■こっちもやらねばなりません
USB電源(コネクタ)は、これまたデイトナの品を購入した。
前セロー225やVMAXで使ったのと同じタイプだが、今回は2口タイプだ。
USB端子が2つあり
2つあれば便利だろうと買ったけれど、総容量は2.1Aと変わらない。だから両方使うと流れる電流が減る。
まぁでもほぼ1口だけしか使わないし、さほどの影響はないだろう。
これまで「USBがもう一つあればなぁ……」と思ったのは、北海道で1日10時間以上走ってi-podシャッフル(音楽専用)が空になった時だけのはずだ。
※実はこの商品、同じシリーズの画像と勘違いし2口が1か所にあると思って購入。届いたのが2口2か所なのでどう取り付けるかずいぶん迷った。
この品の仕様については過去のVMAXコンテンツを参照してください
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タンク取り外し
最初の作業はタンクの取り外し。アクセサリ電源(左サイドカバー)からハンドル周りまで線を引く必要があるからだ。
「まぁでもタンク外すだけだし、空冷単気筒だし、FIだし」
そう、そんな簡単に考えていた時期が私にもありました。(前フリ)
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シート側のボルトを外し、三又のボルトを外して三角形のステーも外す。
これと、
これ。
どれどれとタンクを揺するがまだどこかが留まっている風。
「あ、そうだ、シュラウドの中央のボルトはタンクじゃなくフレームに留まってるんだった」
ここのボルトですね
こいつの左右を外してタンクを揺するとグラグラと。
よし、固定は外れた。あとはコネクタと燃料パイプだ。
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タンクをちょい浮かせて右下から覗き込む。
手前にあるオレンジ色のフック(?)の付いたのが燃料パイプだろう。FIで燃圧がかかるからがっちり固定されているはずだ。
※この辺りはGSX1300R隼で経験済み→燃料ポンプ分解清掃記|GSX1300R隼 メンテナンス編
見たことあり
その奥にちらり見えるのが電装のコネクタ、こちらはどうやら1か所のみのようだ。
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まずは燃料パイプ。
経験上、オレンジのフックをどちらかに「カチッ」とやってから抜くはずだ。
そしてその内側にあるのはボタンだろうか?これもどうにかするはず。
失敗すると危険な場所(エンジン掛けた時に燃料が漏れたら物理炎上間違いなし)だけに、本来はサービスマニュアルを手に入れてから作業したいところだし、そうすべきだ。
だが今回だけは……「WEBで探してみるか……」
ぐるぐる探して方法を見つける。複数サイトで裏を取ったから間違いはないだろう。
#でもここには書かないでおこう。
タンクが少ししか浮かず手が入りにくい上、角度的に厳しい位置にある燃料パイプ。
苦闘すること数分、「ふへ~、やっと抜けましたよと」
※少量ではあるけれど、パイプに残っているガソリンが漏れてくるので要注意。
初回だと苦労すること間違いなし
奥の電装コネクタは、同様に手が届きにくくはあったものの通常通りスポンと抜けてくれた。
「よし、タンクはこれで取れるのかな?」(甘い)
問題なし(これはね)
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タンクを持ち上げるとまだ引っ掛かりがある。
「これはなんだ?ああ、キャニスターへのホースか」
2018式から取り付けられたのがキャニスター。
ガソリンタンクから蒸発するガソリンを処理する装置で、エンジン前下にあるその装置からタンク下までホースが伸びている。
「簡単簡単」とホースクリップを外し、ホースをタンクから引っこ抜く。
見るからに後付けの装備だけど、まぁこんなのはオマケみたいなものだから。
※なので画像も撮らず(甘い)
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今度こそ!とタンクを持ち上げると外れてくれた。
よいしょと移動して作業机に。うーむ、形的に単体だと落ち着かないな、あとプラスチックのシュラウドが歪みそうだわ。
#と、安定して置けるよういろいろ挟んでみる。
さあ、これでやっと配線に取り掛かれるぞ。
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配線
シート下からハンドル周りまでは右フレームに沿わせてみた。
※後述するETC配線も以下同文
デイトナのUSBには制御装置(?)が付いているのだけれどこれはステム右側に。
ハンドルを左右ロックさせてもぶつからない場所を選び、タイラップで遊びをもって固定する。
固定というよりぶら下げる感じで
本体(コネクタ)はハンドル上に設置とした。
スマホはアドベンチャースクリーンのステーに付けるのでコネクタも同じ場所の方が便利なのだけれど、整備の際にはスクリーンステーを外す事も多い。
「ステーを外す毎にUSBも外さなきゃいけないのはなぁ……」ということでハンドル上にしてみた。
※……ってのは225での経験上からなのだけれど、もしかして250はステーを外さなくてもライト・メーター周りをバラせたりするんだろうか?(さて)
もちろん(?)このハンドル周りに線を引くのにも大騒ぎ。
セロー250はこの周辺も(前225に比べて)スペースが少ない。加えてアドベンチャースクリーンがらみのボルト・ステーもそこここに。
あちらのボルトを外しては潜らせ、こちらのホースを避けて取り廻す。
適当に引いてもいいのだけれど、適当に引いては納得できないのだよ!(俺が)
<余談>
そんな途中に気づいたのがこのブレーキホースとアドベンチャースクリーンステーとのクリアランス。
クリアランスってか、接触しちゃってるよ!ホースに凹みができてるよ!
