■YAMAHA TOURING SEROW 250 FINAL EDITION メンテナンス編

 

SP忠男・パワーボックス装着記


SP忠男・パワーボックス装着記
2018~ SEROW250 (2BK-DG31J) POWERBOX Pipe SUS

 装着   インプレ NEW

 

 

garage Ak!rA

 

<2020年10月> 装着

新車のうちに……ね

 「しばらくはノーマルで乗ると言ったな、あれは……すいませんすいません……」(再)

 SP忠男のエキゾーストパイプ、パワーボックスを装着する。

 セローに絶対パワーは求めていないし、ファイナルエディションのエンジンにも不満はない。今のところ排気音をどうこうするつもりもないから、マフラー系を弄る必要などまったくない。

 だが純正エキパイが鉄製で錆びやすい。「早めにステンレスに換えとくといいよ」はよく聞く話だ。
 いずれ交換するのであれば(をい)錆々になるまで乗りこんでから外すよりは、綺麗な状態で保管してやった方が良いのではないだろうか。
#225WEでは純正でステンだったんだよな……

<言い訳>
VAMX1700で「ノーマルで1年乗って良かった!」とか偉そうな事書きましたが、まぁこれは1700ccと250ccの、もしくは価格的な違いということで……(逃)

 さて、SP忠男のパワーボックス(エキパイ)はセロー250では定番すぎるほどの定番商品で、悪い話はほとんど聞こえてこない。
 苦情といえば「言われるほど性能は変わらないよ!」程度だろう。

 事の真偽は自分で判断するとして、そもそも単気筒のエキパイ交換のみに過度の期待は酷というもの。そして材質の交換が主目的であればデメリットは無いはずなのだ。
※費用対効果的な観点(価格)からもね(重要)

 ところでこの製品、「パワーボックス」とあるとおり、エキパイに付く筒状ボックス(サブチャンバー)が特徴となっている。
※昔のヨシムラデュプレックスサイクロンを知ってる人にはお馴染みかと。

 この筒、セロー用も~'17モデル用には付いていたけれど、'18~モデル用からは取り外された。
 製品のアイコンである部分をあえて無くしたという事は、それだけベースモデルの性質が変わり、かつそれに適用させたということなのだろう……とボジティブに捉えてみる。

<余談>
 この辺り、SP忠男のマフラー開発BLOGが面白い。さすがは百戦錬磨の(?)忠さんだ。もちろん「売り手側の話」だってのは意識する必要があるけどね。
 「そういえば俺、昔よく上野のお店の前を通っていたなー」(何故)

観察・準備

 手元に届いたエキパイ。「うん、さすがに綺麗じゃないか」

 ステンレスの輝きが眩しい。純正準拠ではあるけれど個性もある取り回しも面白い。エンブレムもピカピカだ。

パワーボックスエンブレム
ピカピカエンブレム

 別途の準備品としては新品ガスケット(キタコ)スレッドコンパウンド(カジリ防止グリス:ワコーズ)

準備品
スレッドコンパウンドは100g、ガスケットは2個セットしかなく

 「ワコーズのスレッドコンパウンド。100g入りしか置いてなくて買ったけど、これ使いきるころには俺、ヨイヨイのおじいちゃんだよ……」(それでも使いきれるかどうか)

#そしてこの前「グリスは2種類しか使わん!」と威張ったばかりだったわ、はっはっは(をい)

 ちなみにこの準備、及びこの後の作業手順は、SP忠男作成の公式動画がyoutubeにある
 なので俺のこのレポートも本当は不要かもね。
→【公式】SP忠男 SEROW250(2018-) POWERBOX 取付動画

※尚、俺の手順は公式動画と一部異なります。(自己責任)

取扱説明書
もちろん製品にも詳細な取扱説明書が付属してます

純正サイレンサーの取り外し

 作業は取り外しから。あらかじめサイドカバーを外しておくのはまぁ当然。

※シートは外す必要なし。ただ、シートがそのままでサイドカバーのみを外すのは後部のフックの関係で推奨されていないっぽい(ので自己責任で)

 純正サイレンサーを留めるボルトは2か所。加えてエキパイとの接合部。
 キャップボルトは6mm、ヘキサボルトに使うレンチは12mm。
 全てあらかじめラスペネを吹いておく。でもまぁ新車なので固着はなし。

サイレンサー取り付け部
これがメインボルト

サイレンサー接合部
もう一本とエキパイ接合部

 ボルトが外れたらサイレンサー抜く。
 取扱説明書には「細かくゆすりながら」とあるのだが、俺的には本体をねじりながら動かす方がやり易かった。

サイレンサー
外れました

純正エキパイの取り外し

 いよいよエキパイ。これまた外すボルトには全てラスペネを吹いておく。

 まずはヒートガードを取り外す。これはパワーボックスに取り付けて再使用するのだ。

 プラスボルト3本はすんなり緩んだが、外側と内側の両方に断熱用と思われるネット状のワッシャ様のものが挟まっている。
 なのでボルトは抜かない事。抜いてワッシャが外れるといろいろ面倒な事になりそうなので。
※そういえば225のヒートガードにも似たようなワッシャというかスペーサーが付いてて面倒だったよな。

