■YAMAHA TOURING SEROW 250 FINAL EDITION メンテナンス編

 

カムチェーンテンショナー確認記


カムチェーンテンショナー確認記
これまたまだまだ平気なはずですけれど


 

 

garage Ak!rA

 

<2021年3月> 

225では困りました

 カムチェーンテンショナーを確認する。

 総走行4,500kmで確認する必要などまったくないのだけれど、例の音が(略)
 思いついた時に思いついた事から(略)

 さて、このカムチェーンテンショナーという輩。

 セロー225の時には(多分)これが壊れて(多分)カムチェーンが暴れて(多分)それが原因でエンジンを壊してしまったいわくつきのパーツだ。

→・腰上大修理記 <1 確認編>

 「だから信頼していない!」というわけでもないのだけれど、「カムチェーンのたるみを自動的に調整する」がその機能。だから音についても影響がないわけでもない(はず)なのだ。

 さて、調べると、構造的には250も225とさほど変わりはなさそうだった。

 だが違うのはメンテナンス(確認)のし易さ

 225ではエンジン左側からのアクセスで、特殊工具(後述)を使う必要はあったもののさくっと取り外しができた。

 だが250では右側からのアクセスになる。そしてエキパイが邪魔で手が入らない。

カムチェーンテンショナー位置
ここにあるんですが、どうやっても手が入らず

「なら外せば良いのだよ!エキパイを!」

※結果的にこれが一番楽です。さくっと外しましょう。

エキパイ外し
それにホラ、もう慣れたし……

取り外し

 テンショナー中央にあるボルトは単なるカバー、なのでさくっと外す。

 上下2つのボルトを緩めると、テンショナー本体がずんずん外へと出てくる。これは中に入っているバネの影響なので手で保持しながらそーっと外す。

カムテンショナー
これは中央ボルトを外す前
レンチがかかっているのが取付ボルト

カムチェーンテンショナー取り外し
外れました

確認

 最初に外した中央ボルトの穴に細いマイナスドライバー差し込んでやる。
 この状態で時計回りに回すと、中に入っているバネが縮み、出ていたプッシュロッド(上画像参照)がじわじわと引っ込んでいく。
 そして手を離すと、バネの力で、ジャッと音を立てて戻る(出る)

 これが正常な状態。

 つまり、カムチェーンが経年劣化で伸び・弛むと、バネの力でプッシュロッドが押され、カムチェーンガイドを押し、そのゆるみを取るという仕組みなのだ。

 古くなるとバネが戻り難かったり、先の225の時ように切れる・固着する事があるのだけれど……
 「うむ、正常だわ。ってか4,500kmで調子悪かったら大事(おおごと)だわ」(定例化)

装着

 取り付けは結構面倒だ。先のとおり、「ドライバーを突っ込んで時計回りに回してバネ・ロッドを縮めた状態にしておいて」セットする必要があるからだ。

 ここで活躍するのが自家製特殊工具

 100均一のでいいので、細いマイナスドライバーを短く切断したものを1つ作っておくと幸せになれます。

加工ドライバー
結構あちこちで活躍しますよ

 差し込んで縮めてエンジンにセットして上下ボルトを締め、ドライバーを外して「ジャッ」を確認する。

カムチェーンテンショナー取り付け
ボルトを留め終わるまで外さないように

 その後、念のため、「右回し→外すジャッ」を2、3回繰り返す。
 納得いったら中央カバーボルトを留めて完了だ。

 というわけでカムチェーンテンショナーも全くをもって正常、問題なし。

 うーむ、正常だったか。

 まぁ新車だしなぁ。走行4,500kmで調子悪かったら(略)


 

 

 

■ご注意■
 当サイト内における整備・メンテナンス・操作は素人の手によるものであり、かつその記述内容には誤り、思い違い、記載漏れ等のある可能性があります。
 この為、説明を真似て作業した場合でも、故障、事故、怪我等の危険性があります。
 このようなトラブルにつき管理人は一切の責任を負いません。作業は個人の責任においてのみ行ってください。

■ SEROW250 コンテンツ一覧 ■


 

戻る SEROW250へ戻る