この後バンジョーボルトを緩めてホース位置を変えて逃がしました
★
転じてシート側。
先の電源コネクタに接続すべく、長さを合わせて配線を切る。どうせ端子も交換しなくてはいけないのだから。
※USB側は輪型、電源側はギボシ
これだと繋げないのでスパっといきましょう
ギボシに付け替えたら電源に接続。
「よーし!動作テストだ!んじゃキーを……」……危ない危ない、タンク外れてるじゃん!燃料パイプ繋がってないのにポンプ回しちゃマズいじゃん!
#あー気づいて良かった……けど、もしかするとポンプはタンク内?ならそもそも動く心配はなかったかも。
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タンク取り付け
よっこいしょとタンクを持ってきて、取り外しの逆順で取り付け。
……とか、簡単に済むはずもなく。
いや、途中まではさくさく進んだのだ。
燃料パイプの取り付け問題なし。オレンジをカチっと固定するのを忘れなく。
電装コネクタは何事もなくハメこめて。
問題はこれ、キャニスターへのホース。
外す時には意識しなかったが、配置はまっすぐ、長さがぴったりでキツキツなのだ。
だからタンクが多少でも浮いていると届かない。
かといって降ろすと取付口に手が届かない。
「うがーっ!誰だこんなキツキツに設計した奴はーーーーーっ!」
手を傷だらけにしながら格闘する。
入った!と思って少しタンクを動かすと外れてしまう。
なら先に!とホースクリップを付けようとするがペンチが届かない。
最終的には、
・シュラウド等、付近のパーツを全部外し手の入る部分を増やす。
・キャニスター側の固定ボルトを外し(ごく僅かにしかならないけれど)ホースに余裕を作る。
……これでなんとか繋ぐことができた。
「ま、ここだけで30分かかってるけどな!」
キャニスター側の固定ボルト。このホースに関しこれ以外の画像はありません。
(そんな暇などない)
「えー、ヤマハの方、次のマイナーチェンジの際にはあと1cmでいいのでホースを長くしてくださいお願いします。」(マイナーチェンジはもうありません)
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<余談>
……とまぁ、タンクの脱着には大変に苦労したし、ここまで散々書いておいてアレなのだけれど、そもそも手順が間違っていた可能性もある。
もしかするとシュラウドは最初に全部外すべきとか、キャニスターのホースはタンク側じゃなくキャニスター側で外すべきとか。
この辺り、サービスマニュアルを手に入れたら再確認を予定。このコンテンツにも後々追記するかも。
なのでこれを参考にしようとする方がいたらその点よろしくです。
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確認・整理
指さし確認の後、キーオン。
ギューン音(燃料ポンプ音)確認、タンク下からの燃料漏れなし(重要)
どきどきしながらUSBにスマホケーブルを繋ぎ、スマートフォンを接続する。
赤い充電ランプがついてほっと息を吐く(物理)
もうね、これからもう一回タンク外すのごめんだからね。
ハンドルにUSB端子を本取付。
コネクタを下向きにしてあるのは雨対策。
防水仕様でカバーが付いているとはいえ、万が一にもショートしたら困るのは自分なのだ。
とりあえず左右に分けて付けました
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サイドカバー内部。
右のバッテリー周り、左のエアクリーナーボックス周りも割に綺麗に収まったような。
もともとびっちり入ってましたからねえ
ベルトは後で新しくしましょう
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オーラス(麻雀)には、ETC(エトセトラ)の端子をごにょごにょごにょ。
メス側に合わせてオス側を作って。
まぁ合わせるといってもプラスマイナスの確認だけだけれど。
これまたいろいろやって……テストOKっと。(深く語らず)
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……というわけで作業が完了。先のアクセサリ電源と合わせての総作業時間はなんと6時間。
「あっはっはっは、休日がまるまる潰れちまったぜぃ!」
ま。外は雨だったからいいんだけどさ。
ともあれ、これで充電系が出来上がった。
ロングツーリングにも安心して出かけられるぞ!
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■気が付きました
……というわけで酷く面倒なタンクの脱着。
「ヘッド周りとか弄りたいときどうするんだよう!」と嘆きながら弄っていて気が付きました。
「そうだ、こうすりゃいいんじゃん!」
面倒くさい奴は全部付けたまま
タンクを180度回してフレーム上に置けば、燃料ホースと電装コネクタはそのままでOK。
キャニスターのホースだけは外す必要があるけれど、これも(予想通り)タンク下じゃなくキャニスター側で抜けば装着も簡単に済む。
「やー、気づいて良かった良かった。これで気軽にバラす気になるわ」(喜)
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