■YAMAHA VMAX 1700 (VMX17) メンテナンス編

 

カスタムインテーク作製記

 カスタムインテーク作製
なるべく遠目からでお願いします

 

 

garage Ak!rA

 

<2016年9月> 

見ると刺激されます

 それは今年のVMAXオーナーズミーティングの時のこと。
 「うあ~、凄いなこれ!」

 先代・現行とも、VMAXのデザインの生みの親といえばGKデザインの一條氏。
※現在の役職は?とか"一条"では?とかは略。詳しくは検索を。
 ご自身でもVMAX1700に乗られているのだけれど、このインテークが素晴らしかったのだ。

 きっちりデザインされたサンドブラストの絵柄と、そこにリューターで刻まれた手書き文字。
 手書きは会社の方々によるサインとのこと。
 「うん、やっぱ良いよ、こういう個性的なカスタムって奴はさ」

 ”オリジナリティ”というが言葉が大好物な俺。
 フックステースクリーンハンドガードも、実用性と共に「どうせなら変わった奴を」な思いがある。

 その意味でVMAXのインテークは絶好のパーツ、先代V-Maxでも自分でいろいろと弄っていた。

 さて、そうとはいえ、現行VMAXのインテークは純正が一番美しい。素晴らしい。綺麗極まりない

 何しろ専門の技術者さんが1つ1つバフがけして仕上げてくれているのだ。
 これを素人が弄ってより以上のものになるはずがない。

 「でもまぁ、それはそれとして!」 (をい)

 俺的カスタムインテークを作ってみようか。
 VMAXも7年乗ったことだし、そろそろわがまま言わせてもらっても良いだろう。(今更)

 ちなみに今回作るのは右側のみ。
 これは左右非対称の美学を追究…ではなく、単に一度に両方作れる自信が皆無なわけでして。

 最初の作業。「中古インテークを探す」
 だって、今使ってる新品同様の奴をどうこうするなんておこがましくて(以下略)

 手に入れたのは、転倒により交換したと思われる品。
 とはいっても立ちゴケ+αくらいのものでへこみは吸入口にちょっとだけ。あとはそこここに擦り傷と打ち身(なんじゃそりゃ)
 ま、どうせ全部磨きなおすのだし、このくらいはなんとかなるだろう。
※もしくはなんとかならなくてもキニシナイ。


確かにこのまま使うにはちょっと・・・という雰囲気

 デザインの検討。

 ベースはいつものドラゴンマーク
 ただこれだけではつまらないのでいろいろ追加したい。大切なのはオリジナリティとインパクトっと。

 印刷したマークをカッティングシートに貼って切り出し、実際にインテークに貼って位置調整。
 ステッカーとして使う時は一発貼りなので緊張するのだけれど、今回はマーキングの意味だけなので気楽だ。

 賑やかしに追加する直線ラインをいろいろと試す。
 これまたカッティングシートを貼って曲げて剥がして伸ばして。 「いやー、やっぱ2次元と3次元は違うわー」

 加工開始。

 今回のカスタムは(よせばいいのに)デザイン部分を削りこんでみようと思う。
 色付けも考えたのだけれど却下。なにしろ俺、VMAXのインテーク(とマフラー)は地色が一番格好良いと思っているわけだから。

 切削に使うリューターは、プロクソンの奴を新たに購入した。
 テールランプを加工する時に使ったのはおもちゃに毛が生えた程度の品物。なので本格切削には…というのを、スクリーン加工の時に実感していたのだ。


お値段の方もそれなりです

 ハイスビットをセットして削る。
 そしてこれが凄い。ごりごりと削れる。
 「いやぁ、今更だけどちゃんとした道具って凄いよな。」

 まずは貼ったステッカーを細く枠取りし、その後ビットを変えて深く、広く削っていく。

 これが意外に上手くいく。そして何より楽しい。つい時間を忘れて熱中してしまう。
 だがルーターの連続可能時間は15分、オーバーヒートしないように休憩を入れながら。


楽しい楽しい


 次に直線彫り。これは難しかった。

 リューターだと曲線は楽(というかごまかしが効く)のだけれど、きっちりした直線は削りにくい。
 いろいろ調べて、定規とアクリルカッターで下書き(ケガキ)、その後削るという方法をとったのだが……「うん、やっぱりきっちりした直線は無理だわ」 (達観)

 削って磨いてまた削って。
 どこまでやるか・どこでやめるかの見極めるのが非常に難しい。難しいというか、単純に削るのが楽しいのでついつい続けてしまうのだ。

 秋の夜長、3日使ってゴリゴリとやる。
 やりすぎてビットが跳ねてできる傷が増えたころ、ようやくあきらめ(?)がついた。


 削り終わった表面の処理。まずはリムーバー(剥離剤)。

 さすがにがっちりと食いついていて、リューターで削っても剥がれてきたりはしなかった純正のクリア。
 「このまま使っても…」とも思ったのだけれど、先のとおり小傷もあるし一旦全部剥がすことにした。

