■225に引き続いての導入です
リアホイールを外し、スイングアームを取り外し、何をやるかといえばもちろんこれ。
スイングアームピボットのべアリング化だ。
これはセロー225の時にも実施したカスタマイズ。
>・スイングアームピボット・ベアリング化記
WR250などのレーサータイプ(?)と異なり、セロー(250&225)は一般民間人向けのバイク(??)足回りの可動部にはブッシュとカラーで構成されている部分も多い。
「だからそんな部分をべアリング化すると動きがスムーズになるんだよ!」というのが最近(でもないか)のトレンドなのだ。
※詳しくは上記225コンテンツをど~ぞ
正直、225では「激変!」とはいかなかったけれど、悪くはならないのは間違いなし。
なら250でも試してみようじゃありませんか。
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準備
まずはパーツ(ベアリング)の手配。実は部品は225と同じだったりするのだ。
■手配パーツ
・NTN ニードルベアリング HK1816LL:4個
※225では準備した純正カラーは未購入。ま、新車だからねぇ……
作業的には先のとおり、スイングアーム取り外し後(単体)からの内容となる。
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ブッシュ取り外し
単体になったスイングアーム。
ピボットの端、左右に付いた金属カバー(1)を取り外し、中からカラー(2)を引き抜く。
中には充分な量のグリスが付いてました
スイングアームの断面図的なものは以下のとおり
左右金属カバーは略
例によってセンスを説いてはいけません
セロー225ではスイングアームピボット中央が分離していたけれど、250は一体型だ。
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それではと、黒いプラスチック製ブッシュの引き抜き(押し出し)に取り掛かる。
片側から叩き棒を差し込み、内側からブッシュを叩いて押し出していく。
いろいろ試して、結果的に一番良かったのがこの方法↓だ。
・叩き棒としてTレンチを使用する。
・まずは11mmのコマを付け叩き、片側を外す。
・もう片方は(外れたブッシュの分内径が広がるので)14mmのコマを使用する。
外れたブッシュの端がギザギザに見えますがグリスの影です
両方無事に抜けました
「大変かな?割れたりするかな?」とちょい心配していたのだけれど、さほど苦労することなく外すことができた。これも新車のおかげだろうか(再)
ちなみにこれくらい出てきた時に「ならドライバーでコジれば抜けるかな?」とか色気を出すとあっけなく縁が欠けますのでご注意を(欠けました)
中が空になったピボット部をCRC5-56でざばざばと洗って、外れたブッシュも綺麗にしたら、さて、いよいよベアリングの挿入だ。
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ベアリング挿入
先のとおり、ベアリングは4つ用意した。
作業予定としてはこんな感じ↓
ほぼ225と同じ構成です
<余談>
ベアリングを4個(片側2個ずつ)にしたのは先人の知恵に従ったからなのだけれど、入れる位置には迷いがあった。
2個連続してではなく、1つは隙間をあけてより内側に入れるべきかとも思ったのだ。その方が個々のベアリングにも余計な力が加わらず動きもよりスムーズになる(はず)
だが、内側に入る金属カラーの端と内側(ブッシュに接していた部分とそうでない部分)で表面加工が違っていた。想定外の部分で支えるようになると困るし……と素直に連続してセットすることにした。
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用意したベアリングにグリスを塗り込む。
「グリスも塗り込みすぎると動きの抵抗になるんだよ……」な噂も聞くのだけれど、ここは高回転する部分ではないので遠慮せずべったりと塗り込んでやる。
また会ったね
よろしく頼みます
それではとベアリングの叩き込みを開始。
叩き用として17mmのコマを使うとドンピシャリサイズなのは225と同じだ。
先のとおり、2個のベアリングの間にはわずかでも隙間があった方が良い気がする。
だから本来は位置を確認しつつ1つずつ打ち込むべきなのだろうけれど……使ってる17mmのコマがぴったり過ぎて抜けなくなったら困るよなぁ。
※と、2個続けて打ち込んでいく。
ピボットの縁から6mmの辺り(後述)まで打ち込んで、「はいできましたよと」
もちろんべアリングだけでなく、その内側にもグリス入れてます
左右両方の打ち込み作業完了。んじゃブッシュの加工に取り掛かろう。
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ブッシュ加工(蓋)
先に外したブッシュを持って加工台へ。
ゴリゴリと輪切りにする、その後紙やすりでバリ取りを、
蓋として使うので、最終的な挿入部の厚さは4mmが目安だ(隙間が6mm目安なので)
サイズはアバウトでも
(多少欠けてても蓋としては問題なし)
そしてこれまた225と同じなのだけれど、カラーの支えを全てベアリングに任せる為に、蓋であるこれの内径は少しだけ広げる(ゆるゆるにする)必要がある。
なのでこれまた紙やすりでゴシゴシやる。
ピボットに忘れず(これまたグリスを塗った)カラーを差し込み、加工した蓋(元ブッシュ)をカポンとセットする。
よーし!これにて加工作業終了っと!
そしてこの上に金属カバーをハメるのを忘れ、この後のスイングアームの取り付けをやり直す(お約束)
※スイングアームの取り付けは、・スイングアーム脱着記、にて。
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■走ってみました
某日、それではとテスト走行に出る。
結果から書くと、「大きな変化は無し!」
225の時とほぼ同じ感想となった。
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「なんだよ!変わらないのかよ!」という苦情(?)も聞こえてきそうだけれど、本当にそうだったのだから仕方がない。
実際には「物理的に変わらなかった」ではなく、「俺には感じられなかった」なのだけどね。
それでも悪くなっていないのは間違いない。
舗装路では225同様、細かな振動がより吸収されている……ような気がしないでもない。
ちょい荒れた路面でも同様の感想。ギャップの突き上げも減少したかも?
かといって「ひゃっほぅ!こりゃ凄いぜ!」と騒ぐほどでないのも事実だ。
ダートでは、これまで固い固い騒いでいたリアサスが若干しなやかに感じた……ような気がしないでもない。
河原のごろごろ丸石エリアに出かけたりもしたのだけれど、いつもより面白おかしく走れたように思うので。
俺的ごろごろレベルはこのくらい
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……とまぁ、ある意味予想通りの結果となった。
手間暇(と費用)に見合う結果かどうかはあまり気にしていない。この手の整備は八割がた自己満足が目的だからだ(をい)
そして「悪くはなっていない」のは重要な点だと思う。性能的にもだけれど、何より整備に失敗していないという証拠でもあるわけだから。
さて、何年か後にはリアサス周りをバラす機会が訪れるはず。その際にはこのピボットベアリングの状態(耐久性)もチェックしてやろうと思う。
さくっと河原に走りに行ける環境万歳
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