■YAMAHA TOURING SEROW 250 FINAL EDITION メンテナンス編

 

オフロードミラー交換記


オフロードミラー交換記
ラフアンドロード ラリー RALLY690
(RY690L RY690R2)

 装着 
  テスト NEW

 

 

garage Ak!rA

 

<2020年12月> 装着

安心できればそれでよし

 クリスマスプレゼント!(俺から俺への)の1、ミラーを交換する。

 ミラーは225の時は真っ先に換えたパーツでもある。まぁこれは中古購入時に付いていたミラーがあまりにアレだったからなのだけれど(深くは語らず)

 ツーリングセロー250は新車なのでもちろんピカピカミラー。
 純正品だから位置も良いし振動にも強い。高速道路でも後ろがきっちり確認でき、「何も・問題は・ない」

純正ミラー
性能は充分です

 では何故交換するかというと、「畳めないから」

 何度か林道を走ってみて確認したのだけれど、やはり俺としてはオフ車のミラーは畳める&転んでも壊れない・壊れにくいものが良い。良いというか安心できる。

 前の見えない深い藪にえいやと突っ込んでいくような機会は今後そう無いと思うのだけれど、オフ車である以上、そんな事にも備えておきたいのだ。
※「んじゃスクリーンは?」(まぁこれもいずれ対応するかもしれん)

 根元がピロボール式で自由に動くオフロードミラーは普段の調整もとても楽だ。これは225で経験済み。
 弱点は振動によるブレかな?でもこれまたセローなら速度的にさほどでなし。後ろは「何か来ているかどうか」さえ判ればそれで充分なのだ。

※VMAX1700では「"何が"来ているか」までわからないとヤヴァいけどな!

 「♪く~り~す~ますきゃろるが~♪」と呟きながら手配開始。
 225で便利に使っていたので同じ銘柄を……って、あの時は何を買ったんだっけ?(をい←いや、だって14年前だぜ?)

 「RALLYだった気がするんだけどタカツだったかもなぁ?」

 ともあれ、今回はラフアンドロードのRALLY690をチョイスした。この商品、最近になって「ヤマハの右ミラーは逆ネジ」にアダプターなしで対応する仕様が追加発売されたのだ。

<今更>
 ヤマハのバイクは基本的に右ミラーだけ逆ネジで、右に回すと緩む仕様になっている。
 これは前から何かがぶつかった時、緩んで逃げるための安全仕様。
 これに対応するため、巷では「ヤマハ車対応ミラー逆ネジアダプター」が売られている。

 そして、この逆ネジミラーであるRY690-R2がなかなか売ってない。ラリー690のノーマル仕様(正ネジ)は売るほど売られている(?)のに、実店舗でもネットでもR2はごく希少だ。
 セローをはじめとして、街中を走るヤマハのオフ車は多いと思うのだけどねぇ。

 「ま、最近はオフロードというよりはアドベンチャーが主流だからな……」とネットを徘徊。
 「あめはよふけすぎっに~」と発注。「むかしとなりのおしゃれなおねえ~~さんは~」と到着。

純正ミラー外し(右)

 作業は右側から。

 外そうとして気づいたのだけれど、セロー250の純正ミラーには根元にアダプタが付いていた。

根元アダプタ
カバーをズラすと出てきます

 これ、「正ネジ(で作ったミラー)を逆ネジにするためなのかな?」とも思ったのだけれど、もしかすると違う理由かも。(後述)

 ミラー自体は、先のとおり右回しすれば外れてくる。工具は不要だ。
 アダプタを弄らないならそれでよし、俺のように外そうとするなら、14mmのオープンレンチが2本必要。そしてボルトはかなり固いので覚悟も必要。

純正アダプタ
黒いのがミラー、そしてロックナットとアダプタ

 上の画像でも確認できるけれど、アダプタが逆ネジ、他は正ネジだった。

<余談>
 右側は上記のとおり。そして左側は逆で、ミラー(とナット)が逆ネジでアダプタが正ネジだった。
 つまり予想した「正ネジ→逆ネジ」が目的ではないという事になる。
 どうしてこういう仕様なのだろう?さすがに「正ネジの市販右ミラーでも純正アダプタカマせば付きますよ」ではないと思うのだけれど。

オフロードミラー取り付け(右)

 どれどれと新ミラーを取り出してくる。

 「なるほどなるほど……」
 まずは説明書をじっくりと読む。225の時適当に取り付けて、後で調整に苦労した覚えがあるものだからね(をい)

取説
これとっておかないと忘れるな……

 ラリー690ミラーの付け根にはナットが4つある。(正確にはナットじゃないけど便宜的に)

