけれど、とりあえずは手持ちのカードで勝負(?)した。

 結果、なんとか固定できるまでに加工することができた。
 その後余ったスペースにアルミ板を埋めこむのだけれど、これまた現物合わせで。なにしろ切る道具・技術が(略)

エクステンダー仮組1
アルミ板埋め込み(試行錯誤中)

エクステンダー仮組2
2層目セット

 仮組みして確認。うん、大丈夫そう。
 最後に組み合わせ面を脱脂して両面テープを追加する。これはまぁ気休め程度にということで。

 完成。とりあえずはしっかり固定で来た風で一安心。
 手で揺すってもカチンと跳ね上げてもガタは無く、ブレやズレも起きなかった。(今のところは、ね)

 このまま使い続けられるかどうかは神のみぞ知るというところで。(をい)
 実際に長距離乗ったりガレ場でガチャガチャやったりした後の判定になるだろう。
 「んでもまぁ、これでしばらくの間は埋まる心配をしなくて済むかな。」(だといいね)

 あ、そうそう……
 『パーツメーカーの皆さん!見た目気にせずごく簡単な構造でいいからセロー250用のサイドスタンドエクステンダーを2K円くらいで出せばバカ売れすると思いますよ!』
(無責任に)

完成
本来のプレートの取り付け向きとは違うはず。でもうちのセローにはこの角度が一番合ったのでこれでよし。

<2020年9月> 発見 

トラブル発生

「うがー!スイングアームに傷がぁっ!?」

スイングアーム傷
衝撃でピンも合わず

 先日のツーリング後気が付いたのがこの縦傷。

 原因はサイドスタンドエクステンダー以外に考えられない。位置的に当たらないはずだったのだけれど。

 静止時には当たらなくとも、走行の振動で接触するのか、はたまた出し入れ時に押されるのか。それにしてもこれだけ上下に長く傷つくのは不思議で仕方ない。
 ベースの材質が当初思った樹脂ではなくアルミっぽいから「当たると傷がつく」自体は納得できるのだけれど。

 とりあえずガードテープを貼っておいて再考。

 取り付けの向きが悪かったのだろうか?これから変更できるだろうか?
 ツーリングでは非常に便利(安心)だったので外したくはないのだけれど。

<2020年11月> 再作製 

壊れました(端的)

 「山を遊び回って帰ってきて自宅近くのGSで給油。さてとサイドスタンドを跳ね上げたら床面にエクステンダーだけ残っていた時の心情を140字以内で述べよ」(なんだそりゃ)

 ううむ、壊れてしまったか。でも山で外れて無くなるんじゃなく自宅近くまで持ったことは褒めてやろう。(ホントにね)

壊れた
とりあえずガレージまで持ちかえり

 さて、壊れたとはいえ不安定な場所に停める時にとても便利だったエクステンダー。
 できれば付けなおしたい。どれどれと観ると、ボルトが吹っ飛んだだけでプレートは2層とも大丈夫。うん、これなら直るかな?

 付けなおすのであれば取付の向きも直したい。相変わらずスイングアームに当たるからだ。
※スイングアーム側にガードを付けました。

 エクステンダーの向きを車体(スイングアーム)と一番スペースがとれる角度にすると、スタンド先端がベースプレートに収まらない。

 なのでリューターでゴリゴリと削る。うう、この面倒くさい作業をしたくなかったから最初あの向きにしたんだよな……

 なんとか収まるまで削ってたら、間を埋めるスペーサーも追加する。うう、この面倒くさい作業を(略)

削りました
削って入れて

 上側のプレートにもちょい修正を加え、交換する取付ボルト(M4)はあえて頭が大きいものを買ってきた。
 ネジロックを付けて締め付けて、これで多少は強くなったかな?

完成
できました(角度変更)

 そういえばこれまで使っていて気になったのは、固い路面だと底面がベタ付けになりにくいことだ。

 片側が浮き気味で、その分取り付け部(ボルト)に負荷がかかる(はず)
 今回壊れた原因も多分これ。まぁ面積が増えて厚みも変わりサイドスタンドの角度も変わったから仕方ないのだけれど。

 WEBで調べると、完全に固定せず遊びを作ると良いという意見もあった。
 ただそれだと走っている最中カタカタいいそう、ピロボール的にでもできればいいんだろうけど、素人作業じゃ無理だよね。

 さてさて、今回の仕様はいつまで持ってくれるかな。

<2020年12月> 経過 

まだ大丈夫

……というわけでその後も使っているのだけれど。

 秋の山を走り回って(押しまくって)みたけれど特に問題は起きず。相変わらず便利に使えている。

 先の件があるので事あるごとに観察しているけれど、今の所ガタとか緩みも出ていない。
 以前同様結構ハードに使っている気がするのだけどね。

 さて、これで大丈夫となると、エクステンダーの角度が重要だったという事になる。

 素人考えでは「前」に長かった初回の方が「横」に長い今の角度より衝撃やら荷重やらの影響を受けにくいように思うのだけれど、その辺りは考えられているのだろう。

 まぁ今の角度が設計どおりという保証もなく、かつその辺りをきっちり考えて作られているようには思えなかった製品なのだけれどねぇ(をい)

<後日追記>その2を買いました


 

 

 

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