■YAMAHA VMAX 1700 (VMX17) メンテナンス編

 

テールランプ加工(分解)記

VMAXテールランプ
時には思いきりも必要です

 

 

garage Ak!rA

 

<2011年6月>

そろそろ弄りたくなる頃ですね

 VMAXは格好良い。

 ノーマル外装で弄りたいところはごく少なく、せいぜいウインカーの処理とナンバープレート周りのみ。そしてこれらは対処済み。
 あとはまったく文句なく…なのだけれど、2年乗っているともう少しだけ個性が欲しくなってみたりする(笑)

 で、目を付けたのがこれ、テールランプ

 もちろん、スタンダードの状態に文句はない。
 LED灯もスマートだし、ガワのレンズの高級感もかなりのものだ。だが…ここ、黒くするともっと格好良く(というか他の車両と違うので目立つように)なるんじゃなかろうか?


ここですね

 2列に並んだLEDは、上がブレーキランプ、上がポジションランプ。
 見てのとおり、ブレーキランプは通常の赤レンズだがポジションの周囲はメッキ調だ。
※下には内部レンズは入っていない。そしてテール全体がクリアレンズで覆われている。
 ここをブラックアウトするとテールがより引き締まる気がするのだ。


 さて「黒くしてみよう!」とは思ったものの、最近のバイク(車もそうか?)のテールは全て一体成形(というかアッセンブリというか)だ。

 どうやってバラしたらいいか見当もつかない。
 昔は暖める・煮ると接着剤が柔らかくなってレンズが剥がれたものだけど、最近は超音波溶着とかされてるらしいからなぁ…

 内側もポツンと配線が出ているだけでネジの類は無い。
 裏にあいている穴は曇り防止の湿気抜きかな?
 電球の交換さえ考慮されてなさそうだが、まぁLEDだから切れるってことはないのだろうけれど。ならば…
 「…切るしかないな…」

 覚悟を決めてリューター(ルーター)を取り出す。よ~し、ちょっと(かなり)もったいない気はするけど切るぞ~


リューター出動

 クリアレンズの付け根部分にある溝に沿って切りこみを入れていく。

 これはもう慎重に根気強くやるしかない。この手のプラスチック(アクリルか?)は急ぐと肝心なところで割れてしまうのが定説なのだ。
 他にすることもない雨の日曜の午後、ラジオで山下達郎のサンデーソングブックでも聞きながら気長にやるのが一番だろう。

 ガレージの屋根に当る雨粒の音を聞きながら作業することしばし。スズキトーキングFMで雅子さんの人生相談が始まる頃、やっと切断が終了する。


それはもう大騒ぎの果てに

 結果的にだが、直線部にはアクリルカッター、補助用に通常のカッターを併用すると効率が良かった。
 まぁ俺のようなホビー用でなく、ちゃんとしたリューターなら一気に切れるのかもしれないのだけれど。


 バラしたレンズをしげしげと眺め、バリを落として掃除する。
 その後、型紙を作ってカッティングシートを切り、張り込んでやる。

 LED灯の穴は、一旦張った後にカッターで切り取る。
 もう一度ホコリを落としてはいできあがりっと。

 本当を言うと、ブレーキランプの赤レンズの内側にプラの切屑がいくつか入ってしまっている。
 なんとか取ろうと頑張ったのだが敗退、隅にある小さなボルトを外せば赤レンズが取れて掃除できるかな?と思ったのだけれど無理のよう。まぁこれは見なかったことにするとしよう。

 手が入るところだけ綺麗に掃除して組み立てる。
 接着には最初グルーガン(ホットボンド)を使おうと思ったのだけれど、65度Cで溶け出してしまうらしいので外装に使うのはちょい気が引ける。(北関東の真夏の日射がねぇ…)
 なので今回は「凹凸部OK、防水&固まるとゴム状に」が売りの接着剤を使ってみた。


できました

 それではと車体へ装着する。
 もちろん動作は問題なし。内部に残った切屑も…さほど目立たないよね?


 

上が使用前、下が使用後。双方ともポジションが点灯した状態。
でも光が入り込んじゃって判りにくいですね


 カッティングシートは手元にダークグレーのメタリックがあったのでそれを使ったのだけれど、ソリッドの黒かツヤ消しの方が良かったかもしれない。何れの色でも上にクリアのカバーが付くので下品な仕上がりにはならないだろう。

 それでも目的だった「ちょっとの個性」は出せたみたいで満足満足。だけど、言わなきゃ誰も気づかないかも?(笑)

VMAXテールランプ
この角度だと多少は判りやすいかな?

<了>




 

 

 

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