■そろそろですかね
ツーリングセロー250のグリップを交換する。
いつぞやのひっくり返りの後、ズレたり曲がったりしたハンドル周りを調整していた時、「大分減ってきたなぁ……」と感じたのがグリップラバーだ。
北海道ツーリングでもちょい気になったグリップ周り。思いついたが吉日、交換してやるとしよう。
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購入したのはTOP画像のモノ。ごく普通(?)のオンロード用125mmだ。
汎用/オン用なので凹凸は控えめ
セローならオフロード用を選択すべきなのだろうけれど、今回はちょい思惑がある。
オープンエンド型のグリップを付けてみたかったのだ。
※もちろんオフロード用のオープンエンドもあるのだけれど、なかなか気に入ったものが見当たらず(&価格的にも)
実は、ツーリングセローのグリップはちょい特殊なのだ。
「ツーリングセロー」自体が、実はセロー250のオプション扱い。
なので(メーカーではなく)ショップがノーマルセローにツーリングセローパーツを取り付け・交換して販売している。
この時、ハンドガードの取り付けに伴い、純正ハンドルグリップのクローズドエンド部分がカットされる。
※そしてその仕上げが販売店により異なるためいろいろ書かれたりもする。
俺はここが今一つ気に入らなかった。
うちのセローの場合、ショップでやってくれた加工に不満は無いのだけれど、切り飛ばした部分はやはりそれなりだし、結果的にグリップ部分が短くなってしまっているからだ。
「だから俺、グリップ交換する時にはオープンエンドタイプに変えるって決めてたんだもんね!」
購入品の長さは先の通り125mm。オンロード250であれば普通サイズと言えるだろう。
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それではと交換開始。
まずは面倒くさい(であろう)スロットル側からだ。
ハンドガードを外してワイヤーを外してスロットルを抜く。
比較すると新旧で長さが結構違う。まぁでもこれは想定の範囲内だ。
このくらいの違いが
旧グリップはカッターで除去。スロットルチューブ単体にしてもう一度長さ比較。
取り付け予定位置に合わせると、違いは10mm程度
スロットルチューブを清掃して、少しだけ接着剤を塗って、パーツクリーナーで滑りを良くして、一気にグリップを差し込んで、差し込みすぎてスロットルケーブルホルダーとの隙間が無くなって、一からやり直したりする。(お約束)
さて、こうしてスロットル自体は出来上がった。
そして当然だけれど、グリップラバーの尻/端は、スロットルチューブの端より1cmほど長く余ってしまった。
まぁでもだからといって不具合は無いんだし……と思っていたのだけれど。
問題は、ハンドルに差し込んだ後に気が付いた。「ありゃ、エンドに引っ掛かりがあるわ」
スロットルチューブの端内側には円状の出っ張りがあり、ハンドルの端が引っ掛かる(それ以上内側に入らない)のだ。
ここに出っ張りが
今回はグリップ全体が長くなった分、よりハンドル内側に追い込む必要があるのだけれど、これではそれが叶わない。
「うーん、これは気づかなかったな、他の車両にもこんなのあったっけ?」(忘れているだけかも)
ハンドルの端(黄)がスロットルチューブの内側の出っ張り(赤)に当たって引っ掛かるわけです
ううむと考えたけれど対処を思いつかなかったので、リューターで削ることにする。
ゴリゴリとやって滑らかに。万が一にもスロットルが引っ掛かると大変なことになるのでね。
電動リューターの出動は久しぶり
材質は樹脂なので楽に削ることができた。
綺麗に均して引っ掛かり解消。内側まで追い込めるようになって一安心。
それではと付近のパーツを仮付け始めてまた気づく。
「ありゃ、スロットルケーブルホルダーが引っ掛かるわ」(再)
2本のスロットルケーブルを納める金属のホルダー
これがきちんとセットできない。
見ると(グリップを内側に追い込んだので)位置合わせのポッチとハンドルの穴が合わず、組み込めないのだ。
このポッチと穴が合わないわけですよ
「あー、これ、ミラー交換の時に上下向け長穴加工はしたけど、左右(内外)には弄ってなかったものなぁ」
考えたけれど対処を思いつかなかったので、ヤスリで削ることにする(再)
ゴリゴリやりながら「そういえば俺、ミラー交換の時に『スイッチと異なり、スロットルケーブルは万がいちにも回ってしまったらエラい事になる』とか偉そうに言ってたんだよな……」
(自己責任)
削れました
(取り付け前にマジックで黒く塗ってごまかしを)
ミラーホルダー(兼レバーホルダー)、スロットルケーブルホルダー、スロットルと組み込めて一安心。
最終的なスロットルの位置は、端からほんの少しだけハンドルが飛び出るくらいだ。
※グリップがハンドガードと干渉しないために。
こんな感じに
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お次はクラッチ側。
こちらは切って剥がして差し込むだけ。
周辺パーツの位置調整は必要だけれど、こちら側は削るところを既に削ってあるので配置は自由自在だ。
ピンボケでアレなのだけれど、接着剤の類の跡がなくて驚いたりとか
(装着時には付けました)
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左右のバランスを見ながら各所を再調整/本締めして、グリップには念のためにステンレス針金でワイアリング。
ハンドガードを取り付ければ完成だ。
よしよし……
「やー、たかがグリップ交換に手間取ってしまったわ。多少なりとも弄っているとやっぱ面倒臭い話になるもンだねぇ……」と、見直していて気付いてしまう。
「このハンドガードのスペーサー。ハンドル径より小さいし、長さも10mmちょいありそうだし。……ってことは、ここにグリップの余り分を被せれば、余計な加工は一切不要で取り付けられたんじゃっ?!」(遅い)
だれか検証してっ(はぁと)
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