■あえて市販品を試しましょう
…というわけで、とうとうフロントブレーキパッドを交換する。
外から見る分にはあと数千kmは使えそう、まだ早いかも?とも思ったのだが思いついたが潮時と交換してみた。
それに最近、ブレーキのかけ始めにちょい違和感を感じるようになっていたのだ。
指先に還る反力がほんの少し遅れるというかグズるというか。
効き自体は変わり無し。だからもしかすると(パッドが薄くなった分)ブレーキピストンが飛び出たことによってヨレを感じるようになったのかもしれない。まぁ気のせいかもしれないのだけれど。
※それとも「早く交換したい!」という潜在意識のせい?(笑)
☆
さて、(毎回同じ事書いて恐縮だけれど)現在の純正パッドに不満は無い。
タッチも効きも充分、というかかなり俺好み。そしてライフは驚くなかれの3万5千km
純正としてはちょいお高めの価格も充分に満足できるもの…というか、6ポッドキャリパー用の片側4パッド仕様を考えると安いといえる設定なのだ。
正直、「次も純正でいいんじゃぁ?」とずいぶん考えた。
だがやはり市販品も試してみたい。
ま、失敗したら純正に戻して、買ったパッドはオークションにでも(をい)
☆
今回買ったのはこのパッド。
YZF-R1、MT01(共に'07~)と共通です
ベスラ(≠ベズラ)のシンタードメタルパッド
品番はVD-277JL、フロント用なのでもちろん2セット。
「ブレーキパッド検討記」に書いたとおりこれは正真正銘の日本製。このご時勢、やはり日本製の安心感は大きい。
今回はメーカー直販で購入したのだけれど、いろいろ面白い事があったのでネタ的に書いておこうか。
・WEBサイト
「ベスラ」でWEB検索してもなかなか出てこないとか、見つけたと思ったら他社の通販サイトだったとか、やっと本物見つけたらインターネット初期かよ!と見まごう造りだったとか。
正直、一見怪しい雰囲気のWEBサイトだ(笑)今時のメジャー企業としては珍しいかと。
・価格設定
VMAX用としては他メーカーに比べ安価な定価設定。だが直販サイトからだと更に「注文曜日割引き」とか「誕生日割引き」とかが使えて割安となる。
「日本製なのになんでショップであまり見かけないんだろ?」って思ってたけど、そりゃ直販で安く売ってたらショップは手を出しにくいよなぁ。
・納品
WEBから注文したのが午前中。メール返信があって安心したら、なんと午後に直接電話があった。
あれこれ聞いて聞かれて「じゃ今日出して
おきます」って言われて、その翌日には現物到着(代引き)
う~む、対応が早いというかなんというか、これもちょい前の通販っぽい。俺はこういうの大好きだけど(笑)
☆
閑話休題、交換作業。
せっかくなので、交換前に今のローターの厚みを測っておく。
※ペータルディスクなのでダイヤルゲージじゃなく普通のノギスでも測れる。
ざっくり5.5~5.4mmというところ。ぶっちゃけほとんど減っていない。レコード溝もないし、まったく問題なしっと。
どれどれと外したパッドはこんな感じ。
交換するのが惜しいような?
なんと、パッド部(ベースプレート部除く)で2.5mmも残っていた。
「う~、3万5千近く走ってこんなに残ってるのか…新品の厚みは判らないけど、あと数千どころか1万kmは間違いなく走れるな…」
パッドは全て均一に減っていた。引きずり等もなく状態良好。
☆
新しいパッドを取り付け前に角落とし・面取りをするのはいつものとおり。
準備完了
ちなみにこちらの厚さは4.5mm(ベースプレート部除く)
さすがに純正品よりは薄い…のかな?
作業自体はブレーキ清掃・点検記のとおりにさくさくと…と言いつつ、例によって結構な時間を食う。
新しいパッド=厚い=ピストンを引っ込める必要がある=引っ込む部分が汚れていると大変…というわけで清掃は念入りに。
綿棒と端切れの布でキコキコとピストンを磨く。
ピストンが引っ込む分ブレーキフルードが戻るので、リザーバタンクをあけてフルードを少しだけ抜く。
※メンテナンスパッケージでフルード交換済み=今は減ったパッドに合わせたフルード量、のはずなので。
ピストンを揉んで戻してリザーバタンク確認して。
キャリパー側のパーツは全部磨いてシリコングリスでグリスアップ。もしこれと同じ作業を「パッド交換して」と頼んだだけでやってくれるショップがあったら、俺、そこと心中してもいいんだけどな…
交換完了
☆
指差し確認して作業完了。
さて、どんな効き・タッチになるのやら。
純正ブレーキパッドに◎をつけている俺なので、市販パッドのインプレは辛口になるぞぉ(笑)
☆
■走ってみました
…というわけで、軽く200kmほど走った感想なんぞを。
まず結論から言うと及第点。このまま使い続ける事になりそうだ。
街中での効き・タッチは純正とほぼ同様、隼の純正のように「冷えてると効かねぇ~!」と騒ぐこともなくごく普通に使うことができた。
峠道でも効きは必要にして充分。但しタッチはちょいと違う感じがする。
うまく言えないのだが、純正をシュイーン!とすると、ベスラはグワギョーン!(なんじゃそりゃ?)
効きの立ち上がり(?)が純正より急な気がする。決してコントロールしにくくはないのだが、ABSの効く回数がいつもより多めだった事を記しておく。
気になったのは、走り始めと熱が入った後でちょい遊びが変わったこと。
尤もこれはパッドというよりフルードの領域だし、今のフルードは先に書いたとおり少しアレなので近々交換予定だ。
今日は久しぶりに走る荒れた峠だったので正確な比較にはなっていない。後日あらためて…って、そろそろ北の山を走るのが辛くなる季節なんだよなぁ…
紅葉は綺麗なんだけどねぇ…
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