■やっぱこっちですね
先のコンテンツに書いた、こちらのリアのアクスルシャフト話。
>右からボルト・シャフト、左にナットの純正使用。
>緩める締めるはナット側で行うのが大原則。
>なのでリアアクスルに限っては、右にナットがある方が楽な気がするのだ。
いろいろ考えたのだけれど、車体後方からの作業になるアクスルシャフトは、やはりナットが右側の方が便利・やり易いように思う。(右利きなので)
うん、なら試してみよう。大した手間でもないわけだから。
右手の方が力入りますからね
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……と言いながらも、「気づかなかったデメリットがあると嫌だな」とWEBを回るのが小心者の俺のお約束。
結構探したのだけれど、逆刺しのデメリットは特に見つからなかった。
いやまぁ、やっている人(もしくはそれをわざわざWEBで紹介している人)自体がほぼ居なかったのだけれどね。
せいぜいナットの緩み方向への言及くらい。
でもこれもロード・スポーツ車両に関してで、スネイルカム仕様のセローには関係なさそうだ。
唯一、実践されていて「へー」と思ったのが、トライアルライダー野崎史高氏のセローを紹介した「Off1.jp」の記事だった。
野崎氏は2019年のセローミーティングでデモンストレーションを見せてくれた方だ。
市販のセローでのトライアル的な凄い動きに、口をポカンとあけて見ていた覚えがある。
そんな方がやっているなら問題なさそう、そして、
「うはは、右手で締めたい!というのは同じだわ」
ナットを右に、というのもそんなに突飛な発想ではなかったようで一安心だ。
同じページにあったスネイルカムの向きはどうだろう?こちらも実際に試してみるとしよう。大した手間でもないわけだからね(再)
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<余談>
ちなみにこの手の話、短絡的に「プロがやっているなら俺も!」とやると危険な事になることもある。
プロと素人では目的が全く違うし、コストの掛け方も違う。
クローズドコースと一般道では状況がまったく異なる。
真似して痛い目に遭った……くらいで済めばラッキーなんて事も。
「スリックタイヤを一般道で使用しない」なんてのは極端すぎる例かもだけれど、むやみにエアフィルターを取っ払うとか、ダストシール無しのブレーキキャリパーを使っちゃうとか、デメリット・リスクを十分検討してからでないといけないのだ。
これ、「自分が危ない」と同時に「他人にも危ない」わけだからね。
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閑話休題。「んじゃやるぞー」
とはいっても作業は単純。外してひっくり返して付けるだけ。「はいできましたー」
左:純正、右:作業後 (車体右側)
左:純正、右:作業後 (車体左側)
作業としては、確かに対処後の方が楽だ。
緩めるのも締めるのも右手が使えて力が入る。
スネイルカムは、いろいろ考えた結果、純正とは逆向き(上画像参照)になった。
調整する(チェーンを張る)には持ち上げる方向の方が力も入るし微調整もしやすい。
「下から岩が当たると回ってしまって云々」は俺には関係なしだ。(多分ね)
ちなみにこの向きは「外したパーツをまるっと左右逆にした」状態だ。
これは純正を外した状態を同じ位置で
これを全て左右逆にしました(裏表は同じで)
離れて眺めていろいろ考えて、思いつく問題点特になし。
うん、これからはこれで行こう。
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■発見しました
某日、故あってリアホイールの取り外しをすると……「うわーい、スネイルカムが回っちまうんだぜーい!」
右側に移動したナット、これを緩めようとすると一緒にスネイルカムまで回ってしまうのだ。
一緒にくるんとね
はっはっは、これは想定外だった。同じ構成の225ではどうだったんだっけ?(忘)
とはいえ、回ったからといって大騒ぎすることもなし。どうせスネイルカムは取付時に再調整しなければならないのだ。
あえて「デメリット」としたけれど、それは乱暴に作業すると爪(?)がスイングアームに当たって傷になることくらいだろう。
なので元へ戻すつもりは無し。このまま継続していこう。
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