 純正のママ使う場所(吸入口側とか)をマスキングテープで養生する。

 剥がす場所にリムーバーを塗ってラップでくるむ。
 コツとしては、
・剥離剤はケチらない
・時間はたっぷり使う
・割ってない割り箸がカスを取るのに大活躍

 30分放置後。一見変わりがなくて慌てたのだけれど、クリアはきっちり剥がれていた。

 一度割り箸でゴシゴシやった後、残った部分をもう一度処理する。
 その後綺麗に水洗い。案の定、小傷はクリア層と一緒に消えてしまっていた。


 ペーパーがけ。

 今回は紙や布ではなくスポンジタイプのヤスリ(1000番相当)を使ったのだけれど、これがなかなか便利だった。
 インテークのような曲面だったせいもあるだろう、ちょいお高かったのだけれどその価値はあった。

 表面仕上げは鏡面…にはせず、純正同様のヘアライン風に。
 いや、決して鏡面まで磨くのが面倒だったとかそういうことでは……
#先代のカスタムインテークは鏡面を目指して頑張ったのだけれどね。(頑張った≠仕上がった)


使用・洗浄後の画像ですいません

 ペーパー後にもう一度水で洗浄。
 乾燥後にパーツクリーナーで脱脂するのだけれど、パーツクリーナー自体の乾き跡が残らないようにするのが大変だった。

 クリア塗装

 アルミは塗装(クリア)のノリが悪い。なので下処理が必要になる。
 先代V-Maxの時は”アルミもOK”という名目のクリアを吹いたのだけれど、正直仕上がりはいま一つ。今回はきっちりとやらなくては。

 まずはプラサフ代わりにミッチャクロン
 これは軽く吹いておけば大丈夫。(だよね?)

 本クリアは二液タイプのウレタンで。

 実は二液タイプを使うのは初めて。噂のツヤはどのくらいでるのやら。
 というか、こういう掘り込みをした面にクリアって吹いていいんだろうか?(今更)

 缶の底のピンをガツンと押し込んで二液混合。10分置いてシェイクして、さあ塗装開始だ。

 段ボールの上にインテークを置いてシュワシュワと塗っていく。

 ウレタンなのでできるだけ厚く、タレる直前まで厚く塗る。
 そしてタレて慌てたり、付いたホコリを取ろうとしてかえって荒れたり、小蟲がとまって怒号を吐いたりのお約束をきっちりとこなす。

 あとはしばらく放置。
 この先天気が悪いから、湿度の高いガレージではなく廊下の端に吊るしておく。ああ廊下がケミカル臭い…


左から、クリア、下塗り材、剥離剤の方々

 一週間かけて完全乾燥後、装着準備。

 今のインテークを取り外し、付属品を入れ替える。
 一部は金属のフック、一部は両面テープで留められているので同じように。


いろいろ付いていますからね


この手の細かいパーツを失くさないように


 さて、そんなこんなで出来上がったのがこちらになります。


どん


どどん

 俺的評価は40点
 赤点をなんとか越えたかな?という感じだ。

 塗装(クリア)は上手くいったと思う。ツヤも上々で表面のザラザラ感も無い。もちろんコンパウンドでの磨き上げの必要もなし。

 ヘアライン(風)仕上げもそこそこに。
 逆目が出ているのに気付かなかった所が数か所あったがまあ良し。

 問題は……やっぱりデザインと彫りこみがねぇ…

 やりすぎ注意に気を使いすぎたか、彫りがちょい中途半端な感じ。
 そして線のアラが目立つわ目立つわ。
 特に直線部は酷い。これでも結構気を使ったつもりなのだけれど。

 直線を使わず全部フリーハンドの割り切ったデザインにした方が良かったかも?等と今更ながらに考えた。


 さて、せっかく作って入れ替えたのでしばらくはこの仕様で使おうと思う。
 ただVMAX本体の高級感と見合うかというととてもとても……自己満足分を加えても人の目に晒すのには勇気がいるのがホントのところだ。
#ステッカーチューンしてもいいんだけどそれはそれで難しく

 でもこれで手順やらなにやらが少し判ったような気が。
 いずれまた機会を見て、新たなるデザインに挑戦してみるのも面白いなと考えている。

 あ、そうそう、そんなわけなので、俺のVMAXを見かけても、近くに寄ってマジマジ観ちゃダメだからね!


ま、実際のところ色が変わってないせいもあってそう目立つことは…ないよね?





 

 

 

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