取り付けネジ
締め付けトルクはさほどでなし

表ワッシャ
表ワッシャ

裏ワッシャ
裏ワッシャ

 次、スタッドボルトのナットを緩める。

 そして「緩い」といってもいいくらいの締め付けトルクに驚かされる。
 「へぇ、こんな軽く締められていても排気漏れしないんだねぇ」(まぁガスケット入ってるしね)
 ここではとりあえず緩めるだけでOKだ。

スタッドボルトナット
工具は12mm

 さて、エキパイを交換するには、途中に刺さっているO2センサーも外す必要がある。
 車体に付いたままだと作業しにくいので、まずはコネクタ部で外しておく。

O2センサー
O2センサー

コネクタ
辿っていったコネクタがこれ

<余談>
 実は今回ハマってしまったのがここだったり。コネクタがどうにも抜けなかったのだ。
 散々弄り倒した挙句、まったく逆の方法で外そうとしていたことに気が付いた。
 ここの爪は「引いて」外すこと!
#押して外すように見えたんだよなー、しかも3か所同時に押すように見えて「専用工具無きゃ外れないじゃないかよ!」とか憤ってたんだよなー、普段偉そうなこと言っててこれだものなー(ぶつぶつ)

 あらためてスタッドボルトのナットを外してエキパイ本体を取り外す。
 お疲れさまでしたっと。

純正エキパイ
CRC-556をたっぷり吹いて保存しときましょう

 O2センサーの本体を取り外す。使用するレンチは17mm。

 出てきた先端は……あまり弄っちゃいけないんだろうなと思いつつ、乾いた布で軽く拭いて汚れを落とす。

O2センサー先端
センサー本体はカバーの中なんでしょうけど

 エキマニ(エキゾーストマニホールド:本当は違う場所の事だけど便宜的に)に残ったガスケットを取り外す

 固着なし。マイナスドライバーで軽くコジったらパラりと外れた。
 うーん、まだまだ新品だな。交換はするのだけれど、もったいないからこれもとっておこう(貧乏性)

ガスケット
新品同様ですね

排気ポート
ポートも綺麗、奥には排気バルブが

パワーボックス取り付け(仮留め)

 さてさてと取付作業。基本取り外しの逆順で行う。

 綺麗にサラった(といっても汚れてなかったけど)エキマニに新品ガスケットを挿入する。
 液体ガスケットは使用しない。俺、基本的に液ガス塗るのって好きじゃないんだよね。

 新エキパイ:パワーボックスにO2センサーを取り付ける。締めこみすぎに注意。

 エキパイを車体にセットする……前に、忘れずスタッドボルトにスレッドコンパウンドを。
 付けすぎて良いことはないので控えめに。だからチューブに残ったこの量たるや、お爺ちゃんになっても使い切れ(略)

 スタッドボルトにナットを取り付ける。ちなみにこの時にナットは付いてさえいればOK、エキパイが外れなければそれでいいのだ。

サイレンサー取り付け

 純正サイレンサーを戻す前に、接合部内側に入っているマフラーガスケットを取り外す
 パワーボックスのエンドはサイレンサー内径に合わせてあるので不要なのだ。

 ガスケットは切れ込み部にドライバーを突っ込んでコジって外す。
 綺麗には外れずバラバラになってしまうけれど、「ガスケット」だから仕方なし。
※破片がサイレンサー内部に入らないよう下向きで作業すること

ガスケット
内側に入ってます

ガスケット外し
バラバラになりましたが綺麗に取れました

 純正サイレンサーをエキパイに差し込み、仮留めする。
 さすがはSP忠男、ズレもなくぴったりと収まった。(但しまだ双方ゆるゆる状態)

位置ぴったり
位置はぴったり

 そういえば今回、マフラーガスケットを外し直接接続となったエキパイ・サイレンサー間。
 ここに液体ガスケットを塗る人もいるそうなのだけれど、今回のように取付精度の高いエキパイ・マフラーなら不要のはず。そして俺、基本的に液ガス塗るのって好きじゃな(略)

本締め

 本締めはスタッドボルトのナットから行う。

 位置的にここを締めこむとエキパイ全体が動くので、最初に締めないといけないはずなのだ。
※だからこそ他のボルトをゆるゆるにしてあるわけで。

 取り外し時に感じた通り、ここの締め付けトルクはさほど必要ではない。
 そしてスタッドボルトのナットは素人がネジ切るボルトナット第3位(俺調べによる)なので締め付けすぎに注意。(「素人はエキパイなんぞ外さん!」という意見を無視して)

