■基本は大切ですよ
雨で乗れない日はせこせことメンテ。
「そうだ、せっかくだからワイヤー類もみてやるか」
スロットルワイヤーとクラッチワイヤーの確認・調整・給脂。あまりに基本ではあるけれど、大事な事柄なのも間違いなし。
既にあちこちのネタで書いてはいるけれど、一度まとめておくのも悪くない(はず)だろう。
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スロットルワイヤー
まずは右側、スロットルワイヤー・ケーブル
ワイヤーの金属カバーを外すためのネジは2つ。そしてこれが実に外しにくい。
ドライバーがハンドルガードにぶつかるのが原因なのだけれど、レバーそのものにも干渉するから、ツーリングセローだけでなく無印セローでも同じかも。
スロットルワイヤーのゴムカバー(青)と金属カバー(赤)
レバー側から覗くとボルトが2か所に
短めのドライバーで上側のボルトを外し、その後下にとりかかると良い。
そしてツーリングセローなら、まずハンドルガードを外すべし。
※と言いつつ面倒なので外さずに作業する俺。
両ボルトを抜き、ワイヤーに被さっているゴムカバーをズラすと、金属カバーがパカっと2つに割れてくれる。落とさないように注意。
パカッと割れて、引き・戻しの2本のケーブルが
出てきたワイヤーへの注油は適当に(をい)
いつぞや書いた通り、セロー225の初期の頃まではきちんとワイヤーインジェクターで専用オイルを入れていたのだけれど、その後は「シリコンスプレーをシュー」で済ませている。
なんとなくこちらの方が動きが軽い気がするのだ(自己責任)
取付は取り外しの逆順で。
金属カバーのポッチとハンドルの穴を合わせること。
ちなみにスロットルケーブルの遊び調整は下記画像の部分から行う。
VMAX1700と同じシステムなのであちらのコンテンツもご参照を。
こちらもゴムカバーで隠れているのでズラして出しましょう
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クラッチワイヤー
左側、クラッチワイヤーの給脂にはレバーを外す必要がある。
そしてそのレバーの取付ボルトを外すのにはちょいとコツが必要だ。
まずは、カバーの類をズラしてレバー基部を出す。
レバー側のカバー(青)とワイヤー側のカバー(赤)
戻す時に迷わないよう今の形(掛け方)を覚えておきましょう
カバーをズラすと現れるのが2つのネジ。
そしてレバーを外すにはワイヤーを緩める必要がある。
A:位置固定用、B:遊び調整用
まずは位置固定用の大きなネジ(A)を回して緩める(画像的には右方向へ)
その後小さなネジ(B)と一緒にレバー側(画像的には左方向へ)に移動させる。これで結果的にワイヤーに余裕(遊び)が生まれるのだ。
お次はレバー。
基部の上部ボルトをメガネレンチ等で固定して、下のナットを回して外す。
その後、あらためて上のボルトを「回して」外す必要がある。はいここテストに出ますよー
※普通はナットだけ外せばボルトは抜けるものだからねえ
※※そして取付時にそれを忘れてバカ締めしてネジ部を壊すという……
ナット側はメガネだと回しにくいかも
ボルトが抜けレバーがフリーになったら、先のネジへとまた戻る。
AB両方のネジにある切り欠きを、レバー基部の切り欠きに合わせる。
これでワイヤーが抜け、レバーが取り外せるようになるのだ。
切り欠きを全部合わせ、矢印部分を左に引っ張ってワイヤーを抜きます
(逆にレバー側から引っ張って抜くというのもアリ)
外れました
※ちなみに「クラッチレバーはボルトが上下なのでハンドルガードは関係なし!」……と思っていたら、外れたレバーがガードにぶつかって抜けなかった。こちらも素直にガードを外しましょう。
注油は同じくシリコンスプレーで。
レバー基部&ボルトへの給脂も忘れなく。(こっちはグリスね)
さて、取り付けは外しの逆順ではあるのだけれど、位置の変わらないスロットル側と異なり、クラッチは毎回遊び調整(位置調整)が必要となる。
まずはワイヤーを切り欠きから差し込み、レバーを装着。上下のボルトナットは締め付けすぎない事。
<俺メモ>
下のナットにはハンドルガードのステーが共締めされている。取付時に忘れないように。
レバー位置の調整は、Bで遊び量を調整してAで固定、の手順で行う。
そしてこの2つのネジの締め付けは、手で軽く留めるくらいでOKだ。
勝手に緩むものでもないし、出先で調整したくなることもあるのでね。
また、クラッチ側にも(ABネジとは別に)スロットル側同様の遊びを調整できる部分がある。詳しくはVMAX1700のコンテンツを(略)
スロットルは銀でクラッチは黒、ま、汎用品ですから
カバーの類を元通り被せれば完了だ。
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うちのセローの場合、まださほどの距離は走っていないし、ハードな使い方もしていないのでワイヤーに汚れとか渋さは無し。なので整備して良くなったと感じる部分も無し。
でもまぁ、この「好調を維持する」というのが日常整備の主目的でもあるわけだから。
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