 レンチサイズは全て17mm。取り付けの際にはこのサイズのオープンレンチがこれまた2本(固定用と回し用)必要になる。

ネジ部
取説と同じ向きに並べて、左から1,2,3,4ナットとしておきます

 手順的には、

・2のナット(ボルトと接続されている)でねじ込んで、1で車体に仮固定
・3を緩め
・4を緩めてピロボールの固さを調整
・納得いったら3で4を固定
・4上部の切り欠き(畳み用)を好みの位置に
・1で本固定

 なかなかに面倒くさいけれど、各部の機能を考えると十分に納得できるもの。
 「んじゃやっつけるか!」と意気込んだ……のだけれどねぇ……

 「なんだよ!スロットルワイヤーとぶつかるじゃねぇかよ!」

 先の1ナットが戻し側のスロットルケーブルに干渉して回せないのだ。

ケーブルと干渉
ケーブルのカバーを外していてこの状態
(スパナがかかっているのが1ナット)

 ミラーステー(穴)はブレーキレバー基部にあるので、レバーを下げれば(回せば)スペースは確保できる。だがレバー位置は俺の好みに合わせるもの、ミラーの為に妥協するつもりはない。

 対するスロットルケーブルは、ケースの基部内側にポッチがありハンドルの穴で固定されている。
 左右スイッチケースのポッチは削ってしまい、好き勝手な位置に合わせられるようにした俺だけれど、スイッチと異なり、スロットルケーブルは万がいちにも回ってしまったらエラい事になる。

 「そうか、純正ミラーについてたアダプタは、この干渉を回避するためのものだったのかもしれないなぁ……」
※高さ的に丁度そんな感じなんだよな

 うんうん考えた結果は、「固定用の穴をズラすしかないか……」
 スロットルケーブルの固定を外さず、かつ位置をズラすにはこの方法しかないだろう(というか思いつかなかった)

 面倒くさい面倒くさいとボヤきながらハンドガードを外し、スロットルケーブルケースを外し、穴を露出させる。
 ごりごりとリューターで長穴加工。「ん~、こんな感じかな?」

長穴加工
面倒すぎて加工結果にピンも合わず

 仮留めしてみると、位置がズレた分、多少のスペースが取れた。
 よしよしと各部を戻す……のがまた面倒で。「ふう、たかがミラー片方に1時間もかかっちまったぜい」
※ま、例によってついでだからとケーブルに注油とかスロットル内側を清掃とかしてたけどね。

取付完了
やれやれ

 さて、ミラーの調整はここから先が本番だ。先のとおり、1、2、3、4のナットで調整していく。

 ピロボール部にはグリスを塗ったうえで硬さを調整。時間が経つと若干緩くなるはずなのでそれも考慮して。

 切り欠きの位置は、倒したときミラーができるだけ遠くなるように。それでいてスクリーンやスマホ&ホルダーにぶつからないように。

 いろいろ考えながら作業して、はて、できましたよと。

取り付け
やれやれ2

 よしと納得したらもう片方。
 左側は手順が判った&周囲に面倒くさいモノが無いので、10分とかからず取り付け・調整共に完了となる。

作業終了

 装着イメージはこんな感じ

通常位置
通常位置

畳む
そのまま畳むとこんな感じに
(ミラーステーを曲げればまた違った位置にも)

 跨って確認したところ、写る見え方は純正と同様だった。ということは若干凸面(広角)なのかな?
 ステーが黒なのも俺好みで良い。(タカツ製だとメッキ色)

 このミラーは、ステーの形状的に奥側(前方)にオフセットされる。
 なので「スタンディング時も腕への干渉なし」というのも売りの一つなのだけれど、これは実走で検証するとしよう。
 重要なブレと使い勝手についても同様ということで。

 さて、今回は「アダプタなしの方がシンプルで良い!(かつ費用もかからない)」とわざわざ逆ネジミラーを買ったのだけれど、果たしてこれは正解だったのかどうか。

 もしかすると素直に「正ネジミラー+逆ネジアダプタ」の方が、面倒なものを避けられて簡単だったのかもしれない。まぁ試してないから不明ではあるのだけれどね。

※ネット上にもこの手の情報出てないんだよな、セローに付けてる人多いと思うんだけどなぁ……(最近定例)

<2021年1月> テスト

満足満足

 某日テスト走行。「何も・問題は・なし!」

 後ろはきちんと確認できる。視界範囲等々問題なし。
 心配した(?)振動によるブレも十分に許容範囲。というか「純正と同じくらい綺麗に見えるぞ~」

 駐車時にミラーにヘルメットを掛けるともちろんズレてしまうけれど、ピロボールなので直すのもごく手軽にできる。走行中のズレは今のところ無し。

 帰宅後、ちょい緩い気がした左側のピロボールだけ締めなおして。

 「よーし、これで林道でも万全だ~」


 

 

 

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