 サイレンサーのボルト、接合部のボルトと本締めしていく。

 そしてこの辺りの作業の際、「エキパイに手の脂が残るとコゲになるので注意」と言われるのだけれど、ま、オフ車はあんまり細かい事気にしないよね。

#でもまぁわざわざ付ける必要もないしと全体をパーツクリーナーで拭きながら。

 O2センサーのコネクタを忘れず接続し、(ボルトとワッシャが落ちないようにそーっと)ヒートガードを取り付ければ完成となる。

完成

 はいできましたよと。

 うん、綺麗に付いた。まるで純正品のようで、これは一番目だつヒートガードが純正のままなのも影響しているだろう。
 それでいてエンジン前のエキパイがキラキラ光っていてなかなかに良い。

外観
外観はさりげなく

取付完了1
キラキラエキパイ

 取り回し的にちょい右に張り出たのかな?まぁ邪魔になるほどではなし。

 排気漏れのチェックにエンジン始動。異常なし。
 サイレンサーが純正なので音的には変わりなし……のはずだけど、「ん?」と思うところがあったので後で確認してみよう。

 作業時間は1時間ちょいというあたり。
 画像撮りながらメモしながらだったので「何も考えずばーっとやる」なら半分以下の時間でできそうだ。

 さて、主目的の「エキパイをステンレスに換える」に関してはこれでOK。

 そしてあまり期待していないとはいえ、乗り味も変わるのかな?これからじっくり確認するとしよう。

金色に
ちょっとアイドリングしていただけで金色に染まりました

<2020年11月> インプレ 

乗ってみました

 ……というわけでその後300kmほど走ってみた感想を。

 ここで「凄ぇぇぇぇっ!パワーボックス最高ぉぉぉぉっ!」とでも書くと格好良いのだろうけれど(をい)正直パワーアップしたという印象はない。

 山で振り回しても(俺基準)高速道路で頑張っても(俺基準)感想は同じ。
 まぁ新車だし、季節的に気温が下がってきてエンジンの調子も良く、変化を感じにくいという面があるのかもしれない。

 変わったのはギアの繋がりだろうか。

 元々スパスパ変えられて感動したクラッチ・ギア周りだけれど、加えてエンジンの回転数の「合い」も良くなったような。
 スロットルを戻したときの回転数の落ちが小さい、エンブレが減った……と書くと語弊があるかな?

 もう一つは音、排気音というかエンジン音というか。
 これまでの「トリュリュリュリュ」が減って普通(?)に近くなった気がするのだ。

 サイレンサーがノーマルママなのに不思議ではある。
 ともあれ、これは当初から気になっていた点だけにちょい嬉しい。何事も好みに近くなるのは良い事だ。

 さて、そして気になる点も。
 エンジン付近からコロコロ音がするようになったのだ。

 50km/h~60km/hでの巡行時、カラカラというかコロコロという感じの微妙な音がする。
 何かが共振しているような、エキパイに小石でも入っているような。
 あまりに気になったのでバイクを停めて何度か確認してしまったほどだ。

※~'17モデルまでの筒付きパワーボックスの場合は「チリチリ・チンチン音がする」という話があったのだけれど、筒無しのモデルでは聞いた事がなく。

 最初の走行後、ガレージに戻ってからエキパイとサイレンサーを取り外して確認&入念に再取り付けを行った。
 エンジン付近に石等が挟まっていないか、そしてもちろんサイレンサーやエキパイの中に何か入ってしまっていないかをしつこいくらい確認。それでもその音はその後も続いたのだ。

 「なんだろう?」と、更にもう一度取り外して確認。その取り付けの際、ふと思いついてエキマニのガスケットを純正(新車時に付いていた中古)に戻してみた。
 そしたらまぁ、コロコロ音は見事に小さくなったわけで。

※厳密にいうと完全に消えてはいない……と思うので経過観察中。別途メーター周りにこの手の音の発生原因がありそうな気も。ま、この辺りもいずれ全バラしますが。

 交換を思いついた理由は「なんか緩いんだよな、キタコのガスケットって」

 装着の際(液ガスを付けない場合)ガスケットが落ちないようセットするのが難しい。
 エキマニが下向きだからではあるのだけれど、純正ガスケットなら大きさのせいか厚みのせいかすっぽりハマってくれるのだ。

※中古ガスケットの再使用に関してはもちろん自己責任ということで

 パワーボックスとはあまり関係なさそうだし、まるっきり別の原因の可能性もあるのだけれど、これから交換する人は(高いけど)純正ガスケット(新品)の方が安心できるかもしれません。

……というわけで、確認事項はあるものの全体としては非常に満足。

 「これならサイレンサーも……」な気がチラチラしないでもないのだけれど(をい)ま、これはがっちり乗り込んでから考えますかね(笑)

紫色
ステンレスのピカピカエキパイが一度焼けて金色になった後、山で振り回して焼き足して、泥と濡れ落ち葉をたっぷり食わせたらロゴだけ紫色になった、不思議不思議



 

 

 

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